2000年と

 

グリーン・デスティニー&タイタス    2000/12/15

映画ファンの皆さん、コンニチハ!

今日はちょと変わった映画を2本紹介しましょう。

一本目は「グリーン・デスティニー」です。

端的に言えば、中国のチャンバラ映画で、神秘の名剣「グリーン・デスティニー」

の取合いの物語。

しかし、アクションあり、ロマンスありのファンタジー。

特にSFXで空中を駆け巡ってのアクションは、空を飛びたい願望のある人はその場

面を見るだけで、気分爽快です。

(私も最近は空を飛ぶ夢をあまり見なくなったので。)

ワイヤーアクションは「マトリックッス」以上ですし、中国語を勉強している人

は、ヒアリングの練習にも最適です。

特に、中国で売出し中のチャン・ツィイーと元ボンドガールのミシェル・ヨーの

武術の技は素晴らしい。

 

もう一本は「タイタス」、公開は今月下旬。シェイクスピアの原作を映画に

したものです。古代ローマの武将タイタスとゴート族の女王タモラとの

復讐と復讐の物語、いわゆる、リベンジ物語。

内容はおどろおどろしく、気の小さい人は、吐き気を催すでしょう。

手首を切取り、体を切刻み、喉を掻っ切りピザにして食べてしまうという残酷な

場面等etc.

ただ、ミュージカル「ライオンキング」の演出家ジュリー・テイモアが監督なの

で、変わった画面の構成、舞台がかった台詞、近代と古代がミックスした作りなど

2時間40分の映画ですが、飽きずに最後まで見られました。

人間の心の奥深くにある狂気の世界を覗いて見たい人はぜひどうぞ。

オーロラの彼方へ 11月23日

映画ファンの皆さん、おはようございます。

 師走に入りジグルベルのBGM、クリスマスツリーの電飾。

又、年末ジャンボ宝くじと季節どおりのイベントが見られます。

映画も正月興行用の秀作が目白押しです。

その中から「オーロラの彼方より」を紹介します。

NYでオーロラが見える日に偶然に古い無線機で、30年前と無線が つながった。

無線の相手は自分の父親ではないか、それも父が死ぬ前日。

父(デニス・クエイド)を助ける為、息子(ジム・カヴィーゼル)は父を助けるため手元にある情報を父に与える。

が、過去を変えることは、未来を変えること。

 このタイムパラドックスを如何に解決して、 幸せな現在を作り上げることができるのか。

未来の情報で現在に有効に生かせればと、誰でも考えることですが この映画は単にタイムトラベルの映画ではなく、人生とは、家族とは 友人とはいろいろ考えさせてくれる映画です。

アクション、スリラーと ハラハラ、ドキドキさせられます。

 1966年の"ミラクル・メッツ"と言われたワールドシリーズを 上手に絡めているので野球通の人はもっと楽しめます。

そうそう今風の話題もありました、「ヤフーの株を買っとけよ!」と これは未来の情報があれば、金持ちになれるということです。

 私にも未来の新聞が手元にあれば。

キャラバン/バーティカル・リミット/13ディズ 12月30日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今年も残すところ後わずか、もう休みに入られた人も忙しく飛び回っている人も正月には映画を見ましょう。

お勧めの映画は、まず「キャラバン」です。

美しいヒマラヤの山々をを舞台に、麦と塩との交易の為ヤクを引き連れ厳しい大自然を相手にキャラバンを繰返す山岳民族の暮らし。都会生活の我々とは別世界の話ですが、白く輝くヒマラヤを行くキャラバンをバックに流れるラマ僧の朗誦するマントラと女性コーラスの音楽は浮世を忘れて心深く響いて来ます。

同じ山の映画でもこちらは魔の山と恐られているK2で、

クレバスへ落ち氷河に閉じ込められた妹を爆破用のニトログリセリンを背に助けに向う兄。標高8000mの吹雪の中、彼は妹を救出出来るか?

