鬼平犯科帳(一)
第1巻 2012/4/4読書開始 4/10読破
斬り捨て御免の権限を持つ幕府の火付盗賊改方の
長官・長谷川平蔵。
盗賊たちには“鬼の平蔵”と恐れられている。
しかし、その素顔は義理も人情も心得た苦労人であ。
彼を主人公に、さまざまな浮世の出来事を描き出し、
新感覚の時代小説として評判高く、
テレビに舞台に人気の集まる鬼平シリーズ第一巻。
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鬼平犯科帳(二)
第2巻 2012/4/10読書開始 4/18読破
四季おりおりの江戸の風物を背景に、
喜びや悲しみを秘めた江戸の人間が生きている。
そこに生まれる事件のサスペスンが、
こころよい人情と溶けあう独自の境地。
ご存じ鬼平シリーズの第二巻は、
「蛇の眼」「谷中・いろは茶屋」「女掏摸お富」
「妖盗葵小僧」「密偵」「お雪の乳房」
「埋蔵金千両」の七篇を収めている。
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 鬼平犯科帳(三)
第3巻 2012/4/10読書開始 4/18読破
“鬼平”と悪人たちから恐れられる幕府火付盗賊改方の
長官・長谷川平蔵が、ときにはユーモアをまじえ、
ときには鋭い勘を働かせて、
兇悪な盗賊を相手に大奮闘をつづける。
その颯爽たる立廻りが大評判の人気シリーズ第三巻は
「麻布ねずみ坂」「盗法秘伝」「艶婦の毒」「兇剣」
「駿州・宇津谷峠」「むかしの男」の
六篇を収録している。
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鬼平犯科帳(四)
第2巻 2012/4/18読書開始 4/25読破
はっと、平蔵が舟の中へ身を伏せた。
荒屋敷の潜門がしずかに開き浪人風の男があらわれ、
あたりに目をくばっている。
(これほどの奴がいたのか…)平蔵の全身をするどい緊張が
つらぬいた。凄絶な鬼平の剣技を描く「血闘」をはじめ
「霧の七郎」「五年目の客」「密通」「あばたの新助」
「おみね徳次郎」など八篇。
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鬼平犯科帳(五)
第5巻 2012/4/18読書開始 4/25読破
横なぐりに脇差をたたきつけてきた。
かわしきれなかった。
浅手ながら左肩を切り裂かれた平蔵。
「鬼平。お前もこれまでだな」闇の底から、
網切の甚五郎の声が聞こえた。
…鬼平の危機せまるスリルを描く「兇賊」をはじめ、
「深川・千鳥橋」「乞食坊主」「女賊」
「おしゃべり源八」「山吹屋お勝」「鈍牛」の
七篇が収録されている。
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鬼平犯科帳(六)
第6巻 2012/5/15読書開始 5/22読破
「つくづくとばかばかしく思うのだよ」なれど
「このお役目が、おれの性にぴたりはまっている」
のである。
だから火盗改方の長官・長谷川平蔵は、疲れにもめげず
今日もまた出動する。
作者もいよいよ脂の乗った「礼金二百両」
「猫じゃらしの女」「剣客」「狐火」「大川の隠居」
「盗賊人相書」「のっその医者」の七篇収録。
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鬼平犯科帳(七)
第7巻 2012/6/1読書開始 6/7読破
「長谷川平蔵と自分とが、
もう切っても切れぬ間柄になってしまったことに、
私は気づかざるを得ない」(作者の言葉)。
ますます円熟味をました筆先から次々と
新しい鬼平像が描き出される…。
「雨乞い庄右衛門」「隠居金七百両」「はさみ撃ち」
「掻掘のおけい」「泥鰌の和助始末」「寒月六間堀」
「盗賊婚礼」の七篇を収録。
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鬼平犯科帳(八)
第8巻 2012/6/30読書開始 7/7読破
悪い事をしながら善い事をし、
善い事をしながら悪事を働く。
心を許し合う友を欺して、その心を傷つけまいとする。
全く人間とは奇妙な生きものよ…とは鬼の平蔵の
心の底からの述懐である。
人生の達人・鬼平の魅力いやますシリーズ第八巻。
「用心棒」「あきれた奴」「明神の次郎吉」「流星」
「白と黒」「あきらめきれずに」の六篇を収録。
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鬼平犯科帳(九)
第9巻 2012/6/12読書開始 6/16読破
 おなじみの密偵おまさと、大滝の五郎蔵が、
平蔵の粋なはからいで夫婦となった。
実はおまさは、少女の頃から平蔵にひそかな
想いを寄せていた。
平蔵もそれを知らぬわけはないのだが…苦労人鬼平の
面目躍如たる「鯉肝のお里」ほか、「雨引の文五郎」
「泥亀」「本門寺暮雪」「浅草鳥越橋」「白い粉」
「狐雨」の七篇収録。
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鬼平犯科帳(十)
第10巻 2012/6/16読書開始 6/23読破

