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題名  スター・ウォーズ 最後のジェダイ 
        2017年12月28日

映画ファンの皆さん、今晩は〜!

今日の映画紹介は上映中の
『スター・ウォーズ/最後のジェダイ/
 Star Wars: The Last Jedi』

実写映画の第8作品目で、レイを主人公とする
続三部作の第2章『エピソード8』となる。

レイア役のキャリー・フィッシャーが、
2016年12月27日に死去したので、本作が遺作となりました。
と、言うことは1977年の
「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」の
一作目から、すでに41年経過しているとは…。

キャッチコピーは、「光か、闇か…」。

遠い昔、はるか彼方の銀河系で…。
帝国軍の残党が結成したファースト・オーダーと
共和国のレイア将軍(キャリー・フィッシャー)が
率いるレジスタンスとの戦闘が激化。

ファースト・オーダーのハックス将軍が率いる大艦隊が
“ 惑星ディカー ” にあるレジスタンスの基地を
攻撃してくる。

レジスタンスのポー中佐(オスカー・アイザック)は
レイアの「戻れ」という命令を無視して、
破損したXウイングで突撃して、
まんまるドロイドの”BB-8”の助けもあり、
何とか、敵のキャノン砲を破壊する。

一方、レイ(デイジー・リドリー)は
伝説のジェダイ、ルーク(マーク・ハミル)を
ついに探し出し、彼にライトセーバーを差し出し、
教えを乞うが、ルークは拒否する。

そんな中、レイはルークの驚くべき真実と言うべき
彼の秘密を知ることになる。

なぜ、ハン・ソロとレジスタンスを率いるレイアの
息子カイロ・レン(アダム・ドライバー)が、
ダース・ベイダーを受け継ごうとするのかと…。 

そして、レイアやストームトルーパーの
脱走兵フィン(ジョン・ボイエガ)と、
パイロットのポー中佐等の新たなるミッションとは?

本作もスターウォーズの最初からのテーマである、
正義(ライトサイド)と悪(ダークサイド)の
争いがストーリーの核となって展開していきます。

平和のカギを握る少女のレイと、
悪の力で銀河を征服する邪悪な戦士のカイロ・レンとの
戦いに終始するわけですが、
さすが、8作目のここまで、引っ張ってくると、
ほころびが目立って来ているように思えました。

本作だけ、観る人には楽しめるのは間違いはないが、
私みたいに最初から、ず〜っと観ている人には
多分、目新しい所がないと気が付くのでは。

と、言うことで私が気に入ったシーンは、
まんまるドロイドの”BB-8”の活躍と、
チューバッカの操縦を邪魔するスズメとペンギンを
ミックスしたような可愛い”ポーグ”でした。

監督はLOOPER/ルーパー」のライアン・ジョンソン。
 

題名  DESTINY 鎌倉ものがたり 2017年12月28日

映画ファンの皆さん、今晩は〜!

星野仙一さんが亡くなったとの訃報。
最近、少し顔色が悪くて、痩せたかなぁと思っていたが、
まだまだ、70歳だったのに。
中日の投手として巨人に闘志を燃やして向かっていった雄姿。
中日、阪神、楽天の3球団に
2008年北京五輪の日本代表での監督と、
選手、監督として見せる野球のスタイルは
目に焼き付いています。合掌!

今日の映画紹介は上映中の『DESTINY 鎌倉ものがたり』。
原作は西岸良平のコミック「鎌倉ものがたり」を
『ALWAYS 三丁目の夕日』チームが再集結して、
山崎貴監督が実写化。

キャッチコピーは、
”愛する妻の命を取り戻すため、
夫は黄泉の国へ旅に出るー”。

鎌倉に暮らすミステリー作家・一色正和(堺雅人)へ、
原稿を取りに来た亜紀子(高畑充希)は正和に一目惚れ、
お互いに魅かれ合って結婚するが、亜紀子にっては
鎌倉の生活に驚くばかり。

それもそのはず、道を歩けば、魔物や幽霊、妖怪や仏様、
挙句の果て、死神(安藤サクラ)までも現れるのだ。
どうやらここ鎌倉は、人と人ならざるものたちが
仲良く暮らす街らしい。

本業の小説執筆に加え、鎌倉署の捜査にも協力する
夫・正和は、その上、鉄道模型収集やら熱帯魚飼育やら
多趣味でもあり忙しい。

そんな一色家には、実年齢130歳? の
家政婦・キン(中村玉緒)、
腐れ縁の編集担当・本田(堤真一)、
果ては貧乏神(田中泯)が居座るなど個性豊かな面々が
次々に現れ騒がしい日々。

亜紀子の理想とはちょっと違うけれど、
楽しい新婚生活が始まった。

しかし、正和には亜紀子に隠していた秘密があった。
その秘密が原因で正和は結婚に
疑問を感じて生きてきたようだ。
正和はなぜ亜紀子を見初めたのだろうか?

ある日、病に倒れた正和が目を覚ますと、
亜紀子の姿が消えていた。
夫への愛にあふれた手紙を残して——。
なんと亜紀子は不慮の事故で亡くなっており、
黄泉の国(あの世)に旅立っていたのだった。

失って初めて気づく妻・亜紀子への愛。
正和は亜紀子の命を取り戻すため、
一人黄泉の国へ向かう決意をする。
そこで彼を待っていたのは、
亜紀子を黄泉に連れさった魔物たちとあの人の姿……。

一色夫婦の命をかけた運命が、今動き出す。

設定された場所が鎌倉と言うのがいいですね。
物の怪が住んでいても、なんとなく納得してしまいます。
その上、昔、茅ケ崎にいたので、江ノ電でよく、
鎌倉へ遊びに行っていたのが、懐かしく思い出されました。
特に緑色の江ノ電は、当時のままではないですか。

その電車で黄泉の国へ行くなんて、洒落ていますね。
その黄泉の国は、「千と千尋の神隠し」のような、
温泉宿風の家が軒を連ねて浮かんでいる場所。
当然、管理しているのは魔物たち。
さて、二人は黄泉の国から現世へ戻ることが出来るのか?

P.S
昨日の続きの「007/慰めの報酬」が
BS-TBSで18:30から放送されます。
これを観て、「ラスト・サムライ」をご覧下さい。
 

題名  オリエント急行殺人事件 2017年12月19日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

名古屋では、雪が舞っています。
雪を見て、頭に浮かび、口ずさむ歌は、
♪♪雪やこんこ あられやこんこ
 降っては降っては ずんずん積もる
 山も野原も わたぼうしかぶり
 枯木残らず 花が咲く

 雪やこんこ あられやこんこ
 降っても降っても まだ降りやまぬ
 犬は喜び 庭かけまわり
 猫はこたつで丸くなる♪♪

”雪やこんこ”と”雪やこんこん”と、
歌詞が違う歌があるのをご存知でしょうか。

積もるかなぁ〜?積もらないだろうなぁ〜!
寒さに弱い私は猫同様、コタツで丸くなっています。

今日の映画紹介は上映中の
『オリエント急行殺人事件
/Murder on the Orient Express』。
1974年にも映画化されたアガサ・クリスティの
名作ミステリーを
ケネス・ブラナーの製作・監督・主演で、
ジョニー・デップ、ミシェル・ファイファーら
豪華キャストの共演で新たに映画化。

前作のリメイク版ではなくリブートとなっていました。
キャッチコピーは、
”ミステリーの名作が、超豪華キャストで
全く新しいエンターテイメントに生まれ変わる”。

パリからトルコのイスタンブールまで約3000kmを
結ぶ国際急行列車のオリエント急行は、
1883年10月4日に開通。何度かの路線変更ののち、
1977年に廃止になるまで、その豪華な旅は
ヨーロッパ人の東洋への憧れを誘って来た。

アメリカで実際に起きたリンドバーグの息子の
誘拐殺人をモチーフとした密室殺人事件。

本作の新しいポイントは
@スマートでスタイリッシュなポアロ。
 推理だけでなく、アクションも有り。
A列車の外も舞台に、壮大なスケール。
 列車内だけでなく列車が
 雄大な景色の中を走る様子は一幅の絵のようでした。
B原作になかったオリジナル要素。
 ここが一番のポイントでした。
 この新たに追加されたシーンは見てのお楽しみ!

ベルギー人の有名な探偵の
エルキュール・ポワロ(ケネス・ブラナー)は
仕事でシリアに来ていたポアロは、帰国のため
トルコのイスタンブールからオリエント急行で
ロンドンへの帰途につくところだった。

オリエント急行の一等寝台車は満員だった。
が、友人で鉄道会社の重役のビアンキの取り計らいで
なんとかコンパートメントで落ちつくことが出来た。

三日間の旅が始まった。
2日目の夜、列車はセルビアのベルグラードを発って
ユーゴスラビア領へ入ったところで、
深夜、雪崩のため列車は雪で立往生してしまう。

夜中に悲鳴で目を覚ましたポアロは、
ラチェットが部屋の扉越しに車掌に
「悪夢を見た」とフランス語で話すのを聞く。

オリエント急行は雪の中に立往生したまま朝を迎える。
そしてポワロの隣りのコンパートメントにいた
アメリカ人の億万長者のラチェット(ジョニー・デップ)が、
刃物で身体中12か所を刺されて死んでいるのが発見される。

ポワロは国籍も身分も異なる同じ一等寝台の車掌と、
十二人の乗客たちの尋問を始めた。  

寝台車の乗客は、殺された資産家のラチェットと
秘書のマックィーン(ジョシュ・ギャッド)と
執事のベドウズ(デレク・ジャコビ)、

ハンガリー外交官のアンドレニイ伯爵(セルゲイ・ポルーニン)と
妻のエレナ(ルーシー・ボーイントン)、

ロシア人のドラゴミノフ公爵夫人(ジュディ・デンチ)と
メイドのシュミット(オリヴィア・コールマン)、

スウェーデン人宣教師のピラール(ペネロペ・クルス)、   
中年の米国人女性のハバード夫人(ミシェル・ファイファー)、

英国人教師のメアリー(デイジー・リドリー)、

元英国軍人でドクターの
アーバスノット大佐(レスリー・オドム・Jr)、

米国人の教授ハードマン(ウィレム・デフォー)、

イタリア人セールスマンのフォスカレリ(マヌエル・ガルシア=ルル)。

ポアロはラチェットから、
”脅迫を受けているので警護してほしい”と
頼まれていたが、彼の人柄に嫌悪感を感じ
彼の依頼を断っていたのだった。

さわりのシーンを少し、紹介しましよう。
ポアロはトンネルの中に席を設けて、
「最後の晩餐」風に、十二使徒ならぬ、
乗客全員を並べて、彼の推理を披露します。
そして、彼の決断は…。

そうです、有名な旧作を凌駕するために、
ケネス・プラナー監督は言っていますね。
「新たなアプローチを見つけることだった」と、
この、シーンもそのアプローチの一つで、
彼が示したした決断とは。

監督自身が演じる、ポアロが、どんなポアロを
見せてくれるのか、期待を持って見ましたが、
いゃ〜、予想以上の出来でした。
 

題名  猫が教えてくれたこと 2017年12月5日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

トランプ大統領が声明を発表し、エルサレムを
イスラエルの首都に認定する方針を表明のニュース。
一方的な決定はパレスチナの反発を招き中東の情勢悪化となり、
米国は又、テロのターゲットとなるでしょうね。
  
今日の映画紹介は上映中の
「猫が教えてくれたこと/Kedi」

舞台はヨーロッパとアジアの文化の交流地点であり、
数千年ものあいだ世界有数の大都市として
繁栄を誇ってきたトルコの古都、イスタンブール。

主人公はこの街に住む野良猫たち。
人間の大事な友達の「犬」と「猫」。
皆さん、犬派、猫派、どちらでしょうか?

