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 映画はいいですね。
映画を見ている時は自分が主人公、しばし夢の世界で遊べますから。
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鑑賞日:2020年10月17日(土)
    BSジャパン18:54〜
邦題:
男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋
   (第29作)
製作年:1982年(昭和58年)29作目

監督:山田洋次
出演:
車寅次郎/渥美清)   
・さくら/(倍賞千恵子)
・諏訪博/さくらの夫(前田吟)
・車龍造/下條正巳(おいちゃん)

・車つね/三崎千恵子(おばちゃん)
・源公/佐藤蛾次郎()
タコ社長/太宰久雄


かがり/いしだあゆみ(マドンナ)

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は『男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋』。

BSテレ東で2020年10月17日(土) 18時30分〜放送。

想い人に捨てられ故郷へ去った彼女を、
慰めようと彼女の実家を訪ねる寅さん。

夜…枕元…上る階段のきしむ音…
寅さん、期待と不安でドキドキが止まらない…。
シリーズ随一の緊迫シーン!

清楚で内気な彼女の情熱に対し寅さん、どうする…。
いざ決戦の地、鎌倉あじさい寺へ!

「男はつらいよ」シリーズ第29作目。

キャッチフレーズは、
”このたびの恋は寅次郎にとって、ちょっぴり、きつうございました”。

葵祭でにぎわう京都で、寅さんが鼻緒を直してあげた老人は、
なんと人間国宝の陶芸家の加納作次郎(片岡仁左衛門)だった。

作次郎の家には夫に先立たれ、娘を丹後の実家に預けて働いている、
美しい、かがり(いしだあゆみ)がいた。寅次郎はたちまち夢中に…。

しかし、彼女は心を寄せていた男性の結婚を知り、
仕事を辞め故郷の丹後の伊根へ帰ってしまう。

彼女をなぐさめようと寅さん、丹後を訪ねるが…。

本作は寅さんの男女間の微妙な性愛についての思いを
如実に描いていますね。

その相手の”いしだあゆみ”は適役でした。清楚な美しさに、内に秘めた情熱。

寅さん、いつものようにかがりさんに語りますね。
”誰を怨むってわけにはいかないんだよな、こういうことは。
そりゃ、こっちが惚れてる分、向こうもこっちに惚れてくれりゃぁ、
世の中に失恋なんていうのは、なくなっちゃうからな。
そうはいかないんだよ”。

と、言うことは一丁前の寅さんだが、かがりさんと二人っきりになると
緊張しまくり、得意の駄洒落も出てこない。

寅さん、早々に部屋に布団に入るが、後を追うようにかがりさんが、
部屋に入って来て、窓を閉め、電気を消し、寅の横で彼を待つ。
寅は寝たふりをして、それに応えようとしない。

これが、寅さんの限界ですね。お膳立ては揃っているのに、
ウジウジして手を出せない。

私はここで思いましたね。寅さん、テキ屋家業で遊び人だか、
本当は「童貞」なのではと…。

かがりは寅さんを追って、とらやを訪ねて来て、
寅さんを鎌倉へ、デートに誘う。

数日後の日曜日に鎌倉のあじさい寺(成就院)で、
しかし、あろう事か、寅さんは無理やり満男(吉岡秀隆)を同行させる。

ああ、寅さん、又、男になるチャンスを…、何をか言わんや。

公開は1982年 (昭和57年)。
監督・原作・脚本は山田洋次。

鑑賞日:2014年7月12日
    BSジャパン18:54〜
邦題:
男はつらいよ 知床慕情
   (第38作)
製作年:1986年(昭和61年)38作目

監督:山田洋次
出演:
車寅次郎/渥美清)   
・さくら/(倍賞千恵子)
・諏訪博/さくらの夫(前田吟)
・車龍造/下條正巳(おいちゃん)

・車つね/三崎千恵子(おばちゃん)
・源公/佐藤蛾次郎()
タコ社長/太宰久雄
・あけみ/美保純
・順吉/三船敏郎
りん子/竹下景子(マドンナ)
悦子/淡路恵子

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は「男はつらいよ 知床慕情」。
頑固な獣医と居酒屋の女将を結びつけるため寅さんが
恋のキューピッド役をする、シリーズ第38作目。

BSジャパンで2014年7月12日(土)18:54〜の放送。
キャッチコピーは
「“愛してるょ”とその女の前で言えなくちゃ
男は惚れてることにはならないのでございます。」。

寅さん、知床を旅している時、獣医の順吉(三船敏郎)の車に乗せてもらって、
成り行きで順吉の家でやっかいになることに。

順吉は居酒屋「はまなす」の女将悦子(淡路恵子)に惚れているのだが、無骨者の順吉は告白できない。

そんな中、順吉の娘りん子(竹下景子)が離婚して東京から帰ってくる。
寅さん、一目見てりん子に胸をときめかす。

順吉は寅さんに
”男が女に惚れるのに、歳なんかあるか”と説教される。
悦子が店を辞めて故郷へ帰ると告げられると、順吉は反対だと言う。
寅は反対の理由をハッキリ言えと順吉へ、順吉は腹を決めて、
皆の前で悦子に向かって、”俺が行っちゃいかんというわけは、
俺が、俺が惚れてるからだ。悪いか!”と言う。

寅さん、”本当に言っちゃたよ”と驚くのだった。

萬屋錦之介と離婚した淡路恵子が本作で女優業に復帰した作品。
黒澤明監督の『野良犬』で映画デビューの淡路と、
主演だった三船の共演は当時、話題となりました。

1987年制作。
森繁久彌が歌う挿入歌の「知床旅情」は大好きです。

今日は、
BSプレミアムで2014年7月12日(土)20:30〜に
放送される「八日目の蝉」も見て下さい。

又、BS-TBSでは18:30から「ラストサムライ」と見るのに忙しい!

鑑賞日:2014年7月5日
    BSジャパン18:54〜
邦題:
男はつらいよ 幸福の青い鳥
   (第37作)
製作年:1986年(昭和61年)37作目

監督:山田洋次
出演:
車寅次郎/渥美清)   
・さくら/(倍賞千恵子)
・諏訪博/さくらの夫(前田吟)
・車龍造/下條正巳(おいちゃん)

・車つね/三崎千恵子(おばちゃん)
・源公/佐藤蛾次郎()
タコ社長/太宰久雄
・あけみ/美保純
・倉田健吾/長渕剛
島崎美保/志穂美悦子(マドンナ)

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は「男はつらいよ 幸福の青い鳥」。
BSジャパンで2014年7月5日(土)18:54〜の放送。

寅さん、知り合いの旅回り一座の
座長の娘・大空小百合こと美穂(志保美悦子)を幸せにするために奮闘する
「男はつらいよ」シリーズ第37作目(1986年)。

キャッチコピーは
”なあ、さくら。俺らはあの娘に“幸せ”ってヤツを手渡してやりてェのさ。”

九州へやった来た寅さん。テキ屋仲間のキュウシュウと出会う。

寅:”おい、キュウシュウ!”
キュウシュウ:”なんな〜、寅あにいじゃなかねえ!
 珍しかねえ、どこへ行くと〜”
寅:”九州よ”
キュウシュウ:”そら、ここが九州たい。フッフフ”
寅:”おまえらどこ行くんだ?”
キュウシュウ:”本州よ、フッフフ”

寅:”ホ〜、オレとお前はお風呂のおならだ”
キュウシュウ:”なんな〜?”
寅:”前と後ろに泣き(鳴き)別れ、フッフフ”
キュウシュウ:”ハッハハ!”

私には懐かしい九州弁に、ちょっと下品なセリフには笑えましたね。

ここ福岡県飯塚、かつて炭坑で賑わった町もさびれていた。
寅さんがひいきにしていた旅役者の一座の亡き座長に線香をあげるために、
一座の花形だった美穂を訪ねる。

美穂は寅さんを訪ねて上京するが、寅さんが不在。
そんな中、看板職人の健吾(長渕剛)と知り合う。
寅さんと再会した美穂は、寅さんの紹介で柴又のラーメン屋“上海軒”で働く。


美保の結婚相手探しに、葛飾区の「区民相談コーナー.結婚相談室」を
訪れた寅と源ちゃん。笹野高史演じる近藤相談員との会話で、

寅:”オレなんかどっちかっていうと静かな女がいいねえ。
   オレこう見えてもね、おしゃべりなんだよ。
  だからね〜、相手の女もおしゃべりだとさ、こりゃ一日ピーピーピーピー
  しゃっべたたら家の中うるさいしなあ、近所迷惑だから、フフフ。


 年の頃なら三十五六から四十だなあ‥。うん、
 器量なんかなんだっていいよ、と言いたいところだけど、
 これは毎日見るものだから、ねえ。丸ぽちゃが好きなんだよ。
 朝なんかぱっと目がさめるだろ、で、にっこり笑って、フフフ”。

と寅さんの好みがわかります。これって、私もかって望んだマドンナ像ですね。

さて、美穂と健吾は“幸福の青い鳥”を探し求めることが出来たのか?

本作で若い2人を演じた長渕剛と志穂美悦子は
のちに結婚していますから、”青い鳥”を本当に探し当てたのですね。

皆さんの”青い鳥”何でしょうかね。

鑑賞日:2014年6月21日
    BSジャパン18:54〜
邦題:
男はつらいよ 柴又より愛をこめて
   (第36作)
製作年:1985年(昭和60年)36作目

監督:山田洋次
出演:
車寅次郎/渥美清)   
・さくら/(倍賞千恵子)
・諏訪博/さくらの夫(前田吟)
・車龍造/下條正巳(おいちゃん)

・車つね/三崎千恵子(おばちゃん)
・源公/佐藤蛾次郎()
タコ社長/太宰久雄
・あけみ/美保純
・酒井文人/川谷拓三
真知子先生/栗原小巻(マドンナ)

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日は夏至。昼間が一番長い日。昼間とは太陽が出ている間。
そうかぁ〜、でも、今日は曇りだから関係ない?

今日の映画紹介は「男はつらいよ 柴又より愛をこめて」。
BSジャパンで2014年6月21日(土)18:54〜の放送。

シリーズ36作目。
マドンナは真知子先生役の栗原小巻。4作目の「新・男はつらいよ」に
出演していますから2回目のマドンナ役。

キャッチコピーは
”沖の小島に寅がゆく 寅がゆくなら恋がある。”

寅さん、家出したタコ社長(太宰久雄)の
娘・あけみ(美保純)を連れ戻してほしいと頼まれ、連れ戻すため下田へ向う。

スナックで働くあけみを探し出す。あけみは 下田まで迎えに来た寅の胸で泣き出した。
旦那と愛情の問題で悩んでいたあけみは

あけみ:”ねぇ、愛…ってなんだろう”

寅:”おまえも、また面倒なこと、聞くねぇ”

あけみ:”だって、わかんないんだもん”

寅:”ほら、いい女がいたとするだろう、なぁ〜”

あけみ:”うん”

寅:”な、男はそれを見て、
「ああ…いい女だなぁ〜、この女をオレは大事にしてぇ〜」と、
そう思うだろ。それが、愛ってもんじゃないか”

あけみ:”どうして、寅さんにお嫁さん来ないんだろう”

寅:”オレ、ネクラだからなぁ〜、へへへ〜”

う〜んん!寅さん、「愛」について語りますね。単純明快な寅さんの答え。
そうだとすると、寅さんは美人を見るとすぐに愛しますよね。
何だか、微妙に違うような気がしますが。

帰りたくないという彼女と一緒に寅さんは式根島へ行くことに。

船内で同窓会に出席する若者たちと知り合った寅さんは島で出迎えた美人の
真知子先生に一目惚れするやいなや、教え子になりすます。

真知子:”寅さんもしかしたら独身じゃない?”

寅:”えへへ、まあ、お恥ずかしながら”

真知子:”やっぱり…”

寅:”あ、そういうのって分かるのですか”

真知子:”首筋のあたりがね、どこか涼しげなの
     生活の垢が付いてないっていうのかしら”

そぅか〜、寅さん、その日暮らしのフーテンだから
明日のことは考えていないから、
生活の匂いがしないのかぁ〜。

11人の教え子達が先生に自転車をプレゼントするシーンなどは木下恵介監督の
「二十四の瞳」へのオマージュでしょう。

さて、寅さんと真知子先生の恋の行方は?
1985年(昭和60年)制作。

鑑賞日:2014年6月14日
    BSジャパン18:54〜
邦題:
男はつらいよ 寅次郎恋愛塾
   (第35作)
製作年:1985年(昭和60年)35作目

監督:山田洋次
出演:
車寅次郎/渥美清)   
・さくら/(倍賞千恵子)
・諏訪博/さくらの夫(前田吟)
・車龍造/下條正巳(おいちゃん)

・車つね/三崎千恵子(おばちゃん)
・源公/佐藤蛾次郎()
諏訪満男/吉岡秀隆
・ポンシュウ/関敬六
・酒田民夫/平田満
若菜/樋口可南子(マドンナ)

映画ファンの皆さん、こんにちは〜!

今日の映画紹介は「男はつらいよ 寅次郎恋愛塾」。
BSジャパンで2014年6月14日(土)18:54〜の放送。

本作のマドンナは、江上若菜を演じる樋口可南子。
彼女に惚れた青年の為、恋愛指南役を買って出る
「男はつらいよ」シリーズ第35作目。

キャッチコピーは”惚れているなら勝負しろ!!”。

長崎の五島列島に寅さんは仲間のポン州(関敬六)とやって来る。
道で転んだ老婆・江上ハマ(初井言榮)を助けて一人暮らしのハマさんの家へ。
その晩、寅さんとポン州は彼女の家でドンチャン騒ぎ。
だが、突然ハマさん、真夜中に息を引きとってしまう。

讃美歌流れる葬儀の日、
ハマのたったひとりの孫娘・若菜が東京から駆けつける。

「とらや」に戻った寅さん、若菜からの礼状の
宛名を便りに若菜のアパートに出かけて彼女と再会。

ある日、寅さん、若菜の留守にアパートを訪れ、隣の酒田民夫(平田満)と出会う。
彼は司法試験合格をめざして勉強するまじめな男。

彼が若菜に想いを寄せているのを知った寅さん、
例のごとく二人の恋の橋渡しをしようと決める。

”そら、お前は秀才かもしれない。
 法律のことは、こんなに知っているかもしれない。
しかし、こと色恋の道にかけては俺の前では、
お前は くちばしの黄色いヒヨコも同然だよ”

と恋の手解きをするが、さて、民夫の恋の行方は?

