密命シリーズ

  1. 鬼平犯科帳 (一)
  2. 鬼平犯科帳 (二)
  3. 鬼平犯科帳 (三)
  4. 鬼平犯科帳 (四)
  5. 鬼平犯科帳 (五)
  6. 鬼平犯科帳 (六)
  7. 鬼平犯科帳 (七)
  8. 鬼平犯科帳 (八)
  9. 鬼平犯科帳 (九)
  10. 鬼平犯科帳 (十)
  11. 鬼平犯科帳 (十一)
  12. 鬼平犯科帳 (十二)
  13. 鬼平犯科帳 (十三)
  14. 鬼平犯科帳 (十四)
  15. 鬼平犯科帳 (十六)
  16. 鬼平犯科帳 (十七)
  17. 鬼平犯科帳 (二十)
  18. 鬼平犯科帳 (二十一)

                 鬼平犯科帳(一)
第1巻 2012/4/4読書開始   4/10読破

斬り捨て御免の権限を持つ幕府の火付盗賊改方の
長官・長谷川平蔵。

盗賊たちには“鬼の平蔵”と恐れられている。
しかし、その素顔は義理も人情も心得た苦労人であ。
彼を主人公に、さまざまな浮世の出来事を描き出し、
新感覚の時代小説として評判高く、
テレビに舞台に人気の集まる鬼平シリーズ第一巻。

            鬼平犯科帳(二)
第2巻 2012/4/10読書開始 4/18読破

四季おりおりの江戸の風物を背景に、
喜びや悲しみを秘めた江戸の人間が生きている。

そこに生まれる事件のサスペスンが、
こころよい人情と溶けあう独自の境地。
ご存じ鬼平シリーズの第二巻は、
「蛇の眼」「谷中・いろは茶屋」「女掏摸お富」
「妖盗葵小僧」「密偵」「お雪の乳房」
「埋蔵金千両」の七篇を収めている。
  鬼平犯科帳(三)
第3巻 2012/4/10読書開始 4/18読破

“鬼平”と悪人たちから恐れられる幕府火付盗賊改方の
長官・長谷川平蔵が、ときにはユーモアをまじえ、
ときには鋭い勘を働かせて、
兇悪な盗賊を相手に大奮闘をつづける。
その颯爽たる立廻りが大評判の人気シリーズ第三巻は
「麻布ねずみ坂」「盗法秘伝」「艶婦の毒」「兇剣」
「駿州・宇津谷峠」「むかしの男」の
六篇を収録している。
 
            鬼平犯科帳(四)
第2巻 2012/4/18読書開始 4/25読破

はっと、平蔵が舟の中へ身を伏せた。
荒屋敷の潜門がしずかに開き浪人風の男があらわれ、
あたりに目をくばっている。
(これほどの奴がいたのか…)平蔵の全身をするどい緊張が
つらぬいた。凄絶な鬼平の剣技を描く「血闘」をはじめ
「霧の七郎」「五年目の客」「密通」「あばたの新助」
「おみね徳次郎」など八篇。
 
    鬼平犯科帳(五)
第5巻 2012/4/18読書開始 4/25読破

横なぐりに脇差をたたきつけてきた。
かわしきれなかった。
浅手ながら左肩を切り裂かれた平蔵。
「鬼平。お前もこれまでだな」闇の底から、
網切の甚五郎の声が聞こえた。
…鬼平の危機せまるスリルを描く「兇賊」をはじめ、
「深川・千鳥橋」「乞食坊主」「女賊」
「おしゃべり源八」「山吹屋お勝」「鈍牛」の
七篇が収録されている。
 
    鬼平犯科帳(六)
第6巻 2012/5/15読書開始 5/22読破

「つくづくとばかばかしく思うのだよ」なれど
「このお役目が、おれの性にぴたりはまっている」
のである。

だから火盗改方の長官・長谷川平蔵は、疲れにもめげず
今日もまた出動する。
作者もいよいよ脂の乗った「礼金二百両」
「猫じゃらしの女」「剣客」「狐火」「大川の隠居」
「盗賊人相書」「のっその医者」の七篇収録。
  

 鬼平犯科帳(七)
第7巻 2012/6/1読書開始 6/7読破

「長谷川平蔵と自分とが、
もう切っても切れぬ間柄になってしまったことに、
私は気づかざるを得ない」(作者の言葉)。

ますます円熟味をました筆先から次々と
新しい鬼平像が描き出される…。
「雨乞い庄右衛門」「隠居金七百両」「はさみ撃ち」
「掻掘のおけい」「泥鰌の和助始末」「寒月六間堀」
「盗賊婚礼」の七篇を収録。

 
 鬼平犯科帳(八)
第8巻 2012/6/30読書開始 7/7読破

悪い事をしながら善い事をし、
善い事をしながら悪事を働く。

心を許し合う友を欺して、その心を傷つけまいとする。
全く人間とは奇妙な生きものよ…とは鬼の平蔵の
心の底からの述懐である。

人生の達人・鬼平の魅力いやますシリーズ第八巻。
「用心棒」「あきれた奴」「明神の次郎吉」「流星」
「白と黒」「あきらめきれずに」の六篇を収録。

 
 鬼平犯科帳(九)
第9巻 2012/6/12読書開始 6/16読破
おなじみの密偵おまさと、大滝の五郎蔵が、
平蔵の粋なはからいで夫婦となった。

実はおまさは、少女の頃から平蔵にひそかな
想いを寄せていた。

平蔵もそれを知らぬわけはないのだが…苦労人鬼平の
面目躍如たる「鯉肝のお里」ほか、「雨引の文五郎」
「泥亀」「本門寺暮雪」「浅草鳥越橋」「白い粉」
「狐雨」の七篇収録。
 