私は今までは犬の方が人間に忠実でフレンドリーで、
猫は気ままで、自由奔放で個性的だと思ってましたが、
本作を観ても、そうだと思いましたね。

”犬は人間を神だと思っている。だが、猫は違う。
人間は神でないと分っていて、
人への感謝もわすれない。”と,
イスタンブールの住人に語らせていますが、その通り。

登場する猫は7匹の個性的な野良猫達。

まずは、生まれたばかりの子猫たちのために、
人間に食べ物をせがみ、ある時は盗んで
子猫の元にエサを運ぶ”泥棒猫のサリ”。

高級レストランのオーナーに取り入り、
客の邪魔にならないよう紳士的に
ローストビーフや七面鳥など、いつも美味しく
食事をいただく礼儀正しい”美食家デュマン”。

喧嘩が強く、旦那を尻にしいているくせに嫉妬深くて
相手が闘犬でも立ち向かう、気性が激しい
”最強のメス猫サイコパス”。

工場地帯の労働者たちになでられるのが
大好きなメス猫”ベンギュ”。

レストラン近くでエサを貰う代わりに、
ネズミ退治を仕事にしている”アスラン”。

下町の市場で働く商売人や客の人気猫の”デニス”。
遊び人風で周囲の大人たちの心を虜にする”ガムシズ”。

と、擬人化された猫たちを、地上10センチほどしか
離れていない地面すれすれでカメラを使い、
猫の目線で猫と、イスタンブールの猫道を撮影。

又、空撮での美しい街並みと地上を交互に描き、
異国情緒豊かな、イスタンブールを見せる工夫があり、
猫と人間の関係を、これらを背景としてストーリーを
上手く構成していますね。

監督がイスタンブールに生まれ、子供時代に
野良猫と共に過ごしたという、ジェイダ・トルン氏だけに、
猫の気持ちを判っての撮影は素晴らしい。

独特のトルコ音楽に合わせて、優雅にしなやかに、
動き回る猫たちを見ていると、ついつい眠っていました?

でも、知っている曲もありました。
それは、江利チエミが歌っていた♪♪ウスクダラ♪♪。
 

題名  ギフテッド 2017年11月28日

映画ファンの皆さん、今晩は〜!

今日の映画紹介は上映中の『ギフテッド/Gifted』。

「gifted」とは、なんでしょうね。辞書で調べると、
”天賦の才のある、有能な、(…に)才能があって、
有能で、恵まれて”などの意味があります。
「gifted」は動詞「gift」の過去形、または過去分詞。
と、言うことは神様からの贈り物だということでしょう。

キャッチコピーは、”いちばん大切なのは、<愛する>才能”。

フロリダ湾岸の小さな町に住む、生意気盛りの7歳の少女
メアリー(マッケンナ・グレイス)は片目の猫フレッドと
共に叔父のフランク(クリス・エヴァンス)に、
隣人のロバータ(オクタヴィア・スペンサー)に
可愛がられて、元気に毎日を過ごしていた。

フランクはメアリーをホームスクーリングしていたが、
メアリーを学校に行かせることにする。

学校では、ボニー先生(ジェニー・スレイト)が担任となり、
メアリーが数学に優れた才能を持っていることを知り、
校長と共に、もっと高度な教育を受けられる、
ギフテッドの子供達専門の学校へ行くことを 
フランクへ勧める。

しかし、フランクは
”いや、 僕は姉と約束したんだよ。
メアリーに普通の生活をさせるって。
彼女はここにいるべきだ”と、この話を断る。

メアリーの才能は、
優秀な数学者だった母から受継いだものだった。
母は「ナビエ・ストークス問題」という多額の懸賞金が
掛けられた問題を解いていたのだが、
メアリーを残して自殺してしまったのだ。

そんな中、フランクの母エブリン(リンゼイ・ダンカン)が
音信不通だった彼を探し当てて訪ねて来る。

エブリンの目的は孫娘のメアリーを、
娘の代わりに数学者として教育しようと考えたのだ。

フランクと母エブリンは、育て方の違いで対立し、
メアリーの親権を巡って裁判で争うことになる。

だが、メアリーのために才能を伸ばすことなのか、
このまま自分が普通に育てていくことなのか、 
フランクは悩む。
果たしてフランクの想いは、メアリーに届くのか…。

メアリー役のマッケナ・グレイスは実年齢は11歳。
天才子役と言われるだけに、
その演技は高く評価されているようです。

2017年8月の来日時のインタビューのニュースを見ると、
”ポケモンにハマっているの! 前から大好きだったけれど、
この2週間ぐらい前からポケモンのカードを
集めるようになって。
日本自体にもとても興味を持っていたから、
今こうやって日本にいることが信じられないぐらいうれしい。
あと、アニメや、アニメの絵を描くことも好きよ”、
と、歳相応のことを言っています。可愛いですね。

私も”才能”があればと昔は思ったことでしたが、
今は”才能”より、”ボケませんように”と、
思う今日この頃…!?

監督は「(500)日のサマー」のマーク・ウェブ。
 

題名  ローガン・ラッキー 2017年11月21日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

大相撲は横綱白鵬が千秋楽を待たずに、
13勝目(1敗)を挙げ、40回目の優勝。

白鵬の相撲を見て思うのは、
いつも、張って、差しにいく立ち合いが、
何だか一発、ぶん殴って相撲をしているようで、
禁じ手ではないだろうが、横綱だから堂々と、
正面からぶつかって勝って欲しい。

今日の映画紹介は上映中の『ローガン・ラッキー/Logan Lucky』。

あの「オーシャンズ11」のスティーブン・ソダーバーグが
2013年に映画監督業を退き、テレビ界へ転出。
本作はレベッカ・ブラウンのオリジナル脚本をもとに
再び、映画監督として復帰して制作した作品。

キャッチコピーは、
”悪運も実力のうち!?”。

若い頃、ジミー・ローガン(チャニング・テイタム)は
フットボール選手として活躍していたが、脚の怪我で引退。

それ以来、彼は建設作業員として働いていたが、
シャーロット・モーター・スピードウェイでの作業中に
足が不自由と言うだけで解雇される。

頭に来たローガンはまもなく開催される全米最大の
モーターカーイベントNASCARのレース中に
売り上げの大金を盗み出すという強奪計画をたてる。

早速、戦争で片腕を失った元軍人で冴えないバーテンダーの
弟・クライド(アダム・ドライヴァー)と、
美容師でカーマニアの妹・メリー(ライリー・キーオ)を
仲間に加えたジミーだったが、ツキに見放され、
「呪われた一家」と言われるローガン一家だけでは
頼りがない。

そこで、この大胆な犯行を成功させるため、
爆破のプロで現在、刑務所に服役中の
ジョー・バング(ダニエル・クレイグ)を仲間にすることに。
彼を脱獄させてレース場の大金庫を爆破した後、
看守が彼の不在に気づかないうちに
刑務所に戻すという作戦だ。
ジョーは弟のサムとフィシュを仲間に加えることを
条件に仲間になる。

レース当日、ローガン一味は、何百万ドルもの売上金を
運ぶエアシューター(気送管設備)があるサーキットの
地下に侵入。

全米犯罪史上最も驚くべき強盗事件は
成功したかのように見えた…。
しかしFBI捜査官サラ(ヒラリー・スワンク)の
執念深い捜査の手が迫っていた…。

「オーシャンズ11」風に鮮やかに展開するかと思ったが、
何をかいわんや、落ちこぼれの、
失うものが何もない者同士がタッグを組んで、
アイデアはいいが、怪しげな計画で、
本当に金を盗むことが出来るのかと、
思わせるのが監督の狙いでしょう。

あの“ジェームズ・ボンド”のダニエル・クレイグが
金髪でロシアンマフィア風のタトゥーで脱獄?して、
爆破のプロと言われるだけに豊富な科学知識?で
そこらの日常品で爆弾?を作るところが見所?でした。

ローガンの妹役のメリー・ローガンは
エルビス・プレスリーの孫娘のライリー・キーオ。
彼女は、シャープな顔立ちでいい女優になりそうです。

「一攫千金」×「一発逆転」と、
エキセントリックなトリックに
それは無いだろうと思わずに、大金を目指してGO!
 

題名  ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜  2017年1月12日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は上映中の
『ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜』。

原作は「科理の鉄人』を手がけた
作家・田中経一の「麒麟の舌の記憶」を、
滝田洋二郎監督が映画化。


1930年代の満洲で、天皇の料理番が考案した、幻のフルコース。
歴史に消えたレシピの謎を追うのは、どんな昧でも再現できる.
絶対味覚=騏麟の舌を持つ料理人。
最後の一皿に隠さされた、壮大な愛とは?