寅さん、今迄でも自分が好きなのに、彼女に好きな人がいるとしゃしゃり出て
仲人役を務めます。

結婚願望があるのに結婚しない寅さんですから、
代わりに自分の豊富な恋愛経験を生かしての
アドバイスですから成功率は高いですね。

若菜の仕事が写植オペレーターですが、
この様な職種もあるのですね。知らなかった〜。

樋口可南子さん、当時27歳、輝いています。今もCMで「白戸家」の主婦役で出演。
やはり美しいですね。

1985年(昭和60年)制作。

鑑賞日:2014年6月7日
    BSジャパン18:54〜
邦題:
男はつらいよ 寅次郎真実一路
   (第34作)
製作年:1984年(昭和59年)34作目

監督:山田洋次
出演:
車寅次郎/渥美清)   
・さくら/(倍賞千恵子)
・諏訪博/さくらの夫(前田吟)
・車龍造/下條正巳(おいちゃん)

・車つね/三崎千恵子(おばちゃん)
・源公/佐藤蛾次郎()
諏訪満男/吉岡秀隆

・富永健吉/米倉斎加年
ふじ子/大原麗子(マドンナ)

映画ファンの皆さん、今晩は〜!

大久保嘉人が国際親善試合ザンビア戦で、
決勝ゴールを記録した。4-3で勝ちました。\(^o^)/

今日の映画紹介は「男はつらいよ 寅次郎真実一路」。
BSジャパンで2014年6月7日(土)20:55〜放送。今日は二本立てです。

BS朝日で今、話題になっている「美味しんぼ」も21:00〜の放送です。

寅さんが惚れてしまったのは美しい人妻・ふじ子(大原麗子)だった。

キャッチコピーは
「せつない恋です今度の恋は つらい旅です。
 この旅は 真実一路 遥かです。」。

上野の焼き鳥屋で、金も無いのに飲んでいた寅さん。
さくらに金を持って来てくれと頼んだが断られ、
刑務所覚悟で飲んでいたのを見ていた、証券マンの富永健吉(米倉斉加年)。

”酒の5本や6本で君、留置所に行く事はないよ、任しといてね。”と奢ってもらう。

寅さん、日を改め、御礼に富永を誘って飲みだすが、
二人とも酔っぱらって茨城県牛久沼の富永宅に泊まる。

翌朝、ふじ子(大原麗子)を見て、その美しさにビックリすると同時に
例のごとく、胸にときめきを覚える寅さん。

大原麗子さんの楚々とした美しさは
22作目の人妻より一段と磨きがかかっていますね。

とらさん、「とらや」でお月見をしている時、美しいふじ子さんのことを想って、
寅:”花にたとえりゃ、薄紫のコスモスよ。”

寅:”仮にオレがあんなきれいな奥さんを
   もらったとしたらだな、一日中その顔をジーっと見てる。”

寅:”台所で洗い物をしている。そのきれいなうなじをオレは見つめている。
  針仕事をする。白魚のようなきれいな指先をオレはじーっと見惚れる。
  
  買い物だってついていっちゃうよ。大根をねぎっているその美しい声音に
  思わず聞きほれる。
  
  夜は寝ない。スヤスヤと可愛い寝息をたてる
  その美しい横顔をじーっと見つめているな。オレは寝ない。”

寅さんの想いは、男だったら分かりますね。

そんな中、仕事に疲れた富永が失踪。寅さんはふじ子と共に、富永の故郷、
九州へと探しに旅立つのだった…。

題名の真実一路は富永課長の家に掲げてあたった北原白秋の
「巡礼」の詩か来ています。
 
 真実諦めただひとり
 真実一路の旅をゆく
 真実一路の旅なれど
 真実鈴ふり思ひだす

寅さん、真実一路に邁進するが、相手が人妻ではどうしょうもないですよね。

私は山本有三原作の『真実一路』を思い出しましたが。

1984年(昭和59年)。シリーズ第34作目。

鑑賞日:2014年6月7日
    BSジャパン18:54〜
邦題:
男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎
   (第33作)
製作年:1984年(昭和59年)33作目

監督:山田洋次
出演:
車寅次郎/渥美清)   
・さくら/(倍賞千恵子)
・諏訪博/さくらの夫(前田吟)
・車龍造/下條正巳(おいちゃん)

・車つね/三崎千恵子(おばちゃん)
・源公/佐藤蛾次郎()
登/津坂匡章
・諏訪満男/吉岡秀隆
・トニー/渡瀬恒彦
風子/中原理恵(マドンナ)


映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日は二十四節気の第9節気の芒種(ぼうしゅ)。
芒(のぎ)のある穀物、稲や麦や穂の出る穀物の種をまく季節です。
私も穀物の種ならぬ、去年、収穫した朝顔の種を
まき散らしたのでベランダが朝顔だらけです。
さて、上手く朝顔の日除けが出来るかどうか?

今日の映画紹介は「男はつらいよ 夜霧にむせぶ寅次郎」。
BSジャパンで2014年6月7日(土)18:54〜放送。
この日は二本立てで、この後続いて「寅次郎真実一路」が放送されます。

北海道でかつての自分の姿と重なる
「フーテンの風子」と名乗る美女(中原理恵)と出会う。
「男はつらいよ」シリーズ第33作目!

キャッチコピーは
”「帰って来な 風子!」北国は短い夏の 夢なのか〜”。

霧が深い北海道釧路。寅さんは親戚に育てられて
理容室を転々として暮らしている、小暮風子(中原理恵)に出会う。

風子は寅さんと意気投合して一緒に旅をする。
その風子が根室の叔母の世話で勤め始めた彼女を見た寅次郎は再び旅に出る。

盛岡でバイをしている寅さんに昔の舎弟・登(秋野太作)に声をかけられる。
登は堅気になり世帯を持って食堂の主になっていた。

寅さん、自分を歓待しようとする登に説教すのだった。

寅:”オレとおまえが兄弟分だったことは昔のことだ。”
寅:”今はお前は堅気の商人だぞ。オレは股旅烏の渡世人だ。
 オレがお前の家に訪ねて来ても、私は今堅気の身分です。
 あんたとは口もききたくありませんから 
  帰ってください。お前にそう言われてもオレは
 『そうですか、すいませんでした』
 そう言って引き取らなきゃならねえんだぞ。

 それをなんだおめえ、酒を買えの、魚を買えの、店を閉めろの、
 そんな気持ちを持ってこれから長い間、 堅気の商売ができるか。”

寅さん、フーテンの辛さをよく知っていますから、
登に厳しく諭していますね。寅さんのやさしい気持ちがよく分ります。

オートバイショーの花形トニー(渡瀬恒彦)に
惚れた風子は又、フーテンを始める。そんな中、柴又に帰ってきた寅さんに
風子が病床についているという話だった・・・。

今までの寅さんとは少し違う、
タイトル通り夜霧にむせんでいるような寅さんの旅。

1984年(昭和59年)制作。

鑑賞日:2014年5月31日
    BSジャパン18:54〜
邦題:
男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎
   (第32作)
製作年:1982年(昭和57年)32作目

監督:山田洋次
出演:
車寅次郎/渥美清)   
・さくら/(倍賞千恵子)
・諏訪博/さくらの夫(前田吟)
・車龍造/下條正巳(おいちゃん)

・車つね/三崎千恵子(おばちゃん)
・源公/佐藤蛾次郎()

・諏訪満男/吉岡秀隆
明子/竹下景子(マドンナ)

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は「男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎」。
お寺の娘さんに一目惚れしたことで、寅さん、仏門に入る修行をはじめるが・・。
「男はつらいよ」シリーズ第32作目!
BSジャパンで2014年5月31日(土)18:54〜の放送。

キャッチコピーは
『さくら、兄ちゃんは罰が当たっちまったよ! 三日坊主とお笑い下さいまし。』

寅さん、博の父の三回忌の墓参りに、備中は高梁(たかはし)の蓮台寺に立ち寄る。

酔っぱらった寺の和尚(松村達雄)と娘の明子(竹下景子)と出会い、
誘われてお寺へ。

庫裏で酒の飲みながらの話は笑えますね。
健康診断を受けた時の話を面白おかしく話す寅さん。

寅:”最初分かんなかったんですよ”
和尚:”フッフッフ”
寅:”なんで医者が笑ってるか?”
和尚:”フッフッフ”
寅:”でね!私聞いたの。どっか、私おかしいですかって”
和尚:”うん、フフ”

寅:”そしたら、医者が言ったねえ。
 『きみい〜、レントゲン撮る時は、笑う必要ない』 ってハハハハハハ!"

和尚:"ハハハハ!"

寅:"いや〜、だけどね、レントゲンだって、アレ、
にっこり笑って写した方がいいと思うの。だって明るく撮れるもの、そのほうが"

和尚に気に入られた寅さん、二日酔いの和尚に代わり、
「納所坊主」として檀家に出かける。
寅さん、『門前の小僧習わぬ経を読む』の言葉どおり、
初めてとは思えないほどの貫禄で代役を務めるのだった。

寅さん、朋子に気に入られるためにはお坊さんになるのが一番と
柴又に戻り御前様の元で修行を決心するが、三日坊主で逃げ出すのだった。

さて、寅さんの恋の行方は…。

マドンナの竹下景子さんは名古屋出身ですから親しみが有ります。
この時、30歳。女性としての魅力が輝いていますね。

寅さん、彼女の切ない気持ちをどうして、笑ってごまかすのでしょうかね。

今日はフジTV系で「アイアンマン」が放送されます。
BS3ではドラマですけど「シャーロック3」もあるし見るのに忙しい。

鑑賞日:2014年5月24日
    BSジャパン18:54〜
邦題:
男はつらいよ 旅と女と寅次郎
   (第31作)
製作年:1982年(昭和57年)31作目

監督:山田洋次
出演:
車寅次郎/渥美清)   
・さくら/(倍賞千恵子)
・諏訪博/さくらの夫(前田吟)
・車龍造/下條正巳(おいちゃん)

・車つね/三崎千恵子(おばちゃん)
・源公/佐藤蛾次郎()
北村社長/藤岡琢也
・諏訪満男/吉岡秀隆
京はるみ/都はるみ(マドンナ)

映画ファンの皆さん、こんにちは〜!

今日の映画紹介は「男はつらいよ 旅と女と寅次郎」。
BSジャパンで2014年5月24日(土)18:54〜の放送。

キャッチコピーは
”天下のはるみちゃんに惚れちまった!バカだね、オレは。”
”ひよんなことから、天下のスターと逃避行。
 寅次郎には…、夢のような旅でございました。”

で分かるように、マドンナは都はるみです。
寅次郎が旅先で出会った女性は、なんと有名演歌歌手だった!
「男はつらいよ」シリーズ第31作目。

寅さん、いつものように甥の満男の運動会のことで家族ととケンカして、旅に出る。
旅先で佐渡ヶ島へ向う途中一人の女性と出会う。
彼女は演歌の女王・京はるみ(都はるみ)であった。
寅さん、有名歌手と知らずに惚れてしまう。

その頃、はるみのプロダクションでは彼女の失踪で大騒ぎとなっていた。
はるみは過密なスケジュールと失恋の痛手から逃げだしたのだった。

そんな騒動は知らず寅次郎と意気投合し、二人で旅をするが、二人にとって自由で楽しい旅が出来るのは素晴らしいことだった。

民宿に泊まった二人は明日の予定を相談する。

はるみ:”明日何時?”
寅:"何時って、好きな時に起きりゃいいじゃねえか"

はるみ:"そうなのよ、私自由なんだ。どっかいいとこ連れてって明日"
寅:"わかったよ"

はるみ:"♪連れて逃げてよ〜"
寅:"♪連れて逃げてよ〜…か"

楽しい二人旅も束の間、追っ手のプロダクションの社長(藤岡琢也)に
見つかって連れ戻される。

本作では、寅さんはマドンナとの恋愛とはいかないけど、
憧れの人と言ったところでしょうか。
都はるみ、全盛期の時の歌は上手いです。これだけでも、見る価値はありますね。
細川たかしの「矢切の渡しで」も聴けますし。

鑑賞日:2014年5月17日
    BSジャパン18:54〜
邦題:
男はつらいよ 花も嵐も寅次郎
   (第30作)
製作年:1982年(昭和57年)30作目

監督:山田洋次
出演:
車寅次郎/渥美清)   
・さくら/(倍賞千恵子)
・諏訪博/さくらの夫(前田吟)
・車龍造/下條正巳(おいちゃん)

・車つね/三崎千恵子(おばちゃん)
・源公/佐藤蛾次郎()
三郎/沢田研二
・/
蛍子/田中裕子(マドンナ)

映画ファンの皆さん、こんにちは〜!

「照れ隠し ボケたふりして 手をつなぐ」。60歳から第二の人生を川柳にまとめた
「還暦川柳」が共感を呼んでいるらしい。本屋で手に取って見てください。

今日の映画紹介は「男はつらいよ 花も嵐も寅次郎」。
BSジャパンで2014年5月17日(土)18:45〜放送

寅さんが例のごとく恋の指南役を買って出る、シリーズ30作目。

キャッチコピーは
”もう一度言うぜ! 女の口説き方ってぇ〜のは経験がモノを言うのよ。”

大分県湯平温泉の宿。寅さん、ここで動物園で飼育係をしている
三郎(沢田研二)と出会う。

彼は昔この宿で働いていた母が亡くなり納骨に来たという。
寅さん、彼女の法事をしてあげようと一肌脱ぐ。

たまたま同宿だったデパートガールの螢子(田中裕子)たちも焼香して知り合い、
翌日、皆でドライブを楽しむ。

三郎は螢子に一目惚れして、別れ際に三郎に告白されるが断る。
理由は、三郎が「あんまり二枚目」だったから…。

トラヤに戻って、三郎は諦めきれずに寅さんに螢子の気持ちを聞いてくれと頼む。

戻って来た寅さんと三郎の会話が笑えますね。

寅:”諦めなよ、気の毒だけど…”
三郎:”理由はなんですか?”
寅:”理由?理由聞きたいのか?”
三郎:”はい”
寅:”おまえがあんまり二枚目だから”

三郎:”寅さん、男は顔ですか?”
寅:”そうじゃないの?”
三郎:”そんなバカな!”

