読書ファンの皆さん、今日は〜
今日の読書紹介は「舟を編む」。
作者は2006年に「まほろ駅前多田便利店」で直木賞受賞した三浦しをん。
タイトルがいいデスネ。”舟を編む”とは何だ?
26ページを読んで解りました。
荒木が馬絞に説明する。
”なぜ、新しい辞書の名を「大渡海」にしょうとしているか、わかるか”…。
”辞書は、言葉の海を渡る舟だ”…。
そうです、この本は辞書を作る過程をノンフィクション風に書いた本です。
言葉とは生まれた時から少しづつ言葉を学び、話す、書くと情報手段として
我々は意識せずに使っています。
だが、一つ一つの言葉には意味があり、
その言葉を定義するには膨大な血の滲むような地味な作業の上に
辞書が作られる事を。
主人公の真面目ならぬ馬絞光也は褐コ武書房 第一営業部から
辞書編集部へ荒木公平の引き抜かれて辞書の編纂に当たる。
大学教授を定年退職した松本先生の元で同僚の西岡、契約社員の佐々木さん、
西岡の後任の岸辺等と共に大渡海の完成を目指す。
勿論、辞書オタクの馬絞の恋愛物語もストーリーに入っています。
そのさわりを、94ページです。
「顔を上げた香久矢と目が合う。香久矢が楽しそうに笑っていたので、
馬絞も笑った。心臓は限界まで高鳴っていたが、幸いなことに破裂も
機能停止もしなかった。香久矢の顔が近づいてきて……」
後は読んで下さいね。
そうですね、最近は辞書を引くと言えば、パソコンですぐwikipediaで検索ですから。
でも、その元は辞書からwikiに流用されていますから、源は同じです。
言葉は心、気持ち、思い、考えを相手に伝えるのになくてはならないもの、
目は口ほどに物を言うといいますけど、
やはり言葉で伝えないと相手に伝わらないでしょう。
その言葉の意味を教えてくれる本でした。
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