キャッチコピーは
「現代と戦前。二つの時代に現れた、
二人の天才料理人。ラストレシピ―それは、
失われた70年をつなぐ、壮大な愛のメッセージ」。

依頼人の「最後に食べたい料理」を
再現して高額の報酬を得る、
「最期の料理人」の異名を持つ佐々木充(二宮和也)。
彼はすべての味を記憶し再現することのできる、
絶対味覚=麒麟の舌の持ち主である。

幼少期に両親を亡くした充は、
同じ境遇の柳沢健(綾野剛)と、共に施設で育ち、
料理人になり、レストランを営む。

しかし、味にこだわるあまり、経営に失敗して
多額の借金を抱え込み、借金返済のため金さえ貰えば
何処にでも出かけ、出張料理人として稼いで返済していた。

そんなとき、中国料理界の重鎮の
楊晴明(笈田ヨシ)から、おもがけない依頼が来る。

その依頼とは、かつて満州国で日本人料理人の
山形直太朗(西島秀俊)が考案したという、
伝説のフルコース「大日本帝国食菜全席」の
レシピの再現であった。

楊は、かつて山形の調理助手としてメニュー作成に
協力していたが、太平洋戦争開戦によって消息を絶った
助手の鎌田正太郎(西畑大吾)と、ともに
レシピ集も行方が分からなくなったと充に話す。

そして驚くべきことに、
山形もまた充と同じ絶対味覚の才能を持っていたという。

「直さんの舌はまるで麒麟の舌だな」
”僕の舌はそんなに長くないよ”
「違う違う、そっちのキリンじゃないよ。伝説の麒麟。
一度味わった味を必ず再現できる料理人が、
この世の中にはいるって。そういう人は、
『麒麟の舌』を持っている料理人というって」
と、楊は山形との会話を伝える。

太平洋専横開戦直前の満州国で、山形は
三宅太蔵陸軍大佐(竹野内豊)の命令で
「大日本帝国食菜全席」のレシピを作るために
妻の千鶴(宮崎あおい)の助けを得て心血を注いでいた。

なぜ料理は発表されないまま歴史の
闇に消えてしまったのだろうか…?

依頼を受けて、充は70年の時を超えて、
消えたレシピの真実へと辿りつくことができるのだろうか?

単なる料理映画化と思ったら、とんでもない、
”レシピ”を探し出す、ミステリアスな展開に加えて、
昭和初期と平成の時代を料理をキーワードに、
見事にリンクさせて、
「料理とは」と、考えさせられる映画でした。

ところで、皆さんは「最後の晩餐」ならぬ、
「最後の食事」は何をご所望されますか、
”カレーライス”、”豚カツ”、”とんちゃん”、
”肉じゃが”などいろいろありますが、

私は「最期の料理人」の世話にならなくても、
シンプルに、アツアツのご飯に生卵でOK!
そうです「卵かけごはん」を食べて、
「最後の食事」としたいですね。

しかし、料理で泣くとは思いもよらなかった。
隣の女性が爆泣きするものですから、
こちらもついつい…。今から観られる人は
ハンカチを用意してお出かけください。
 

題名  ブレードランナー 2049  2017年10月29日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は上映中の
『ブレードランナー 2049/Blade Runner 2049』。

1982年制作の映画『ブレードランナー』の
30年後を描く続編。前作の主演ハリソン・フォードが
引き続きリック・デッカード役で出演。

前作の監督リドリー・スコットは製作総指揮を務めて、
監督は「メッセージ」「ボーダーライン」のカナダ出身のドゥニ・ビルヌーブ。

キャッチコピーは”今、人間と人造人間《レプリカント》の
その境界線が崩れ去ろうとしている…”。

2049年、貧困と病気が蔓延するカリフォルニア。
人間と見分けのつかない《レプリカント》が
労働力として製造され、 
人間社会と危うい共存関係を保っていた。

危険な《レプリカント》を取り締まる捜査官は
《ブレードランナー》と 呼ばれ、
2つの社会の均衡と秩序を守っていた…。

LA市警の最新型レプリカントの
”K”(ライアン・ゴズリング)は
「ブレードランナー」として、旧式レプリカントを
「解任(殺害)」する任務に就き、
家に帰れば、ウォレス社製のホログラフィーの
恋人ジョイ(アナ・デ・アルマス)と過ごしていた。

”K”は反逆レプリカントの
サッパー・モートンを「解任」する。
その捜査中に帝王切開の合併症で死亡した女性の
レプリカントの遺骨が入った箱を見つける。

”K”の上司・ジョシ警部補(ロビン・ライト)は
レプリカントの妊娠は不可能であるとされていることを
踏まえて、その事実を公表されて起きるである不都合を
考慮し、”K”に事件の証拠をすべて消去して、
生まれた子供を始末するように命令する。

”K”はウォレス社の社長である
ネアンダル・ウォレス(ジャレッド・レト)を訪ね、
記録を調べ、遺体がネクサス6シリーズのレイチェルであり、
彼女が30年前に姿を消したLAPDの元ブレードランナー、
リック・デッカード(ハリソン・フォード)と
恋愛関係にあったことを知る。

ウォレスは、”あらゆる文明は、
使い捨ての労働者で成り立つ。多くは作れない”と、
レプリカントの生殖能力を
完成させることによって自社の事業拡張を考えていた。

彼の秘書で用心棒であるレプリカントの
ラヴ(シルヴィア・フークス)に
”K”を尾行して子供を見つけることを命ずるが…。

前作同様、荒れ果てた街に酸性雨が降り、
怪しげなネオンが輝く場面は、前作と同じショットの
アングルなので、これに気が付いた人はエライ!です。

”k”のバーチャルリアリティーの恋人のジョイや、
廃墟と化したホテルにもホログラムの
プレスリーにフランク・シナトラが懐かしい歌を
歌いながら登場するシーンは斬新で、
ラスベガスの崩れ落ちた巨大な造形物など、
背景には凝っていますね。

さて、レプリカントが人間と同じように妊娠して増えると、
人間の存在価値には?がつき、
それがテーマのキャッチコピーになるのでしょう。

人工知能の進歩の状況から鑑みると、
本作も現実性を帯びるから、不思議です。
監督はこの視点から、「人間の存在意義」を
見ているのでしょう。

ところで、前作の主人公の
デッカード(ハリソン・フォード)が
隠れて、守っている秘密は何でしょうね。

2時間43分もアッと、いう間と思うほど面白かったです。
 

題名   アトミック・ブロンド 2017年10月2日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

大リーグのワールドシリーズは今日が7戦目。
最後の決戦にダルビッシュ有投手が登板予定。
9時から試合開始、前回の汚名を晴らすことが出来るか、
楽しみですね。

今日の映画紹介は上映中の
『アトミック・ブロンド/Atomic Blonde』。

原作はアンソニー・ジョンストンとサム・ハートの『The Coldest City』。

キャッチコピーは”最強の女スパイ、現る”、”誰も信じるな”。

冷戦末期の1989年。
英国秘密情報部“MI6”のエージェント、
ローレン・ブロートン(シャーリーズ・セロン)が
M16主任のグレイ(トビー・ジョーンズ)から受けた指令は二つ。

一つは、東ドイツ国家保安省のシュタージの
スパイグラスが西側亡命と引き換えに
最高機密のリストをMI16のガスコインに渡すが、
彼は殺され、リストは何者かに奪われる。奪われた極秘リストの奪還。

二つ目のミッションは二重スパイ“サッチェル”の正体を
突き止めよという密命を帯びベルリンに降り立つ。

そこで、ベルリンに潜入中のエージェントの
デヴィッド・パーシヴァル(ジェームズ・マカボイ)と
合流するが、彼女の行動は敵側に筒抜けとなっていた。

誰が敵か味方かまるで分からない状況の中、
フランス対外治安総局DGSEのスパイの
デルフィーヌ(ソフィア・ブテラ )の助けを得て、
ローレンは情報を集める。

リストを狙い、ベルリンに集結する世界各国のスパイが
次々と襲いかかるが、ローレンは強靱な肉体と
圧倒的戦闘スキルで敵をなぎ倒していくが…。

シャーリーズ・セロンの名前に惹かれて観ましたが、
8人のパーソナルトレーナーをつけてトレーニングを
したと言うだけに、
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』以上に、
切れのいいアクションには先輩のボンドも顔負けでしょう。

女性ならでの特徴を生かして、情報を得るために
デルフィーヌとの同性愛を取り入れたり、
彼女の得意技の必殺回し蹴りを繰り出す時に
黒いミニスカート間からガーターベルトで
吊ったストッキングがチラリと見えるのは
観客へサービスでしょうか?

又、白いエナメルのレインコートとサングラスで
闊歩する姿は、暗いベルリンの街にフィットしていました。

インディ・ジョーンズのように、縄?を鞭のように駆使して
倒し、挙句の果てには敵の首に縄を巻き付け、
窓から飛び降りシーンにはオオっと驚きでした。

アクションもさることながら、誰が敵か味方がわからない中で
最後のどんでん返しには、そう来るかと、ビックリでした。

監督は「ジョン・ウィック」のデヴィッド・リーチ。
 

題名   バリー・シール/アメリカをはめた男2017年10月24日

映画ファンの皆さん、今晩は〜!

今日の映画紹介は上映中の
『バリー・シール/アメリカをはめた男/
American Made』。

1970年代、大手航空会社の天才パイロットとして活躍し、
その後CIAから極秘密輸作戦のパイロットにスカウトされ、
さらに麻薬の密輸で莫大な財産を築いた
実在の人物=バリー・シールの生涯を完全映画化。

”This movie is based on a true story”とは、
思えないストーリーでした。

キャッチコピーは
”嘘みたいなにぶっ飛んだ衝撃の実話”。

バリー・シール(トム・クルーズ)は
TWAでパイロットとして働いていた。
シールは若くして機長に昇進し立場を利用して
密輸で金を稼いでいた。CIAの
モンティ・シェイファー(ドーナル・グリーソン)は
それを知り、勧誘する。
”君ほどのパイロットは、他にすべきことがある
 退屈だろう、政府のために働け”、
”CIAなのか?”と、その操縦の腕前を生かして
CIAの極秘の偵察任務の仕事につかせる。

数年後、シールはパナマの独裁者、
マヌエル・ノリエガと
CIAの仲介人の役割をも務めるようになる。

CIAはシールが麻薬の密輸を知り警告するが無視する。
一方、麻薬取締局(DEA)はシールを
逮捕すべく行動を開始した。

その後、シールはニカラグアの親米反政府組織、
コントラに武器を密輸するCIAの任務も請け負う。
コントラが本気で政府を倒す気がないと確信したシールは、
武器をカルテルに横流ししてさらに儲けていった。

CIAが提供した広大な土地の小さな空港を大きくして、
パイロット5人で密輸集団を作り、金儲けに励む。

シールをコントロール出来なくなったCIAは、
政権の変化もあり、シールを見放して、
地元警察とDEAとFBIとATFが逮捕するのを黙認した。

シールは逮捕されたが、ニカラグアの左翼が麻薬の密輸に
関与している証拠をホワイトハウスが探していることを知り、
証拠の提供と引き換えに、自身を釈放するという取引を
ホワイトハウスに持ち掛ける。
しかし、それはメデジン・カルテルを裏切ることだった…。

本作のトム・クルーズは悪役?を、
嬉々として演じていますね。家族も登場させて、
最初は妻のルーシー(サラ・ライト)にも
内緒で、後半は国の為にと大見得をきり、金儲けに精を出し。
”家が札束だらけで邪魔よ、片づけて”、
”後でな”のシーンは笑えましたね。

金の置き場所に悩む、シールを見て思いましたね。
金は物に変えて、役に立つものだと、
しかし、金がない人には関係がないことでした。

ラストシーンを見て、映画のサブタイトルは
「アメリカをはめた男」ではなく、
「CIAにはめられた男」の方がとの印象でした。

それは無いだろうと思うところも有りましたが、
トムの活躍とテンポの良さで、目立たなかったです。

監督は「オール・ユー・ニード・イズ・キル」に続き、
クルーズとタッグを組むダグ・リーマン。
 

題名   猿の惑星聖戦記 2017年10月18日

映画ファンの皆さん、今晩は〜!