おばちゃん:
  ”なんだかしらないけどおやめよ。
寅ちゃんに人の顔のことなんか言えるわけないだろ”

寅:”おばちゃんは黙ってろよ、男通しの話なんだ”

三郎:”寅さん、寅さんは恋をしたことありますか?”
寅:”おい、こら、おまえ誰に聞いてるんだ、
  『恋をしたことがありますか』よく言うよおまえ。
   俺から恋を取ってしまったら何が残るんだ。
  三度三度飯を食って 屁をこいて糞をたれる機械。
   つまりは造糞機だよ。な、おいちゃん”

表現は下品だけどこれは寅さんのポリシーです。
寅さんの生き甲斐は恋をすること。恋が成就すると、新しい恋は出来ないから
結婚しない。そうです。これが寅さんが結婚しない理由だったんですね。

寅さん、我が想いを隠し、若い二人の恋を応援します。
二人が結ばれた後に旅に出る寅さん、

寅:”さくら…”
さくら:”なぁに〜”
寅:”やっぱり二枚目はいいなあ…、
  ちょっぴり妬けるぜ…”

んん〜、この言葉心に沁みますね。

1982年(昭和57年)制作。

鑑賞日:2014年4月26日
    BSジャパン18:54〜
邦題:
男はつらいよ 寅次あじさいの歌
   (第29作)
製作年:1982年(昭和57年)29作目

監督:山田洋次
出演:
車寅次郎/渥美清)   
・さくら/(倍賞千恵子)
・諏訪博/さくらの夫(前田吟)
・車龍造/下條正巳(おいちゃん)

・車つね/三崎千恵子(おばちゃん)
・源公/佐藤蛾次郎()
加納作次郎/片岡仁左衛門
・近藤/柄本明
かがり/いしだあゆみ(マドンナ)


映画ファンの皆さん、おはようございます!

STAP細胞論文の調査委員会は小保方さんの不服申し立てを
再調査しないことを決めました。
彼女はスケープゴートになったようです。

今日の映画紹介は「男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋」。
BSジャパンで2014年5月10日(土)の18:54〜の放送。

キャッチコピーは”このたびの恋は 寅次郎にとって ちょっぴり、
 きつうございました はい…”。
マドンナはいしだあゆみ、シリーズ第29作目。

題名の”アジサイの恋”から内容が想像出来ますね。
あじさいの花言葉は 「移り気」、「高慢」、「辛抱強い愛情」、
「元気な女性」、「あなたは美しいが冷淡だ」ですからね。

寅さん、旅先の京都の葵祭で老人加納(片岡仁左衛門)と知り合う。

ただのオジサンだと思った寅さんは有名な陶芸家とは知らず、家を訪ねる。
そこにはかがり(いしだあゆみ)が居た。

かがりは恋人が結婚することを知ると、
仕事を辞め故郷・丹後へ帰ってしまった。翌朝、実家へ帰ったことを
知った寅さん、丹後半島の伊根町を訪ねるのだった。

喜んで迎えたかがりを慰める寅さん。

寅:”そりゃ、こっちが惚れてるぶん、
  向こうもこっちに惚れてくれりゃあ、
  世の中に失恋なんてのは
  なくなっちゃうからな、そうはいかないだよ…”
              
かがり:”寅さん、もういいの、
 すんでしもたことは、くよくよ考えへんタチやから。
 フフ…見かけによらず、フフ…”

寅:”フフ、漁師の娘だからな”

その夜、かがりは自分に会いに来てくれた
心優しい寅に身を任せたくなる。

このシーンは目が離せませんね。
かがりが寅さんの寝ている部屋に入ってくる。
窓を閉め、電気を消し、
寅さんの横で彼を待つ。寅さんは寝たふりをする。

さぁ〜、どうする寅さん。
かがりの期待に応えることが出来るか?
見てのお楽しみ〜。

1982年(昭和57年)制作。


鑑賞日:2014年4月26日
    BSジャパン18:54〜
邦題:
男はつらいよ 寅次紙風船
   (第28作)
製作年:1981年(昭和56年)28作目

監督:山田洋次
出演:
車寅次郎/渥美清)   
・さくら/(倍賞千恵子)
・諏訪博/さくらの夫(前田吟)
・車龍造/下條正巳(おいちゃん)

・車つね/三崎千恵子(おばちゃん)
・源公/佐藤蛾次郎()
小田島愛子/岸本加代子
・倉富常三郎/小澤昭一
倉富光江/音無美紀子(マドンナ)


未亡人となったテキヤ仲間の女房・光江(音無美紀子)と
所帯を持つことを夢見るシリーズ第28弾!

キャッチコピーは
”今度こそはとおだてられ 所帯を持った夢ごこち 
お笑い下さいませ 帝釈天に浮かぶ紙風船のように
またまたポンと破けたのでございます”

本作での紙風船の登場場面は?

大分県の旅館で、寅さんは
相部屋になった家出娘・愛子(岸本加世子)と旅をすることに。

商売中にテキヤ仲間のカラスの常三郎(小沢昭一)の
女房、光枝(音無美紀子)から夫が病気であることを聞き、寅さんが見舞う。

常は”万一俺が死んだらくさ、あいつば女房にしてやってくれんと”
と寅さんに頼む。

この時の部屋の壁に、北原白秋の「帰去来」の拓本が
貼ってありますが、この詩は私は好きですね。

「山門(やまと)は我(わ)が産土(うぶすな)、
雲騰(あが)る南風(はえ)のまほら、飛ばまし、今一度(いまひとたび)」

この詩を見ると、歳を経ると皆、幼馴染みも友人も
年老いてゆき、この歳になるとかって故郷の野山を
駆け巡った子供の頃に戻りたいなぁと思います。

常の遺言は寅さんの悩みとなる。
上京してきた光枝が、本郷の旅館に勤めていると聞いた
寅さんは彼女を訪ねる。

テキヤ稼業では所帯も持てぬと、寅さんは一念発起、就職試験を受けるが…。

1981年(昭和56年)制作。寅さん、この時53歳。

鑑賞日:2014年4月26日
    BSジャパン18:54〜
邦題:
男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎
   (第27作)
製作年:1981年(昭和56年)27作目

監督:山田洋次
出演:
車寅次郎/渥美清)   
・さくら/(倍賞千恵子)
・諏訪博/さくらの夫(前田吟)
・車龍造/下條正巳(おいちゃん)

・車つね/三崎千恵子(おばちゃん)
・源公/佐藤蛾次郎()
信子/マキノ佐代子
・喜助/芦屋雁之
ふみ/松坂慶子(マドンナ)

映画ファンの皆さん、こんにちは〜!

日米首脳会談で声明は交渉後とTPP閣僚協議継続中。
合意出来るでしょうかね?

今日の映画紹介は
「男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎」。
BSジャパンで4月26日(土)の18:54〜の放送。

1981年8月8日に公開のシリーズ27作目。

キャッチコピーは
”さくら、兄ちゃんは夢を見ているのかねぇ
 通天閣のネオンの下を
 飛びきりの上方芸者とそぞろ歩きなんて…”。

瀬戸内海の小島で、
墓参をしている浜田ふみ(松坂慶子)と
知り合った寅さん。

石切神社で商売中に、
大阪で芸者をしているふみと再会する。
(ここで寅さんが売っている品物は
 ”愛の水中花”ですね。)

ふみに別れた弟・英男がいることを
聞いた寅さん、彼を探し出すが、すでに病死していた。
彼の恋人・信子(マキノ佐代子)から思い出話を聞き、
涙を流すふみを寅さんは慰めるのだった。

ふみ:”でもあの子可哀想やねえ…、
  恋人に死なれて…、これからどないするんやろ…”

寅:”いや、おふみちゃん、そりゃあ心配いらないよ”

ふみ:”なんでぇ?”

寅:”そら、今は悲しいだろうけどさ、ね、
  月日が経ちゃあ、
   どんどん忘れていくもんなんだよ”
寅:”忘れるってのは、
  ほんとうにいいことだなぁ…”
寅:”一年か二年か経ちゃ、あの娘もきっと
  新しい恋人ができて幸せになれるよ”

ふみ:”…せやろか…、忘れられるやろか…”

寅:”忘れられるよぉ!
   体験したオレが言ってるんだから
   間違いありゃしないよ”

ふみ:”寅さんも体験者?”

寅:”いや、オレ、ほら、頭悪いから、
   すぐ忘れちゃうんだよ!
   へヘヘヘ、エ〜エッ”

寅さん、悲しみのふみに優しくするが、
彼女の想いを受け止めることができずに、
柴又へ帰る…。

いゃ〜、寅さんの言うように、忘れることは大事ですね。
私も辛いこと、悲しいことはすぐ忘れるようにしています。
時間が薬だと良く言いますが、
残念なことは楽しいことも
すぐ忘れるようになったことです。

寅さんが泊まる、通天閣の安ホテルの
主人・喜介(芦屋雁之)は寅さんが宿代を払わないので、

”寅やんか。ん、しょうがないやっちゃなぁ、
 ようし、今日こそ、取立てたる。
 もし払わん言うたら、もう、警察や”と

掛け合いを始めるが、2人のやりとりは面白いですね。

本作より満男役が吉岡秀隆に代わっています。

鑑賞日:2014年4月12日
    BSジャパン18:54〜
邦題:
男はつらいよ 寅次郎かもめ歌
   (第26作)
製作年:1980年(昭和55年)26作目

監督:山田洋次
出演:
車寅次郎/渥美清)   
・さくら/(倍賞千恵子)
・諏訪博/さくらの夫(前田吟)
・車龍造/下條正巳(おいちゃん)

・車つね/三崎千恵子(おばちゃん)
・源公/佐藤蛾次郎()
林先生/松村達雄
・すみれの母/園佳也子
すみれ/伊藤蘭(マドンナ)

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は「男はつらいよ 寅次郎かもめの歌」。
BSジャパンで2014年4月19日(土)の18:54〜の放送。

キャッチコピーは
”たとえば 野に咲くすみれの花のように 
 俺ァ あの娘が可愛いのさ 
 決して惚れたんじゃねぇ 
 ホントだよ、さくら”

1980年12月の公開、シリーズの26作目。

テキヤ仲間の常の死を知った寅さんは奥尻島へ墓参りに行く。

そこで常吉の娘・すみれ(伊藤蘭)を知る。定時制高校に通いたいという、
すみれの為に、柴又へ連れ帰る。

寅さん、親のように一生懸命にすみれの就職や夜間高校の入学に奔走する。

そんなある日、すみれの友人・貞夫(村田雄浩)が現れる。
すったもんだの末、二人は一緒に暮すと言う、すみれの告白に怒る寅さん。

しかし、最後には
寅:”幸せになれるだろうな、おめえ”
すみれ:”うん、きっとなる”
寅:”もしならなかったら、オレは承知しねぞ”

とやさしく言って、旅に出る寅さん。

本作では寅さん、すみれの親の役。
夜学に入学しようとした寅さんの入学願書で
生年月日が1940年(昭和15年)11月とあるから、40歳ですね。
寅さんが自分の娘のように思ったのも良く解ります。

北の国から青い四国へ波とかもめの寅さんの旅をお楽しみ下さい。

そうそう、さくら夫婦がローンで念願の
一戸建てのマイホームを購入していますが
ご祝儀で寅さん又、騒動を起こしますね。

伊藤蘭さんは水谷豊さんの奥さんで映画、TVと大活躍ですが、
キャンディーズ時代の「春一番」は好きでした。

「雪がとけて川になって 流れて行きます
 つくしの子が恥ずかしげに 顔を出します
もうすぐ春ですねえ
 ちょっと気どってみませんか
 風が吹いて暖かさを 運んできました
 どこかの子が隣の子を 迎えにきました
 もうすぐ春ですねえ」。

鑑賞日:2014年4月12日
    BSジャパン18:54〜
邦題:
男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花
   (第25作)
製作年:1980年(昭和55年)25作目

監督:山田洋次
出演:
車寅次郎/渥美清)   
・さくら/(倍賞千恵子)
・諏訪博/さくらの夫(前田吟)
・車龍造/下條正巳(おいちゃん)

・車つね/三崎千恵子(おばちゃん)
・源公/佐藤蛾次郎()
・国頭/江藤潤
・山里かおり/新垣すずこ
リリー/浅丘ルリ子(マドンナ)

映画ファンの皆さん、おはようございます!

ようやく春らしくなって来ました。
暖かくなると朝のまどろみが気持ちいいです。
頭に浮かぶのは漢文の時間に習った

春眠不覚暁
処処聞啼鳥
夜来風雨声
花落知多少

春眠暁を覚えず
処処啼鳥を聞く
夜来風雨の声
花の落つるを知る多少か

孟浩然「春暁詩」                     

今日の映画紹介は春の夢ならぬ、
寅さんの束の間の夏の夢の、
「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花」。
BSジャパンで2014年4月12日(土)の18:54〜の放送。

シリーズの第25作目、マドンナのリリーの登場。
キャッチコピーは
”ほら、あんまり海が青くて あんまり空が澄んでいたので
俺とリリーは つい 夢を見たのよ……”

『男はつらいよ』のリリーは、
第11作『寅次郎忘れな草』、
第15作『寅次郎相合い傘』、
第25作『寅次郎ハイビスカスの花』、
第48作『寅次郎紅の花』で、4回登場しています。

私は寅さんシリーズの中で本作が一番好きですね。

何故なら相思相愛の2人が一番幸せに輝いていますからね。
まぁ〜結末は結婚させるとシリーズが終わりますから
想像出来ますけどね。

寅さんが柴又へ帰って来た時、
リリー(浅丘ルリ子)から寅次郎へ手紙が届く。

沖縄での仕事中に倒れ、”死ぬ前にひと目寅さんに逢いたい”と書いてあった。
リリーの願いを叶えるため、
飛行機嫌いの寅さん、這う這うの体で那覇へ辿り着く。

寅さんは病院通いをして懸命にリリーを看病する。

寅:”何だ。おまえ、おめかしなんかして、
   どうかしたのか?”
リリー:”二枚目が訪ねて来るんだもの”
寅:”誰が、い、いつ来るの?”
リリー:”もう来てるよ”
寅:”え、ど、どこに?”
リリー:”私の目の前”
寅:”バカだなあ、お前。
  そういうことこと言っちゃいけないよお前、
  カタギの衆が本気にするじゃないか、
  バカだなあ ほらあ、ほらあ、へへへへ”

とリリーは冗談を言えるほど元気になり退院する。
二人は療養のために漁師町に部屋を借りる。
寅さん、その家の息子、高志(江藤潤)の
部屋で寝起きするようになり、2人一緒に暮し始める。

リリー:”私、一度聞きたかったんだけど”
寅:”何を?”
リリー:”あんた、今までに誰かと
  所帯持ったことある?”

