 
二十番斬り
第15巻 2012/3/17読書開始 3/20読破
原因不明の目まいが小兵衛を襲う。
自分の老いを感じる小兵衛だが、
その目まいを吹き飛ばすようなできごとが起こる。
小兵衛宅の物置に逃げ込んだのは、
恩師辻平右衛門に関わりのある井関助太郎だった。
しかも、その助太郎は、
何か訳ありの小さな男の子を連れていた・・・。 表題作を含む2編を収録。「剣客商売」シリーズ15。
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暗殺者
第14巻 2012/3/5読書開始 3/8読破
小兵衛は見た。凄腕の二人の浪人者をたちまちにして
蹴散らした、その巨漢の剣客の手並みを。男の名は
波川周蔵。「あの男ならせがれでも危い。」。
波川に言われ無き胸騒ぎ覚えた小兵衛は、やがて大治郎
襲撃の計画を偶然知るや、卓抜した剣客の直感で、
その陰謀と波川との見えざる糸を確信する。
秋山小兵衛六十六歳、一剣客として父として、その血は
熱く沸いた。
シリーズ第十四弾、特別長編 |

波紋
第13巻 2012/2/25読書開始 2/28読破
傘屋の徳次郎に情報を提供する博奕打ちの繁蔵。
彼の兄が殺してしまった男と、
大治郎を待ち伏せて襲ってきた男たちとには、
関わりがあった!
ひとつのできごとが波紋のように広がりを見せ、
おもわぬ事態となっていく・・・。
表題作「波紋」を含む5編を収録。
「剣客商売」シリーズ第13弾。
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十番斬り
第12巻 2012/2/28読書開始 3/3読破
「まだ・・・まだ死ねぬぞ」
もう長い命ではない村松太九蔵は、
世話になった村に害を及ぼす10余名の
無頼浪人たちの始末を最後の仕事と決めていた。
その村松に危機が迫ったとき、
助けに現れたのは秋山小兵衛だった!
表題作「十番斬り」を含む7編を収録。
「剣客商売」シリーズ第12弾。
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勝負
第11巻 2012/2/22読書開始 2/25読破
「負けてやれ」
意外な言葉に、大治郎は驚いて父小兵衛を見た。
試合は精根のかぎりをつくして戦うものだという
信念を捨てられない大治郎は、
全力で谷鎌之助に立ち向かうが・・・。
表題作「勝負」を含む7編を収録。
「剣客商売」シリーズ第11弾。
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春の嵐
第10巻 2012年2月20日読書開始 2/22読破
八百石の旗本が斬殺されるという事件が起こった。
曲者は「秋山大治郎」と名乗って立ち去ったが、
大治郎はこの時刻には父小兵衛と夕餉を共にしていた。大治郎を名乗り
人を殺めたのは何のためか?
その真相を探るべく動き始めた小兵衛たちだが、
事件はこれだけでは終わらなかった・・・。
「剣客商売」シリーズ第10弾。
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待ち伏せ
第9巻 2012年2月16日読書開始 2/22読破
「親の敵!」そう叫びながら大治郎に切りかかった
二人組の男。だが、人違いだと分かり
逃げ去ってしまう。
「いったい誰と間違われたのだろうか?」気になった
大治郎が調べてみると、ひとりの男の思いがけない
過去が浮かび上がってきた・・・。
表題作「待ち伏せ」を
含む7編を収録。「剣客商売」シリーズ第9弾。
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狂乱
第8巻 2012年2月16日読書開始 2/22読破
足軽という身分に比して強すぎる腕前を
持ったがために、うとまれ、踏みにじられ、
孤独においこまれた男。
秋山小兵衛はその胸中を思いやり声をかけてやろうと
するのだが、一足遅く、侍は狂暴な血の命ずるまま
無益な殺生に走る…表題作「狂乱」。
ほかに、冷酷な殺人鬼と、大治郎に受けた恩義を
律儀に忘れない二つの顔をもつ男の不気味さを描く
「仁三郎の顔」など、シリーズ第8弾。 |

