ショコラ

映画ファンの皆さん、おはようございます!

 

今日の映画紹介は「ショコラ」。

BSプレミアムで2015130()13:00〜放送。

20015月に観た時の感想文です。

 

ジョアン・ハリスのベストセラー小説を、

「サイダーハウス・ルール」の

ラッセ・ハルストレム監督が映画化。

 

題名の「ショコラ (Chocolat)」は

チョコレート、或いはココアを表すフランス語です。

アメリカ映画なのに何故フランス語だと思ったら、

実在するフランス・ブルゴーニュのフラヴィニーという街で

撮影されているからでしょうね。

 

甘いだけかと思ったら、なかなかどうして内容がある映画。

戒律と伝統を重んじるフランスの小さな町に、

 若くて美しい女性、ヴィアンヌ(ジュリエット・ビノシュ)と

その娘がフランスの田舎へイタズラ好きの北風に乗って、

チョコレートの店、「Maya」を開く。

 

店を開いたヴィアンヌは、一人一人の希望に

ぴったりと合うチョコレートを作り、

その不思議なチョコレートを食べた村人達を

とりこにしていく。

 

その中でも、夫の暴力に悩む

ジョセフィーヌ(レナ・オリン)や、

その奔放な性格のせいで厳格な娘から絶縁されている

アルマンド(ジュディ・デンチ)にとっては、

ヴィアンヌの明るく朗らかな人柄や

チョコレートの美味しさと不思議な効果に

心の安らぎをおぼえるのだった。

 

ところが、開いた時期がキリスト受難節なので

頑固村長のレノ伯爵が

”甘い物は食べてはならぬ”と

いやがらせを始める。が…。

 

そんなある日、村にジプシーの一団が流れ着く。

レノによって村人たちから「流れ者」として

嫌われる彼らと境遇を同じくする

ヴィアンヌは、そのリーダーである

青年ルー(ジョニー・デップ)と思いを交わす。

 

軽快な音楽と共にテンポよく進む画面に魅入りました。

村の住人やレノ伯爵が甘いチョコレートで

変わっていく過程が人間とは固定観念に囚われて、

いかに変化を嫌う物かと思い知らされました。

あの頑固村長は自分かもしれないと。

 

ラストは柔らかな南風がやって来て、

ハッピーエンド。ハートフルな映画でした。

 

P.S

何度観ても、良い映画だなぁと思う映画です。

若き日のジョニー・デップが

奏でるギターに惚れ直しますね。

バレンタインデーも近いし、チョコレートの

効能を再確認する映画ですね。

 

猿の惑星  2001/8/5


映画ファンの皆さん、暑い毎日、いかがお過ごしですか?

勿論映画館で涼んでいらっしゃることでしょう。

今日の映画は「猿の惑星」です。

2029年、知性化されたチンパンジーが乗った偵察ポッドが行方不明

になり、捜索に向った宇宙飛行士のレオ(ウォルバーグ)も、

水と空気のある惑星に不時着する。

そこは知性を持った猿が、言葉も知性も持たない人間を奴隷として支配する世界。

レオは地球に戻るため、凶暴な猿たちに闘いを挑む…。

 

オリジナルは'68年、チャールトン・へストン主演で大ヒット。

最後の自由の女神のシーンは印象的でした。

 監督は『バットマン』、『スリーピー・ホロウ』のティム・バートン。

彼はリメイクではなく、リイマジネーションと言っているが、

前作では、人間はしゃべれなかったが、しゃべる設定になっていて、

人種問題もテーマとして取り上げられているが、それよりも

登場する、オランウータン、チンパンジー、ゴリラのリアルな特殊メイク

迫力十分、最後のひねりにも工夫があり、前作のパロディーかと思うが

見てのお楽しみです。

SF大好きの人はぜひ見てください。

ジュラシック・パークも上映中です、5月にUSJに行った人は

見に行きましょう、その時の体験を今度は映画で楽しめます。

ドリヴン 2001/8/26

映画ファンの皆さん、今日は!

台風、地震と何か日本の景気同様、不安を感じる今日この頃です。

そういう時は映画を見て、浮世の憂さを忘れましょう。

 

今日はスターロンの「ドリヴン」の紹介です。

元花形レーサーのジョー(シルベスター・スタローン)は旧友でカートレース

チームオーナーのヘンリーの要請で、悩める天才ドライバー、ジミーの

コーチ役としてレースに復帰する。

しかしそこには昨年のチャンピオン・ボーや、

ジミーの同僚レーサー・メモという強力なライバルと、

彼らを取り巻く3人の女性たちがいた。

愛と友情、マシンと人間、時速400kmのスピードの恐怖を克服できるか?

そして波乱を含みながらドラマは最終レースに向け一気に加速していく。

スピードを追い求める男達の熱い戦い。

 

実際のレースをロケ(東京も)で敢行し、ドライバーの目線でマシンを操る映像は

自分がマシンをコントロールしているみたいで、迫力十分。

沢山のクラッシュのシーンはCGとは思えないほどリアリティがあり

一見の価値が有ります。

私が一番気に入ったのは、最後がハッピーエンドで終わったことです。

映画を見ている時は別世界です。憩いの一時を求めて映画に行こう!