寅:”そういう過去はふれない方が
 いいんじゃねえか、
 お互いにいろいろあるからさ”
リリー:”私はあるよ、所帯持ったこと”

寅:”オレ知ってるよ、うん”
リリー:”寅さん、どうなのさ”

                 
寅:”いいじゃないの、いまぁ〜”
リリー:”白状したっていいだろう”
寅:”だから、つまりさ、
 こっちがいいなあって思っても、
 向うが良くないなあ〜と思う事があるしさ。
 要するに、
 いつも振られっぱなしっていうことだよ。
 フフ…、そんなことまでオレに言わせんのか、
 バカ。さ〜もう寝よ”

と、気を許し合って夫婦の様に仲良く暮らすが、二人の幸せなひと時は
果たしてどうなるのでしょうか…。

お互いに渡り鳥の2人、羽根を休めるいい機会だったのに、
やはり仮の宿だったようです。

寅さんの”世帯を持つか”の言葉もリリーは素直に受けとれなかったのですね。

1980年(昭和55年)制作。

鑑賞日:2014年4月5日
    BSジャパン18:54〜
邦題:
男はつらいよ 春の夢
   (第24作)
製作年:1979年(昭和54年)24作目

監督:山田洋次
出演:
車寅次郎/渥美清)   
・さくら/(倍賞千恵子)
・諏訪博/さくらの夫(前田吟)
・車龍造/下條正巳(おいちゃん)

・車つね/三崎千恵子(おばちゃん)
・源公/佐藤蛾次郎()
マイケル・ジョーダン/ハーブ・エデルマン
・高井めぐみ/林寛子
高井圭子/香川京子(マドンナ)

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は「男はつらいよ 寅次郎春の夢」。
BSジャパンで2014年4月5日(土)の18:54〜放送。

「男はつらいよ」シリーズ第24作目。
キャッチコピーは
”初春早々 お粗末な夢を見たものでございます。
今年こそ兄ちゃんは平和でいこうと思ったのに…… 
ナァ、さくら〜!”


御前様は境内内でくたびれた外国人を見つける。
さくらに頼んで英語塾の女子大生、
めぐみ先生(林寛子)に通訳を頼む。

この外国人は
マイケル・ジョーダン(ハーブ・エデルマン)と言い、
ビタミン剤のセールスに日本へ来たが
商売はうまくいかず、困っているという。

見かねたさくら達はマイケルを
“とらや”で面倒を見ることに。

そんな中、アメリカ嫌いの寅さんが帰って、
食べ物をめぐってマイケルと
とっくみあいの喧嘩となるが、
めぐみと母親の圭子(香川京子)が
やってきて何とかその場は収まるが
寅さん、いつものように圭子の美しさにソワソワ。

自分と同類だと感じた寅さんはマイケルと仲良くなる。
旅先でマイケルと再会した寅さんに
”ワタクシは寅さんの妹のさくらさんが大好きです”と
告白されてびっくり仰天。

柴又に戻り、皆とそのの話が話題になり、
”I LOVE You”と言うか、言わないかで
話は盛り上がり、寅さん、いわく。

寅:”バカァ、日本の男はそんなこと言わないよ”
博:”じゃあなんて言うんです”
寅:”何も言わない。目で言うよ”
博:”へえ〜”

寅:”『お前のことを愛してるよ』
   すると目で答えるな
  『悪いけど、私あんたのこと嫌い』”

寅:”するとこっちも目で答えるな…、
  『わかりました、いつまでもお幸せに…』
   そのままくるっと背中を向けて、黙って去るな。
   それが日本のやり方よ”

寅さん、自分の経験談を語り、この通りになって、
例のごとく故郷柴又を後にして南に旅立つのだった。

本作では寅さんとマドンナの話より、
さくらと変な外人の恋愛?に重きが
置かれていましたね。

1979年(昭和54年)制作。

鑑賞日:2014年3月22日
    BSジャパン18:54〜
邦題:
男はつらいよ 翔んでる寅次郎
   (第23作)
製作年:1979年(昭和54年)23作目

監督:山田洋次
出演:
車寅次郎/渥美清)   
・さくら/(倍賞千恵子)
・諏訪博/さくらの夫(前田吟)
・車龍造/下條正巳(おいちゃん)

・車つね/三崎千恵子(おばちゃん)
・源公/佐藤蛾次郎()
小柳邦夫/布施明
・ひとみの母/小暮実千代
入江ひとみ/桃井かおり(マドンナ)

映画ファンの皆さん、こんにちは〜!

今日は春分の日、春分の日の趣旨は
「自然をたたえ、生物をいつくしむ」ですから、
まず、自分を慈しんで自然の生きとし生けるもの
全ての「いのち」を見つめることでしょうかね。

今日の映画紹介は「男はつらいよ 翔んでる寅次郎」。
BSジャパンで3月22日(土)の18:54から放送されます。

「とらや」にウェディングドレスを着た花嫁が飛び込んで来る、
「男はつらいよ」シリーズ23作目。
キャッチコピーは
”式場から飛び出したって… 
上出来だよ 花婿さん どんな顔してた?”

支笏湖の旅館の若旦那(湯原昌幸)に、
襲われた入江ひとみ(桃井かおり)を助けた寅さん。
何だかんだ言って、
2人は若旦那の宿に泊まり、ひとみの悩みを聞く寅さん。

寅:”お姉ちゃんはウチはどこだ?”
ひとみ:”東京”
寅:”ほう、オレも東京だよ、葛飾柴又”
ひとみ:”ふーん、葛飾、私は田園調布”
寅:”ほう、田園地帯か。おとっちゃん百姓?”

ひとみは、小柳邦男(布施明)との披露宴の当日、
ホテルからウエディングドレスのまま逃げ出し、
「とらや」へとやってくる。

邦夫はひとみを忘れられず、柴又へやって来る。
邦夫と会った寅さん、

寅:”おい!青年!”
邦男:”僕ですか?”
寅:”元気出せよ元気。
   エー、話は聞いたよ。辛い気持ちはよく分るよ。”
邦男:”はい”
寅:”それが人生勉強ってもんだからな。”

邦男:”はい、僕も色々考えることがありました。”

寅:”そうか、それで大きく成長すればいいんだから。”
邦男:”しかし、失恋するって悲しいことですね。”
寅:”そうだよ。そのことに関しては
   オレは誰よりも詳しいからね。”
邦男:”そうですか?”

邦夫と再会したひとみは邦夫の知らない一面を見て心を動かされ、
改めて邦夫との結婚を決意するそして仲人を、

ひとみ:”私たちが結婚する時はね、
   寅さんにお仲人お願いしようって…、
     邦男さんと相談してたの。”と

頼まれ、仲人を引き受けて結婚式で祝辞を述べるが
トイレで挨拶の書付を無くした寅さん、

寅:”さて!まあ、こんなところで、
   今回はわたくしの持っておりました
   虎の巻が、ま、ポトンと落ちて、
   ウンが着いたというところで
   めでたしめでたし!”

と運で閉める。

この場で邦夫が挨拶代わりに歌う、
「止まり木」は改めて聴くといい歌ですね。

♪壊れそうな優しさを僕は抱きしめ
 君のまえではいつも陽気でいたい。
 きらびやかなものに惑わされないで
 どうか僕のとこへやって来ておくれ。♪

本作はこの歌同様、
「相手の幸せを考えることが自分の幸せ。」を
テーマにしていますね。
もっともこれは寅さんのポリシーですけど。

ひとみの母親役で木暮実千代さんが出演しています。
1979年(昭和54年)制作。

 
鑑賞日:2014年2月22日
    BSジャパン18:54〜
邦題:
男はつらいよ 噂の寅次郎
   (第22作)
製作年:1979年(昭和54年)23作目

監督:山田洋次
出演:
車寅次郎/渥美清)   
・さくら/(倍賞千恵子)
・諏訪博/さくらの夫(前田吟)
・車龍造/下條正巳(おいちゃん)

・車つね/三崎千恵子(おばちゃん)
・源公/佐藤蛾次郎()
小島瞳/泉ピン子
・旅の雲水/大滝秀治
荒川早苗/大原麗子(マドンナ)

 映画ファンの皆さん、おはようございます!

昨日未明、2時過ぎ地震がありました。
慌てて飛び起きましたが、
皆様方におかれましては如何でしたか。

今日の映画紹介は「男はつらい 噂の寅次郎」。
BSジャパンで3月15日(土)の18:54から放送されます。

22作目のマドンナは早苗(大原麗子)。
キャッチコピーは
”俺に女難の相だって? 言われなくても分かってらあ
その事で苦労してるんじゃねえか!”

大原麗子さんは本当に名前のように麗しく、光り輝いていますね。当時32歳。
寅さん、いつものように旅行中。静岡県・大井川にかかる蓬莱橋で
雲水(大滝秀治)に呼び止められる。

雲水:”旅のお方”
 寅:”何か?”

雲水:”まことに失礼とは存じますが、
    あなたお顔に女難の相が出ております。
    お気をつけなさるように…”

寅:”わかっております。
   物心ついてこの方、
   そのことで苦しみ抜いております”

“女難の相”があると見立てられた寅さん。
早速、失恋した小島瞳(泉ピン子)を元気づける。

木曽路をゆくバスの中で、
博の父・諏訪(志村喬)と出会い、諏訪に人生のはかなさについて諭され、
「今昔物語」の本を借りて、柴又に帰って来る。

一方、「とらや」では、荒川早苗(大原麗子)が
店で働き始めていた。それを知らない寅さん、家族を集めて、
諏訪の受売りの「今昔物語」で一席ブツったが家族と大ゲンカ。

翌朝、旅に出る時、美人の早苗を一目見て、
戻ろうと思うが、旅に出ると言ってしまった手前、仕方なく店を出る。
途中でさくらに出会った寅さん、仮病を装い、病院に担ぎ込まれる。

このシーンは笑えます。
寅さん、目的遂行の為にいろいろな方法を考え出しますね。

寅さん、別居中の早苗が離婚すると聞くと、例の如く、気配りを見せて、

寅:”わかっているじゃないか、そんなこと、
  いいか『離婚』という言葉これいけないよ。”

寅:”あと『離れる』『切れる』『別れる』とか、
   この手の言葉は一切つかわない。”

と禁句を羅列するが、いつものパターンで禁句を連発してドタバタ喜劇に。
分かっているけどいつの間にか笑っています。

さて、早苗に”私、寅さん好きよ”と言われた寅さんどうするのでしょうか?
鑑賞日:2014年2月22日
    BSジャパン18:54〜
邦題:
男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく
   (第21作)
製作年:1978年(昭和53年)21作目

監督:山田洋次
出演:
車寅次郎/渥美清)   
・さくら/(倍賞千恵子)
・諏訪博/さくらの夫(前田吟)
・車龍造/下條正巳(おいちゃん)

・車つね/三崎千恵子(おばちゃん)
・源公/佐藤蛾次郎()
後藤留吉/武田鉄矢
・富士しのぶ/梓しのぶ
紅奈々子/木の実ナナ(マドンナ)

映画ファンの皆さん、こんにちは〜!

今日の映画紹介は「男はつらいよ 寅次郎わが道をゆく」。
BSジャパンで3月8日(土)の18:54から放送されます。

21作目のマドンナは奈々子(木の実ナナ)。
キャッチコピーは
”大輪の花火にも似たあの女性… 
大きな瞳に光る涙が
私には真珠のように思えましてね…。”

初夏の頃、プラッと寅さんが戻って来るが、
いつものようにひと悶着を起こし、
九州は肥後の温泉にやってきた寅さんは、
後藤留吉(武田鉄矢)という若者と知り合う。

幼ななじみの芋娘・春子(岡本茉莉)に
ふられてガックリしていたところを
寅さんに励まされる。

寅「青年!」
寅「青年・・・女にふられた時は、
 じっと耐えて、一言も口を利かず、
 黙って背中を見せて去るのが・・・
 男というものじゃないか?」
留吉「・・・あのう、どちらさんでしょうかァ〜?」
寅「東京は葛飾柴又の車寅次郎、
  人呼んでフーテンの寅。
  ゆえあってこの宿に滞在しています。
  …夜分にでも話しにいらっしゃい」

寅に励まされた留吉、すっかり寅を気に入ってしまった。

柴又に帰って来た時、紅奈々子(木の実ナナ)が
さくらを訪ねて来る。
彼女はさくらの中学時代の時代の友人で
二人ともSKDに入るのが夢だった。

SKDの花形スターのた奈々子を知った寅さんは
何だかんだと言っては浅草国際劇場に通いはじめる。

留吉が上京してきて、寅さんは国際劇場に彼を案内する。
留吉は踊り子の富士しのぶ(梓しのぶ)に
一目惚れして、浅草に残り、トンカツ屋に就職して、
国際劇場専門の出前持になってしまった。

さて、寅さんと留吉の恋の行方は…。

木の実ナナの歌と踊りはさすがですね。武田鉄矢と渥美清との丁々発止の
掛け合いは初顔合わせとは思えない面白さ。

劇中、ピンクレディーの「UFO」の曲が流れますが、懐かしいです。

手をあわせて みつめるだけで愛しあえる 話も出来る
くちづけするより甘く 囁ききくより強く
私の心を ゆさぶるあなた

こんな歌詞だったのですね。1978年(昭和53年)制作。

鑑賞日:2014年2月22日
    BSジャパン18:54〜
邦題:
男はつらいよ 寅次郎頑張れ!
   (第20作)
製作年:1977年(昭和52年)20作目

監督:山田洋次
出演:
車寅次郎/渥美清)   
・さくら/(倍賞千恵子)
・諏訪博/さくらの夫(前田吟)
・車龍造/下條正巳(おいちゃん)

・車つね/三崎千恵子(おばちゃん)
・源公/佐藤蛾次郎()
島田良介/中村雅俊
・福村幸子/大竹しのぶ
島田藤子/藤村志保(マドンナ)

映画ファンの皆さん、こんにちは〜!