今日の映画紹介は上映中の
『猿の惑星: 聖戦記/
War for the Planet of the Apes』。

SF映画「猿の惑星/1968年」をリブートした
「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」
「猿の惑星:新世紀(ライジング)」に続くシリーズ第3弾。

前作「新世紀」から2年。
愛する者を失ったシーザーと、彼の抹殺をもくろむ人類。
極限の怒りと葛藤のドラマが交錯するとき、
猿と人類の”人間性”をかけた”聖戦”が始まる。

キャッチコピーは
”そして、猿の惑星になる”。

今までの粗筋は、
15年前、ウィルス感染症(猿インフルエンザ)により、
人間は一部の耐性を持つ者を除き、死亡。
一方で猿達は知性を手に入れた。

チンパンジーのシーザー(アンディー・サーキス)は
人間と平和を維持しながら住み分けしていたが、
虐待を受け人間を恨むコバ(トビー・ケベル)が
率いるグループが彼を裏切り、人間と戦い始める。

人間に勝った、猿人達はコバ派とシーザー派で抗争となり、
シーザー派が勝利。しかし、これが人間vs猿達の本格的な
戦いが始まるきっかけとなり、本作はここから始まる。

軍隊アルファオメガがシーザー達の拠点を攻撃する。
この舞台にコバに忠誠を誓っていた。
人間からはドンキーと呼ばれるゴリラのレッドが
人間をサポートをしながら、隠れ家を攻撃する。

何とか、反撃したシーザーは人間とレッドを捕虜にするが、
猿達は平和的であると証明するために彼らを無傷で解放。

シーザーたちのに新天地を探しに行っていた、
ブルーアイズとロケットが戻り、
居住地に適していると報告する。

その晩、シーザー達を
マカロック大佐(ウディ・ハレルソン)が
部隊を指揮して襲い掛かって来る。必死の反撃も空しく
妻と息子のブルーアイズを殺される。

怒り狂ったシーザーは復讐の為、
マカロック大佐を追うが…。

見所はストーリーもさることながら、
リアリティを追求した最先端のVFX。

従来のモーション・キャプチャーよりも俳優の動きを
精細にデータ化する「パフォーマンス・キャプチャー」が
使われていて、人間の動きをそのまま、
猿の動きにすることが出来るので、表情、
アクションが活き活きしていて本物の猿そのものです。

本作を見て、おおっと、気が付くのは、
マカロック大佐が、「地獄の黙示録」で
マーロン・ブランドが演じるカーツ大佐にそっくり、

又、檻に閉じ込められた猿達が脱獄する場面は、
「大脱走」を参考?にしたのでしょう。

第2作に続き監督はマット・リーブス。
 

題名   人生フルーツ 2017年10月10日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

国際親善試合で日本はハイチと引き分け。
ハリルホジッチ監督が怒るのは無理はない。
若手の起用しての戦いは、
見ていて”やはり、なぁ〜”でした。

今日の映画紹介は上映中の「人生フルーツ」。
東海テレビで2016年3月に放送されて、
第42回放送文化基金賞番組部門最優秀賞受賞した
ドキュメンタリー番組を劇場版として再編集された映画。

TVで見られた人は多いでしょう。
でも、映画館で観ると、
より見応えのあるドキュメンタリーになっていました。

津端修一さん90歳、英子さん87歳。
風と雑木林と建築家夫婦の物語。

キャッチコピーは
”人生は、だんだん美しくなる”。

愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウンの一隅。
雑木林に囲まれた一軒の平屋。

その家はニュータウンの基本設計をした建築家の
津端さんが、師であるアントニオ・レーモンドの
自邸に倣って300坪の土地の一角に建てた
30畳一間、平屋建ての杉の丸太小屋。

家の周りには、自然との共生を求めて、
丹精に育てられた四季折々の70種類の野菜と
50種の果実が育てられ、その自然の恵みは
妻・英子さんの手で食卓を彩る。

”むかし、ある建築家が言いました。
家は、暮らしの宝石箱でなくてはいけない”との
ル・コルビュジェの言葉を実践して、
二人はお互いに助け合って、穏やかに自給自足に
近い生活を送っています。

勿論、肉や魚などは年金支給日に
名古屋の栄まで出かけて、食料品を買いに行く
シーンなどは微笑ましいです。

ドキュメンタリーですから、夫婦の出会いから、
今に至るまでをエピソードを丁寧に
積み上げて描いているのもいいですね。

ストーリーの構成も良かったです。

修一さんが草取りの後、昼寝して二度と
目覚めなかったシーンで映画は終わりかと思ったが、

この後に、彼のコンセプトを生かした設計で
佐賀県伊万里市の精神科クリニック建築の仕事を
手掛けていて、完成を目にすることはなかったが、
彼の意志が引き継がれていき、
生かされていくことに感動しました。

ナレーターの樹木希林が
何度も繰り返して言ってるフレーズは、

”風が吹けば、枯れ葉が落ちる。
枯れ葉が落ちれば、土が肥える。
土が肥えれば、果実が実る。
こつこつ、ゆっくり。人生、フルーツ”。

二人はこの言葉通り、人生のフルーツを実らせていたのです。

TVでこのドラマを見逃していた人は、
ぜひ映画館まで足を運んでください。
監督は伏原健之 。

P.S
今日のTV放映される映画は、
BSプレミアムで13:00から「大いなる決闘」。
BSジャパンで17:50から「キング・ソロモンの秘密」。
引き続き20:00から「今そこにある危機」。
好きな映画を追楽しめ下さい。
 

題名   アウトレイジ 最終章 2017年10月8日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

台風接近中の、選挙は明日ですね。
台風並みに荒れに荒れている、選挙戦。

人物か、政策か、政党かと誰に投票するか、悩んでいます。

今日の映画紹介は上映中の『アウトレイジ 最終章』。
第74回ヴェネツィア国際映画祭のクロージング作品。

ヤクザ抗争を描いた2012年公開の
『アウトレイジ ビヨンド』の続編。

一作目は『アウトレイジ/2010年』では、
巨大組織である山王会の内部抗争を、

『アウトレイジ ビヨンド/2012年』では、
関東の山王会と関西の花菱会との巨大抗争を
描いていましたが本作の抗争は…。

それぞれの映画に共通する、テーマの
「裏切り」「駆け引き」「騙し合い」を、
飛び交う銃弾と怒号、飛び散る血しぶきの
バイオレンスをこれでも、これでもかと見せつけられると、
気の弱い人は観ることが出来ないでしょうね。

と、言う小心者の私が、何故、観たのかと言うと、
”怖い物、見たさ”です。

キャッチコピーは「全員暴走」。

オープニングは韓国の済州島で、
のんびりと釣りをしているのは
元大友組組長の大友(ビートたけし)と
子分の市川(大森南朋)。

大友は今は、張(チャン)グループが
取り仕切るの歓楽街の用心棒。

そんな中、日本のやくざでSM大好きの
花菱会の花田(ピエール瀧)が女たちを
いたぶっているとの連絡が入り、大友は駆け付ける。

花田は大友に脅かされて、後で200万を払うことで
手を打って、部下に後始末を任せ、
自分はさっさと日本に帰る。
ところが、後日、金を取りに行った、
張会長(金田時男)の部下が花田の子分に殺されてしまう。

一方、日本では関西の花菱会が関東の山王会を配下に
収め、定年退職した会長の座は、前会長の娘婿で、
元証券マンの野村(大杉漣)が花菱会を取り仕切っていた。

古参幹部の西野(西田敏行)は会長の野村を蹴落として
後釜を狙っていた。それを、薄々感じていた野村は
若頭補佐の中田(塩見三省)に西野を殺すように命ずる。

と、まぁ〜、韓国のヤクザと花菱会、山王会に大友と
複雑な四つのグループの争いが勃発。
さすが、ここに警察を絡めると描き切れないのか
ヤクザ同士の争いだけでまとめてありますね。

”なんだ、このやろーバカヤロー、殺すぞ”と
怒号が飛び交う映画はバイオレンスそのままの
ドンパチ映画。

その中に、関西弁の”ボケ”を西野が連発して、
死んだフリをする「ボケ」役を演じていた西田敏行の
存在感が面白かった。
 

題名   僕のワンダフル・ライフ 2017年9月29日


映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は上映中の
「僕のワンダフル・ライフ/A Dog's Purpose」。

W・ブルース・キャメロンが愛犬を亡くした恋人のために
書いた小説『野良犬トビーの愛すべき転生』を
「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」、
「HACHI 約束の犬」など、犬の映画?で
知られるラッセ・ハルストレム監督が映画化。

キャッチコピーが
”僕の愛は不死身なのだ”のように、
最愛の飼い主に会うために、50年で3回も生まれ変わった
犬のベイリーが最初の飼い主の恩を忘れずに恩返しする物語。

ゴールデン・レトリバーの子犬ベイリーは、
暑い車の中に閉じ込められて熱中症で苦しんでいるところを、
8歳のイーサン(ブライス・ゲイザー)と
母親(ジュリエット・ライランス)に助けられる。

反対する犬嫌いの父親(ルーク・カービー)を
”僕が何でもお世話をする”と、説得する。
ベイリーと名付けられた子犬は、イーサンと
喜びも悲しみも分かち合い、固い絆で結ばれていく。

そんな中、高校生のイーサンは友人の逆恨みで
アメフト選手になる夢を断たれ、
ベイリーが取り持って彼の恋人となった
ハンナ(ブリット・ロバートソン)とも別れてしまう。

だが、犬の寿命は人間よりう〜んと短い。
二人の楽しい時間はアッというまに過ぎて行き、
ついに、旅立つ日がきてしまったが、
しかし、ベイリーの愛は不死身だった!