 鬼平犯科帳(十)
第10巻 2012/6/16読書開始 6/23読破

相模の彦十の様子がこのごろ何となくおかしい。
むかしとった杵柄というやつかもしれぬ。

人のこころの奥底には、
おのれでさえわからぬ魔物が棲んでいるものだ。

彦十をみはる平蔵、密偵たちの活躍を描く
「むかしなじみ」他、「犬神の権三」「蛙の長助」
「追跡」「五月雨坊主」
「消えた男」「お熊と茂平」の七篇を収録。
 
 鬼平犯科帳(十一)
第11巻 2012/6/30読書開始 7/7読破

同心・木村忠吾が男色の侍に誘拐されて…
「男色一本饂飩」。

平蔵が乞食浪人に化けて大立廻り…「土蜘蛛の金五郎」。
盗んだ三百両を人知れず返しにゆく老盗人の
名人芸…「穴」。

地震にさえ腰を抜かす弱虫の同心が、
妻女を殺されて命をかけての敵討ち…「泣き味噌屋」。
他、三篇を収録。

 鬼平犯科帳(十二)
第12巻 2012//読書開始 読破
若き日、平蔵と左馬之助は高杉銀平道場の竜虎といわれ、
もう一人又兵衛を加えて三羽烏とも呼ばれたものだった。
それから幾星霜…盗賊となった又兵衛、
火盗改方の長官・鬼の平蔵、
二十数年ぶりの凄絶な対決を描く
「高杉道場・三羽烏」のほか、傑作七篇を収録。
 

 鬼平犯科帳(十三)
第12巻 2012/7/20読書開始 7/26読破

盗賊にも守るべきモラルがある。
盗まれて難儀をするものに手を出さぬこと、
人を殺傷せぬこと、女を手ごめにせぬこと。
この三カ条を守らない盗賊を畜生盗めという。

さて、本巻の「一本眉」では掟を守りぬく真の盗賊
が畜生盗めの一味を成敗する痛快譚。
他に「熱海みやげの宝物」「殺しの波紋」「夜針の音松」「墨つぼの孫八」「春雪」「一本眉」を収録。
 

 鬼平犯科帳(十四)

第14巻 2012/7/28読書開始 8/6読破

盗賊のモラルを守りぬく真の賊が、
畜生ばたらきの一味に仇をなす「一本眉」、
平蔵自ら賊に扮する「殿さま栄五郎」他、各六篇を収録
鬼平犯科帳が、
時代を超えて現代人の心を強く捉えるのは、部下を束ねる平蔵の“リーダーシップの見事さ”にある。部下を思いやる心の篤さ、だからこそ部下も我を忘れて働く…名管理職・平蔵の真骨頂を描く「五月闇」のほか、「あごひげ三十両」
「尻毛の長右衛門」「殿さま栄五郎」「浮世の顔」
「さむらい松五郎」を収録。
 
 
鬼平犯科帳(十六)
第16巻 2012/8/7読書開始 8/13読破

出合茶屋で女賊の裸身をむさぼりつくす同心の狙いは
何か―。
妻を寝とられた腹いせに放火を企てた船頭、闇の中、
商家へ吸い込まれてゆく黒い影の群れを見た時―。
様々な思惑を胸に秘めて、
巷にしぶとく生きる悪に鬼平は如何に立ち向かうのか?
「影法師」「網虫のお吉」「白根の万左衛門」
「火つけ船頭」「見張りの糸」「霜夜」の六篇収録。

鬼平犯科帳(十七)
第17巻 2012/8/14読書開始 8/21読破

その居酒屋には名前さえついていない。
土地の人びとは「権兵衛酒屋」と呼んでいる。
亭主はもと二本差であったらしい。
長谷川平蔵がそこへ立寄った日に、
「権兵衛」の女房が斬られ、亭主はいずこかへ逐電した。
何かいぶかしい―。謎を探る平蔵に迫る怪しい影は、
ついに鬼平を斬った!特別長篇「鬼火」、満を持して登場。
 

鬼平犯科帳(二十)
第20巻 2012/9/20読書開始 9/21読破

女は、いきなり甚助へつかみかかり、
「何をしゃあがる」立ちあがった甚助に突き飛ばされると、
「か、敵討ちの約束がまもれぬなら、わたした金を返せ、
返せえ!」白目をつりあげて叫んだ―。

逃げ廻る甚助に旧知の平蔵は助太刀をするが、
事は意外な方向に展開して行く。
女心の奇妙さに、さすがの鬼平も苦笑い。
花も実もある鬼平の魅力。
 
鬼平犯科帳(二十一)
第21巻 2012/8/25読書開始 9/2読破

同心大島勇五郎の動静に不審を感じた平蔵が、
自ら果敢な行動力で兇盗の跳梁を制する「春の淡雪」、
探索方から勘定方に戻されて腐っていた細川峯太郎が
非番の日に手柄を立て、
ふたたび探索方に立てられるまでを描く「泣き男」など、

部下への思いやりをしみじみと写し出して“仏の平蔵”の
慈愛溢れる六篇。
ファンに贈るこの一冊。