相模の彦十の様子がこのごろ何となくおかしい。
むかしとった杵柄というやつかもしれぬ。
人のこころの奥底には、
おのれでさえわからぬ魔物が棲んでいるものだ。
彦十をみはる平蔵、密偵たちの活躍を描く
「むかしなじみ」他、「犬神の権三」「蛙の長助」
「追跡」「五月雨坊主」
「消えた男」「お熊と茂平」の七篇を収録。
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鬼平犯科帳(十一)
第11巻 2012/6/30読書開始 7/7読破
同心・木村忠吾が男色の侍に誘拐されて…
「男色一本饂飩」。
平蔵が乞食浪人に化けて大立廻り…「土蜘蛛の金五郎」。
盗んだ三百両を人知れず返しにゆく老盗人の
名人芸…「穴」。
地震にさえ腰を抜かす弱虫の同心が、
妻女を殺されて命をかけての敵討ち…「泣き味噌屋」。
他、三篇を収録。
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鬼平犯科帳(十二)
第12巻 2012//読書開始 読破
 若き日、平蔵と左馬之助は高杉銀平道場の竜虎といわれ、
もう一人又兵衛を加えて三羽烏とも呼ばれたものだった。
それから幾星霜…盗賊となった又兵衛、
火盗改方の長官・鬼の平蔵、
二十数年ぶりの凄絶な対決を描く
「高杉道場・三羽烏」のほか、傑作七篇を収録。
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鬼平犯科帳(十三)
第12巻 2012/7/20読書開始 7/26読破
盗賊にも守るべきモラルがある。
盗まれて難儀をするものに手を出さぬこと、
人を殺傷せぬこと、女を手ごめにせぬこと。
この三カ条を守らない盗賊を畜生盗めという。
さて、本巻の「一本眉」では掟を守りぬく真の盗賊
が畜生盗めの一味を成敗する痛快譚。
他に「熱海みやげの宝物」「殺しの波紋」「夜針の音松」「墨つぼの孫八」「春雪」「一本眉」を収録。
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鬼平犯科帳(十四)
第14巻 2012/7/28読書開始 8/6読破
盗賊のモラルを守りぬく真の賊が、
畜生ばたらきの一味に仇をなす「一本眉」、
平蔵自ら賊に扮する「殿さま栄五郎」他、各六篇を収録
鬼平犯科帳が、
時代を超えて現代人の心を強く捉えるのは、部下を束ねる平蔵の“リーダーシップの見事さ”にある。部下を思いやる心の篤さ、だからこそ部下も我を忘れて働く…名管理職・平蔵の真骨頂を描く「五月闇」のほか、「あごひげ三十両」
「尻毛の長右衛門」「殿さま栄五郎」「浮世の顔」
「さむらい松五郎」を収録。
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鬼平犯科帳(十六)
第16巻 2012/8/7読書開始 8/13読破
出合茶屋で女賊の裸身をむさぼりつくす同心の狙いは
何か―。
妻を寝とられた腹いせに放火を企てた船頭、闇の中、
商家へ吸い込まれてゆく黒い影の群れを見た時―。
様々な思惑を胸に秘めて、
巷にしぶとく生きる悪に鬼平は如何に立ち向かうのか?
「影法師」「網虫のお吉」「白根の万左衛門」
「火つけ船頭」「見張りの糸」「霜夜」の六篇収録。
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鬼平犯科帳(十七)
第17巻 2012/8/14読書開始 8/21読破
その居酒屋には名前さえついていない。
土地の人びとは「権兵衛酒屋」と呼んでいる。
亭主はもと二本差であったらしい。
長谷川平蔵がそこへ立寄った日に、
「権兵衛」の女房が斬られ、亭主はいずこかへ逐電した。
何かいぶかしい―。謎を探る平蔵に迫る怪しい影は、
ついに鬼平を斬った!特別長篇「鬼火」、満を持して登場。
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鬼平犯科帳(二十)
第20巻 2012/9/20読書開始 9/21読破
女は、いきなり甚助へつかみかかり、
「何をしゃあがる」立ちあがった甚助に突き飛ばされると、
「か、敵討ちの約束がまもれぬなら、わたした金を返せ、
返せえ!」白目をつりあげて叫んだ―。
逃げ廻る甚助に旧知の平蔵は助太刀をするが、
事は意外な方向に展開して行く。
女心の奇妙さに、さすがの鬼平も苦笑い。
花も実もある鬼平の魅力。
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鬼平犯科帳(二十一)
第21巻 2012/8/25読書開始 9/2読破
同心大島勇五郎の動静に不審を感じた平蔵が、
自ら果敢な行動力で兇盗の跳梁を制する「春の淡雪」、
探索方から勘定方に戻されて腐っていた細川峯太郎が
非番の日に手柄を立て、
ふたたび探索方に立てられるまでを描く「泣き男」など、
部下への思いやりをしみじみと写し出して“仏の平蔵”の
慈愛溢れる六篇。
ファンに贈るこの一冊。
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