○○の趣味
映画紹介 2013年に見た映画で〜す。ここをクリックしてね!⇒

 映画はいいですね。
映画を見ている時は自分が主人公、しばし夢の世界で遊べますから。


 

題名  クリムゾン・タイド  2018年7月9日
映画ファンの皆さん、おはようございます!

梅雨前線の影響と言うけど、
西日本での豪雨は台風並みで被害甚大です。
ニュースを見ていると、被害の原因は川の氾濫も
あるが、ほとんどが土砂崩れ。

土砂崩れは山に近いからだから、
素人考えだが、
建築基準法で規制すればと思うのだが、

日本の平地は少ないですからね。
願うことは、これ以上、
被害が大きくならないように祈るばかりです。


今日の映画紹介は
「クリムゾン・タイド/Crimson Tide」。
BSフジで2018年7月8日(日) 21:00 〜放送。
2017年5月に紹介しているので再掲です。

タイトルの意味は「深紅の潮流」ですが、
この意味するところは何でしょうね。

本作を見るとオハイオ級の潜水艦の持つ破壊力、
そして、その巨大なパワーをコントロールするのは
人間だということがよく判ります。

キャッチコピーは
”冷戦は終わったはずだった…”。

ロシアでチェチェン紛争をきっかけに国家主義者の
ウラジーミル(ダニエル・フォン・バーゲン)が
反乱を起こし、軍の反乱軍と手を組み、
シベリアの核ミサイル基地を占拠。

反乱軍は大陸間弾道ミサイルを
発射できる基地など大兵力を手中にして、
要求が応じなければ日米を核攻撃すると脅迫。

これに対しアメリカ政府は、
オハイオ級原子力潜水艦「アラバマ」を出撃させる。

「アラバマ」では、歴戦の叩き上げの艦長の
フランク・ラムジー(ジーン・ハックマン)と、
ハーバード大卒のエリートである
ロン・ハンター副官(デンゼル・ワシントン)が乗船。
二人は核に対する考え方の違いから対立する。

目的海域に達し、
敵潜水艦の影を捉えたアラバマは臨戦体制に突入。

ペンタゴンからの通信が入ったその時、
敵の魚雷攻撃が艦をかすめて爆発した。
通信は途中で途切れ、ミサイルの発射か中止か、
はっきりしない状況に陥る。

即時攻撃を主張するラムジーに対し、
ハンターは命令の再確認を強く求める。
艦内に、艦長への忠誠心か副官の規律に与するか、
乗組員たちは動揺する。

さて、艦長と副官の対立はどうなるでしょうかね。
狭い潜水艦の中でのポリティカル・サスペンス映画。

エリートと叩き上げの古参兵との対立。
白人と黒人の相克。
「見えない敵」との頭脳戦。
外界との接触は海面に出てからの通信だけ。

と、これら閉鎖された空間での潜水艦映画の条件を
備えた本作は、どう展開するのか…。

1995年(平成7年)制作。
監督はトニー・スコット。

P.S
同じチャンネルで12時から、
「眼下の敵」が放送されます。
こちらを観て、本作を観ると主演が潜水艦による
戦争映画の醍醐味を味わえること間違い無し!?
 

題名  スターリングラード  2018年2月11日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

平昌五輪・スピードスケート女子3000mを見ました。
中学3年で出場した10年バンクーバー大会以来、 2大会ぶりに出場した高木美帆選手が5位。

1位から3位までをオランダ勢だったが、
高木は同組で

滑った3位のデヨング(オランダ)に
1秒33の差とは、
惜しかったですね。 
次戦は12日。

本命の1500mで金メダルをなんとか、
お願いします。


今日の映画紹介は
『スターリングラード/ Enemy at the Gates 』。
BS日テレで2018年2月11日(日)19:00〜放送。

実在した第二次大戦の伝説のスナイパーの
極限状況における愛と苦悩を描いた戦争ドラマ。
2001年4月に観た時の感想文です。

キャッチコピーは
”伝説の「スナイパー」命をかけた愛と青春!”。

1942年(昭和17年)9月、第二次世界大戦の最中、
ドイツ軍の猛攻に晒され陥落寸前のスターリングラード。

そこへ送り込まれた新兵ヴァシリ(ジュード・ロウ)。
敵の銃弾が降り注ぐ中、
死体に紛れて反撃の機をうかがっている時、
同じように身を潜めていた青年政治将校の
ダニロフ(ジョセフ・ファインズ)と出会う。

ダニロフのライフルを借りたヴァシリは
驚くべき正確さで敵兵を次々と仕留めていった……

そう、ヴァシリはウラルの羊飼いであり、
幼いころから祖父に狼を撃つことを仕込まれていた。
その経験を生かしてスナイパーとして頭角を現し、
狙撃兵として、次々とドイツ兵を倒していく。

それに対抗してナチス・ドイツも射撃の
名手ケーニッヒ少佐(エド・ハリス)を送り込む。
少佐は軍人だった息子をソ連兵の狙撃で失って以来、
仇を討つべく機会を伺っていた彼は渡りに船と
勇躍、戦場に赴く。

そして、ここに、二人の狙撃手としての戦いが始まる。

冒頭からドイツの戦闘機メッサーシュミットによる、
輸送船の攻撃の画面に胸を躍らせ、
女性兵士ターニャ(レイチェル・ワイズ)との
ロマンスに心を打たれ、
スナイパー同士の壮絶な戦いにハラハラドキドキでした。

又、スターリン対ヒトラーの戦いを
背景にした戦闘場面は圧巻。

特にジュード・ロウ(ヴァシリ役)が「リプリー」の
優男振りとは違って”one shot one kill”の
獲物を狙う彼の鋭い目には魅力的でした。

又、スナイパーのライバルとして登場する
エド・ハリスもいいですね。

監督は「薔薇の名前」のジャン=ジャック・アノー。

P.S
数あるジュード・ロウ主演の映画の中で、
私は本作が一番好きです。
 

題名  ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場 2017年6月14日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

昨日のサッカーW杯最終予選の
イラク戦で1−1で引き分け。
前半、1点を取ったので勝利を確信したが、
酷暑で逃げ切れず、残念!
次回に期待しましょう。

今日の映画紹介は
『ハートブレイク・リッジ 勝利の戦場/
Heartbreak Ridge』。
BSジャパンで2017年6月14日(水)17:58〜放送。

クリント・イーストウッド監督・主演で、
グレナダ侵攻をテーマにした映画。

キャッチコピーは、
”男の戦いは永遠に続く!”。

朝鮮・ベトナム戦争で華々しい戦功を
重ねたアメリカ海兵隊等軍曹の
トム・ハイウェイ(クリント・イーストウッド)。

しかし、平和な現代社会では彼の居場所はなかった。
彼は酔っ払って喧嘩して、パトカーに放尿して逮捕されるが、
朝鮮戦争の名誉勲章のおかげで釈放される

そんな中、彼の古巣である第二海兵師団第二偵察大隊の
第二偵察小隊へ復帰するように命令が下る。

別れた妻アギー(マーシャ・メイソン)と再会し彼は
ヨリを戻したいと考えていたが、彼女は拒否する。

一方、大隊を実質的に牛耳る
パワーズ少佐(エヴェレット・マッギル)は
彼の再役をよく思わず、落ちこぼれ小隊を押し付ける。

そのくず野郎達はロックスターを夢見る男の
ステッチ(マリオ・バン・ピープルズ)や、
遠く離れた家族のことで思い悩む
アポント(レイモン・フランコ)に、
ヨハンソン(ピーター・コッチ)は
営倉生活の方が長いような大男と本当の屑ばかり。

ハイウェイは連中と厳しい訓練を通じて、
理解を深めていくが、
そんな彼ら海兵隊に非常呼集がかけられる。

タフな男を演じるクリント.イーストウッド
の魅力一杯の戦争映画。理屈無しで楽しめますね。

”Heartbreak Ridge”を調べると、
「朝鮮戦争中の最激戦地」とありました。
と言うことは、この激戦を再現した映画?

1986年(昭和61年)製作。
 

題名  プライベート・ライアン 2017年2月12日

映画ファンの皆さん、今日は〜!

