2011/9/13読書開始 9/17読破

戦国時代、土佐におこり、類まれな統率力をもって四国全土を席巻し天下をも窺った長曽我部元親。ついには豊臣秀吉に阻まれ、空しく朽ちてゆく六十年の本格推理長篇

英雄豪傑が各地に輩出し、互いに覇をきそいあった戦国の世、
四国土佐の片田舎に野望に燃えた若者がいた。
その名は長曽我部元親。わずか一郡の領主でしかなかった彼が、武力調略ないまぜて土佐一国を制するや、
近隣諸国へなだれ込んだ。
四国を征服し、あわよくば京へ…。が、そこでは織田信長が隆盛の時を迎えんとしていた。

 
2011/9/17読書開始 9/27読破

もし、おれが僻地の土佐ではなく
東海の地に生れていたならば…長曽我部元親は嘆く。
強盛を誇った信長が斃れても、
素早く跡を襲った豊臣秀吉によって、営々と築きあげてきた
四国に侵略の手が伸びてきた。
そして再び土佐一国に、押し込められようとしている―土佐に興り、四国全土を席巻した風雲児の生涯。