ハンニバル 2001/9/23

テロ事件で騒いでいるうちに、朝夕はめっきり寒くなりました。

 映画もテロとは無関係ではなく、10月に公開予定のシュワちゃんの「コラテラル・

ダメージ」と「ソードフィッシュ」が延期、来年公開予定の「スパイダーマン」は

貿易センタービルのシーンを撮り直しとか。

TVでも「ダイ・ハード」が差換えになりました。

 過去の映画には、今回の事件を想定したような映画が沢山あります。

「ランボーの怒りのアフガン」「タワーリング・インフェルノ」「エグゼクティ

ブ・デシジョン」「トゥルーライズ」「マーシャル・ロー」等数え上げれば

きりがありません。

 ひょっとしたら、テロリストはこれらの映画からヒントを得たのではと

思うこともあります。

先日、オールナイトマラソン上映会で映画を三本見ました。

「ハンニバル」「JSA」「ザ・メキシカン」です。

その中の「ハンニバル」の一場面でFBIの重大指名犯人の一人に

あのビンラディンを挙げていました。

 

昨日の新聞でも、クリントン大統領が98年の大使館爆破事件で

暗殺を計画して失敗したと報道されていました。

暗殺の是非はありますが事件の源となる危険分子は

やはり排除すべきでしょう。

この事件も戦争まで発展せずに犯人逮捕で終わることを祈るばかりです。

Sweet November  2001/10/28

        映画ファンの皆さん、おはようございます!

 アクションファンの私ですが、秋にふさわしいロマンス物の

 紹介です。

 去年の「オータム・イン・ニューヨーク」に続いて、

「スウィートノベンバー」です。

 「あなたを私の、11月だけの恋人にしてあげる」と言われたら貴方は

どうしますか?

一時期噂になったカップル、キアヌ&セロンのラブストリー。

 

キアヌ・リーブスとシャーリーズ・セロンが共演した悲恋の物語。

自分が成功していること、明日はもっと成功することを人生の目標にしている

広告代理店のエリート・サラリーマン、ネルソンは、

正体不明の女性サラに会う。

「あなたは不幸の典型よだからあなたを私の11月だけの恋人にしてあげる」。

自信たっぷりに言い放つサラは「1カ月間、一緒に暮らしましょう」

と提案した。さて、その結果は‥‥映画を見て下さいね。

 

ここで、ネルソン・モス役=キアヌ・リーブス(Keanu Reeves)の紹介を

キアヌと言えば『スピード』、『マトリックス』と、アクション映画を

私は思い出します。しかしアクションばかりではありません。

『マイ・プライベート・アイダホ』、『ハートブルー』、『雲の上で散歩』、

『リトル・ブッダ』、『死にたいほどの夜』など、幅広い役を繊細に

演じることのできる俳優です。この作品でも劇的に変化するネルソンの心情を、

時間の経過に従って繊細に表現していきます。見るときは心に留めて

鑑賞してください。

 もうひとつ、この映画ではキアヌが彼女のために歌うシーンがあり、

BGMにエンヤの「オンリー・タイム」が効果的に使われています。

最後に、ハンカチは必ず手に持っていて下さい。

ソードフィッシュ 2001/11/10

今日の映画紹介は「ソードフィシュ」です。

スピーディにねじれるストーリー展開で、

錯覚の罠をはりめぐらせるアクションムービー。

1980年代初め、麻薬取締局が極秘で実行した作戦「ソードフィッシュ」は、

麻薬資金の流れをつかむためダミー会社を使って行われていたが、

予想外の利益をあげ、今では95億ドルが銀行で眠っていた。

これに目をつけた天才的犯罪者ガブリエル(ジョン・トラボルタ)は、世界一のハ

ッカーと言われたスタンリーを仲間に入れ、白昼堂々銀行に押し入り、人質をとっ

て立てこもる。

太目のトラボルタの悪役振りがぴったりです。

VFXを駆使した大爆発の画面では、爆風の中を高速回転する人間と車が画面を大音

響と共に飛び出してきます。

もう一つの見所はmisdirection(マジシャンの業界用語で“思い込み”を利用した高等

技術) が要所、要所に仕掛けられています。

あなたはこのトリックを見破ることができますか。

 

ガブリエルは言う、「テロに対してはテロを、平和を維持するには戦争を」

そう、今のアフガン戦争へのメッセージそのものです。

“う〜ん、この様な考え方もあるのか?”

冷静と情熱のあいだ 2001/11/17

「冷静と情熱のあいだ」は

江國香織と辻仁成が、1つのテーマを女性と男性それぞれの視点から描き、

大ベストセラーとなった同名小説の映画化。

主人公順正(じゅんせい)を映画初出演となる竹野内豊が、また順正が忘れられずに

思い続けるかつての恋人あおいを香港が生んだアジアの歌姫ケリー・チャンさんが演じ

ています。イタリアのフィレンツェやミラノを舞台に甘く切ないラブストリー。

エンヤの幻想的な主題歌も場面を盛り上げます。

 

もう一つの映画はもうすぐ上映される「ポワゾン」です。主人公はあの唇が魅力的なアンジ

ェリーナ・ジョリー。「トゥームレイダー」では素晴らしいアクションを披露してくれましたが、

この映画では謎の女性を演じ、相手役のアントニオ・バンデラスは初めて彼女を愛すること

を知った男を演じています。

 

ついでにミュュージカル仕立てに構成された『ムーラン・ルージュ』が上映されます。

もちろん音楽が魅力的。主演のニコール・キッドマン、ユアン・マクレガーが、

数々の歌を披露します。この映画も“愛”がテーマです。

 

江國香織と辻仁成の「恋するために生まれた」の本を読むと、

「なぜ人は愛にいきるのか」というテーマで恋愛論を展開しています。

「恋のない愛はあるけど、愛のない恋はない」と言葉は印象的です。

 

愛とか恋という言葉は我々の年代では遠い過去の話のように思いますが、

いつになっても心に持っておきたいものです。

私のハートは愛で一杯です?