今日はもう一本の映画紹介を、
「プライベート・ライアン/Saving Private Ryan」。
BS日テレで2017年2月12日(日)19:00〜放送。

キャッチコピーは、
”選ばれた精鋭は8人、彼等に与えられた使命は
若きライアン2等兵を救出する事だった…”。

冒頭から、あの「史上最大の作戦」のD-デイ作戦で
知られる、オマハ・ビーチにおける
ノルマンディー上陸作戦の戦闘シーンから始まる。

固定カメラを使わずハンディカメラで撮影された画像は
リアリティが有り、気の弱い人は見れないほど
迫力があります。

1944年6月。ノルマンディ上陸作戦は成功したが、
激戦に次ぐ激戦は多くの死傷者を出していた。

そんな中、生き延びた第2レンジャー大隊C中隊隊長の
ジョン・ミラー大尉(トム・ハンクス)に
落下傘兵ライアン二等兵(マット・デイモン)を
戦場から救出せよという命令が下される。

その理由とは、彼はアイオワ州ペイトンの農家出身で、
4人兄弟の末っ子。3人の兄が全員死亡戦死。
残された母親のため、兄弟全てを戦死させる訳に
行かないと考えた軍上層部の決定であった。

ミラーは中隊から7人の兵士を選び出す。
その7人とは、
一等軍曹で愛称マイク。ミラーの右腕的存在である
マイケル・ホーヴァス(トム・サイズモア)。

一等兵。自動小銃手として、分隊の火力支援を担当の
リチャード・ライベン(エドワード・バーンズ)。

二等兵で狙撃手の
ダニエル・ジャクソン(バリー・ペッパー)。

二等兵。
スタンリー・メリッシュ(アダム・ゴールドバーグ)。

エイドリアン・カパーゾ(ヴィン・ディーゼル)。
二等兵。ヴィン・ディーゼルは、
あの「ワイルドスピード」シリーズの主役。
最新作の「トリプルX:再起動」が今月末公開されます
楽しみですね。

衛生兵。
アーウィン・ウェイド(ジョバンニ・リビシ)。

伍長。ドイツ語とフランス語が話せるため、
通訳としてミラーの分隊に加わる
ティモシー・E・アパム(ジェレミー・デイビス)、

生死も定かでないライアン二等兵を探すために戦場へと
出発するのだが……。

ジョン・ミラー大尉は悩みますね。
なぜ一人の兵士のために他の兵士が
死ななければいけないのか、疑問が湧いてきます。

監督は『太陽の帝国』、『1941』、
『シンドラーのリスト』に続き、戦争映画としては
4作目となるスティーヴン・スピルバーグ。

1998年(平成10年)制作。
 

題名  ジョニーは戦場へ行った 2016年8月16日

映画ファンの皆さん、おはようございます!
リオ五輪、日本は準決勝でドイツに勝利し、
銀メダル以上を確定。\(^o^)/!

今日の映画紹介は
「ジョニーは戦場へ行った/
JOHNNY GOT HIS GUN」。
BSプレミアムで
2016年8月16日(金)13:00〜放送。

「栄光への脱出」や「ローマの休日」で
知られる
脚本家ダルトン・トランボが、
戦場で両手、両足、耳、眼、口を失い、
第1次世界大戦が終わってから15年近く生き続けた
イギリス将校をヒントに書いた「ジョニーは銃をとった」。
この自身の小説を監督として映画化。
65歳の時のデビュー作。


キャッチコピーは
”かってこれほど鮮烈な青春があっただろうか”。

第1次大戦にアメリカが参戦。コロラド州の青年の
ジョー・ボナム(ティモシー・ボトムズ)は、
ヨーロッパの戦場で被弾。

両手両足をもがれ、顔をえぐられ野戦病院へ運び込まれる。
ジョーはいま、"姓名不詳重傷兵第407号"として、
手術室に横たわっている。

機能しているのは延髄と性器と心臓だけ。
軍医長テイラリー(エドワード・フランツ)は
”もう死者と同じように何も感じない、
意識もない男を生かしておくのは、
彼から我々が学ぶためだ”と、医学的研究の対象として
彼は生かされることに…。

映画の構成が巧いですね。
病院のベッドに横たわり、白いシーツとマスクに
覆われた顔として存在するジョーをモノクロの画面で、

一方、彼の頭脳の中の世界で創り出される、
過去への追想、幻想を鮮やかなカラーの画面をで描き
現実と空想を交互に映してのストーリーの展開はさすがです。

ジョーは自らの状況を少しづつ認知していくが、
誰も彼に自我意識があることに気がつかない。
ある日、ジョーは頭を枕に打ち付けて、
”S…O…S、ぼくを…助けてくれ”と、
モールス信号で自分の”意志”を伝えるのだった。

監督の反戦映画ですね。
「赤狩り」でハリウッドを追放され、偽名で
脚本を書き続けたダルトン・トランボ。
今、彼の伝記映画、
「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」が
上映中です。
本作を観ると、江戸川乱歩の「芋虫」を
思い浮かべますが、内容はぜんぜん違いますね。

1971年(昭和46年)制作。
P.S
「男はつらいよ 柴又慕情」が
同じチャンネルで21:00から放映されます。
マドンナは吉永小百合さん、
寅さん、どうするのでしょうね。
 

題名  レッド・オクトーバーを追え 2016年1月30日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

日銀は民間銀行が日銀に預けている一部の資金に

0.1%の手数料を課す「マイナス金利」を
導入とのニュース。

これで、資金が市場に出回る?

 

今日の映画紹介は
「レッド・オクトーバーを追え!」。

BSTBS2016130()
1
9:00〜放送。

 

トム・クランシーの同名ベストセラーを

「ダイ・ハード」のJ・マクティアナンが

監督した軍事サスペンス映画。この映画を見て、

トム・クランシーの小説を読み漁りました。

特に“ジャック・ライアン”シリーズでは

「パトリオット・ゲーム」、
「今そこにある危機」とハリソン・フォード主演で映画化されていて

小説も映画も面白いですね。

 

ソビエト、ムルマンスク沿岸。

ソ連最新鋭原子力潜水艦レッド・オクトーバーの

艦長ラミウス(ショーン・コネリー)は艦を処女出航させる。

ラミウスはソ連の体制に不満を持ち、レッド・オクトーバーを手土産に

アメリカ合衆国への亡命を胸に秘めて…。

 

彼が亡命を決意したのは部下の士官達が

亡命に同意したこと、そしてレッド・オクトーバーに

搭載の無音の推進システムがあれば、海底ソナーの捜査網を抜けて目的地に

到着可能であると判断したからだった。

乗組員にはキューバに向かう訓練であると説明し、用意万端整えて実行したのだった。

 

一方、アメリカ東海岸に接近するレッド・オクトーバーに、アメリカ政府は、

ラミウスの狙いはアメリカへの攻撃ではと疑う。

 

そんな中、CIAの分析官のジャック・ライアン(アレック・ボールドウィン)は、

ラミウスが亡命するつもりなのかもしれないと思いつく。

 

ライアンに対して、国家安全対策顧問のジェフリー・ペルト(リチャード・ジョーダン)は

3日以内にラミウスの真意を確認するよう命じられ、

直ちに北大西洋沖の米空母エンタープライズに向かう。

 

モスクワもラミウスの謀反にきずき、ソビエト海軍の潜水艦コノヴァロフの

ツポレフ艦長(ステイラン・スカルスガード)に撃沈を命ずる。

 

米ソの駆け引きと、互いに見えない者同士の信頼、複雑に交差する思惑、
次々と起こるアクシデントに,狭い潜水艦の中の緊迫した状況は見る者にとっては

ハラハラドキドキで、手に汗を握って見ました。

 

P.S

中国の台頭に伴い、
海の守りとなる潜水艦の運用の重要性が取り上げられています。

オーストラリアも日本のそうりゅう型潜水艦の購入を念頭に交渉が進んでいるようです。

 

題名  U・ボート 2015年12月2日


映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は「U・ボート」。
BSプレミアムで2015年12月2日(水)13:00〜放送。

敗戦国ドイツが描いた、20世紀最後の”戦争の真実”。
平均年齢19歳、戦争を知らない若者たちを乗せて
ドイツ海軍潜水艦U・ボートは激戦の最前線へ!

原作はロータル=ギュンター・ブーフハイム。
彼が第二次世界大戦中に潜水艦・U96に
同乗して取材した経験を基に書いた小説を映画化。

監督は『エアフォース・ワン』『トロイ』などの
ウォルフガング・ペーターゼン。
本作で監督・脚本を手がけた彼はハリウッドへと進出することになる。

第二次世界大戦中の1941年秋。
ラ・ロシェル港から、1隻のUボート「U96」が出航する。
任務は、連合国護送船団への攻撃であった。

報道員のヴェルナー少尉(ヘルベルト・グレーネマイヤー)は
Uボートの戦いを取材するため、歴戦の艦長(ユルゲン・プロホノフ )と
古参のクルーに若者ばかりの水兵を乗せたU96に乗り込む。

荒れ狂う北大西洋で、発見した敵船団へ攻撃して撃沈するが、
敵駆逐艦の反撃を受け、ソナー音と爆雷の恐怖に耐え、
何とか脱出するが、新たに届いた命令は
イギリス軍が支配するジブラルタル海峡を
突破してイタリアに向えとの苛酷な指令だった。

案の定、敵の攻撃を受けて航行不能になり、海底に沈む。
狭い艦内で極限状態に置かれる乗組員。
”無念だ” 
”望みは?”
”私は望んだ”一度、極限状態に身を置こう”と
これが今だ。これこそ現実だ”。

さて、彼らはこの危機を脱出出来るのだろうか?