隠れ蓑
第7巻 2012年2月16日読書開始 2/22読破
盲目の武士をやさしくいたわる托鉢僧―旅の途中で
出会った、年老いた二人連れが何故か秋山大治郎の
心に残った。江戸に帰った大治郎は、
偶然試し斬りされかかった件の老僧を助け、
二人が二十八年におよぶ仇討ちの
敵同士であることを知る。
人知をこえたその絆の不思議さを描く「隠れ蓑」。
小兵衛が小金持ちの隠居と見られて盗賊に狙われる
「徳どん、逃げろ」など、シリーズ第7弾。 |

新妻
第6巻 2012年2月14日読書開始 2/15読破
秋山大治郎のことを思いながら夕暮れの根岸の里を
歩んでいた佐々木三冬は、背中を斬られて逃げてきた
女に小さな品物を託される。
それが密貿易に係わるものだったため、
三冬はその一味から狙われ、
捕らわれて地下蔵に押し込められる。
鬼神のごとくなって探し回った大治郎が奇蹟的に
三冬を救出すると、父・田沼意次は、
いきなり三冬を嫁にもらってくれと頼むのだった。
シリーズ第6弾 |
 白い鬼
第5巻 2012年2月10日読書開始 2/15読破
秋山小兵衛の若き日の愛弟子が斬り殺された事件と、
江戸市中の三か所で女が殺され、
陰所と左の乳房が抉られていた事件。
二つの事件の接点に浮かび上がった異常な殺人鬼の
正体を、復讐の念に燃えた小兵衛が追う「白い鬼」。
試合に負けたらその相手の嫁になるという
佐々木三冬の話にうろたえる大治郎を描く
「三冬の縁談」。
もう一人の女剣士「手裏剣お秀」の登場など、
シリーズ第5弾。 |
天魔
第4巻 2012年2月3日読書開始 2月6日読破
音もなく小兵衛の前に現れ、
「秋山先生に勝つために」、八年ぶりに帰ってきたと
うそぶく役者のような若侍の正体は?
次々と道場を襲い相手を一撃のもとに殺していく
魔性の天才剣士と秋山父子との死闘を描く表題作。
愛弟子に〔なれ合い試合〕の許しを求められ、
苦衷を察して許可を与えた小兵衛が、皮肉にもその試合の審判を引き受けることになる「雷神」など全8編。
シリーズ第4作。 |
陽炎の男
第3巻 2012/1/28読書開始 1/30読破
若衆髷をときほぐし、裸身を湯槽に沈めた
佐々木三冬に、突然襲いかかる無頼の浪人たち。
しかし、全裸の若い女は悲鳴もあげず、
迎え撃つかたちで飛びかかっていった。
隠された三百両をめぐる事件のさなか、
男装の武芸者・三冬に芽ばえた秋山大治郎への
ほのかな思いを描く表題作。
香具師の元締のひとり娘と旗本の跡取りとの仲を
小兵衛がとりもつ「嘘の皮」など全7編。
シリーズ第3弾。
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辻斬り
第2巻 2012/1/26読書開始 1/28読破
冷え冷えとした闇の幕が裂け、
鋭い太刀風が秋山小兵衛に襲いかかる。正体は何者か? 小兵衛・大治郎が非道に挑む表題作。
江戸に出たまま帰らぬ息子を探しにきた信州の老剣客へ温かい手をさしのべる秋山父子「老虎」。
暴漢にさらわれた老舗の娘を助ける男装の
武芸者・佐々木三冬「三冬の乳房」ほか「鬼熊酒屋」
「悪い虫」「妖怪・小雨坊」「不二楼・蘭の間」。シリーズ第2弾。
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 剣客商売
第1巻 2012年1月31日読書開始 2月3日読破
勝ち残り生き残るたびに、
人の恨みを背負わねばならぬ。それが剣客の宿命なのだ剣術ひとすじに生きる白髪頭の粋な小男・秋山小兵衛と浅黒く巌のように逞しい息子・大治郎の名コンビが、
剣に命を賭けて、江戸の悪事を叩き斬る田沼意次の
権勢はなやかなりし江戸中期を舞台に剣客父子の
縦横の活躍を描く、
吉川英治文学賞受賞の好評シリーズ第一弾。
全7編収録。
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