ベイリーはイーサンを心配し、ジャーマンシェパード、
コーギー、セントバーナードや、
オーストラリアンシェパードのミックスにと姿を変えても
ベイリー気持ちはイーサン一筋。

”イーサンを愛し、幸せにするのが僕の役目”だからと
何度も生まれ変わり、イーサンを探すが、世の中は広い
彼をなかなか見つけることが出来ない…。

さて、ベイリーはシニアとなった
イーサン(デニス・クエイド)を
どのようにして見つけるのでしょうか?

ハルストレム監督は「ギルバート・グレイブ」や
「ショコラ」で見せた、優しさをイーサンを通して
感じさせてくれますね。

犬の目線で見て、嗅覚が犬の犬生(犬の一生)に
如何に重要かと、犬の声を『美女と野獣』などの
ジョシュ・ギャッドが担当して、犬の思いを言葉にして
伝えてくれるところも解りやすくて良かった。

「輪廻転生」は私も信じていることなので、
ベイリーの転生も違和感なく受け入れることが出来ました。
何よりも、犬が飼い主を慕い愛する気持ちが画面から
伝わって来ます。
クライマックスシーンでは、思わず涙が…。

愛犬家、必見の映画です。

 

題名   エイリアン: コヴェナント 2017年9月24日


映画ファンの皆さん、おはようございます!

 

今日の衆院解散の前に民進党の前原誠司代表は

「希望の党」からの立候補容認へ、とのニュース。

 

”どんな手段を使ってもどんな知恵を絞っても安倍政権を

終わらせる。野党がばらばらでは選挙は勝てない。

力を合わせて日本の政治を変える”と、語っていますが、

党を離脱する人が増える一方では、

当選できそうな党に逃げ込むのは政治家の常套手段。

 

前原代表は無所属で立候補するようです。

しかし、選挙費用が600億円とは、これも税金の無駄遣い?

 

今日の映画は上映中の

『エイリアン: コヴェナント/Alien: Covenant』。

 

本作は2012年の映画『プロメテウス』の続編であり、

リドリー・スコット監督が1979年公開の『エイリアン』の

前日談として製作された新シリーズの2作目の位置付け。

 

キャッチコピーは”絶望の、産声”、

「”エイリアン誕生”の想像を絶する真実!」。

 

2104年。地球から他の惑星へ移住者を

運ぶ宇宙船のコヴェナント号は、

冷凍休眠中の2千人の入植者と1千体以上の人間の胎芽を抱え、

人類の新天地となる惑星「オリガエ6」に向けて航行していた。

 

アンドロイドのウォルター(マイケル・ファスベンダー)が

一人で船を管理し、他の乗組員も休眠中だった。

 

航行の途中、ニュートリノの衝撃波を受け、

船に致命的な障害が生じる。

 

休眠中の15名の乗員は次々目覚めるが、船長のブランソンは

カプセルのトラブルで火に包まれ焼死する。

妻で人類移住計画責任者の

ダニエルズ(キャサリン・ウォーターストン)は悲嘆にくれる。

 

悲しみの中、目覚めた乗組員たちは二人を船外に送り出し、

ソーラーパネルの修理を始めるが、二人が船外作業中に

突然雑音混じりの信号を受信し一時、混乱に陥る。

 

が、作業は無事に終わり、電波妨害のトラブルを

解析してみると、かすかに、英語の歌が聴こえるではないか、

近くの惑星から発信したと判り、発信源の惑星を調べると、

目的地のオリガエ6より

数週間の航行で行ける地球型の惑星だと判明。

 

船長代理となったオラム (ビリー・クラダップ)は

調査隊を編成し、惑星の調査を決断する。

しかし、ダニエルズは決められたオリガエ6へ

行くべきだと主張するがオラムに押し切られる。

 

調査隊は武装した護衛部隊を含め、

10名が着陸船で惑星に降下し、調査を開始する。

 

惑星は自然豊かな環境で、地表では麦のような植物が

自生していたが、何故か動物など生命体は存在しいなかった。

 

と、前半はこの惑星に着陸するまでの経過で展開しますが、

後半にエイリアンが登場しますね。

 

何故、エイリアンが生まれたかの秘密に、

生体になるまで形態や進化した個体の映像がリアルで

前作のように、暗闇の中の登場ではなく、明るい場所での

それぞれの形態で画面一杯に出てくるのは怖いですね。

CGの進化で、よりエイリアンの恐ろしさが実感されました。

 

ヒロインのキャサリン・ウォーターストンは

優しい顔立ちなので、どうしても前作の

シガニー・ウィーバー演じるリプリーと比較すると、

顔馴染み?になるまでは物足りないと感じるのは仕方がないか。

 

本作の主役はプロメテウス号に随行していた

アンドロイドとウォルターと同じ容姿をしたデヴィッドでした。

今から、観る人はデヴィッドを注視して下さいね。

 

 

 

題名   ダンケルク 2017年9月14日


映画ファンの皆さん、おはようございます!

 

安倍首相が28日衆院解散と表明 。

敵前逃亡の解散だが、私が心配するのは

消費税10%引き上げて、増税分を

国の借金返済に充てず、他に使うと言うこと。

 

と、言うことは借金は増える一方なので、

又、次に増税しますと言っているのと同じではないか?

 

借金して、財布を一杯にすることは、誰にでも出来る。

如何にして、借金を返すかが、高給取りの政治家の

仕事ではと思いますが、皆さん、どう考えられますか?

 

今日の映画は上映中の『ダンケルク/Dunkirk』。

 

実話を基に『インセプション』、

『インセプション』、『インターステラー』の監督、

クリストファー・ノーランがドイツ軍によって

フランス北端の町に追い詰められた連合軍兵士たち

40万人の運命と、救出に挑んだ者たちの活躍を描く。

 

キャッチコピーは

”絶体絶命の地「ダンケルク」に追い詰められた

若者たち。残り時間、わずか”、”生き抜け”。

 

第二次世界大戦初期の1940年。

イギリス、ベルギー、カナダ、フランスから

成る連合軍兵はダンケルク海岸でドイツ軍に包囲され、

チャーチル首相が指令を下したコードネーム

ダイナモ作戦は失敗し、撤退せざるを得なかった。

 

英国陸軍二等兵・トミー(フィン・ホワイトヘッド)は

ダンケルクの街で突然、ドイツ軍の銃撃で小隊は全滅。

 

独り生き残った彼は、

撤退作戦中のダンケルクの砂浜に辛うじて、たどり着く。

 

彼はそこで無口なギブソン(アナイリン・バーナード)と

偶然出会い行動を共にする。

 

一方、撤退作戦のため、民間船徴用の命令を受けた

ドーソン (マーク・ライランス)は

息子のピーター(トム・グリン=カーニー)と

ピーターの友達のジョージ (バリー・コーガン)と共に

兵士の救出のため、イギリスからダンケルクに向けて出港する。

 

そんな中、 英国空軍のパイロットの

ファリア(トム・ハーディ)と

コリンズ(ジャック・ロウデン)は

愛機・スーパーマリン スピットファイア戦闘機を駆り、

ダンケルクで、連合軍へ攻撃を仕掛ける、

ドイツ空軍への阻止攻撃に赴く。

 

監督は語っていますね。

空(飛行機)、陸(浜辺)、海(海軍の撤退)の

3つの視点から語られる”トリプティック(triptych)”として

映画を製作したと言うだけに、陸海空を見事にミックスしての

場面転換は見事ですね。

 

撮影にはIMAX65mmと65mmの

ラージフォーマットフィルム・ストックを使い、

IMAXカメラが手持ちで使われているだけに、

その独特の色合いは素晴らしいですね。

IMAXで、観なかったの残念でしたが、

どの画面を切り取っても一幅の絵をみているようでした。

 

セリフも最低限で、従来の戦闘場面もなく、

ただ、撤退するだけ。

ひたすら生き延びるために必死にあがく、

トミーの心情が切なかったです。

 

何はともあれ、砂浜、空、海と縦横無尽に駆け巡り、

史上最大の救出作戦を”究極の映像体験”を

映画館へ行って、お楽しみ下さい。

 

題名   関ヶ原 2017年9月7日


映画ファンの皆さん、おはようございます!

 

陸上男子で桐生祥秀(東洋大)が

日本学生対校選手権の100メートル決勝で、

日本人で初めて「10秒の壁」を破る

9秒98の日本新記録を樹立\(^o^)/!

 

今日の映画紹介は上映中の「関ヶ原」。

 

ご存知、石田三成と徳川家康を主人公に、

豊臣秀吉の死から天下分け目の関ヶ原の戦いに

至るまでの過程を石田三成の目線で描いた、

司馬遼太郎原作の歴史小説『関ヶ原』の映画化作品。

 

司馬遼太郎の小説の映画化は、

1999年公開の『梟の城』以来18年振り。

 

先月、紹介した「蜩ノ記」でも、役所と岡田は

共演していましたね。

 

キャッチコピーは、

”日本の未来を決した、わずか6時間の戦い。

誰もが知る「関ヶ原」の誰も知らない真実…”。

 

冒頭のシーンは長浜城主だった秀吉(滝藤賢一)が

狩りの途中のどが渇いて、ある寺に立ち寄り

茶を所望したところ対応した寺の小姓が

「三献茶」で秀吉にお湯を差し出す。

 

この気配りで、秀吉に才を認められ、

秀吉の小姓となった石田三成(岡田准一)。

 

成長し大名にとりたてられた三成は

自分の石高の半分をもって、猛将として名を馳せた

牢人の島左近(平岳大)を家来に乞う。

 

秀吉に忠誠を誓いながらも、利害によって天下を

治めることに疑問を感じ正義で世の中を

変えようとする三成の説得に左近は

”天下ことごとく利に走るとき、

ひとり逆しまに走るのは男として面白い”と

三成に仕えることを決意する。

 

又、伊賀の忍び・初芽(有村架純)も、“犬”として

三成に仕えることになる。

 

秀吉の体調が思わしくない。

天下取りの野望を抱く徳川家康(役所広司)は、

秀吉の不興を買う小早川秀秋(東出昌大)や

他の秀吉恩顧の武将たちに、言葉巧みに取り入っていく。

三成は、そんな家康が気にくわない。

 

1598年8月、秀吉逝去。

翌1599年閏3月、大老前田利家(西岡徳馬)も亡くなると、

先の朝鮮出兵時から三成に恨みを持つ

福島正則(音尾琢真)や、

加藤清正(松角洋平)ら秀吉子飼いの七人党が、

三成の屋敷を襲撃する。

 

三成は奇策で、家康の屋敷に逃げ込み難を逃れるが、

このことで佐和山城に蟄居。家康の影響力が増していく。

 

1600年6月、家康が上杉討伐に向かう。

上杉家家臣・直江兼続(松山ケンイチ)と

家康の挟み撃ちを図っていた三成は、

盟友・大谷刑部(大場泰正)らを引き込み、

毛利輝元(山崎清介)を総大将に立て挙兵する。

 

三成の西軍、家康の東軍が、覇権をかけて動き出す。

1600年9月15日。決戦の地は関ヶ原。

三成は、いかにして家康と世紀の合戦を戦うのか? 