実物大の模型を作り、狭い艦内での息詰まるような
緊迫あふれるカメラワークでの艦内描写は手に汗を握りますね。
又、乗組員の心理描写に加えて、
時間の経過を次第に薄汚れ・髭だらけになり、
虚ろな表情になる様子で演出。
勇壮にして物悲しいテーマ曲も一段と緊迫感を盛り上げていました。

1981年(昭和56年)制作。
潜水艦映画としては「眼下の敵 」(1957年、監督:ディック・パウエル)と
双璧をなす映画だと私は思っています。
 

題名  ワイルド・ギース 2015年10月21日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は「ワイルド・ギース」。
BSプレミアムで
2015年10月21日(水)13:00〜放送。

”Wild Geese”は”野生の雁”から転じて、
16世紀から18世紀にかけて、
ヨーロッパ大陸で活動したアイルランド人傭兵のこと。
で、本作は第二次世界大戦後のアフリカを舞台に、国家や主義理想ではなく
金のために戦場へ行く傭兵たちを描く。

キャッチコピーは
”ワイルドなロマンをもとめた男たちは翔ぶ!”。

アフリカのある国で軍部のクーデターが起きる。
新政府は銅山を国有化を実施しようとする。

銅山の権益を持っていたイギリスの銀行家の
マターソン(スチュワート・グレンジャー)は
これを阻止しようと、捕らわれている
元大統領リンバニの奪回を計画。

マターソンから依頼を受けた元陸軍大佐の
アレン(リチャード・バートン)は、
作戦遂行のために昔の戦友たちに召集をかける。

作戦参謀レイファー(リチャード・ハリス)、
名パイロットのショーン(ロジャー・ムーア)や
元南アフリカ治安警察官でボウガン使いの
ピーター(ハーディ・クリューガー)等を集めて
50人の傭兵部隊“ワイルド・ギース”を結成する。

そしてクリスマスに作戦決行。
高度7,500mを飛行するC-130よりパラシュート降下で
潜入したフォークナーたちは、
リンバニが監禁されている兵舎をボウガンや青酸ガス等で
襲撃して見事救出に成功するが…。

この映画を観て思いましたね。
1978年(昭和53年)制作の古い映画だが、
今、世界のどこかで起きている戦争は似たような
原因で戦争していることを。

最近ではロシアはシリアに部隊を派遣し、イランは裏で
何か画策しているようで解決を複雑にしています。
目当ては石油の利権とか、政治的な理由とか
いろいろあるようですが、この世から戦争は人間が
存在する限り、無くならないようです。

監督はアンドリュー・V・マクラグレン。


題名  博士の異常な愛情 2015年9月18日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて
水爆を愛するようになったか」。
映画のタイトルとしては、
記憶している限り一番長いのでは。

BSプレミアムで
2015年9月18日(金)13:00〜放送。

ピーター・ジョージの「赤い警報」を、
鬼才キューブリック監督が映画化。
SF映画だと思いきや、冷戦時代の世界情勢を背景に、核戦争が勃発し
人類滅亡の危機をシニカルに描くブラックコメディ。

米ソ冷戦の最中、アメリカは常に爆撃機をソ連まで
2時間のポイントで飛行させ、警戒態勢をとっていた。

そんな中、空軍基地の
司令官リッパー将軍(スターリング・ヘイドン)が
精神異常をきたして、B-52爆撃機をソ連への
核攻撃(R作戦)に向かわせて基地に厳戒態勢をとらせる。

巻き込まれたのは副官として赴任したいた
英国空軍のマンドレイク大佐(ピーター・セラーズ)。
将軍がたてこもる執務室から出られなくなり、
やむを得ずリッパー将軍の相手をすることに。

一方、国防省の最高作戦室では、
大統領(ピーター・セラーズ)を中心にして打開策を議論していた。
議長のタージッドソン将軍(ジョージ・C・スコット)は
ソ連に先制攻撃を仕掛ける事を強調する。

やむを得ず大統領はソ連大使に事態を説明、
撃墜を要請する。会議場で米国兵器開発局長官
ストレンジラブ博士(ピーター・セラーズ)は
1発でも水爆が落ちれば全世界は死滅すると言う。

空軍基地、ペンタゴンの会議室、爆撃機B52の機内と
三か所の舞台を設定して、ドタバタ喜劇を交えて
テンポよくストーリは展開していきますね。

何と言っても、ピーター・セラーズが一人三役を
演じていますから、内容は推して知るべきです?
特に博士役はタイトル通りの
マッドサイエンティスト振りは適役です。

ラストシーンで水爆が爆発する中、流れる曲が
「また会いましょう」。
♪♪We'll meet again, don't know where,
don't know when.
But I know we'll meet again some sunny day.
Keep smiling through just like you always do.
Till the blue skies drive the dark clouds far away.♪♪
(また会いましょう、どことも知らず、
いつとも分からないけれど
でもいつかまた晴れた日に会いましょう
いつものあなたのように笑顔を絶やさないで
青空が暗い雲を吹き飛ばしてくれるまで)

ここで流れるこの曲は意味深ですね。
皆さん、考えて下さい。

P.S
北朝鮮が、昨日(15日)に「全核施設が稼働」と
発表して、長距離弾道ミサイルを発射するとも
言っています。ここにも、
マッドサイエンティストならぬ、マッドリーダーが
いることも不安になります。
 

題名  硫黄島からの手紙 2015年8月16日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は「硫黄島からの手紙」。
原題は「Letters from Iwo Jima」。
BS日テレで
2015年8月16日(日)20:00〜放送
昨日は終戦記念日、
戦争映画の紹介が多くなります。
2006年12月に見た時の感想文です。
以前、紹介しているので再掲です。

全国戦没者追悼式で天皇陛下は、
お言葉の中に
「さきの大戦に対する深い反省」との
文言を盛り込まれました。
戦後70年の節目に対する陛下の思いが込められていました。

クリント・イーストウッド監督が
『父親たちの星条旗』(Flags of Our Fathers)に続き
日本側の視点から描いた映画。

親米派でありながらアメリカを
最も苦しめた指揮官として知られる
知将・栗林忠道中将が家族に宛てた手紙をまとめた
”「玉砕総指揮官」の絵手紙”を基に、
本土防衛最後の砦として、死を覚悟しながらも
一日でも長く島を守るために
5日で終わるとされた戦いを36日間戦い抜いた
男たちが家族のために届けたかった想いとは…。

激戦地となった硫黄島の説明をすると、
硫黄島は東京から南に約1250キロ、
グアムから北に約1380キロの位置にある
東京都小笠原村に属する硫黄列島3島の中の一つで、
南硫黄島、北硫黄島に挟まれている。

大きさは東西8キロ、南北4キロ。
現在も活動が活発な火山島で、
島内には至る所に温泉があるという。
島で一番の高地は標高169メートルの摺鉢山で、
その山頂に旗を立てたのが「父親たちの星条旗」の
主人公たちである。
山頂からは、小さな硫黄島のすべてが見渡せるという。

物語は2006年の硫黄島で埋めてあった手紙が
発見されることから始まる。
兵士がそれぞれの思いを託して家族宛に書き残した、
届かなかった手紙である。
第二次世界大戦末期の1944年6月に
栗林忠道中将(渡辺謙)が着任する。

"本日付で私は自分の兵が待つ任地へ向かう、
国のために国のために忠義を尽くし
この命を捧げようと決意している。”と。

圧倒的な戦力のアメリカ軍を迎え撃つため、
栗林は島中を張り巡らせた地下要塞の構築を進めて、
米軍の進行に備えるのだった。

画面の色調がモノクロ風で
憂鬱な戦場の感じを良く出していますね。

もう一人の主人公は
若い兵士・西郷陸軍一等兵(二宮和也)でしょう。
彼は愛する妻とささやかなパン屋を営んでいたが、
ある日、
”おめでとうございます、召集令状です。”
”お国のため、精一杯ご奉公してまいります。”と

突然過酷な戦場へ駆り出されて、理不尽な上司に
いびられながら必死に生き延びようとするが‥。
そんな中、妻・花子(裕木奈江)へ届かない手紙を書く。

”もはやこの島は孤立したも同然です。”
”花子、俺たちは掘っている、そこで戦い
そこで死ぬことになる穴を。”
”花子、この手紙が届くことはないだろう。
でもお前と赤ん坊のことが気がかりだ”と。

ついに決戦の時は来た。中将は将兵を前に、
”祖国のため我々は最後の一兵になろうとも
この島で敵を食い止めることが責務である。
生きて再び祖国の地を踏めることなものと覚悟せよ”。

他の登場人物として、ロサンジェルス五輪の馬術で
金メダルを取ったバロン西(伊原剛志)や
玉砕に直進しょうとする伊藤中尉(中村獅童)、
もと憲兵の清水(加瀬亮)とそれぞれの
人物が絡み合って破滅へと向かって行くのだった。

日米共に譲れない土地だったため、
総力戦となったこの硫黄島決戦。
1945年2月18日、米軍の上陸作戦から始まった戦いは、
米軍約3万3000人、日本軍約2万2000人がつぎ込まれた。
日本軍司令官の栗林忠道中将の機略によって、
当初米軍が予定していた日数を1カ月以上も延ばし、
36日間に及ぶ戦いとなった。

結果、米軍は死者約6800人、
負傷者約2万6000人という過去最高の損害を被った。
また日本軍も死者約2万1000人を数え、
ほぼ全滅に近い状態で戦闘を終えたのだ。

この映画はイーストウッド監督の
反戦のメッセージですね。
今日の新聞に先月、中国の武力侵攻を想定して
硫黄島近海で日米が演習とありますが
何とも複雑な心境です。
人類は過去の歴史から学ばないのでしょうかね?
 

題名  日本のいちばん長い日 2015年8月15日

映画ファンの皆さん、今日は〜!