「H-IIA ロケット23号機」の打ち上げに成功。
NASAとの共同の「全球降水観測計画」用の
衛星分離にも成功とのこと。
災害予測に大いに役立つでしょう。

今日の映画紹介は「男はつらいよ 寅次郎頑張れ!」。
BSジャパンで3月1日(土)の18:54から放送されます。

寅さん、自分は失恋ばかりしているのに
他人の恋愛にしゃしゃり出て、「恋愛コーチ」を買って出る。
恋のキューピット役の第20作目。

寅さん、久し振りに「とらや」に帰って来ると、
下宿中のワット君こと嶋田良介(中村雅俊)が、
寅さんを“押し売り”と間違えたことから大騒動。

何だかんだと寅さんと意気投合した良介は、
食堂「ふるさと亭」の幸子(大竹しのぶ)との
恋愛を寅さんに相談する。
寅さん、恋愛を成就させようと良助へ語り始める…。

寅「えー、アイスクリームをな」

寅「あれなんか、一口でぺロッと食べちゃってさ、
 あ〜〜、あー美味しかった。
 私おなか一杯食べちゃった」
 それで二人は人影の少ない公園に行く。
 澄んだ秋空、さわやかな風、
 『あ、…あんなところに花が…』
 『え?どこに…』
 『ほら、ほら、そこに』」

寅「おい!こら!ここが大事なんだよ。
  差出したおまえの手に娘の頬が触れる。
  娘が振り返る。
  いいか。ここで目をそらしちゃいけないぞ。
  ジーッと娘の目を見る。
  おまえが好きなんだよという思いを込めて
  娘の目を見る。
  そこでおまえの気持ちが通じる。
  そこだよ!そこで最後のセリフを言う。
『アイ ラブ ユウ…』

と教えるが、幸子との行き違いで
良助は振られたと勘違い。
良介はガス自殺を計ろうとして、
とらやの二階は大爆発!

責任を感じ、長崎県平戸に帰った良介を、
励まそうと寅さんがやってくるが、
良介の姉・藤子(藤村志保)を見て、
例の如く一目惚れして
そのまま居着いてしまう…。

寅さん、自分のことはさておいて、
教える時のシチュエーション作りの話は旨いです。
やはり寅さんは夢見る男ですね。

劇中、パチンコ屋が出てきますが、
懐かしいですね。私も一時熱中した時期がありました。

1977年(昭和52年)制作。

鑑賞日:2014年2月22日
    BSジャパン18:54〜
邦題:
男はつらいよ 寅次郎と殿様
   (第19作)
製作年:1977年(昭和52年)19作目

監督:山田洋次
出演:
車寅次郎/渥美清)   
・さくら/(倍賞千恵子)
・諏訪博/さくらの夫(前田吟)
・車龍造/下條正巳(おいちゃん)

・車つね/三崎千恵子(おばちゃん)
・源公/佐藤蛾次郎()
藤堂宗清/嵐寛寿郎
堤鞠子/真野響子(マドンナ)

映画ファンの皆さん、こんにちは〜!

今日の映画紹介は「男はつらいよ 寅次郎と殿様」。
BSジャパンで2月22日(土)の18:54から放送されます。
殿様に出会った寅さんが、
殿様の願いを叶えるため奮闘する第19作目!

寅さんは、旅先の愛媛県の大洲市で、
わけありの若い女性・鞠子(真野響子)に親切にする。

翌日、財布の金を確かめていた寅さん、
虎の子の500円札を風に飛ばされて、
それお拾った老人と知り合うが、その老人こそ、
世が世なら伊予の殿様・藤堂久宗(嵐寛壽郎)であった。

寅さん、殿様の招待を受けて豪邸へ。
執事(三木のり平)に追い返されそうになるが、
ご馳走になり、調子に乗り殿様の
「次男の未亡人に一目会いたい」という願いを安請け合い。

寅さん、フラリと帰って来るが、
留守の間に居ついた犬に”トラ”と名前を付けたため、
てんやわんやの大騒ぎ。
(このシーンは笑えますね。)

そんな中、殿様がとらやに
”寅次郎君はおりますか”と訪ねてくる。
それから、とらやに滞在中に
殿様の亡き息子の嫁鞠子が
やった来て親子の対面を果たすのだったが…。

いつもの通り、
寅さん、未亡人の鞠子の将来を心配ををするのだったが。

さくら曰く、
「ひとの嫁さんの心配もいいけどね、
 自分のお嫁さんのお嫁さんのことも考えてね」
寅:「ん、そうだなぁ〜、
 オレもそろそろいい年だし、
 もうこの事は諦めたほうがいいんじゃないかな」
                
さくら:「何言ってんのよ」
たこ社長:「そうだよ、まだ若いんだ、
      これからチャンスがあるよ!」
寅:「そうだなぁ〜、
   人間の運命なんてわからないもんなぁ〜」
たこ社長:「わかんないわかんない」
寅:「オレだってよ、
   いつかどっかでいい女に
   巡り合うかもしれねえもんなあ。
   例えばの話さ、
   この敷地またいだ所で
   いい女にばったり会って、
   その女と
   所帯持っちゃうかもしれないねえ〜、
   なぁ〜」
さくら:「そうよ」
寅:「まぁ〜、そういったようなことを信じて
   生きて行こうじゃないか、はぁ〜あ〜」

寅さん、結婚願望はあるようですが、
他人の心配が先で、自分のことは後回しだから、
結婚成就はいつのことやら〜。

鑑賞日:2014年2月15日
    BSジャパン18:54〜
邦題:
男はつらいよ 寅次郎純情詩集
   (第18作)
製作年:1976年(昭和51年)18作目

監督:山田洋次
出演:
車寅次郎/渥美清)   
・さくら/(倍賞千恵子)
・諏訪博/さくらの夫(前田吟)
・車龍造/下條正巳(おいちゃん)

・車つね/三崎千恵子(おばちゃん)
・大空小百合/岡田茉莉(旅回り一座の花形)
柳生雅子/檀ふみ
柳生綾/京マチ子(マドンナ)

映画ファンの皆さん、こんにちは〜!

今日は朝からの雪で、名古屋でも積雪7cm。
足元にお気を付けて下さい。

今日の映画紹介は「男はつらいよ 寅次郎純情詩集」。
旅先から帰ってきた寅次郎の前に、
美しい母と娘が現れた!「男はつらいよ」シリーズ第18作!
BSジャパンで2月15日(土)の18:54から放送されます。

ふらりと戻って来た寅さんは、
さくらの息子・満男の小学校の
担任教師、雅子先生(檀ふみ)と知り合う。
家庭訪問に来た雅子を相手に
勝手にでしゃばる寅さんに博(前田吟)が怒り、、
皆が博の肩を持つので
いつものパターンで寅さんは飛び出ていく。

旅先の長野県上田市の別所温泉で、
馴染みの坂東鶴八郎(吉田義男)一座と出会い、
いつものように調子に乗って大盤振る舞いして、
無銭飲食で警察ホテルのご厄介となる寅さん。

さくらがお金を持って迎えに来て
猛反省をしてまともな人間になろうと決意するのだが。

とらやに戻った寅さん、
店先で雅子先生と、
長い病院生活を終えて退院した
彼女の母親・柳生綾(京マチ子)と出会って、
寅さんやさくらの子供時代を知っている
綾の家を頻繁に訪れるようになる。

”自分の手で一銭も稼いだことがない”と
いう浮世離れした綾は、
寅さんの自由奔放さに惹かれていくのだった。

だが、綾が余命僅かであると知った寅さんに
綾は語りかける。

綾:「人間は…、なぜ死ぬんでしょうね…」

寅:「う〜ん、そうねえ…、
  まァ、なんて言うかな、
  まァ、結局ぅ…あれじゃないですかね…、
  あの、こゥ、人間が、いつまでも生きていると、
  あの〜、こゥ、丘の上がね、人間ばっかりに
  なっちゃうんで、うじゃうじゃうじゃうじゃ、
  面積が決まっているから、

  で、みんなでもって、こうやって、
  満員になって押しくら饅頭しているうちに、
  ほら足の置く場所もなくなっちゃって、
  で、隅っこにいるヤツが
  ”お前、どけよ!”なんてって言われると、

  まあ結局、そういうことに
  なってんじゃないですかね、昔から、
  ウン、
  まあ、深く考えない方が
  いいですよ〜、それ以上は」

綾:「フフフ」

綾:「ふふふ、 アハハハ、可笑しいわ、寅さんて
   ふふふ、アハハハ…」

本作は寅さんの悲恋物語ですね。
余命いくばくもない綾のために
一生懸命に尽くす寅さんに感動しました。
京マチ子さん、この時、御年は52歳ですが、
大女優だけあって美しいですね。

前半の旅芝居「不如帰」で名台詞の、
「人間は何故死ぬのでしょう?」が出て来て、
前述の会話につながるのですが、

我々の年代になると他人事ではないですね。
結局は寅さんの言うように、考えてもしょうがないので
”深く考えない方がいいですよ。”ですかね。

1976年(昭和51年)制作。

鑑賞日:2014年2月8日
    BSジャパン18:54〜
邦題:
男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け
   (第17作)
製作年:1976年(昭和51年)17作目

監督:山田洋次
出演:
車寅次郎/渥美清)   
・さくら/(倍賞千恵子)
・諏訪博/さくらの夫(前田吟)
・車龍造/下條正巳(おいちゃん)

・車つね/三崎千恵子(おばちゃん)
・観光係員/寺尾聡
池ノ内青観/宇野重吉
芸者ぼたん/太地喜和子(マドンナ)

映画ファンの皆さん、今晩は〜!

今日の映画紹介は「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け」。
BSジャパンで2月8日(土)の18:54から放送されます。
「男はつらいよ」シリーズ第17弾!

寺尾聡と宇野重吉の親子共演のシーンがあります。
見逃さないで下さいね。マドンナは大地喜和子。

寅さん、満男の小学校入学祝いの席上、
例のごとくゲンカをして家を飛び出す。
駅前の焼き鳥屋で飲んでいたら
みすぼらしい老人(宇野重吉)が
無銭飲食を店員にとがめられるのを見て
金を払ってやって家につれて帰る。

「とらや」を宿屋と間違えた老人は、
横柄な態度を取りひんしゅくを買う。
それで、寅さんに説教された老人は、
「おわびだ」と絵を描いて寅さんに渡す。

寅さん、古本屋に出かけ、
大雅堂の主人(大滝秀治)に見てもらうと
500円のつもりが”7万円で譲って欲しい”と言われ、
寅さんビックリ。

ここで、この老人が
日本画壇を代表する池ノ内青観と知るのだった。

ここでの、2人の遣り取りは笑えますね。
さすが、ベテランの大滝さんです。

旅に出た寅次郎は、
播州龍野でと青観と再会する。
青観の友人と勘違いされた寅さん、
熊野市役所の接待で宴席で
芸者・ぼたん(太地喜和子)に出会う。

寅さんとぼたんの別れ際のシーン。
寅さん:「おぅ〜、ぼたん」
ぼたん:「うん!?」
寅さん:「いずれそのうち所帯持とうな」
ぼたん:「ぷふふっ!ほんま?」
寅さん:「おお」
ぼたん:「嘘でも嬉しいわァ〜!」
寅さん:「そうかい、エヘヘヘ…」
ぼたん:「フフ!ウフフフフ、あてにせんと
     待っとっからねー」
寅さん:「あ!あばよ―ッ!」

マドンナはどのシリーズでも悩みや問題を抱えています。
寅さん、その悩みを一緒に悩むことで共感を得るのですね。
結婚しない寅さんの”所帯を持とうなぁ〜”の
セリフは寅さんの本音です。

本作でもう一つ、注視したいシーンがあります。
青観とわけありの彼女、志乃(岡田嘉子)との会話。

志乃:
「…じゃあ、仮にですよ、
 あなたがもう一つの生き方をなすっとったら、
 ちっとも後悔しなかったと言きれますか?」
   
「私、このごろよく思うの、
 人生には後悔はつきものなんじゃなかしらって、
 あーすりゃよかったなあ、という後悔と、
もう一つは…、
 …どうしてあんなことしてしまったんだろう…、
 という後悔…」

岡田嘉子さん、この時74歳。
波乱万丈の生涯を送っただけあって、
凛としたたたずまいはさすがでした。

それにこの言葉は含蓄がありますね。
”後悔先に立たず”と言うけど
私は後悔ばかりの人生です。
もっとも、自分で選んだ人生ですけどね。

鑑賞日:2014年2月1日
    BSジャパン18:54〜
邦題:
男はつらいよ 葛飾立志編
   (第16作)
製作年:1975年(昭和49年)16作目

監督:山田洋次
出演:
車寅次郎/渥美清)   
・さくら/(倍賞千恵子)
・諏訪博/さくらの夫(前田吟)
・車龍造/下條正巳(おいちゃん)

・車つね/三崎千恵子(おばちゃん)
・たこ社長/太宰久雄)
御前様/笠智衆
筧礼子/樫山文江(マドンナ)

映画ファンの皆さん、今晩は〜!

またまた、日本発の大発見。
”STAP細胞”と言う、万能細胞の作製に成功。
ひょっとしたら、不老不死も夢ではない!?

今日の映画紹介は「男はつらいよ 葛飾立志篇」。
2月1日(土)、BSジャパンで18:54からの放送。

本作のマドンナは御前様の姪の筧礼子(樫山文枝)。
寅さん、教養を身に付けようと心機一転学問を志すが?
「男はつらいよ」シリーズ第16弾!