そして、命を懸けて三成を守る初芽( 有村架純)との、

密やかな“愛”の行方は……。

 

権謀渦巻く中、「愛」と「正義」を貫き通す

“純粋すぎる武将”三成と野望に燃える家康の

戦いが今、幕を開く…。

 

裏切り、寝返り、権謀術数がまかり通る戦国時代。

東軍、西軍どちらにつくか、損得勘定で動く大名たち。

彼らを篭絡する術にたけていたのはタヌキ親父の家康は

次々と、大名たちを取り込んでいく。

 

本作では三成が「大一大万大吉」を

旗印にして戦うが、彼の信念は

「一人が万民のために、

 万民は一人のために尽くせば、

 天下の人々は幸福(吉)になれる」に尽きるようです、

彼は正義のために挙兵したのかどうか?

 

登場人物が多いので、今から見る人は

東軍、西軍の布陣を頭に入れて、判りやすいでしょう。

 

アクションはCGに頼らず、

エキストラ総数3000人に延べ400頭の騎馬に鉄砲隊に

大砲が画面を縦横無尽に駆け回るシーンは迫力満点でした。

 

原田員人監督は三成の”愛”の部分にもスポットを

当てて、三成を描きかったのか、初芽を登場させるが、

ちょっと、これには展開上、無理があったのでは?

 

「関ヶ原」はハイキングコースなので

何回も行っていますが、今度、行ったときは別の視点から、

笹尾山から俯瞰して見ようと思ったことでした。

 

天下取りの見果てぬ夢を追い求めて関ヶ原盆地に

群れ集った10数万の戦国将兵たち…。

 

しかし、入場料1100円で、400年以上前に戻り、

臨場感あふれる「関ヶ原の戦い」を目の当たりにして

見ることが出来るとは、幸せです!映画っていいですね!

 

題名  ワンダーウーマン 2017年8月31日


映画ファンの皆さん、おはようございます!

 

今日は爽やかな秋晴れ!何は無くとも、

ぼんやりと青い空に浮かぶ白い雲を見ていると

”おうい くもよ

 ゆうゆうと

 ばかに のんきそうじゃ ないか

 どこまで ゆくんだ

 ずっと いわきだいらの ほうまで ゆくんか”の詩が

頭に浮かび、”僕は幸せだなぁ〜!”と思います!?

 

今日の映画紹介は上映中の

『ワンダーウーマン/Wonder Woman』。

ご存知の「DCコミックス」のアメリカン・コミック

『ワンダーウーマン』の実写映画作品。

 

キャッチコピーは、

”美しく、ぶっ飛ばす”。

女だけの島で育ち、男性を見たことすらないプリンセス。

彼女はなぜ、最強のスーパーヒーローなのか…?

 

女性だけが住むパラダイス島でただ一人の子供は

アマゾン族の王女ダイアナ(リリー・アスペル(8歳時))。

彼女は幼い頃から戦士になることを夢見ていた。

(この娘が元気が良くて、

アクションの真似をするシーンは可愛いですね)。

 

母親であるヒッポリタ女王(コニー・ニールセン)は

ダイアナの身を案じ、戦い方を学ぶことを禁止していた。

 

しかし、ヒッポリタの妹で史上最強の将軍と呼ばれた

アンティオペ( ロビン・ライト)の説得もあり、

ダイアナは誰よりも過酷な修行を繰り返し、

アンティオペをしのぐ強さを身に付ける。

 

ある日、成長したダイアナ(ガル・ガドット)は

霧で隠されていた島へ偶然、侵入して来た飛行機が

墜落するのを目撃して、米国人スパイで操縦士の

スティーブ・トレバー(クリス・パイン)を救出する。

 

始めて男を見たダイアナがスティーブの裸を見て

いろいろ質問するシーンは笑えましね。

女性だけの島なのに、何故、彼女が生まれたのかと

私はすぐ思ったのですが、その理由は観てのお楽しみ!?

 

真実の投げ縄(ダイアナが身に付けているアイテムの一つ)の

力を使って、彼からドクター・ポイズン(エレナ・アナヤ)が

ドイツ軍のエーリヒ・ルーデンドルフ総監

(ダニー・ヒューストン)の命令で

マスタードガスの新兵器を開発していることを知り、

ダイアナは「外の世界」の悲惨さにショックを受ける。

 

戦いの神アレス(ゼウスの弟で兄弟喧嘩に負けて逃亡中)の

関与を確信したダイアナは、トレバーとともに

「外の世界」へ戦争を終わらせるために

ロンドンへ向かうのだった…。

 

文句なしに最強美女戦士のスーパーヒロイン登場。

ヒロインのガル・ガットは「ワイルドスピード」で

知っていましたが、イスラエルで2年間の兵役を

経験をしていたとは知らなかったですね。

道理で、178cmの長身を生かしての身体能力の高さは抜群。

 

モデルとは思えない躍動感あふれる姿態のシーンは、

ストップモーションを使ってのVFXとの

コンビネーション抜群でストレス解消には最適でした。

 

監督が女性のパティ・ジェンキンスだけに女性の美しさを

上手に映像化していますね。

その代わりヒーローのカーク船長役だった、

クリス・パインが彼女の魅力を引き立てる役に

終始していたのは、男性としては物足りなかったです。

 

題名  エル/Elle 2017年8月29日


映画ファンの皆さん、おはようございます!

 

サッカーのワールドカップ(W杯)アジア最終予選で、

日本がオーストラリアを2―0で破り、6大会連続、

6度目の本大会出場を決めました\(^o^)/!

 

得点したのが、浅野と井手口の

若手二人と言うのも良かったです。

 

今日の映画紹介は上映中の「エル/Elle」。

原作はフィリップ・ディジャンの小説『Oh...』。

 

自宅で覆面の男に襲われたミシェル、

元夫、恋人、部下、隣人…、全てが疑わしい犯人探しは、

ところが、彼女の恐るべき本性をあぶり出していくことに…。

 

キャッチコピーは、

”犯人より危険なのは”彼女”だった…”。

 

ゲーム会社でワンマン社長のミシェル(イザベル・ユペール)は

ある日、飼い猫の鳴き声に扉を開けた時、

顔をスキーマスクで隠した男性に襲われ、抵抗するもレイプされる。

 

ところが、ミシェルは10歳の時に父親に

暴行されたのがトラウマとして残っていて、

警察に不信感を持っていた彼女は警察には

通報もせず、訪ねてきたドラ息子の

ヴァンサン(ジョナ・ブロケ)に告げることなく

平然と応対するのだった。

 

翌日、いつも通りに出社したミシェルは、

共同経営者で親友のアンナ(アンヌ・コンシニ)と

何もなかったかのように新しいゲームの

プレビューに出席し、ソフトについて部下を叱責する。

 

ミシェルはレイプされたことを、飲みながら

元夫のリシャルト(シャルル・ベルリング)や、

不倫関係にあるアンナの夫の

ロベール(クリスチャン・ベルケル )達にさりげなく話す。

 

友人たちは警察へ通報することを勧めてきたが、

”犯人を探したいの、この手で”

”警察は何て、通報していないのか”と、

ミシェルは自分で犯人探すことを告げる。

 

”警察はいや”

”今回は被害者なのよ、39年前も被害者よ!”と、

壮絶な過去をもつミシェルの屈折した心のミシェル。

 

中年の魅力一杯のミシェル、

遊びに仕事に精力的に動き廻りますね。

 

前半はスリラー調に、観客は犯人探しに疑心暗鬼。

ミシェルが何を考えて行動しているのか解って来ると

”何をした。一番危険なのは君だ”と、言われるように

後半はサイコ調に展開、予測不可能の行動が怖いです。

 

監督は『氷の微笑』のポール・ヴァーホーヴェン。

犯人に狙われながら、逆に犯人を追うと、

場面の盛り上げ方は上手いですね。

 

タイトルの「Elle」はフランス語で「彼女」の意味。

しかし、イザベル・ユペールは1953年生まれだから、

この時、63歳なのに、素晴らしい姿態には

演技力と共に驚きですね。

 

第74回ゴールデングローブ賞で最優秀主演女優賞と

最優秀外国語映画賞を受賞し、

第89回アカデミー賞でもイザベル・ユペールが

主演女優賞にノミネートされ、結果的には

125ノミネートで64受賞だけの作品のことはありました。

 

題名  トランスフォーマー 2017年8月24日


映画ファンの皆さん、今日は〜!

 

北朝鮮の弾道ミサイルに、早朝から驚かされました。

日本上空を通過したのだから、領空侵犯だと思ったら、

そうでもないらしい。

 

領空の概念は領土と領海の上空を意味して、

パリ国際航空条約は、全ての国家が領土の上空に対して

排他的な主権を持っているのだが、

高度が国際法で定義されておらず、

通常は航空機が飛ぶことのできる上空100キロ程度を

領空の範囲として認定しているので、

今回も領空侵犯には該当しないそうだ。

 

ところで、100キロの低空迄、来たら自衛隊は

撃ち落とすこてが出来るのでしょうか?