今日の映画紹介は
「日本のいちばん長い日」。
BSプレミアムで
2015年8月15日(土)13:30〜放送。
15日は終戦記念日。
終戦前夜の”玉音放送”までの24時間を
クーデター未遂事件を絡めた終戦秘話。
現在上映中の同名の映画はリメイク版。

原作は大宅壮一名義だが実際の著者は
当時編集者だった半藤一利。
終戦当時の政治家や宮内庁関係、
元軍人や民間人から綿密な取材で得た、
証言を元に編集したノンフィクション。

日本に無条件降伏を求める米、英、中のポツダム宣言が、
海外放送で傍受されたのは昭和20年7月26日。
直ちに翌27日、鈴木総理大臣(笠智衆)は緊急閣議を開く。
その後、8月6日広島に原爆が投下され、8日にはソ連が参戦。
日本の敗戦は決定的だった。

8月14日の特別御前会議で、天皇は「終戦」の聖断を下す。
終戦反対派の陸軍青年将校はクーデターを画策する。
阿南陸相( 三船敏郎)は”御聖断には従うべき”と、
それを諌める。

一方、終戦処理のために陛下の終戦詔書を15日正午、
ラジオ放送することを決めた。

同じ頃、クーデター計画を進める畑中少佐(黒沢年男)や
椎崎中佐(中丸忠雄)等は玉音放送を中止させるため、
宮城と放送局の占拠のため行動を起こす。

御前会議までは本土決戦を主張していた阿南陸相が
部下の井田中佐(高橋悦史)らに
”生き残った人々が二度とこのような惨めな日を
迎えないような日本に…”と言い残して割腹自殺を
遂げるシーンには、何とも言えない気分でした。

陸軍青年将校の反乱は理解に苦しみます。
「戦争に負けた事がない」、陸軍という組織を
守るため、又自分達の敗北を認めたくないという
心理状態なのでしょうか、彼らは国民のことを
ほとんど考えていないですね。

「日本のいちばん長い日」があったからこそ
今の平和な日本があるのだと思いました。

1967年制作。監督は岡本喜八。
今、原田真人監督の同名の映画が上映中。
本作を観て、上映中の映画を観るとより
理解を深めることが出来るでしょう。
 

題名  地獄の黙示録 2015年8月9日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は「地獄の黙示録」。
BSプレミアムで2015年8月14日(金)23:45〜放送。
深夜放送ですから録画ですね。

ジョセフ・コンラッドの小説「闇の奥」をベースにして
舞台をベトナム戦争の狂気に置き換えて
フランシス・F・コッポラ監督が映像化。

監督が”この映画はベトナム戦争そのもの。
観客に戦争をリアルに体験してもらう”と
言うだけあって、アメリカの狂気を描いています。

アメリカはジェット機、ヘリコプター、ナパーム弾と
近代兵器をフル活用したが、結局、ゲリラ戦に敗北。
アメリカ兵の戦死者約5万7000人、精神障害者は
14万人と言われています。

1960年末、うだるような暑さのサイゴンの夏。
ドアーズの『ジ・エンド』の曲が流れる、
ホテルの一室から指令部に呼び出された
ウィラード大尉(マーティン・シーン)に
ジャングル奥地に私兵による王国を築いた
元特殊部隊のカーツ大佐(マーロン・ブランド)
の暗殺を命じられる。

彼は4人の部下、
クリーン(ローレンス・フィッシュバーン)、
ランス(サム・ボトムス)、
シェフ(フレデリック・ホレスト)、
チーフ(アルバート・ホール)を連れて
ナング河を逆上り、危険区域通過の護衛を頼みに、
空軍騎兵隊第一中隊の
キルゴア中佐(ロバート・デュヴァル)を訪ねる。

いやぁ〜、このキルゴア中佐はアメリカの狂気を
そのまま投射した人物ですね。

彼はワーグナーの「ワルキューレの騎行」を
大音響で流しながら、無数のヘリで農村を奇襲して
バリバリバリと機銃掃射する。
彼の目的はナング河でサーフィンをすること。

彼は何だかんだと言いながら、
”爆撃を要請しろ!と炸裂するナパーム弾の威力を
満足げに眺めながら、
”実感したよ、勝利を。この戦争もいつかは終わる。”と。

ウィラードは
前線を慰問するプレイメイト、
ドラッグに狂う兵隊、
戦場を撮るTV取材班など
戦争の狂気や無秩序な現実を次々と見ながら、
カンボジア奥地でカーツの異様な王国を発見する。

丸坊主のカーツが闇の中から現れ
“恐怖“について語り出す。
”地獄を知らぬ者に、何が必要かを言葉で説いて
分からせることは不可能だ”と。

広場では牛を蛮刀で殺す儀式。
ウィラードも暗殺の任務に取りかかる。

ロケは、フィリピンのジャングルで行われた。
アメリカ軍の協力が得られなかったため、
F-5戦闘機やUH-1ヘリコプターは
全てフィリピン軍の協力による。

コッポラは35億円の借金をして5年間かけて
この映画を完成させた。
カンヌ映画祭パルムドール、
アカデミー撮影賞・音響賞を受賞。1982年公開。
 

題名  ビルマの竪琴 2015年8月9日

映画ファンの皆さん、おはようございます!
今日の映画紹介は「ビルマの竪琴」。
BSプレミアムで2015年8月10日(月)13:00〜放送。

去年、紹介したのは1985年に中井貴一主演で
市川監督自身の手によって再映画化した作品。
本作は白黒で1956年(昭和31年)制作。
ストーリーは同じですが、俳優が戦争を経験しているだけに、
本作の方がよりリアリティがあるように感じました。
原作は竹山道雄の同名小説。

1945年7月、ビルマ(現在のミャンマー)で、
日本軍の戦況は悪化の一途をたどっていた。
物資や弾薬、食料は不足し、
連合軍の猛攻に状況は悪化するばかりだった。

日本軍のある小隊では、
音楽学校出身の井上隊長(三國連太郎)が
隊員に合唱を教え込んでいた。
隊員達が歌うことによって隊の
規律を維持して団結力を保つためだった。

隊員の中でも水島上等兵(安井昌二)は特に楽才に優れ、
ビルマ伝統の竪琴「サウン・ガウ」の演奏は得意で
さらに、水島はビルマ人の扮装もうまく、
その姿で斥候に出ては、状況を竪琴による音楽暗号で
小隊に情報を知らせていた。

やがて日本は無条件降伏する。
小隊は捕虜となり、捕虜収容所で労働の日々を送る。
一方、山奥の「三角山」では降伏を拒否する小隊が戦っていた。
その小隊を助けたい隊長はイギリス軍と交渉し、
降伏説得の使者として、竪琴を携えた水島が赴くことになる。
しかし、彼はそのまま消息を絶ってしまった。

水島は何故、僧侶になり、
何故、ビルマの残ることを決意したのだろうか?

小隊が明日、帰国するという時に僧侶姿の水島が
収容所の鉄条網の前に現れ、仲間と対面する。

水島の肩のオウムが喋りますね。
”オーイ ミズシマ イッショニ ニッポンニ カエロウ”
仲間たちは、
”おい お婆さん届けてくらたらしいよ、俺たちのオウムだ”
”よく見ろ 違うんじゃないか”
”水島はあんな ぼやーっとした顔じゃない”
”やっぱり人違いかなあ”
”ともかく歌ってみようか”
♪ 埴生の宿も わが宿 玉のよそい うらやまじ
 のどかなりや 春の空 花はあるじ 鳥は友
 おお わが宿よ たのしとも たのもしや ♪

すると、歌に合わせて竪琴を奏でる水島。
”水島!よかったなあ とうとう戻ってきて!”
”水島 我々は明日 日本へ帰るんだぞ!”
”一緒に日本に帰ろう!早く入って来いよ!”
”いったい どうしたんだ 訳を言えよ!”

水島は無言で又、竪琴を弾き始める。
その曲は ♪仰げば尊し♪。
彼は涙ながら弾き終ると、一礼して霧に中へ消え去る。
このシーンには泣けましたね。
”今こそ別れめ!いざ、さらば”のメッセージには
何度見ても、同じ場面で涙を流している自分がいます。

帰国の日、水島からの今までの経過を書いた手紙と
オウムが小隊に送られて来る。
手紙を読んで、涙する彼らに、オウムは喋る、
”アア、ヤッパリジブンハ、カエルワケニハイカナイ”と。

1956年アカデミー外国映画賞にノミネートされ、
ヴェネチア映画祭サン・ジョルジョ賞受賞。
 

題名  父親たちの星条旗 2015年8月9日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は『父親たちの星条旗』。
BS日テレで2015年8月9日(土)20:00〜放送。
2006年10月に観た時の感想文です。

原作はジェイムズ・ブラッドリーとロン・パワーズによる
ノンフィクションの小説『硫黄島の星条旗』。
(原題は Flags of Our Fathers)。
第49回ブルーリボン賞および、
第30回日本アカデミー賞最優秀外国作品賞受賞作品。

皆さんはあの硫黄島の擂鉢山に
星条旗を打ち立てた6人の兵士の写真を
ご存知でしょうね。(私は5人とばかり思っていましたが)

この写真は1945年2月23日に写真家の
ジョー・ローゼンタールが撮ったものです。

この写真を題材にして、戦場から生き残り米本土に
帰還した3人のその後の人生を描いています。

第二次世界大戦末期、最も悲劇的な戦いと言われる
“硫黄島の戦い”を、アメリカ側の視点から描いた
戦争映画で日米双方の視点から描いた硫黄島2部作。

日本側からの作品は「硫黄島からの手紙」を
12月9日に公開予定です。

ひとりの老人が最期の時を迎えようとしていた。
彼の名前はジョン・“ドク”・ブラッドリー
(ライアン・フィリップ)。
衛生兵として硫黄島の戦いに赴き、
そこで撮られた1枚の写真によってアメリカ中から
“英雄”と讃えられた。
しかし、彼はその後の人生の中で、硫黄島や
写真について何も語らずひたすら沈黙を押し通した。

”戦争を分かった気でいるやつはバカだ。
特に戦場を知らぬ者に多い、皆、単純に考えたがる。
”善対悪””ヒーロー対悪者”どちらも大勢いる。
だが実際は我々の思うようなものではない”。

硫黄島で何があったのか。彼はなぜ沈黙を続けたのか。
父親の人生を知る為、彼の息子が硫黄島の
真実をたどり始める…。

監督はクリント・イーストウッドで製作を
スピルバーグが担当。彼らは本当に英雄だったのか?
この映画はイーストウッド監督の
反戦のメッセージでしょう。

セピア色風の画面に悲惨な戦争と人間模様に
いろいろなことを考えさせてくれる映画でした。
 

題名  戦場のメリークリスマス 2015年8月7日

映画ファンの皆さん、今晩は〜!