寅さんが「とらや」に帰ってきた日、
山形から高校生の最上順子(桜田淳子)が
寅さんを実の父親だと思い訪ねてきた。

寅次郎をはじめ皆驚くが、順子の勘違いだった。
順子から母親のお雪が亡くなったと聞き墓参りに行く。

お雪の墓のある寺の住職(大滝秀治)から、
お雪には学がなかったために悲惨な人生だったことを聞かされる。
お雪同様に学のない寅次郎は、
学問を学ぶために勉強をしなくてはならないと思うが。

「とらや」に礼子が下宿することになり
礼子を家庭教師役に猛勉強を始めるが
何がなんだかサッパリ判らない。
ある日、礼子の恩師・田所教授(小林桂樹)が現れ、
寅次郎と意気投合し”恋愛とは何ぞや”と
教えを請うと、恋愛に詳しい?寅さん曰く、

”いいかい? ア〜いい女だなァと思う。
その次には、話してみたいと思う。
その人のそばにいるだけで、
何かこう気持ちがやわらかくなって、
ア〜この人を幸せにしてあげたいなァと思う。
この人の幸せのためなら俺はどうなってもいい、
死んだっていい、そう思う。
それが愛ってもんじゃないかい、違うかい?”

この寅さんのセリフは心に響きます。
そうかぁ〜、愛を言葉にするとこのようになるのですね。
私もいつも、まだ、このような感情を持っているから、
まだまだ恋をすることが出来るなぁ〜?

と言うことはさておいて、
この話を聞いた、田所先生は
”君は、僕の師だ。”と感激する。

さて、
礼子にときめいた寅さんはどうなったでしょうか。

鑑賞日:2014年1月25日
    BSジャパン18:54〜
邦題:
男はつらいよ 寅次郎相合傘
   (第15作)
製作年:1975年(昭和49年)15作目

監督:山田洋次
出演:
車寅次郎/渥美清)   
・さくら/(倍賞千恵子)
・諏訪博/さくらの夫(前田吟)
・車龍造/下條正巳(おいちゃん)

・車つね/三崎千恵子(おばちゃん)
・たこ社長/太宰久雄)
御前様/笠智衆
リリー/浅丘ルリ子(マドンナ)

映画ファンの皆さん、こんにちは〜!

都知事選が始まりました。
東京都の規模は小さな一国に匹敵します。
その都知事の選挙ですからね。
さて、都民は誰を選ぶでしょうか。

今日の映画紹介は「男はつらいよ 寅次郎相合傘」。
BSジャパンで1月25日(土)の18:54から放送されます。

”相合傘”と言っても、
今の若い人にはピーンと来ないでしょうね。
私はと言えば、遠い昔を思い出し、
今でも胸にキューンと響きます。
1975年制作のシリーズ15作目。

寅さん、相変わらずのさすらいの旅の途中、
東北の田舎町で変な男・兵頭謙次郎(船越英二)と知り合う。
彼は親の会社の“おかざり重役”で、
冷たい家庭と平々凡々な生活にあき蒸発したのだった。

函館の屋台のラーメン屋で、兵頭とラーメンを食べている時、
偶然にもリリー(浅丘ルリ子)がいることに
気が付き兵頭に紹介する。

寅  ”あ、この女な…、
    二年ほど前に俺といろいろわけありの女よ”
リリー”もう二年になるかしらねえ〜”
寅  ”そうよ〜、去年、おととしの夏だもの”
りりー”そうだったねえ〜”
寅  ”う〜ん”
りりー”あんた、あれから何してたのよ〜”
寅  ”え〜、俺か?恋をしていたのよ”
りりー”ひぃ〜!よく言うよ〜、ハハハハ!”
寅  ”エヘヘヘヘ!ハハハハ!”

リリーは離婚し、
以前の旅回りの歌手となっていたのだった。
そのうち、三人はドンチャン騒ぎとなり、
そして、三人一つの部屋に雑魚寝する。

このシーンは面白かったですね。見てのお楽しみ。

小樽で兵頭の昔の彼女の件で
寅次郎とリリーが大喧嘩したことで三人の旅は
終わりを迎える。
数日後、柴又に帰って来た寅次郎だった。
ある日、突然、リリーがとらやを訪ねて来て寅は
元気になった…。

本作の出演者は俳優として一番、輝いていた時ですね。
渥美清47歳、倍賞千恵子34歳、浅丘ルリ子35歳、
監督の山田洋次44歳。
だから、この映画の中の人物は皆、活き活きしています。

寅さんシリーズではいつもその時代、時代の話題を
取り上げています。
本作ではサラリーマンの兵頭と定職を持たない
寅さんとの対比です。

兵頭は
”僕も定年まであと7年ですから、
 そうなったら寅さんのように
 思いっきり僕も旅にでます。”と言う。
寅さんは
”うんん、そうだよ。そうなんだよ。
 オレ、定年なんてないもんね。
 そっちどこで手に入れたんだ。
 え?あ、あれは区役所に行くのか?”

サラりーマンがいいのか?自営業がいいのか?
難しいところですね。

さて、リリーと寅さんはどのようにして別れるでしょうね。

鑑賞日:2014年1月18日
    BSジャパン18:54〜
邦題:
男はつらいよ 寅次郎子守唄
   (第14作)
製作年:1974年(昭和48年)14作目

監督:山田洋次
出演:
車寅次郎/渥美清)   
・さくら/(倍賞千恵子)
・諏訪博/さくらの夫(前田吟)
・車龍造/下條正巳(おいちゃん)

・車つね/三崎千恵子(おばちゃん)
・たこ社長/太宰久雄)
御前様/笠智衆
木谷京子/十朱幸代(マドンナ)

映画ファンの皆さん、今晩は〜!

今日の映画紹介は「男はつらいよ 寅次郎子守唄」。
BSジャパンで1月18日(土)の18:54〜放送されます。

”風の吹くまま 気の向くまま”の寅さんの14作目。
この映画のマドンナは十朱幸代。

冒頭シーンが唐津市。
私の出身地で、懐かしいですね。
去年、久しぶりに帰郷して
唐津くんちの曳山展示場で曳山を見て、
呼子のいか本家でいかそうめんを食べたが
美味しかったなぁ〜。

TVや映画で故郷の場面を見ると、頭をよぎるのが

"ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしや
うらぶれて異土の乞食となるとても
帰るところにあるまじや"

と言ったことはさて置いて。

寅さん、九州は唐津のおくんち祭りで稼いだ後、
呼子港の木賃宿で赤ん坊連れの男・佐藤幸夫(月亭八方)に
女房に逃げられたこと聞き、酒をおごって元気づけてやった。

ところが、翌朝、
寅が目を覚ますと「この子をよろしくお願いします」という
置き手紙を残して、男は消えていた。

寅さん曰く、
”俺もね、母親そ知らねえで育ったんだ、
だからどうも、こういうチビをみると
ひとごとには思えねなくってよ。”と

赤ちゃんを抱えて困った寅は柴又へ帰る。
たこ社長は、寅が子供をつくったと大騒ぎ、
さくらは赤ん坊のおしめやミルクを用意するのに大忙し。

赤ん坊が熱を出したので、
さくら夫婦は、博が工場で怪我をした時
世話になった看護婦・木谷京子(十朱幸代)のいる病院へ。

翌日、京子が赤ん坊を見舞いに訪ねた時に、
京子を見た途端、例のごとく一目惚れ。
以来、赤ん坊の病気にかこつけては、
病院通いするようになるのだが…。

この作品からおいちゃんが松村達雄から下條正巳に変わり、
以後48作まで、おいちゃんは下條正巳が演じています。

ところで裏の印刷工場のタコ社長は寅さんと喧嘩友達。
”タコ、タコ”と寅さんに呼ばれていますが、
桂梅太郎と言う名前があります。
もっとも映画の中でこの名前を聞いたことはありませんけど。

喧嘩はするけど、
寅さんは社長の苦労を知っていて、たまには、

”社長の金の苦労に比べりゃ〜、
俺の色恋沙汰の苦労なんてなぁ、
ヘッ、屁みたいなもんだよ。”と理解を示しますね。

鑑賞日:2014年1月11日
    BSジャパン18:54〜
邦題:
男はつらいよ 寅次郎恋やつれ
   (第13作)
製作年:1974年(昭和48年)13作目

監督:山田洋次
出演:
車寅次郎/渥美清)   
・さくら/(倍賞千恵子)
・諏訪博/さくらの夫(前田吟)
・車龍造/松村達雄(おいちゃん)

・車つね/三崎千恵子(おばちゃん)
・たこ社長/太宰久雄)
御前様/笠智衆
高見歌子/吉永小百合(マドンナ)

映画ファンの皆さん、おはようございます!

日本列島、寒気団に覆われ寒くなっています。
皆さん、風邪など召されませんようにご注意下さい。

今日の映画紹介は「男はつらいよ 寅次郎恋やつれ」。
BSジャパンで11日(土)の18:54から放送されます。

いつも恋している寅さん、恋やつれとあるように
今回は2人の女性から振られます。

島根県温泉津から寅さんがいそいそと帰って来た。
聞けば、土地の女性・絹代(高田敏江)と
結婚するかもしれないというので、
タコ社長とさくらが同行して島根へ向かう。
ところが、絹代の行方不明の亭主が戻ってきていた。

ガックリ来て、再び旅に出た寅さんは、
津和野で二年ぶりに歌子(吉永小百合)と再会する。
歌子の夫は他界していた。
しばらくして、柴又へ歌子がやって来た。
歌子を励まそうと懸命な寅さんだった。

歌子を迎える寅さんは家族を集めて言う事は、

”みなさんも先刻ご承知のとおり、
歌子さんは、ごく最近、夫を亡くされました。
だからまかり間違っても夫とか、
彼とか、ダーリンとか、旦那とか、
その他のことは一切口走らないでください。
わかったね。
ことに、お前は女だから、そうだ、さくら、
お前の亭主は死んだことにしろ、
博、お前は即刻死ね。”

といつものパターンのドタバタですが、
分かっていても、笑えますね。

歌子はとらやの二階に下宿することになり、
寅は歌子と小説家の父・高見修吉(宮口精二)との
関係を修復しようとするのだが…。

今回のキャッチコピーは
”兄ちゃんは恋をしたんじゃねえ 
ただあの人が幸せになればいいな そう願っただけよ”。

そうです、寅さんは自分が犠牲になっても
いつも他人の幸せを願っています。
私たちが寅さんを愛するのは、
この彼の優しさが胸に響くからでしょうね。

鑑賞日:2014年1月4日
    BSジャパン18:54〜
邦題:
男はつらいよ 私の寅さん
   (第12作)
製作年:1973年(昭和48年)12作目

監督:山田洋次
出演:
車寅次郎/渥美清)   
・さくら/(倍賞千恵子)
・諏訪博/さくらの夫(前田吟)
・車龍造/松村達雄(おいちゃん)

・車つね/三崎千恵子(おばちゃん)
・たこ社長/太宰久雄)
御前様/笠智衆
柳りつ子/岸恵子(マドンナ)

映画ファンの皆さん、今晩は〜!

正月と言えば、子供の頃は正月の歌を歌っていました。
歌の題名は「一月一日」でしたね。

年の始めの例(ためし)とて
終わりなき世のめでたさを
松竹(まつたけ)たてて門(かど)ごとに
祝う今日こそ楽しけれ

時代は変わり、この歌を聴く機会も少なくなり、
門松もなくなり、国旗の掲揚も見なくなりました。
マンション住まいだとしょうがないか〜!

今日の映画紹介は「男はつらいよ 私の寅さん」。
BSジャパンで1月4日(土)の18:54から放送されます。

さくらと夫の博は、おいちゃん夫婦への感謝をこめて
九州旅行へ招待。
ところが、明日は旅行へ出発するというその日、
寅がフラリと帰って来る。

皆は寅に旅行のことを隠そうとしたが、
パレてしまってムクれてしまった寅に、
さくらはおいちゃん夫婦への感謝の旅行だと説明。
納得した寅は留守番を買ってでた。

そうです。今回はいつものパターンでなく
寅が残り、見送る役ですね。

寅さん、自分は旅先から電話一本もかけないのに、
留守番している時には家族が電話して来ないと怒りますが
帰って来るとわかると、
”長旅をして来た人は、優しく迎えてやらなきなぁ。”
と食事やお風呂の用意と張り切って準備します。
寅さんの優しい気持ちがいいですね。

そんなある日、小学校時代の親友・文彦(前田武彦)と再会。
その妹で画家・りつ子(岸恵子)の家に上がり込み
大切なキャンバスにいたずらをして大喧嘩をし追い返される。

寅さんが、ミスマッチと最初から分るマドンナの岸恵子に
どう振られるでしょうかね。
1973年(昭和48年)制作。

鑑賞日:2013年12月21日
    BSジャパン18:54〜
邦題:
男はつらいよ 寅次郎忘れな草 
   (第11作)
製作年:1973年(昭和48年)11作目

監督:山田洋次
出演:
車寅次郎/渥美清)   
・さくら/(倍賞千恵子)
・諏訪博/さくらの夫(前田吟)
・車龍造/松村達雄(おいちゃん)

・車つね/三崎千恵子(おばちゃん)
・たこ社長/太宰久雄)
御前様/笠智衆
リリー/浅丘ルリ子(マドンナ)

映画ファンの皆さん、おはようございます!

「餃子の王将」社長・大東氏が撃たれ死亡。
犯人は銃を持って逃走中とのこと。
早く捕まりますように。

今日の映画紹介は「男はつらいよ 寅次郎忘れな草」。
BSジャパンで12月21日(土)の18:54から放送されます。
「男はつらいよ」シリーズ第11作目で
寅次郎と同じ境遇の旅回り歌手・リリー(浅丘ルリ子)が登場。

満男のためにピアノが欲しいという、さくらため、
寅さんが買って来たのはは玩具のピアノ。
それが元で騒動となり再び旅に出た寅は北海道へ。

そこでリリーと出会い意気投合する。
この会話が面白いですね。

”私達みたいみたいな生活ってさ、
普通の人とは違うのよね。
それもいいほうに違うんじゃなくて、
なんてのかな…、
あってもなくてもどうでもいいみたいな…
つまりさ…アブクみたいなもんだね…”

寅さん曰く、
”うん、アブクだよ…。
それも上等なアブクじゃねえやな。
風呂の中でこいた屁じゃないけども
背中の方へ回ってパチン!だい”

寅さん、リリーと話し合っているうちに
真面目働かねばと、別れた後に職安へ出向き、
酪農家で働くことにするが
三日と持たずに柴又へ帰ってきてしまう。

そんなある日「とらや」にリリーが訪ねて来て、
再会を喜び合う二人だったが、
何やら訳あり風の二人に周囲は…。

リリーが去った後、茶の間で寅さん、
リリーのことを、

”言って見りゃリリーも俺とおなじ旅人さ。
見知らぬ土地を旅してる間にゃ、
そりゃあ人には言えねえ苦労もあるよ。
たとえば、夜汽車の中。
少しばかりの客はみんな寝てしまって
なぜかおれひとりだけいつまでたっても寝られねえ。
真っ暗な窓ガラスに
ほっぺたくっつけてじーっとそと見てるとね、
遠く灯りがぽつんぽつん…。
あ〜あ、あんなところにも人が暮らしているか…。
汽車の汽笛が「ボ〜〜ピー…」そんな時、そんな時よ…。
ただ分けも無く悲しくなって
涙がぽろぽろぽろぽろこぼれてきやがるのよ。
なあ、おいちゃんだってそんな時あるだろ?”