高額な税金が防衛費用に使われているのに、

何だか、肝心の時に役立たない様に感じるのは

下衆の勘繰りでしょうね。

 

そう言って愚痴っていても仕方がないので、

映画でストレス解消をと、今日の映画紹介は上映中の

「トランスフォーマー/最後の騎士王/

 Transformers: The Last Knight」。

 

SFアクション『トランスフォーマー』シリーズの第5弾。

地球に迫る危機に、人類とトランスフォーマーの

混成チームが立ち向かう。

前作に引き続き、マイケル・ベイ監督がメガホンを取る。

 

キャッチコピーは、

”それは本当にヒーローなのか?”。

 

冒頭のシーンが中世イギリス。

アーサー王と円卓の騎士達は蛮族との戦闘で劣勢だったが、

飲んだくれの自称、魔法使いの

マーリン (スタンリー・トゥッチ )は洞窟のオートボットの

騎士達から授けられた魔法の杖の力で勝つことが出来た。

 

と、このシーンが挿入されたのは、円卓の騎士、魔法の杖が

人間とトランスフォーマーとの関わりのキーアイテムと

なっているからでした。

 

時代が変わり、現代。地球に秘められたエネルギーを求めて、

トランスフォーマーの故郷サイバトロン星が地球に急接近し、

衝突まであと12時間と迫っていた。

 

しかも人類の守護神オプティマス・プライムまでもが

トランスフォーマーの起源であり「創造主」に洗脳され、

”我々の星を救うため、全人類を滅ぼす。”と、

人類を滅ぼすべく地球に舞い戻ってくる。

 

一方、地球では、バンブルビーがオートボットの

新たなリーダーとなり、復活したメガトロンと

ディセプティコンに対抗していた。

 

オートボットと行動をともにする

ケイド・イェーガー(マーク・ウォールバーグ)は、

孤児の少女イザベラ(イザベラ・モナー)を助ける。

 

そんな中、

”あなたは選ばれた。ご同行願う”

”ヤバいニンジャ執事か?”と

謎の英国紳士バートン(アンソニー・ホプキンス)の

エドモンドの召使いコグマン に連れられてイギリスへ。

 

そこで、オックスフォード大学の女性教授の

ヴィヴィアン (ローラ・ハドック)と引きあわされる。

 

と、キーアイテムを求めて、トランスフォーマー達が

何故地球にやってくるのかとと言う、サスペンスタッチで

ストーリーは展開しますが、何と言って見所は、

最先端VFXと、派手な爆発シーンの連続と、うまく、

実写アクションを融合させての画面から目が離せませんでした。

 

トランスフォーマーが文字通り、スムーズに変身する

姿にはワクワクします。

又、「スターウォーズ」に登場する、

C-3POタイプのコグマンとR2-d2似のスクィークスを

上手く絡めて、アクションばかりの画面に息抜きの

時間を使っていたのは良かったです。

そう言えば、彼らの性格も似ていましたね。

 

『トランスフォーマー』は、日本のタカラトミーから

発売されていた変形ロボットの玩具がはじまりですが。

映画で有名になり世界中で愛されるとは、

これも、クールジャパンの一つでしょうね。

 

 

題名  ダイバージェントFINAL 2017年8月17日


映画ファンの皆さん、おはようございます!

 

FIFAワールドカップアジア最終予選の

「日本×オーストラリア」戦が午後735分開始。

日本代表はオーストラリア代表に

勝つことができれば、6大会連続のW杯出場が決まる。

ガンバレ日本\(^o^)/!

 

今日の映画紹介は上映中の

「ダイバージェントFINAL/

The Divergent Series: Allegiant」。

 

SF映画だと、すぐ飛びついて観に行きますが、

本作の評価は…。

 

原作はヴェロニカ・ロスの『ダイバージェント3 忠誠者』。

”ダイバージェント”とは、

1:分岐する; 散開する,末広がりの (convergent).

2:(意見など〉異なる.

又、divergent opinions (異論)などの意味がありますが、

本作では”異端者”となっています。

 

キャッチコピーは、

”人類の記憶を守れ”。

 

近未来、人類が性格ごとに「無欲(アブネゲーション」、

「平和(アミティー)」、「高潔(キャンダー)」、

「勇敢(ドーントレス)」、「博学(エリュダイト)」の

5つの派閥に分類され管理されていた社会体制が

大規模なクーデターによって崩壊し、

新たな勢力が支配力を拡大していた近未来のシカゴ。

 

”皆さんを隔離から解放する時がきました。

仲間が待っています、希望を胸にフェンスの外で──”と、

新たなシカゴの支配者の座にのし上がった

イブリン(ナオミ・ワッツ)は、

街全体を巨大なフェンスで封鎖し、

外へ脱出しようとする者たちを強権的に阻んでいた。

 

イブリンら新勢力は混迷を極める民衆を鎮静化させるため、

前支配者であるジェニーンの部下を

裁判という名のもとに処刑していた。

 

その惨状を目の当たりにした元「平和」の派閥リーダー、

ジョアンナ(オクタヴィア・スペンサー)は、

新たなコミュニティ「忠誠者(アリージェント)」を名乗り、

イブリンとの対決姿勢をとる。

 

内戦の気運が漂うなか、

フェンスの外の世界に希望を見出そうとした

どの派閥にも属さない異端者(ダイバージェント)の

トリス(シャイリーン・ウッドリー)は

恋人のフォー(テオ・ジェームズ)、

兄ケイレブ(アンセル・エルゴート)、トーリ(マギー・Q)、

クリスティーナ(ゾーイ・クラヴィッツ)、

ピーター(マイルズ・テラー)らと共に脱出作戦を決行する。

 

イブリンの部下エドガー(ジョニー・ウェストン)たちの

執拗な追撃に阻まれながらもそびえたつフェンスを突破し、

生まれて初めて未知なる外界へ──。

 

しかしそこには汚染で荒れ果てた大地が広がっており、

期待していた世界とは全く違ってた…。

 

ストーリーの展開が「ハンガーゲーム」に似ていました。

詳細な設定で、それは無いだろうと思う点が多々あり、

SF通?の私としては物足りなかったです。

 

しかし、近未来的な建物、乗り物の映像は素晴らしく、

外の世界を疑似的スクリーンで隠しているシーンなどは、

なるほどと思ったことでした。

 

ドラマの『NIKITA / ニキータ』で活躍した

”マギー・Q”が前半でいなくなったのは、

ファンの私としては残念でした。

 

先日、紹介したボクサー役の

ビニー・パジェンサを演じたマイルズ・テラーは

同一人物とは思えないいい男。

役者は登場人物に変身するのですが、すごいですね。

 

監督はロベルト・シュベンケ 。

 

 

 

題名  スパイダーマン:ホームカミング 2017年8月17日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

 

全国高校野球選手権大会、

花咲徳栄が広陵に14−4で勝ち、初優勝。

打撃戦になるかと思ったが、勝利の女神は

微妙なところで、花咲に手を差し伸べたようです。

 

今日の映画紹介は上映中の

『スパイダーマン:ホームカミング/

Spider-Man: Homecoming』。

 

本作の『スパイダーマン』としての位置付けは、

実写映画化作品としては第6作目となるが、

 

『マーベル・シネマティック・ユニバース』シリーズに

属する作品として製作されているので、

スパイダーマンが一応、主役?ですが、

キャプテン・アメリカ(トム・ホランド)とか

アイアンマンのロバート・ダウニー・Jrが登場するので

新シリーズとして取り扱われるのでしょう。

 

キャッチコピーは、

”ヒーローって、最高”。

 

冒頭のシーンは廃品回収会社の社長

エイドリアン・トゥームス(マイケル・キートン)が

アベンジャーズタワーの前で廃品を回収している。

 

その廃品とはアベンジャーズとチタウリの戦いの後に

生じたエイリアンの残骸。

 

ところが、トニー(ロバート・ダウニー・Jr)と政府に

よって職を奪われてしまう。

仕方なくトゥームスは廃品を再利用してハイテク兵器を作り、

密売することで利益を得ることにする。

 

一方、クイーンズに住む15歳の高校生、

ピーター・パーカー(トム・ホランド)は

アベンジャーズの内乱の際にトニー・スタークに見出されて

アベンジャーズのメンバー予備軍として、

彼によって開発された特製のスーツを貰って

地域の防犯活動に学業の片手間に活躍していた。

 

学校では彼の片思い相手リズ( ローラ・ハリアー)が

所属するアカデミック・デカスロン(学力コンテスト)の

部活動参加と”親愛なる隣人”スパイダーマンとしての

活動を両立させるために、駆けずり回っていた。

 

ピーター・パーカーが恋するヒロイン、リズ・アラン役の

黒人モデルのローラ・ハリアーとは驚きました。

ストーリーの展開上、黒人女性にする必要があったようです。

何故か?見てのお楽しみ!

 

副題の「ホームカミング」とは、”帰郷”の意味かと思ったら、

アメリカでは高校や大学で開催される行事を指しているらしい。

映画でも重要イベントして取り扱われている。

 

私が気に入ったのはネッド(ジェイコブ・バタロン)。

ピーター級友でふとっているが、プログラムに精通していて、

トニー製スーツのプロテクトを解除したり、

サポートするなど、シャーロックのワトソンのような

存在で、ピーターを盛り上げていました。

 

さて、ピーターはアベンジャーズ入りが出来るのでしょうか?

 

監督はジョン・ワッツ。

 

題名  スターシップ9/ORBITA9 2017年8月8日


映画ファンの皆さん、おはようございます!

 

陸上の世界選手権で男子200メートル準決勝では

サニブラウン・ハキームが2組2着となり、

日本勢14年ぶりの決勝進出。

決勝は10日(日本時間11日朝)が楽しみです。

 

今日の映画紹介は上映中の

「スターシップ9/ORBITA9」。

 

ネットフリックスの制作チームと

スペイン・コロンビア合作によるSF映画。

 

キャッチコピーは、

”人類の運命×二人の宿命”。

 

エレナ(クララ・ラゴ)はまだ見ぬ未知の星を目指して、

一人恒星間飛行を続けていた。

一緒に飛び立った両親は既にいない。

 

”エレナ起きて、出発してから7409日目”

”ここには私しかいない”と、

エレナの健康と発育を守るのは、

スペースシャトル内の女性音声のコンピューターだけ。

 

近未来、過度の公害に汚染された地球には未来はなく、

人類は新しい星への移住を計画していた。

 

ある日、スペースシップの給気系統が故障し、

エレナは近隣のスペースシップに救援信号を送る。

”救援信号を受けた、エンジニアが来るわ”。

その呼びかけに応えて姿を現したのが、エンジニアの青年

アレックス(アレックス・ゴンザレス )だった。

 

”エンジニアのアレックスだ”

”エレナよ、人が来たのは初めてなの。一緒に夕食を?