今日、見て欲しい映画がもう一本、
それは、「戦場のメリークリスマス」。
BSプレミアムで2015年8月7日(金)23:45〜放送。
深夜放送ですから、録画ですね。

原作はローレンス・ヴァン・デル・ポスト。
この映画を分類するのに戦争映画に入れるかどうか
戦闘シーンがから悩みました。
あるのは捕虜収容所を舞台にして、”男”達を配して
描く”官能的”?な戦争映画。

1942年、ジャワ島レバクセンバタの日本軍捕虜収容所。
朝鮮人軍属カネモト(ジョニー大倉)がオランダの
男性兵デ・ヨンを犯す。日本語を話せる捕虜の
英国陸軍中佐ジョン・ロレンス(トム・コンティ)は、
ともに事件処理にあたった軍曹ハラ(ビートたけし)と
奇妙な友情で結ばれる。

一方、ハラの上司で所長の陸軍大尉ヨノイ(坂本龍一)は、
「2.26事件」で”死に遅れた”ことを気に病んでいたが、
捕虜の陸軍少佐ジャック・セリアズ
(デヴィッド・ボウイ)の英雄的な高潔さと、
怪しい美貌に惹かれて懊悩していた。

そんな中、命令に背いた捕虜長を処刑しようとした
ヨノイは、突然歩み出たセリアズに腕をつかまれ、
頬に唇を当てられて、その場に崩れ落ちるのだった。

東洋と西洋の宗教観、道徳観、組織論が
違う中、各人に運命から届けられたクリスマスの
贈りものが待っていた。

ラストシーンが印象に残ります。
戦後、戦犯となり翌日に処刑となるハラの元に
ロレンスが訪れた時、坂本龍一のメロディーに乗って、
ハラが”メリークリスマス”と彼に見せた無邪気な笑顔。
この場面に、監督の美学が全部、
描き出されていると思いました。

1983年(昭和58年)制作。
 

題名  黒い雨 2015年8月6日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は「黒い雨」。
BSプレミアムで
2015年8月6日(木)13:00〜放送。
そうです、今日は70年前の午前8時15分に
広島に原爆が投下された日。黙祷!

映画紹介もハッピーエンドだと、
楽しいのですが、
これはタイトル通りの暗い映画です。
それでも、
過去を忘れないためにも観て下さいね。
喉元過ぎれば、
何とやらで戦争が出来る国へ
政治家は張り切っていますが、
国民はこの悲惨な事実を決して忘れません。

原作は井伏鱒二の同名小説を今村昌平監督が映画化。
監督いわく、
”この映画のメッセージは<低音>で
なければならない”と、カラーでなくモノクロームを選択。

キャッチコピーは
”死ぬために、生きているのではありません。
 体の中で、戦争は続いています”。

昭和20年8月6日、広島に原爆が投下された。
その時郊外の疎開先にいた20歳の
高丸矢須子( 田中好子)は
父・閑間重松(北村和夫)の元へ行くため
瀬戸内海を渡っていたが途中で黒い雨を浴びてしまった。

原爆投下から、5年後矢須子は
重松と妻・シゲ子(市原悦子)の
家に引き取られ、重松の母・キン( 原ひさ子)と
4人で原爆症に悩みながら福山市小畠村で暮らしていた。

地主の重松は土地を切り売りしながら、
幼なじみの庄吉、好太郎(三木のり平)と
原爆病に効くという鯉の養殖を始める。

重松の悩みの種は原爆症もさることながら、
矢須子の縁談が、”ピカの遭うた娘”という噂のせいで
縁談が破談になり、いっこうに進まないことだった。

そんな中、シゲ子が精神に異常をきたし、
矢須子も体調を崩す。

”正義の戦争より、
不正義の平和のほうが、まだましじゃ”の
重松の言葉は、今の時代にも通用します。
今からも平和な時代が続くことを祈るばかりです。

キャンディーズから女優に転身した田中は
渾身の演技でブルーリボン主演女優賞など
多くの賞を受賞をしています。

1989年(平成元年)制作。
 

題名  父と暮らせば 2015年8月5日

映画ファンの皆さん、おはようございます!
終戦記念日の8月15日に合わせて、
戦争関係の映画がTVでもたくさん放送されます。

先日、宮内庁が「玉音放送」の原盤を
再生した音声を公開しましたが、
今日の映画紹介も戦争映画「父と暮らせば」。
BSプレミアムで2015年8月5日(水)13:00〜放送。
2004年7月に観た時の感想文です。

黒木和雄監督が井上ひさしの戯曲を映画化。
ほとんど舞台劇なので、観るのをためらっていましたが、
宮沢りえさんが主演なので観にいきました。

昭和20年8月6日、午前8時15分、
広島に原子爆弾が投下された。

3年後の広島。図書館に勤める美津江(宮沢りえ)は
自分だけが生き残ったことに負い目を感じて生きていた。
ある日、図書館で一人の青年、木下(浅野忠信)と出会う。

2人は互いに好意を持つが、美津江は
“うちはしあわせになってはいけんのじゃ”と
自分の恋心を押さえ込んでしまう。

そんな美津江の前に、原爆の直撃を受けて死んだ
父・竹造(原田芳雄)が幽霊となって現れる。
竹造は“恋の応援団長”として娘に結婚を薦めるのだった…。

宮沢りえと原田芳雄の二人芝居に加えて、
浅野忠信がちょっと登場するだけで、
アクション大好きの私には物足りなかったです。

反面、内容は考えさせられました。
生き残った者が死者に対する罪悪感は
経験していない私達には想像もつかない世界ではと。
特攻隊員の生き残った者を題材とした小説が
多いのもそうなんでしょうね。

幽霊となって、美津江の恋を一生懸命に応援する
竹造との4日間の交流は優しくて、
わが子の幸せを思い死にきれない親の気持ちが
ヒシヒシと伝わって来ます。
美津江の”おとったん、ありがとういました”の
広島弁には泣けましたね〜。


題名  眼下の敵 2015年8月2日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日はもう一本、お薦めの映画は「眼下の敵」。
BS日テレで2015年8月2(日)20:00〜放送。

1957年(昭和30年)の古い戦争映画ですが、
第二次世界大戦下の南大西洋を舞台に、
駆逐艦とドイツ潜水艦の息詰まる戦いはリアルで
男と男のフェア・プレイな戦は、
見終った後にすがすがしさが残る戦争アクション。

原作は元イギリス海軍中佐D・A・レイナーの
実体験を元にした小説”水面下の敵”。

第二次大戦中の南大西洋。
Uボートを追っていたアメリカの駆逐艦ヘインズ号の
マレル艦長(ロバート・ミッチャム)は
着任以来、自室から出ることはなかった。

その理由は、着任する直前乗っていた船が
魚雷攻撃を受け、愛する新妻が死んだからだった。
彼は”破壊と苦痛に終わりはない。
  やがてこの戦争は終わるが、
  次がまた始まるだろう”と言う。

そんな中、Uボートを発見した彼は、
乗組員の前に姿を現わし、追跡をはじめる。

一方、Uボートの
艦長フォン・ストルバーグ(クルト・ユールゲンス)は、
敵の暗号書を持ち帰るという使命をもっていたが、
彼は2人の息子を戦争で失い、
”この戦争にはいいところが無い”、
”無益な戦争だ、道理は曲げられ、
目的も不明確、単純な男には向かん”と
批判的だった。

共に、戦争に批判的な二人。水面の上と下での
一対一の戦いは、巌流島の闘いのようでした。
見えない敵なのに、戦いぶりから、お互いの技量を認め、
海の男として、相手の人格を尊敬するまでの
シチュエーションはよく出来ていますね。

撮影は実際の駆逐艦を用いての砲撃・爆雷投下シーンは
CGとは比べ物にならない大迫力。
又、両軍を公平に描いているので、戦争映画らしくない
爽やかな気持ちで観ることが出来ました。

暑い夏、男と男の熱いバトルを、
ビール片手にお楽しみ下さい。
監督はD・パウエル。

 


題名  遠すぎた橋 2015年7月19日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は「遠すぎた橋」。
BS日テレで2015年7月19日(日)19:00〜放送。