こちらは、題名「バーティカル・リミット」の通り垂直の壁を相手に宙吊り、落下、爆発、雪崩と息をつく間も無しの山岳アクションです。

ついでにもう一本、「13ディズ」です。

キューバ危機を題材にアメリカはロシアにどう対処したか、その13日間の苦悩を描いた映画です。

この映画は派手なアクションは有りませんが、政治の裏側を時間(13日)との競走で見せてくれます。いわゆる頭脳アクション映画(造語)です。

特別補佐官ケネス・オドネル(ケビン・コスナー)を主人公として、大統領ケネディ、弟の司法長官ロバートの3人がタッグを組んで如何に核戦争を回避できたか。

もう一本おまけに、子供連れでしたら、ディズニー映画の

「ダイナソー」をどうぞ。

恐竜の3Dアニメ映画で「ジュラシック・パーク」とは違った恐竜の世界が楽しめます。暇が有ったら映画に行こう!2001年も映画で始まる!

皆さん良いお年をお迎え下さい。

クリムゾン・リバー 2001年2月11日

映画ファンの皆さん、寒くても映画を楽しんでいますか。

体も心も寒くなる映画を紹介しましょう。

                       以前、ANNEさんがお勧めの映画、「クリムゾン・リバー」です。

   邦題は「深紅の衝撃」、この深紅は勿論、血の色です。

  原作はフランスで40万部を売ったという

   アクション・サイコ・スリラー映画。

   主演はアメリカ映画でも活躍しているジャン・レノと「ドーベルマン」の

ヴァンサン・カッセル。「Who is ヴァンサン?」と言われると、

マツダのTVのCMで侍の格好をして車を切刻んでいた人を覚えていますか。

彼のカンフーアクションの場面もありますよ。

アルプスで惨殺死体が発見され、パリの特捜部刑事ニーマンス(ジャン)は

アルプスの麓にある、欧州でもっとも古い大学を捜査すると、そこには…・。

同じ頃、刑事マックス(ヴァンサン)は少女の

墓荒らし事件を捜査、この二つの事件が交差して、二人の刑事は協力して

犯人を追いつめていく。予想不可能の展開に翻弄される二人、犯人の逆襲。

雄大なアルプスを背景にテンポよく進むストーリーと高音が印象的なBGM。

推理、猟奇、活劇と一度で三度おいしい映画です。

 

2月25日にTVで、「レオン」が放映されます。

ジャン・レノの魅力を楽しんで下さい。

 

ペイ・フォワード 2001年2月18日

今日の映画は「ペイ・フォワード可能の王国」です。

Pay it forward”とは、私たちが良く使う“Pay Back”と逆の言葉で

”先に支払う“と言う意味です。

  アル中の母(ヘレン・ハント)と暮らす、

中学1年生のトレバー(ハーレイ・J・オスメント)は社会科の

教師シモネット(ケビン・スペーシー)が出した課題「自分の手で世界を変える方法」に

「一人の人が他の三人に善意を施す」という、“ペイフォワード”なるアイデアを考え出す。

  すなわち、善意を施された人が

各自三人に同じように善意を施していけばネズミ講と同じように世界は

善意で満ち溢れると言う訳です。

  当然、善意を他人に与えるのは多くの問題があり、

簡単に成功はしない、紆余曲折の末うまくいくこともある。

人間性善説を信ずる私には大いに共感できる映画でした。

感動的なラストシーンでは、それとなく涙を拭いた私でした。

 

ユリョン 2001年3月18日

今日見た映画は「ユリョン(幽霊)」です。

昨年の「シュリ」に続く韓国映画です。

  潜水艦が主役の映画は過去に「クリムゾン・タイド」

「レッド・オクトーバーを追え」、又この掲示板でも

紹介した「U-571」などがありますが、これらの映画に

優とも劣らないアクションドラマになっています。

 

韓国はロシアから借款の代わりに原子力潜水艦を譲り受けたが

日米にその存在を知られた為、自爆を目的として秘密基地から出航する。

それに気がついた愛国心旺盛な副艦長が原潜を乗っ取り、

日本の主要都市に向けて核ミサイルの発射を狙うが…・…・

日本の潜水艦との海中のバトル、鯨との遭遇などエピソードを

からませて、スリリングな場面の連続。

各人物の設定もよく出来ていて、韓国初の潜水艦映画とは

思えない出来栄えです。

最近、日本映画にこの手の映画が無いのは残念です。

日本人と韓国人の愛国心についても考えさせられた映画でした。

タイトルが何故「幽霊」かは、見てのお楽しみ!

