密命シリーズ

  1. 新古着屋総兵衛1 血に非ず
  2. 新古着屋総兵衛2  百年の呪い
  3. 新古着屋総兵衛3 日光代参
  4. 新古着屋総兵衛4 南へ舵を

血に非ず

  第1巻 2012/5/15読書開始 5/22読破

六代目総兵衛の活躍した元禄・宝永年間から九十余年。
享和二年(1802)、九代目総兵衛勝典は、
労咳で瀕死の床にあった。
嫡子幸之輔を流行病で亡くし、
大黒屋内には直系の者はいない。
深川で女郎屋を営む女はかつて勝典を誑かして子を
孕んだというのだが。
後継について勝典は謎の言葉をつぶやいた──
「血に非ず」。あの大黒屋総兵衛が帰ってきた。
満を持して放つ待望の新シリーズ第一巻。

 
百年の呪い
  第2巻 2012/9/13読書開始 9/20読破

今坂一族の卜師梅香林は、
鳶沢一族に張り巡らされた闇祈祷を
看破した六義園を拠点とした闇四神の結界は
富沢町、さらに駿府鳶沢村をも包囲していた。
幾重にも仕掛けられた柳沢吉保の百年の呪いに
十代目総兵衛勝臣は敢然と立ち向かう。
一方、闇祈祷の術者の一人李黒は、
鳶沢一族と一心同体であるはずの影・本郷康秀の
元に去ったという…。
壮大な物語が動き始めた。

                                                     
  日光代参

  第3巻 2012/11/14読書開始 11/18読破

御側衆本郷康秀が将軍家斉の代参として日光に向かった。

極秘の出立、余りにも少ない従者の数、
かげまの同行等、不審な点が目に付き、
総兵衛は百蔵と天松を伴って一行を追う。

一方、この代参に関わる秘密を掴んだおこもの
ちゅう吉も後を追った。
御庭番、傭兵たちとの激闘を経て、
本郷の恐るべき野望が明らかとなるのだが……。
東照宮を舞台に十代目総兵衛の胸のすく活躍を描く。

  南へ舵を
   第4巻 2013/5/23読書開始 5/29読破

“影”本郷康秀を誅殺した総兵衛一行は、
上野、越後、越中を経て盛夏の加賀に入った。
海路より金沢入りしていた信一郎らと合流し、
前田家と交易を行う。
一方、日本橋富沢町大黒屋では、
ちゅう吉の掴んだ本郷家老女と薩摩藩用人の密談が
大番頭光蔵に報告されていた。
帰参した総兵衛は八百善で町奉行と秘かに対面。
その帰途、李黒の妖術が…。
にわかに暗雲立ちこめる緊迫の第四巻。