原作はコーネリアス・ライアンの
『遙かなる橋』。
監督はリチャード・アッテンボロー。
事実に基ずくドキュメンタリータッチの
映画。

出演者が豪華ですね。
往年の名優が勢揃いしています。
ロバート・レッドフォード、
ジーン・ハックマン、
ジェームズ・カーン、ショーン・コネリー、
ライアン・オニール、ダーク・ボガード、
エリオット・グールド、マイケル・ケイン、
ハーディー・クリューガー、マクシミリアン・シェル、
アンソニー・ホプキンス、エドワード・フォックス、
ローレンス・オリヴィエ、リヴ・ウルマン。
これだけでも、見る価値がありますよ。

ノルマンディー上陸作戦から3ヶ月後の1944年9月。
連合軍はドイツ軍がオランダへ撤退したのを
チャンスとみて、オランダとドイツ間の5つの橋を
占領すべく、空から3個空挺師団と1個空挺旅団で
敵中深く落下傘部隊を降下させて橋頭堡を築く
マーケット作戦と併せて、陸からは機甲軍団が駆け抜ける
ガーデン作戦を遂行する。

計画を立てたロンドンの
ブラウニング中将(ダーク・ボガード)の司令室に
連合軍司令官達が集合する。

一方、ドイツ軍の兵力を偵察したイギリス情報部は、
作戦の危険を説いたが、ブラウニングは黙殺して、
アーカート少将(ショーン・コネリー)らに進撃を命じる。

こうして空からはパラシュート部隊、
陸からは大戦車部隊で攻撃を始めるが、
ドイツ軍の反撃で要所である橋も破壊され、
逆に連合軍が追い詰められていく…。

CGが無い時代、物量作戦で実写撮影しているので
CGを見慣れた今、その質感は新鮮ですね。
特にNATOや空挺部隊の協力を得ただけに、
その降下シーンは見応えがあります。

ただ、それぞれの国の部隊の空軍、陸軍に加えて
ドイツ軍からと見る視点が変わるので場面展開に
追いつけずに全体像が判りにくかったが、
それはそれで面白かった。

この9日間の戦闘で、連合軍側の戦死、
戦傷、行方不明者は1万7000名以上だそうで、
いつも犠牲になるのは前線の兵士です。

蛇足。
阿部首相は戦争が出来る国に変えようと
一生懸命ですが、この戦争の当事者だった
チャーチルはいみじくも言っていますね。
”The farther backward you can look,
the farther forward you are likely to see”

安倍さんも、この言葉のように、過去を振り返り
歴史に学べば、違った未来が見えるのにと
思ったことでした。
1977年(昭和52年)制作。
 
鑑賞日:2015年7月12日
BS日テレ 20:00(20011年制作)

邦題:
太平洋の奇跡

原作:『タッポーチョ「敵ながら天晴」
         大場隊の勇戦512日』


監督: 平山秀幸/チェリン・グラック/尾上克郎

出演:
・大場栄/大尉
 (竹野内豊)
堀内/一等兵
 (
唐沢寿明
   
・ハーマン・ルイス/
 (ショーン・マクゴーウァン)
・/
 ()
 
映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は
「太平洋の奇跡 −フォックスと呼ばれた男−」。
BS日テレで2015年7月12日(日)20:00〜放送。
2011年2月に観た時の感想文です。

実在の日本人、大場栄大尉の実話を映画化した戦争ドラマ。
原作はドン・ジョーンズの長編実録小説の
『タッポーチョ「敵ながら天晴」大場隊の勇戦512日』。

太平洋戦争末期。1944年6月。大場栄大尉(竹野内豊)は、
北マリアナ諸島サイパン島へ送られる。
島を死守することが43師団守備隊に課せられた使命。
だが、この時点で既に日本の劣勢は明らかだった。

アメリカ軍の圧倒的な軍事力に対して、非力な日本軍も持てる力を振り絞って抵抗を試みる。大場隊も突撃するも一人一人と倒れていくだけだった。

玉砕を覚悟した大場だったが、死体の中に隠れ、
“生きる”ことへの執着心を知る。

彼は上官を失った兵士、民間人や一匹狼の一等兵、堀内(唐沢寿明)と手を組み、
総勢47名でサイパン島の最高峰タッポーチョ山に潜み、
アメリカ軍への抵抗を続けていく。

一方、4万5,000人のアメリカ海兵隊は島の占領宣言をする。海兵隊の一員で
日本への留学経験のあるハーマン・ルイス(ショーン・マクゴーウァン)は、
一抹の不安を感じていた。

アメリカ軍はたった一つの部隊に翻弄されていることを知り、
部隊の指揮官を“フォックス”と呼ぶようになる。

”フォックスが攻めてきた”
”奴は魔術師なのか?霧に消えるのを見ただろう!”
”奴らが死にたいのなら、喜んで殺してやる”

”日本兵は命がけで戦う、
甘く見てはいけません”オオバ大尉は必ず使命を貫く”。

本作は、日本側が平山秀幸監督
アメリカ側がチェリン・グラック監督。
特撮撮影を尾上克郎監督と三人の監督で構成されていて、
両軍それぞれの目線で描かれいます。

2006年のクリント・イーストウッド監督の
『父親たちの星条旗』、『硫黄島からの手紙』を思い出しますね。
二部作にせず、一つにまとめて編集してあるので、
時間的に内容を描き切れないところがありますが、
過去の大戦でこの様な人物がいたのだと再認識しました。

P.S
集団自衛権の行使を認める「安保法案」の審議が大詰めを迎えています。
平和ボケと言われていますが、戦争する国へ、又なるのではと心配です。
 
 鑑賞日:2015年5月13日
BSプレミアム 13:00(2008年制作)

邦題:
ブラックホークダウン

原題:
BlackHawk Down

監督: リドリー・スコット

出演:

・/
 (ジョシュ・ハートネット
   
・/
 (サム・シェパード)
・/
 (ユアン・マクレガー)
 

映画ファンの皆さん、今晩は〜!

今日の映画紹介は「ブラック・ホーク・ダウン」。

BSプレミアムで2015515()23:45〜放送。

以前、紹介しているので再掲です。

20023月に見た時の感想文です。

 

原作はマーク・ボウデンのノンフィクション小説、

”ブラックホーク・ダウン アメリカ最強特殊部隊の戦闘記録”。

 

「ブラックホーク」とは、米軍の多用途ヘリコプターUH-60 。

名称はインディアンの勇猛な酋長の渾名に由来している。

 

キャッチコピーは

”あなたはこの戦争に言葉を失う。しかし、知るべき時が来た。”。

 

 1993103日、内戦を鎮圧するためソマリアに兵士を派遣したアメリカ。

クリントン政権は内戦を終結させるために、

アディード政権の本拠地への奇襲作戦を実行する。

特殊部隊兵に課せられた任務は、独裁者アイディード派の幹部2名を捕獲すること。

 

わずか1時間で終了するはずだった作戦。しかし、

無敵と思っていたブラックホーク(ヘリコプター)が

民兵の攻撃により、2機のブラックホークがRPG-7によって撃墜されてしまう。


”ロケット砲被弾”

”落ちるぞ”

”ブラックホーク・ダウン”

”何千もの民兵に包囲されてる”

”すぐに救出しろ!”

 

特殊部隊から選ばれた兵士100名は暴徒と化した民衆の真っ只中に、取り残された。

 

 リドリー・スコット監督のこの映画でのメッセージは”何の為に戦争を

するのか?”との問いかけが強烈に伝わってきます。。

 

最初から最後まで、目が離せませんでした。騒然とした街に降下する米軍。

住民と民兵の真っただ中で苦戦をしいられるアメリカ兵。

その市街戦の戦闘の凄さには圧倒されました。

さすがアカデミー賞で音響賞と編集賞の2部門を

受賞しているだけのことはありますね。

 

映像と音響効果で自分が実際に戦場に取り残されたような
臨場感あふれる映画でした。

 

出演者はジョシュ・ハートネット、サム・シェパード、

ユアン・マクレガー、トム・サイズモア。

 鑑賞日:2015年5月13日
BSプレミアム 13:00(2008年制作)

邦題:
ディファイアンス

原題:
Defiance

監督:エドワード・ズウィック

出演:

・トゥヴィア/長男
 (ダニエル・クレイグ
   
・ズシュ/次男
 (リーヴ・シュレイバー)
・アザエル/ビエルスキ兄弟の三男
 (ジェイミー・ベル)
 
映画ファンの皆さん、おはようございます!

台風6号も、温帯低気圧になってホッとしています。
会員の皆さん、被害はなかったでしょうか?