寅さん、リリーのよき理解者ですね。

1973年(昭和48年)制作。
この年の出来事に
・石油危機でトイレットペーパー騒動。
・来日中の金大中拉致事件。
・吉永小百合が岡田太郎氏と結婚。

鑑賞日:2013年12月14日
    BSジャパン18:54〜
邦題:
男はつらいよ 寅次郎夢枕 
   (第10作)
製作年:1972年(昭和47年)10作目

監督:山田洋次
出演:
車寅次郎/渥美清)   
・さくら/(倍賞千恵子)
・諏訪博/さくらの夫(前田吟)
・車龍造/松村達雄(おいちゃん)

・車つね/三崎千恵子(おばちゃん)
・たこ社長/太宰久雄)
御前様/笠智衆
千代/八千草薫(マドンナ)


映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は「男はつらいよ 寅次郎夢枕」。
BSテレ東で2020年6月6日(土) 18:30〜放送。
「男はつらいよ」シリーズ第10作目。

キャッチフレーズは、
”さくら、兄ちゃんが惚れられるなんて、世の中、さかさまだよなぁ…”

冒頭の「寅さんの夢」は昭和初期のカフェーが舞台。
マカオの寅が颯爽と登場ですね。

晩秋の甲州路旅する寅。旧家の奥さん(田中絹代)と雑談中、
昔、寅次郎と同じ香具師仲間が、この地で哀れな末路を聞かされ
急に故郷が恋しくなり柴又へと帰る。

「とらや」に帰ってみると、二階の自分の部屋は、
御前様の甥の助教授・岡倉(米倉斉加年)が貸りていた。

気分を害した寅次郎は、また旅に出ようとするが、
その時、幼なじみの千代(八千草薫)が「とらや」を訪ねて来たことで、
とたんに機嫌が良くなった寅であった。

千代(八千草薫)は夫と離婚して「とらや」の近所に美容院を開業していた。

岡倉が千代に惚れていることを知った寅は恋する男の気持ちを語る。

 ”いいかい、恋なんてそんな生易しいもんじゃないぞ。
飯食う時だってウンコする時だっていつもその人のことで頭がいっぱいよ。
……
「寅ちゃん、私のために死んでくれる?」って、言われたら、
ありがとうと言ってすぐにも死ねる。それが恋というものじゃないだろうか。”

表現はさておいて、これが寅さんの「恋愛論」。
恋の為に死ねるかと聞かれらあなたは死ねますか?
私と言えば、若いときならいざ知らず、今はいつ死んでもおかしくない…。

岡倉の恋する気持ちを伝える寅。
”あらかた察しはついているんだろうけど……”と言うと、
千代は寅のプロポーズと感違いしてしまい、
”寅ちゃんと一緒にいると、なんだか気持ちがホッとするの。
寅ちゃんと話していると、ああ、私は生きているんだなぁって、
そんな楽しい気持ちになるの”と返事する。

”寅さんとなら一緒に暮してもいい”とのマドンナからの初めての告白、
さて、どうする寅さん…。

本作の見どころは、なんと言っても、いつも振られているばかりの寅さんが
マドンナを振るところでしょう。

私には根無し草の寅さんが、結婚して定住するなんて
考えてもいないので当然?だと思ったことでした。

それに、岡倉に言った言葉から考えると、寅さんは惚れやすいけど、
本当の『恋』では無かったと言うことでしょうね。

皆さん、どう思いますか?

監督は山田洋次。
制作年は1972年(昭和47年)。

 


映画ファンの皆さん、今晩は〜!

2013年の「今年の漢字」が「輪」に決まりました。
決定の理由は、
2020年東京五輪の開催決定や
富士山の世界文化遺産登録が
官民のチームワークで実現したこと、
国内外で起きた災害からの復興に支援の輪が
広がったことなど。

輪、環、倭、わぁ〜、輪廻転生?

今日の映画紹介は「男はつらいよ 寅次郎夢枕」。
BSジャパンで12月14日(土)の18:54〜放送されます。

冒頭の「寅さんの夢」は昭和初期のカフェーが舞台。
マカオの寅が颯爽と登場ですね。

晩秋の甲州路旅する寅。
旧家の奥さん(田中絹代)と雑談中、
昔、寅次郎と同じ香具師仲間が、
この地で哀れな末路を聞かされ
急に故郷が恋しくなり柴又へと帰る。

“とらや”に帰ってみると、
二階の部屋は、
御前様の甥の助教授・岡倉(米倉斉加年)が貸りており、
気分を害した寅次郎は、また旅に出ようとするが、
その時、幼なじみの千代(八千草薫)が
「とらや」を訪ねて来たことで、
とたんに機嫌が良くなった寅であった。

岡倉が千代に惚れていることを知った寅は
恋する男の気持ちを語る。

”いいかい、恋なんてそんな生易しいもんじゃないぞ。
飯食う時だってウンコする時だって
いつもその人のことで頭がいっぱいよ。
……
寅ちゃん、私のために死んでくれる?って言われたら、
ありがとうと言ってすぐにも死ねる。
それが恋というものじゃないだろうか。”

表現はさておいて、これが寅さんの「恋愛論」。
恋の為に死ねるかと聞かれらあなたは死ねますか?
私にはもう無理ですね。

岡倉の恋する気持ちを伝える寅。
”あらかた察しはついているんだろうけど……”と言うと、
千代は寅のプロポーズと感違いしてしまい、
”寅ちゃんと一緒にいると、
なんだか気持ちがホッとするの。
寅ちゃんと話していると、
ああ、私は生きているんだなぁって、
そんな楽しい気持ちになるの”。

”寅さんとなら一緒に暮してもいい”と返事する。

マドンナからの初めての告白、どうする寅さん…。

鑑賞日:2013年12月7日
    BSジャパン21:00〜
邦題:
男はつらいよ 柴又慕情 
   (第9作)
製作年:1972年(昭和47年)9作目

監督:山田洋次
出演:
車寅次郎/渥美清)   
・さくら/(倍賞千恵子)
・諏訪博/さくらの夫(前田吟)
・車龍造/松村達雄(おいちゃん)

・車つね/三崎千恵子(おばちゃん)
・たこ社長/太宰久雄)
御前様/笠智衆
高見歌子/吉永小百合(マドンナ)

映画ファンの皆さん、、こんにちは〜!

ワールドカップ(W杯)の1次リーグの
組み合わせ抽選会で日本はシード国の
コロンビアと、コートジボワールとのC組に決まりました。
これで、何とか一次リーグ突破の可能性がありますね。

今日の映画紹介は「男はつらいよ 柴又慕情」。
BSジャパンで12月7日(土)の20:30から放送されます。
昨日紹介した「寅次郎恋歌」と連続放送ですから
ゆっくり寛いで見てくださいね。

寅さんは初夏を迎えた葛飾柴又に久しぶりに帰って来た。
ところがおじ夫婦はびっくり仰天。
と言うのも寅の部屋に「貸間あり」の札をぶら下げていたから。
札を見た寅は怒って、捨てゼリフを残して出て行ってしまった。

寅の下宿探しが始まった。
ところがなんだかんだケチをつけているうちに
居づらくなった寅は、またまた旅に出ることにした。

旅先の金沢で寅は弟分・登(津坂匡章)と再会。
数年振りの再会を喜び合うのだった。
翌日、登と別れた寅は、
三人の娘・歌子(吉永小百合)、
マリ(泉洋子)、みどり(高橋基子)と知り合うが。

この映画のマドンナは吉永小百合。
清純可憐で現在もお美しいです、美人は歳をとっても美人なんですね。
彼女の役は
小説家で頑固親父・高見(宮口精二)と二人暮しで、
好きな青年との結婚と、父との板挟みで悩んでいる歌子役です。

この映画で好きなシーンはラスト近くで
江戸川の土手で寝転がった寅さんとさくらのやり取り。
失恋した寅にさくらが
「どうして旅に出てっちゃうの」と尋ねる。
そして寅は「ほら見な…あんな雲になりてぇんだよ」と
答えた後に「またフラれたか…」とつぶやく。
ぽっかり浮かんだ白い雲が印象的でした。

この映画が製作された昭和47年には
田中角栄内閣が発足して、中国との国交正常を
実現していますが、現状の日中関係を見ると
国と国との関係は難しいですね。

P.S
おいちゃん役の森川信の代わりに
松村達雄が2代目おいちゃん役で登場しています。

鑑賞日:2013年12月7日
    BSジャパン21:00〜
邦題:
男はつらいよ 寅次郎恋歌 
   (第8作)
製作年:1971年(昭和46年)8作目

監督:山田洋次
出演:
車寅次郎/渥美清)   
・さくら/(倍賞千恵子)
・諏訪博/さくらの夫(前田吟)
・車龍造/森川信(おいちゃん)

・車つね/三崎千恵子(おばちゃん)
・たこ社長/太宰久雄)
六波羅貴子/池内淳子(喫茶店経営・マドンナ)
諏訪ひょう一郎/志村喬

映画ファンの皆さん、今晩は〜!

南アフリカでアパルトヘイト(人種隔離)反対運動を指導し、
大統領として人種融合を図った
ネルソン・マンデラ氏が死去されました。
一国のリーダーが優秀だとその国は良くなりますね。

今日の映画紹介は「男はつらいよ 寅次郎恋歌」。
BSジャパンで12月7日(土)の18:00から放送されます。

博(前田吟)の母が危篤という電報が入り、
博とさくら(倍賞千恵子)は岡山へ急いだ。
葬式の日、驚ろいたことに寅がヒョッコリ現われた。

葬式も済んで、岡山で生涯生活するという
博の父・ひょう一郎(志村喬)を
一人残して兄弟は去っていくが、
ひょう一郎の淋しい生活に
同情した寅は一度は去った諏訪家に戻ってくる。
ひょう一郎も、自分のこれまでの人生をふりかえって、
人間らしい生活をするよう寅に語った。

柴又に帰った寅次郎は、
例によって自らが理想とする家庭像を
ひょう一郎の受け売りでおいちゃんたちに聞かせるのだった。
”たとえば日暮れ時、農家のあぜ道を
 一人出歩いていたと考えてごらん…。
 庭先にりんどうの花がこぼれるばかりに
 咲き乱れている農家の茶の間。
 明かりがあかあかとついていて
 父親と母親がいて子供がいてにぎやかに夕飯を食べる。
 これが、これが本当の人間の生活というもんじゃないかね。…君!”と

そんな時、近所の美人の未亡人、
貴子(池内淳子)が経営する喫茶店がオープン。
寅は、そこで店を切り盛りする貴子を目にすると、
足繁く通っては大嫌いなコーヒーを飲み、
貴子と家庭の幸福を分かち合うことを夢見るのだが・・・。

「りんどうの花」が
何かを暗示するように象徴的に使われていますね。
気ままに旅をする”自由”、
それとも家族と暮らす”定住”か。

この映画が製作されたのは1971年(昭和46年)、
日本は円切り上げに同意して1ドル360円から1ドル308円に。
映画の中でも寅さんがいつもの口調で言ってますね。
”いよ!労働者諸君!折からのドルショックにもめげず、
今日も労働に従事してますか、ごくろうさん。ははあ、
秋のお楽しみセールか大変だねえ…”

追記。
・源公役の佐藤蛾次郎は交通事故に遭ったため、
 シリーズ全48作品中、本作のみ出演していない。
・森川信がおいちゃん役として出演したシリーズ最後の作品。
 彼のとぼけた演技や寅さんとのケンカのシーンは好きでした。

鑑賞日:2013年11月23日
    BSジャパン21:00〜
邦題:
男はつらいよ 奮闘編 
   (第7作)
製作年:1971年(昭和46年)7作目

監督:山田洋次
出演:
車寅次郎/渥美清)   
・さくら/(倍賞千恵子)
・諏訪博/さくらの夫(前田吟)
・車龍造/森川信(おいちゃん)

・車つね/三崎千恵子(おばちゃん)
・たこ社長/太宰久雄)
太田花子/榊原るみ(紡績工場行員・マドンナ)
菊/ミヤコ蝶々

映画ファンの皆さん、おはようございます!
今日の映画紹介は「男はつらいよ 奮闘編」。
BSジャパンで11月23日(土)の18:54から放送されます。

柴又に帰ってきた寅は生みの親・菊(ミヤコ蝶々)と
三十年ぶりに柴又を訪れていた再会する。
が、例の如くすぐに親子喧嘩。
再び旅に出た寅次郎は、
旅先の沼津市のラーメン屋で
津軽から出稼ぎに来ていた
頭が弱い、純真な少女・太田花子(榊原るみ)と出会う。

仕事になじめずホームシックに
かかっている花子に寅次郎はその身を案じ柴又の住所を教える。

”東京でもって迷子になったらな、
葛飾の柴又の とらやってダンゴ屋を訪ねて行きな。”
と言った言葉通り、花子はとらやへ行き、働くことに。

花子は面倒見のよい寅次郎に好意を抱き、プロポーズ。
おいちゃん、おばちゃんは猛反対。
そんな時、花子の身許引受人の福士先生(田中邦衛)が
紡績工場から行方不明になった花子を引き取りに来る。
寅の不在中、花子は先生と共に津軽へ帰っていった。
失意の寅は柴又から消えたのだった…。

タイトルの「奮闘編」は寅さんが
花子のために奮闘したからですね。
そうです、1971年(昭和46年)はまだ集団就職の時代。
金の卵ともてはやされていました。
カップヌードルが100円で日清食品から発売されたのもこの年。

P/S
私事ですが今日から日曜迄入院します。
その間、皆様のブログを見れないのが残念!