 

アカデミー賞の発表がありましたが。作品賞は「グラディエーター」

主演男優賞も「グラディエーター」のラッセル・クロウでした。

この映画を見たのは1年前ですが、もうすぐ再上映があります。

まだ見てない人も見た人も、ぜひどうぞ!



ショコラ&スターリングラド 2001/5/5と5/6

映画ファンの皆さん、今日は!

 皆様、GWを楽しく過ごされたことでしょう。

私はどこも行かずに映画だけで過ごしました。

(仕事で連休は取れませんでした。)

見た映画の中で印象に残ったのは、

濃情巧克力

「ショコラ」です、ショコラすなわち「Chocolate」甘いだけかと思ったら、なかなかどうして内容がありました。

 若くて美しい未婚の女性、ヴィアンヌとその娘がフランスの田舎へ北風と共にやって来て、チョコレートの店、「Maya」を開く。開いた時期がキリスト受難節なので頑固村長のレノ伯爵が「甘い物は食べてはならぬ」といやがらせを始める。が…・。

軽快な音楽と共にテンポよく進む画面に魅入りました。

ショコラ2

村の住人やレノ伯爵が甘いチョコレートで変わっていく過程が人間とは固定観念に囚われて、いかに変化を嫌う物かと思い知らされました。あの頑固村長は自分かもしれないと。

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は「ショコラ」。
BSプレミアムで2015年1月30日(金)13:00〜放送。
2001年5月に観た時の感想文です。

ジョアン・ハリスのベストセラー小説を、
「サイダーハウス・ルール」の
ラッセ・ハルストレム監督が映画化。

題名の「ショコラ (Chocolat)」は
チョコレート、或いはココアを表すフランス語です。
アメリカ映画なのに何故フランス語だと思ったら、
実在するフランス・ブルゴーニュのフラヴィニーという街で
撮影されているからでしょうね。

甘いだけかと思ったら、なかなかどうして内容がある映画。
戒律と伝統を重んじるフランスの小さな町に、
若くて美しい女性、ヴィアンヌ(ジュリエット・ビノシュ)と
その娘がフランスの田舎へ北風と共にやって来て、
チョコレートの店、「Maya」を開く。

店を開いたヴィアンヌは、一人一人の希望に
ぴったりと合うチョコレートを作り、
その不思議なチョコレートを食べた村人達を
とりこにしていく。

その中でも、夫の暴力に悩む
ジョセフィーヌ(レナ・オリン)や、
その奔放な性格のせいで厳格な娘から絶縁されている
アルマンド(ジュディ・デンチ)にとっては、
ヴィアンヌの明るく朗らかな人柄や
チョコレートの美味しさと不思議な効果に
心の安らぎをおぼえるのだった。

ところが、開いた時期がキリスト受難節なので
頑固村長のレノ伯爵が
”甘い物は食べてはならぬ”と
いやがらせを始める。が…。

そんなある日、村にジプシーの一団が流れ着く。
レノによって村人たちから「流れ者」として
嫌われる彼らと境遇を同じくする
ヴィアンヌは、そのリーダーである
青年ルー(ジョニー・デップ)と思いを交わす。

軽快な音楽と共にテンポよく進む画面に魅入りました。
村の住人やレノ伯爵が甘いチョコレートで
変わっていく過程が人間とは固定観念に囚われて、
いかに変化を嫌う物かと思い知らされました。
あの頑固村長は自分かもしれないと。

P.S
何度観ても、良い映画だなぁと思う映画です。
若き日のジョニー・デップが
奏でるギターに惚れ直しますね。
バレンタインデーも近いし、
甘くて香しいチョコレートをお楽しみください。

もう一本は戦争映画「スターリングラード」。

第二次世界大戦での、スターリングラードの攻防戦を題材にして、ソ連の新兵バシリ狙撃手として頭角を現し、ドイツ兵を次々と狙撃する。それに対抗してナチス・ドイツは射撃の名手ケーニッヒ少佐を送り込み、二人の狙撃の戦いが始まる。