今日の映画紹介は「ディファイアンス」。
BSプレミアムで2015年5月13日(水)13:00〜放送。

原題の「Defiance」を辞書で引くと、
”(公然たる)反抗(挑戦)の態度”とありますね。
で、「果敢な抵抗」が邦題の訳になっています。

原作はネハマ・テクの小説で、
『ディファイアンス ヒトラーと闘った3兄弟』を、
エドワード・ズウィックが映画化。

ズウィック監督と言えば、
「グローリー」でアメリカ南北戦争、
「ラストサムライ」で西南の役、
「ブラッド・ダイアモンド」でシエラレオネの内戦と
歴史上の戦争における人物の描写は得意ですから、
この映画も見応えがありますね。

キャッチ・コピーは”人間として、生きるための抵抗だった”。

1941年、ドイツ軍に侵攻され、ナチス親衛隊と地元警察によって
ユダヤ人狩りが始まったベラルーシ。

警官に両親を殺された
トゥヴィア(ダニエル・クレイグ)、
ズシュ(リーヴ・シュレイバー)、
アザエル(ジェイミー・ベル)のビエルスキ兄弟は
子供の頃から遊んでいた森の中へ逃げ込みむ。

森の中には、すでに多くのユダヤ人が隠れていた。
さらに、トゥヴィアは食料と武器を入手するため
訪ねた父の親友に頼まれて他のユダヤ人たちも森へ案内する。

日毎に増えてゆくユダヤ人達と食料や武器を調達しながら共同体を
築いていくトゥヴィア。

やがて、彼らは
“ビエルスキ・パルチザン(民衆による非正規軍)”を
名乗り、銃を手にドイツ軍への抵抗を始めるのだが…。

長男役のダニエル・クレイグの目が
007のボンドより眼力があり迫力ありましたね。

烏合の衆の集団をまとめてリーダーシップを執り、
又、兄弟との確執、襲いかかって来るドイツ軍と
目まぐるしく変わる状況の中で、悩むトゥヴィアは
1200人のユダヤ人をどう救出するのか…。

2008年制作の実話を元にした映画。
 
鑑賞日:2014年8月15日
中京TV 21:00(2006年制作)
邦題:
硫黄島からの手紙
原題:Letters from Iwo Jima

監督:クリント・イーストウッド
出演:
・栗林忠道/中将
 (渡辺謙)
   
・西郷昇/陸軍等兵
 (二宮和也)
・西竹/陸軍中佐(バロン西)
 (伊原剛志)
・清水洋一/陸軍上等兵

 (加瀬亮)

・伊藤/海軍大尉
 (中村獅童)

映画ファンの皆さん、こんにちは〜!

皆さん、お盆で墓掃除にご先祖のお迎えの準備と忙しいでしょうね。

今日の映画紹介は「硫黄島からの手紙」。
原題は「Letters from Iwo Jima」。
日テレ系で2014年8月15日(金)21:00〜放送
15日の終戦記念日に相応しい映画ですね。
2006年12月に見た時の感想文です。

クリント・イーストウッド監督が『父親たちの星条旗』(Flags of Our Fathers)に続き、日本側の視点から描いた映画。

親米派でありながらアメリカを最も苦しめた指揮官として知られる
知将・栗林忠道中将が家族に宛てた手紙をまとめた
”「玉砕総指揮官」の絵手紙”を基に、
本土防衛最後の砦として、死を覚悟しながらも一日でも長く島を守るために
5日で終わるとされた戦いを36日間にわたって戦い抜いた男たちの物語。
家族のために届けたかった想いとは…。

激戦地となった硫黄島の説明をすると、硫黄島は東京から南に約1250キロ、
グアムから北に約1380キロの位置にある
東京都小笠原村に属する硫黄列島3島の中の一つで、
南硫黄島、北硫黄島に挟まれている。

大きさは東西8キロ、南北4キロ。現在も活動が活発な火山島で、
島内には至る所に温泉があるという。
島で一番の高地は標高169メートルの摺鉢山で、
その山頂に旗を立てたのが「父親たちの星条旗」の主人公たちである。
山頂からは、小さな硫黄島のすべてが見渡せるという。

物語は2006年の硫黄島で埋めてあった手紙が発見されることから始まる。
兵士がそれぞれの思いを託して家族宛に書き残した、
届かなかった手紙である。

第二次世界大戦末期の1944年6月に栗林忠道中将(渡辺謙)が着任する。

"本日付で私は自分の兵が待つ任地へ向かう、国のために忠義を尽くし
この命を捧げようと決意している。”と。

圧倒的な戦力のアメリカ軍を迎え撃つため、
栗林は島中を張り巡らせた地下要塞の構築を進めて、米軍の進行に備える。

画面の色調がモノクロ風で憂鬱な戦場の感じを良く出ていました。

もう一人の主人公は若い兵士・西郷陸軍一等兵(二宮和也)でしょう。
彼は愛する妻とささやかなパン屋を営んでいた。

ある日、
”おめでとうございます、召集令状です。”
”お国のため、精一杯ご奉公してまいります。”と

突然過酷な戦場へ駆り出されて、理不尽な上司に
いびられながら必死に生き延びようとする。
そんな中、妻・花子(裕木奈江)へ届かない手紙を書く。

”もはやこの島は孤立したも同然です。”
”花子俺たちは掘っている、そこで戦い
そこで死ぬことになる穴を。”
”花子、この手紙が届くことはないだろう。
でもお前と赤ん坊のことが気がかりだ。”と。

終に決戦の時は来た。中将は将兵を前に、

”祖国のため我々は最後の一兵になろうともこの島で敵を食い止めることが責務である。生きて再び祖国の地を踏めることなものと覚悟せよ”。

他にロサンジェルス五輪の馬術で
金メダルを取ったバロン西(伊原剛志)や
玉砕にこだわり、直進する伊藤中尉(中村獅童)。
もと憲兵の清水(加瀬亮)とそれぞれの人物の
個性がが絡み合って破滅へと向かって行く。

日米共に譲れない土地だったため、総力戦となったこの硫黄島決戦。

1945年2月18日、米軍の上陸作戦から始まった戦いは、
米軍約3万3000人、日本軍約2万2000人がつぎ込まれた。
日本軍司令官の栗林忠道中将の機略によって、
当初米軍が予定していた日数を1カ月以上も延ばし、
36日間に及ぶ戦いとなった。

結果は、
米軍は死者約6800人、負傷者約2万6000人という
過去最高の損害を被った。
また日本軍も死者約2万1000人を数え、
ほぼ全滅に近い状態で戦闘を終えたのだ。

この映画はイーストウッド監督の反戦のメッセージですね。
今日の新聞に先月、中国の武力侵攻を想定して
硫黄島近海で日米が演習とありますが何とも複雑な心境です。

人類は過去の歴史から何も学ばないのでしょうか?

鑑賞日:2014年7月2日
BSプレミアム 13:00(2002年制作)
邦題:
ウインドトーカーズ
原作:

監督:ジョン・ウー
出演:
・エインダーズ/伍長
 (ニコラス・ケイジ)
   
・ヤージ/暗号通信兵
 (アダム・ビーチ)
・ホワイト・ホース/暗号通信兵
 (ロジャー・ウィリー)
・リタ/従軍看護婦

 (フランシス・オコーナー)

・イェルムスタッド/第二偵察隊隊長
 (ピーター・ストーメア)

映画ファンの皆さん、おはようございます!
今日の映画紹介は「ウインドトーカーズ」。
BSプレミアムで2014年7月2日(水)13:00〜の放送。

タイミングよく、30日の夕刊に”「太平洋戦争 米ナバホ族通信兵」、
最後の暗号開発者逝く。
暗号を開発した、最後の生存者だったチェスター・ネズさん(93歳)が亡くなった。
とのニュースが掲載されていました。

「ナバホがいなかったら硫黄島は攻略出来なかった。」と言われるくらい
重要な役目を担っていたのですね。
このニュースを頭に入れて、本作を見ると又、新しい発見がありそうです。

2002年8月に見た時の感想文です。
キャッチコピー は "名誉が彼らの暗号だった。"

第二次世界大戦下のサイパン島。日本軍の暗号解読技術に対抗するために、
アメリカは文字を持たない先住民族ナバホ族の言葉を元にした暗号を開発する。

ガダルカナル島での日本軍との戦闘で仲間をすべて失い、心に深い傷を負った
エンダーズ伍長(ニコラス・ケイジ)。

彼に与えられた新しい任務は、ナバホ族の暗号通信兵(コードトーカー)の
ヤージ(アダム・ビーチ)とホワイトホース(ロジャー・ウィリー)の
援護と秘密暗号の死守だった。


「フェイス/オフ」のジョン・ウーとニコラス・ケイジが再び組んで、
第2次 世界大戦のサイパン戦線の史実を基に、
人間ドラマを描きだした戦争映画。

戦闘シーンはスケールの大きさ、臨場感には息をつく暇もありません。
日本軍の様子もかなり正確に描写されていました。
?印の箇所もありますが。でも、日本軍の負け戦には心が痛みました。

暗号兵の青年と彼の護衛兵との関わり合い。
護衛兵には暗号兵が敵の手に渡るのをどんな手段を使ってでも、
阻止しなければならないという使命があった。

ナバホ族の言語を暗号に使うという主題に、
2人の友情等、ドラマ部分がこの作品の大きな見所。
これほどまでに“男の美学”を感じさせるのはやはりジョン・ウー監督。

P.S
「集団的自衛権の行使容認を閣議決定 」の
ニュースに日本が戦争に巻き込まれないか心配です。

鑑賞日:2013年12月16日
BSジャパン 14:00(1984年制作)
邦題:
男たちの大和 YAMATO
原作:辺見じゅん

監督:佐藤純彌
出演:
・森脇庄八/二等主計兵曹
 (反町隆史)
   
・内田守/二等兵曹
 (中村獅童)
・神尾克己/海軍特別年少兵
 (松山ケンイチ)
・伊達俊夫/海軍特別年少兵

 (渡辺大)

・伊藤整一/第二艦隊司令官・中将
 (渡哲也)

映画ファンの皆さん、おはようございます!

