三浦綾子
三浦綾子(みうら あやこ、1922年4月25日 - 1999年10月12日)
小説家、エッセイスト。
北海道旭川市出身。旧姓堀田。
結核の闘病中に洗礼を受けた後、創作に専念する。
故郷である北海道旭川市に三浦綾子記念文学館がある。 ...

海嶺

 

 感想文 
 如何に生きるべきか 海嶺の時代背景 寺子屋
 
 
知多半島にある小野浦から、千石船宝順丸が出航したのは
天保三年(1982年)のことであった。

乗組員は船頭、重右衛門、舵取岩松、そして炊の久吉、
音吉ら十四名である。

だが彼らは江戸にむかう途中、遠州灘ではげしい嵐にあい
難破してしまう。
一年二か月後、奇蹟的に生き残った豪胆な岩松、
明朗活発な久吉、優しい心の音吉の三人は北アメリカに
漂着する。
が、彼らには想像を越えた数奇な運命が待っていた!生きていくことは何かを問う、魂を揺さぶる時代巨編。
 
遠州灘で遭難し、奇蹟的に生き使った岩松ら三人は、
北アメリカのフラッタリー岬にたどりつく。
そしてインデアンのマカハ族に捕えられ、奴隷にされてしまう。

だが事情を知ったイギリスの商社ハドソン湾会社の援助によって、日本へ帰る途がひらかれた!だが、
希望を持ってイギリス軍艦イーグル号に乗り組んだ三人の
前には、まだまだ幾多の困難が横たわっていた。

故郷の土を踏みたい、家族の顔が見たいという彼らの悲痛な叫び。魂の彷徨を描く時代巨編!!

                                   映画「海嶺」