鑑賞日:2013年11月16日
    BSジャパン21:00〜
邦題:
男はつらいよ 純情篇 
   (第6作)
製作年:1971年(昭和46年)6作目

監督:山田洋次
出演:
車寅次郎/渥美清)   
・さくら/(倍賞千恵子)
・諏訪博/さくらの夫(前田吟)
・車龍造/森川信(おいちゃん)

・車つね/三崎千恵子(おばちゃん)
・千造/森繁久彌(福江島の居酒屋の親父))
明石夕子/若尾文子(人妻・マドンナ)
御前様/笠智衆

映画ファンの皆さん、今晩は〜!
今日の映画紹介は「男はつらいよ 純情篇」。
シリーズ6作目。
11月16日(土)、BSジャパンで18:54から放送。

寅さんはバガボンドですね。
”俺はもう二度と帰らねえよ。
いつでも帰れるところがあると思うからいけねえんだ。”
と思いながら、柴又に帰っていきます。
完全な根無し草ではないようです。
家族がいる柴又を起点にして出かけて行くのですね。

赤ちゃんを連れた若い女・絹代(宮本信子)に、
宿を世話した寅さんは絹代と共に、
彼女の父・千造(森繁久彌)の住む、
五島列島の福江島へ送っていく。

二人の再会を目にした寅さんは
故郷の柴又が無性に恋しくなり「とらや」に戻ってくると
おばちゃんの遠縁にあたる、
美しき人妻・明石夕子(若尾文子)が、
夫と別居して二階に間借りをしていた…

この映画のキャッチコピーは
『思いおこせば 旧年は恥ずかしきことの数々… 
玄界灘の波音をきくにつけ 思い出すのは故郷
柴又の春でございます 未練な寅とお笑い下さいまし』

見所はマドンナ役の大映のトップスター若尾文子と
名優・森繁久彌との共演ですね。
又、二代目のおいちゃんを演じる松村達雄が、
スケベな医者?で出演。
たこ社長(太宰久雄)の妻(水木涼子)が
子供達と登場しています。

喜劇ですが、笑いの中に、ラストシーンでは涙がホロリです。

寅「じゃあなさくら…」。
さくら「あのね、お兄ちゃん。辛いことがあったら、いつでも帰っておいでね。」
寅「そのことだけどよ、そんな考えだから俺はいつまで一人前に…。
故郷ってやつはよ…故郷ってやつはよ…」。

鑑賞日:2013年11月9日
    BSジャパン21:00〜
邦題:
男はつらいよ 望郷篇 
   (第5作)
製作年:1970年(昭和45年)5作目

監督:山田洋次
出演:
車寅次郎/渥美清)   
・さくら/(倍賞千恵子)
・諏訪博/さくらの夫(前田吟)
・車龍造/森川信(おいちゃん)

・車つね/三崎千恵子(おばちゃん)
・石田澄雄/松山省二(機関士)
節子/長山藍子(美容師・マドンナ)

映画ファンの皆さん、今晩は〜!

「人生いろいろ」などのヒット曲で知られる
歌手・島倉千代子さんが8日、
肝臓がんのため死去されました(75歳)、合掌!

今日の映画紹介は「男はつらいよ 望郷篇」。
11月9日(土)、BSジャパンで18:54から放送。
シリーズ第五弾!

義理あるテキ屋の政吉親分(木田三千男)危篤の
知らせを受けた寅次郎は札幌へと向かう。
親分から息子・澄雄(松山省二)を
探がしてくれるよう頼まれ澄雄に会うが
彼は親に会うことを拒否する。

彼は親の生き方に反発して堅気の機関士になっていた。
そうするうちに親分は亡くなってしまう。
親分の死により、
浮草稼業に嫌気がさした寅次郎は再び柴又へ。

”人間はなあ、額に汗して、油にまみれて働かにゃあ、
いけないんだよ。”と

働くことを決意するが、
どこも長続きせず、たどりついたのが浦安の豆腐店。

そこで、額に汗して油揚げを揚げる寅さん。
それは豆腐店の一人娘・節子に惚れていたからだった。
結局、お馴染みのパターンになっていますね。

1970年(昭和45年)制作。
この年の出来事に
・この年に初の国産衛星「おおすみ」の打ち上げ成功。
ソ連、アメリカ、フランスに次いで4番目の打上げ国になる。
・大阪で日本万国博覧会が開幕。
鑑賞日:2013年11月2日
    BSジャパン21:00〜
邦題:
新・男はつらいよ 
   (第4作)
製作年:1970年(昭和44年)4作目

監督:小林俊一
出演:
車寅次郎/渥美清)   
・さくら/(倍賞千恵子)
・諏訪博/さくらの夫(前田吟)
・車龍造/下條正巳(おいちゃん)

・車つね/三崎千恵子(おばちゃん)
・泥棒/財津一郎
春子/栗原小巻(幼稚園の先生・マドンナ)

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は「新・男はつらいよ」。
11月2日(土)、BSジャパンで18:54から放送。

1970年代は高倉健の任侠映画に
日活の映画とアウトロー映画の全盛時代に
この寅さんの映画は一服のお茶の感じでした。

名古屋の競馬で大穴を当てた寅さんが、
名古屋からタクシーで帰郷。
叔父夫婦の竜造とつねをハワイ旅行に
連れて行くことにするが、
出発の朝、旅行会社が代金を持ち逃げしたことが判明。

メンツが大事な寅さんは、旅行に出かけたフリをして、
おいちゃんたちと共に店で静かに潜む、
しかし、そこへ泥棒(財津一郎)が入って大騒動。

反省の旅に出た寅さんが、戻ってくると、
二階には幼稚園の春子先生(栗原小巻)が
下宿していた…
 
1970年制作。監督は小林俊一
鑑賞日:2013年10月26日
    BSジャパン21:00〜
邦題:
男はつらいよ フーテンの寅
   (第3作)
製作年:1970年(昭和45年)3作目

監督:森崎東
出演:
車寅次郎/渥美清)   
・さくら/(倍賞千恵子)
・諏訪博/さくらの夫(前田吟)
・車龍造/下條正巳(おいちゃん)

・車つね/三崎千恵子(おばちゃん)
・染奴/加山美子(芸者)
お志津/新珠三千代(旅館の未亡人・マドンナ)

映画ファンの皆さん、こんにちは〜!

高倉健さんに文化勲章を贈られます。
映画ファンとしては大変嬉しい出来事です。
健さんにはまだまだ頑張って欲しい!

今日の映画紹介は「男はつらいよ フーテンの寅」。
10月26日(土)18:54からBSジャパンで放送されます。

監督はこの三作目は「なつかしい風来坊」(66年)など
山田洋次作品の脚本を手がけた森崎東監督です。

全国を回ってい寅さんは、故郷柴又へ帰って来た時、
寅に見合いの話があるという。

叔父夫婦や、妹のさくら、博等を喜ばせた寅は、
翌日、相手に会ってびっくり。
相手は、知合いの駒子(春川ますみ)という旅館の女中だった。
駒子は恋人の為吉(晴乃ピーチク)と喧嘩して、
腹いせに見合いをしたのだった。
寅さんは二人の結婚式を取り持ち
結婚式でドンチャン騒ぎをして、
おいちゃんと喧嘩して出て行く。

一ヶ月後、湯の山温泉で旅館の番頭に収まっていた。
腰を落ち着けた理由は、美しい未亡人の
旅館の女主人・お志津(新珠三千代)に
例の如く寅はひそかな想いを寄せたからだった。


旅館の女中役で樹木希林が出演していますね。
いつものパターンの映画ですけど
芸者・染奴(香山美子)と、その父で
元テキヤ・清太郎(花沢徳衛)との話しなど
いつも新鮮な気持ちで見れるから不思議ですね。
鑑賞日:2013年8月20日
BSジャパン
邦題:
続・男はつらいよ
   (第2作)
製作年:1969年(昭和43年)2作目

監督:山田洋次
出演:
車寅次郎/渥美清)   
・さくら/(倍賞千恵子)
・諏訪博/さくらの夫(前田吟)
・車龍造/下條正巳(おいちゃん)

・車つね/三崎千恵子(おばちゃん)
・坪内散歩/東野英治郎(寅さんの恩師)
坪内夏子/佐藤オリエ(先生のの娘・マドンナ)

映画ファンの皆さん、こんにちは〜!
今日の映画紹介は「続・男はつらいよ」。
第二作目ですね。
BSジャパンで10月19日(土)18:54からの放送です。

この映画で寅さんの産みの母親・お菊(ミヤコ蝶々)が
登場します。どんな母親でしょうね。

寅さんは、弟分の登(津坂匡章)と北海道へ出発する前に
中学時代の坪内先生(東野英治郎)の家の前を通りかかり、
玄関先で挨拶のつもりが、娘の夏子(佐藤おりえ)に
例の如く一目惚れ。
この先生の家で飲み食い過ぎて病院に担ぎ込まれてしまう。
入院先の病院で騒動を起したりチンピラと喧嘩したり
ついには留置所に拘留される。

北海道の仕事もうまくいかず、関西へ。
母親が関西にいると聞いていた寅は
偶然、坪内先生と一緒に買物をしている夏子と出会う。
母のいどころが判り、夏子の付き添いで母親に会いに行くのだが…。

いつものように寅さんが渡月橋の傍で
易断本を売っている時の口上は
”天に軌道がある如く 人それぞれに運命あり
 私ことフーテンの寅  望郷の念やみがたく
再び帰ってまいりました”

と、映画の中では含蓄のある言葉を何かしら言っていますね。
これが結構、単なる喜劇ではなく
内容のある映画になっているのではと思うのは私の思い過ごし?

もう一つ、散歩先生曰く、
”老病死別といってな、人間には四つの悲しみがある。
その中で最も悲しいのは死だ。
おまえのおふくろもいつかは死ぬ。”

との説教で母親に会いに行くのですが結果は?
鑑賞日:2013年8月20日
NHKBSプレミアム
邦題:
男はつらいよ
   (第一作)
製作年:1969年(昭和43年)1作目

監督:山田洋次
出演:
車寅次郎/渥美清)   
・さくら/(倍賞千恵子)
・諏訪博/さくらの夫(前田吟)
・車龍造/下條正巳(おいちゃん)

・車つね/三崎千恵子(おばちゃん)
坪内冬子/光本幸子(御前様の娘・マドンナ)

映画ファンの皆さん、今晩は〜!
今日はもう一本、映画紹介をそれは「男はつらいよ」。

BSジャパンで10月12日(土)18:54〜の放送。
「たそがれ清兵衛」と
時間がかぶっているので録画しなければ。

毎週土曜日に放送される予定ですから楽しみですね。
第1作目(1969年)ですから登場人物も
当時のままで若いから(44年前ですから私も若かった。)
新鮮な気持ちで見れますね。

今では寅さんの仕事の香具師とか
的屋の露天商もなくなったので生計を立てれないですね。
でも、彼の口上は今でも覚えています。
”私(わたくし)、生まれも育ちも葛飾柴又です。帝釈天で産湯を使い、
姓は車、名は寅次郎、人呼んでフーテンの寅と発します。”

中学生の時に家でした寅次郎(渥美清)は
両親の死を風の便りに聞き、20年ぶりに、
故郷柴又で、
おいちゃん(森川信)とおばちゃん(三崎千恵子)が
営む、だんご屋へ帰って来る。

ところが寅は妹さくら(倍賞千恵子)の縁談を壊して、
また旅の人となる。
奈良で旅行中の御前様(笠智衆)とその娘・坪内冬子(光本幸子)と再会。
気さくな冬子に恋をした寅さんは、
柴又へトンボ返り、も冬子のもとへ日参する。
一方、裏の印刷工場につとめる博(前田吟)が
さくらに惚れていると知って…。

冒頭のシーンがいいデスネ。

桜が咲いております。懐かしい葛飾の桜が
今年も咲いております…。
と桜のモノクロシーンは心に響きます。
故郷への郷愁。 

鑑賞日:2013年8月20日
NHKBSプレミアム
邦題:
噂の寅次郎
   
製作年:1978年(昭和53年)22作目

監督:山田洋次
出演:
車寅次郎/渥美清)   
・さくら/(倍賞千恵子)
・諏訪博/さくらの夫(前田吟)
・車龍造/下條正巳(おいちゃん)

・車つね/三崎千恵子(おばちゃん)
荒川早苗/大原麗子(マドンナ)

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は「男はつらいよ 噂の寅次郎」。

8月20日(火)21:00からBSプレミアムで放送されます。
シリーズ22作目(1978年)でこの映画のマドンナは大原麗子。

旅先で博(前田吟)の父・諏訪(志村喬)と出会った寅は、
諏訪に人生のはかなさについて諭され、「今昔物語」の本を借りて、柴又に帰った。

とらやでは、職業安定所の紹介で、荒川早苗(大原麗子)が従業員として働いているのを
まだ寅は知らなかった。

寅は帰ると家族を集めて、諏訪の受売りを話す。翌朝、旅に出ようと家を出ようとするところに、
早苗が出勤して来る。彼女の美しさにギョッとする寅だが、旅に出ると言ってしまった手前、
出かけるが途中でさくら(倍賞千恵子)に出会った寅は急に腹痛を訴えるのだった。

救急車で病院に担ぎ込まれた寅だが、「単なる栄養失調」との診断で家に帰った。
早苗が結婚していたことを知りガッカリするが、現在、夫と別居中であることを聞いて寅は
ウキウキしながらも彼女を励まし力づけた。

彼女も寅の優しい気づかいに「寅さん、好きよ」とまで言うので、
とらや一家の心配は募るばかりであった…。

マドンナの大原麗子さんの特集を先日TVで見ました。渡瀬恒彦さんと1973年に結婚して
5年後の1978年に離婚しています。
と言うと、
彼女の演じる早苗が離婚に悩んでいる夫と別居中の設定ですから、
彼女の心境も複雑だったでしょうね。でも彼女の儚げな美しさは魅力的でした。