日本代表MFの本田圭佑がACミランに加入しました。
ACミランはセリエAで13位と低迷中、彼の活躍が楽しみです。

今日の映画紹介は「男たちのヤマト/YAMOTO」。
BS-TBSで1月7日(火)の21:00から放送されます。
2005年12月に見た時の感想文です。

2005年4月6日、一人の女性、
内田(鈴木京香折)が鹿児島県枕崎の漁港を訪れ、
老魚師の神尾(仲代達矢)に
北緯30度43分、東経128度4分まで船を
出してほしいと懇願してきた。
その位置は、60年前の昭和20年4月7日に
戦艦大和が沈んだ場所であった。
神尾もまた大和の乗組員だったのだ。

昭和16年12月、太平洋戦争開戦とほぼ同時に完成し、
世界最大最強を誇りながら、
一億総特攻の先駆けとして出撃し、
東シナ海に沈められた戦艦大和。

昭和20年4月、桜の咲き誇る故郷を後に、
大和は永遠の海へ旅立っていった。
乗艦した3000余名の乗組員たちは、
ただ愛する人を、家族を、友を、
祖国を守りたかった・・・。

原作は辺見じゅんが、
大和の生存者や遺族を取材して書いた「男たちの大和」。

戦況が悪化する中、特別少年兵神尾(松山ケンイチ)等が
戦巻大和へ乗り込み、
烹水所(ほうすいしょ)班長の森脇(反町隆史)や
機銃射手の内田(中村獅童)に厳しく鍛えられていく。

昭和20年は私が生まれた年。
先月、知覧特攻平和会館の
特別攻撃隊員の遺影、遺品などを見たことを思い出し、
この年に彼ら若い青年が尊い命をささげたお陰で
現在の我々が平和に生活できるのだと思うと、
又、涙が出るのです。
この映画を見て、“愛別離苦”の意味が判ったような気がします。

6億円かけて大和の全長263メートルのうち
艦首から艦橋付近までの190メートルが原寸大で再現。
巨大なセットを使っての戦闘場面は迫力満点。
ただ、沈みゆく大和を見ると、戦争の虚しさが
胸に沁みていくばかりです。

ぜひ、ハンカチではなくタオルを持ってご覧下さい。
鑑賞日:2013年12月16日
BSジャパン 14:00(1984年制作)
邦題:
零戦燃ゆ
原作:柳田邦夫

監督:舛田利雄
出演:
・山本五十六/連合艦隊司令長官
 (丹波哲郎)
   
・下川万兵衛/海軍大尉
 (加山雄三)
・浜田正一/海軍四等航空兵
 (堤大二郎)
・水島国男/上等整備兵曹

 (橋爪淳)

・吉川静子/女店員
 (早見優)

映画ファンの皆さん、今晩は〜!

今日の映画紹介は「零戦燃ゆ」。
BSプレミアムで12月16日(月)の13:00から放送されます。

零戦については7月に「風たちぬ」で
ゼロ戦設計者として知られる堀越二郎と、
同時代に生きた文学者・堀辰雄の人生を
モデルに生み出された主人公の
青年技師・二郎の映画がありました。

又、12月21日に「永遠のゼロ」が公開されます。
今日、紹介する映画もテーマは同じですね。
原作は柳田邦男、監督は舛田利雄。

飛行機にあこがれ横須賀海兵団に入った
浜田(堤大二郎)と水島(橋爪淳)。
訓練が辛く二人で脱走しようとするが
下川 大尉(加山雄三)に出会い、
彼が見せてくれた新型戦闘機・零戦の
美しさに感動し再び軍務に励む。

浜田は戦闘機の操縦士、
水島は整備兵となり共に
零戦で太平洋戦争に参加する。

入団してから2年後、
昭和16年12月8日、ハワイ真珠湾の奇襲で大戦果をあげる。
昭和17年6月5日、ミッドウェイ海戦で日本海軍は大敗。
空母、赤城・加賀・蒼竜・飛竜が沈没。

内地に帰った水島は、吉川静子(早見優)と知り合う。

昭和18年4月8日、山本長官(丹波哲郎)の
前線視察護衛隊を、浜田たちは命じられる。
だが長官の行動は全て米軍に盗聴され撃墜されてしまう。


北大路欣也が零戦設計者、堀越二郎役で特別出演。

裕次郎が歌う「黎明」はいいですね。

”旅立ちには 手を振れない
駆け寄って声もかけない
踏む出す爪先には
新たな時代の土がある
ああ若い子よ背中で語れよ
ああ陽炎が揺れる背中で

時はゆき 人の姿は変わり
だけど若い子よ 夜明けは巡り来る”

挿入歌の「北斗七星-乙女の神話-」も
裕次郎が歌っています。

7000万円をかけて実物大の零戦を製作し、
また全長3mのラジコン零戦10機や200機もの
零戦のミニチュアを作り特写撮影。
現在のCGには及ばないが、
CGにはない、手作りの感じの特写がいいですね。
鑑賞日:2013年10月4日
BSジャパン 14:00(1986年制作)
邦題:
プラトーン
   
原題:Platoon

監督:オリバー・ストーン

出演:
・クリス・テイラー/大学を中退して歩兵師団に
 (チャーリー・シーン)
   
・ボブ・バーンス/2等軍曹
 (トム・ベレンジャー)
・エライアス・グロージョン/3等軍曹
 (ウィレム・デフォー)
・バニー/

 (ケヴィン・ディロン)


映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は「プラトーン」。
10月4日(金)の20:00からBSジャパンで放送されます。

最近、アメリカの世界の盟主としての地位がゆるいでいます。
この映画ではアメリカの負の遺産のベトナム戦争を
オリバー・ストーン監督自身が体験した狂気と悲劇を再現しています。
アカデミー賞作品賞含む4部門に輝く戦争映画の傑作!!

タイトルの「Platoon」は
30名から60名程度で構成される小隊の意味。

クリス(チャーリー・シーン)が、ベトナムへやって来たのは1967年。
大学を中退してベトナムを志願したのは、
徴兵されていく同年代の若者たちのほとんどが、
少数民族や貧しい者たちだった事に対する義憤からだった。

だが、最前線の戦闘小隊(プラトーン)に
配属されたクリスにとって、
戦争の現実は彼の想像をはるかに超えた苛酷なものだった。
その小隊の隊長バーンズ(トム・ベレンジャー)は
冷酷非情、顔の深い傷痕が証明するように過去何度も
死線をくぐりぬけてきた強者だ。

班長のエリアス(ウィレム・デフォー)は戦場にありながらも無益な殺人を
犯してはならないという信念の持ち主。
その他、様々な個性を持つ兵士たち13人の小隊は、
人間の最大の罪悪といえる戦争の真っ只中に放り込まれる。

『地獄の黙示録』もベトナム戦争の映画で
この映画が第二弾といったところですが、
戦争の悲惨さを見るに付け、
人間の進歩のなさに情けなくなります。
今でも、世界のどこかで戦争していますからね。
1986年度制作。

鑑賞日:2013年8月25日
BSフジ 18:00(1962年制作)
邦題:
史上最大の作戦
   
原題:The Longest Day

監督:ミケーレ・ルーポ

出演:
・ベンジャミン・バンダーボルト/空挺師団中佐
 (ジョン・ウェイン)
   
・ノーマン・コーター/歩兵師団副師団長・准将
 (ロバート・ミッチャム)
・セオド・ルーズベルト/歩兵師団副師団長・准将
 (ヘンリー・フォンダ)
・ジェームズ・ギャビン/空挺師団副師団長・准将

 (ロバート・ライアン)


映画ファンの皆さん、こんにちは〜!

 

今日の映画紹介は「史上最大の作戦」。

BSフジで825日(日)、18:0021:55の放送。

モモクロで約4時間弱の長い時間ですから、

気合を入れて見なければ。

原題は「The Longest Day」で水野晴郎氏が邦題に意訳。

ミッチ・ミラー楽団の”史上最大の作戦マーチ”に

乗っての上陸作戦は迫力満点。

 1944年6月4日未明、独のロンメル元帥は

休暇をとって家族の元へ帰ろうとしていた。

連合軍の大陸進入が迫りつつある事は察知していたが、

おりしもドーバー海峡は30年ぶりの暴風雨に見舞われ、

上陸可能な気象状況ではなかった。

 

同日、南部イングランドではアイゼンハワー最高指揮官により、

ヴァンダーヴーアト中佐(ジョン・ウェイン)や

コーター准将(ロバート・ミッチャム)の指揮の下

6月6日、上陸作戦遂行の決定が下された。

 

不意をつかれたとはいえ、

ブルメントリット少将(クルト・ユルゲンス)の指揮のもと

ドイツ軍は激しく抵抗。

”もっとも長い一日”が始まる。

 

前編の4分の1が戦闘シーンでこの映画には

将軍、将官、兵士、フランスのレジスタンス、市民が登場して

主役は登場せず、それぞれのエピソードで構成されていて

又、アメリカ、ドイツ、イギリス、フランスとそれぞれの

国の闘いで描かれています。

 

 

戦争での情報合戦とその時の指揮者の判断プラス、

運命の女神の微笑みは勝敗を決めます。

日本の真珠湾攻撃、ミッドウェー海戦等、

勝負は紙一重、”たられば”ではないが

ここでドイツが勝っていれば日本での戦局も違っていたかも

と思いながら見ていました。

 

1962年(昭和37年)制作。