 冒頭からドイツの戦闘機メッサーシュミットによる、輸送船の攻撃の画面に胸を躍らせ、女性兵士ターニャとのロマンスに心を打たれ、スナイパー同士の壮絶な戦いにハラハラドキドキでした。

又、スターリン対ヒトラーの戦いを背景にした戦闘場面には圧倒されました。

特にジュード・ロウ(ヴァシリ役)が「リプリー」の優男振りとは違って”one shot one kill”の獲物を狙う彼の鋭い目には魅力が一杯でした。

 

 
 
みんなのいえ  2001年6月10日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は「みんなのいえ」。
BSプレミアムで2015年4月21日(火)21:00〜放送。
2001年6月に観た時の感想文です。

「みんなのいえ」と聞いて、古里にある
老人ホームを思い出しましたが、この映画は
マイホームを建てるまでのドタバタ喜劇。
でも、どこでも有りそうな話です。

家の建築シーンは、オープンセット用空き地に、
一軒家を実際に建てるという形で撮影されているので
完成するまでの過程が良くわかりますね。

放送作家の直介(田中直樹)と妻の民子(八木亜希子)は、
郊外の土地におしゃれなマイホームを建てることに。

設計は民子の大学の後輩で新進気鋭の
インテリア・デザイナーの柳沢(唐沢寿明)に、
施工は民子の父で昔気質の
大工の棟梁・長一郎(田中邦衛)に依頼。

ところが、おしゃれな開放的なモダンな
建築をデザインする柳沢と、とにかく在来工法で
頑丈な和風建築を建てようとする長一郎は
”ドアを内開きが外開き”、
”大黒柱は必要か”、
”壁の色はどうする”かなどとことごとく対立する。

そこに風水にうるさい直樹の母・飯島セツ子(野際陽子)が
注文をつけるので余計に話がややこしくなる。

ぶつかり合う二人の間で気弱な直介と民子は
おろおろするばかり。
さて、丘の上のマイホームはどんな家になるのでしょうか。

私も昔は一戸建てを夢見ていましたが、
都会では土地だけで終わりそうなので
通勤に便利なマンションにしました。
今は、利便性と管理が楽なので十分、満足しています?

監督が三谷幸喜ですから、家を建てる苦労を
笑いで包んで、楽しく見せていますね。
脇役にもアレ、あの人だという人物を登場させて
いるのも監督のサービスでしょう。



パール・ハーバ 2001年7月28日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は「パール・ハーバー」。
BS−TBSで2015年11月24日(火)21:00〜放送。
12月になると、太平洋戦争のきっかけとなった
真珠湾攻撃が思い出されますね。
2001年7月に観た時の感想文です。

陸軍航空隊の戦闘機のパイロット、
レイフ(ベン・アフレック)と
ダニー(ジョシュ・ハートネット)は幼い頃から
兄弟同様に育ち、固い友情の絆で結ばれた親友だった。

二人は、軍医療施設で美しい
看護婦イヴリン(ケイト・ベッキンセール)と出会い、
レイフとイヴリンは激しい恋に落ちる。

だが、世界中に戦火が広がる中、
理想に燃えるレイフは理想と義憤を抱いて
志願してヨーロッパ戦線に参加するために英国へ。

一方、ダニーとイヴリンはハワイ・オアフ島に転属になる。
この南の楽園でイヴリンはレイフを待ち続けるが、
レイフ戦死の報が届く。
ダニーはそんな彼女の心の支えとなった。

そして、運命の日の1941年現地時間12月7日。
パール・ハーバーは一瞬にして深紅に染まり、
戦争は彼らのうえに降りかかって来た。

日米の戦争映画と思いきや、兄弟同様のパイロットと
看護婦の三角関係?を織り込んだ恋愛映画と
テーマが二つ分かれて、焦点がボヤけたのはもったいなかった。

しかし、奇襲とは言え、日本の誇るゼロ戦が
真珠湾の大空に舞っているのを見ると、感動しました。
日本軍の描写にアレレと思うシーンはたくさんありますが、
まぁ〜、恋愛映画だから仕方がないか。

P.S
戦後、米国に航空機制作を妨害されていたが、
ようやく小型旅客機のMRJがYS-11以来、40年振りに
先日、名古屋の空に舞い上がった時は嬉しかったですね。