ここで生まれて、船の中しか知らなくて…”と、

一目見て、互いに恋に陥る二人。

 

しかし、エレナはこの飛行に隠された秘密を知らなかった。

それは、人類の未来を賭けた高度な実験だった。

二人はなぜ出会ったのか…。

 

と、まぁ〜、SF映画かと思って観に行ったが、

低予算で作られただけに、

えぇ〜、こんな手作り風のスペースシップ?かと、

のけぞりましたね。

 

CGを見慣れた私には、新鮮なところもありましたが、

宇宙空間だったら、無重力でしょう?

そんなに簡単に修理の為、深宇宙の中、

のこのことエンジニアが来るかと思っていたら、

意外や、意外、どんでん返しの裏が有りましたね。

 

SF映画と言うよりは恋愛ドラマの比重を

置いた映画でした。

 

監督はアテム・クライチェ。

 

 

題名  ザ・マミー 呪われた砂漠の王女 2017年8月3日


映画ファンの皆さん、おはようございます!

 

台風が北上中。

幸い、名古屋は大きい被害はなかったようです。

温帯低気圧になったとはいえ油断なさらず、

お気をつけ下さい。

 

今日の映画紹介は上映中の

『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女/The Mummy』。

 

「ハムナプトラ 失われた砂漠の都」でもリブートされた

1932年のホラー映画「ミイラ再生」を

新たに生まれ変わらせたアクションアドベンチャー。

 

キャッチコピーは、

”選ばれしその男の力は、光か闇か、

「モンスターを倒すのは、モンスターだ」”。

 

古代エジプト。

強く美しい王女アマネット(ソフィア・ブテラ)は

次期女王の座が約束されていた。

しかし、ファラオ(王)に息子が産まれ、

その約束が裏切られ、絶望した彼女は

力を手に入れるために“死者の書”に記された魔術を使い、

死の神“セト”と契約を交わす。

 

邪悪な存在として生まれ変わったが、

セト神を蘇らせる儀式の途中に捕えられる。

そしてアマネットは生きながらミイラにされる極刑を

受けて棺に封印され、都から遠く離れた中東の地で

地下深くに埋められた―。

 

灼熱の太陽が降り注ぐ現代の中東で、

米軍関係者のニック(トム・クルーズ)と

相棒クリス・ヴェイル(ジェイク・ジョンソン)は

武装グループの攻撃を受け、

偶然、古代エジプトの墓を発見する。

 

墓の中の棺に眠っていたのは、

5000年前にファラオから裏切られ、

復讐のために邪悪なモンスターとなる

古代エジプト王女アマネットであった。

 

掘り起こした棺を輸送するために

派遣されたイギリスの文化遺産財団の役人で

考古学者のジェニー(アナベル・ウォーリス)と

彼らは調査のため棺をイギリスに輸送する。

 

想定外の事態により飛行機はロンドン郊外へ墜落。

即死であったはずのニックはなぜか無傷のまま

遺体安置所で目を覚まし、脳裏に浮かぶ美しい女性の

言葉に導かれるように、棺の行方を捜す。

 

そしてアマネットは、

ついに永い眠りから目覚めようとしていた…。

 

アマネットとニックの馴れ初めが笑えました。

石棺を引き上げる時、棺の中の彼女(ミイラ)と

ニックとのアイコンタクト?で一目惚れされるニック。

えぇ〜、これってカルガモ親子かと思いましたが、

私の見間違い、勘違い?

 

さて、”Mummy”のアマネットはどうやって

蘇るのでしょうかね。

 

ここで、もう一つ盛り上げるために登場するのが、

秘密組織「プロディジウム 」 なる組織。

 

この世に存在する悪を識別、分析、拘束、破壊するために

作られた秘密組織。モンスターの神話、歴史、

モンスターと成り得る条件、様々な文化特有のモンスターや

その起源などを研究しており、

モンスターを“科学”として扱っている。

 

ロンドンの自然史博物館の地下に隠し施設があり、

取り仕切るのは、天才博士の

ヘンリー・ジキル(ラッセル・クロウ)だが、

彼は敵か味方か?

 

私の見所は、やはり歳は取ってもアクションスターの

トム・クルーズの鍛え上げた素晴らしい肉体。

彼が真っ裸で死体袋から起き上がるシーンでした。

 

監督はアレックス・カーツマン。

 

 

題名  エルミタージュ美術館 美を守る宮殿 2017年8月1日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

 

今日は広島に原爆が落とされて72年目の「原爆の日」。

こんな暑い日に地獄の業火で焼かれて、

亡くなった人のことを思うと、胸が痛みます。

 

それなのに、ミサイルだ核実験だと

世界中を敵に回した喜んでいる国があるかと思うと

遠い昔の話だと言っていられません。

まさに”今、そこにある危機”です。

 

今日の映画紹介は上映中の

「エルミタージュ美術館 美を守る宮殿/

 Hermitage Revealed」。

 

フランスのルーブル美術館、

アメリカのメトロポリタン美術館とともに

世界3大美術館のひとつに数えられるロシアの

エルミタージュ美術館の魅力に迫ったドキュメンタリー。

 

キャッチコピーは、

”伝説をまとった扉が、いま開けられる”

 

最も古い1764年設立のエルミタージュの歴史は、

エカテリーナ2世の317点の絵肉コレクションから始まる。

かつて宮殿であった美術館は、世界遺産にも登録され、

300万点を超える所蔵品lは〈世界一>といわれる。

 

ダ・ヴィンチの十数点しか存在しない絵画のうち

「リッタの聖母」「ブノワの聖母」を持ち、

ミケランジェロの彫刻や、ラファエロの絵両など

ルネサンス三人巨匠を初め、今回は口シアでも

最高の警備がつくエリアへ入り、これまで公けに

されることがなかった女帝のコレクションなど、

他の美術館では決して体験することが

できない至宝の数々にロシアに行かずして

出会うことが出来る映画!?

 

ピオトロフスキー現館長が美術館の歴史を語り、

著名な彫剣家アントニー・ゴームリー、

世界一の建築家といわれるレム・コールハ一ス、

そして美術館も巻き込まれたレニングラード包囲戦の

生存者の貰重な証言などをおり交ぜ、

匯界最人級の美術郎が、幾多の困難に合いながらも

美術品を守り続け、250年の時を超えてマミー

今なお特別な存在である理由が明らかになる。

 

と、チラシにありました。

この美術館はサンクトペテルブルクにあり、

プーチン大統領の出身地ですから、

度々、彼自身訪れて、外国の要人が来ると

ここで接待?しているらしい。

 

と、言うことで予算もたっぷりいただけるようで

今は”250年の光と彭”の光の部分でしょうね。

 

今、愛知県美術館で

「大エルミタージュ美術館展」が918日まで、

開催中、見に行こうと思案中の人はぜひ、

本作を観てお出かけ下さい。

 

ちなみに登場する美術品は

・エカテリーナ2世が着用した正装用のドレス(1767年前後

・ベロット「ドレスデンのノイマルクト広場」

・ティツィアーノ「エジプトへの逃避」

・ラファエロ「聖ゲオルギウスと竜J 

・レンブラント「放蕩息子の帰還J 

・ジョルジョーネ「ユーディット」

・レンブラント「ダナエ」

・レンブラント「聖家族」

・スナイデルス「鳥のコンサート」

・ルーベンス「修道士の頭部」

・ベラスケス「教皇インノケンティウス10世j

・ヴァン・ダイク「ウォートン卿フィリップの肖像」

・ヴァン・ダイク
「エリベスとフィラデルフィア・ウ−トン姉妹の肖像」

・ミケランジェロ「うずくまる少年」

・カラヴァッジョ「リュートを卿く若者」

・レンブラント「十字架降下」、「タウリスのヴィーナス」

・レオナルド・ダ・ヴィンチ「リッタの聖母」、「ブノワの聖母」

・マレーヴィチ「黒い正方形」

・カンディンスキー「コンポジションY」

・ゴーキャン「タヒチの牧歌」

・ゴッホ「わらぶきの小屋」

・ゴーギャン「タヒチの牧歌」 

・マティス「ダンス」

・ピカソ「頭蓋骨のあるコンポジション」

・マティス「音楽J                        
・ラファエロ「アルバの聖母」

・アレクサンドル・ニコルスキー「防空壕 素描」

・イリナ・ノボセルスカヤ(西洋美術部元部長)「パンの配給」

・ドガ「コンコルド広場」

・ルノワール「庭にて」

・ドーミエ「重荷」

・モネ「ルーアンのセーヌ川」

・ピカソ「オルタ・テ・エプロの工場」

・マティス「赤い部屋(赤のハーモニー)」

・世界最古の絨毯(シベリアで発見。

 紀元前幻500年からパジリク古墳で氷に守られていた)

 

監督・脚本・製作はマージー・キンモンス。

製作国がイギリスとは意外でした。

 

 

題名  ビニー/信じる男 2017年7月27日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

 

フランスの女優であるジャンヌ・モローさんが

死去(89歳)のニュース。

「死刑台のエレベーター」、「雨のしのび逢い」、

「突然炎のごとく」等が記憶に残ります。合掌!

 

今日の映画紹介は上映中の

ビニー/信じる男/Bleed for This」。

 

交通事故で首を骨折し、歩くこともままならず

復帰を絶望視されながらも、伝説のトレーナーと

共に過酷なトレーニングに励み、

奇跡のカムバックを成し遂げた実在のプロボクサー、

ビニー・パジェンサを描く。

 

キャッチコピーは、

”狂気のカムバック、衝撃の実話”。

 

ロードアイランド州出身の自惚れ屋のボクサー、

ビニー・パジェンサ(マイルズ・テラー)は

別名“パズマニア・デビル”と異名を持つ。

 

スーパーライト級チャンピオンの

ロジャー・メイウェザーに滅多打ちにされ、

プロモーターのルー・デュバ(テッド・レヴィン)から

引退を勧告される。

 

それをきっかけにビニーは、

実力はあるが飲んだくれの

ケビン・ルーニー(アーロン・エッカート)に

トレーナーを頼み込む。

 

乗り気でないケビンだったが、

スパーリングを見た彼は、今の体重を生かして

二階級上げること勧める。

 

ビニーはケビンの猛トレーニングに耐え、

地元の人々が見ている前でフランス人ボクサーの

ジルベール・デュレを下し、

世界ジュニアミドル級チャンピオンになる。

 

だがビニーはその試合のすぐ後、

正面衝突の交通事故を起こし、

首を骨折し瀕死の重傷を負ってしまう。

 

意識が戻ったビニーに、

”事故にあったんだ、首を骨折した”

”いつまた戦える?”

”歩けるかどうかも分からない”と、

 

医師たちからは、二度と歩くことは

できなくなるかもしれないため、

脊椎を固定する手術を勧められる。

 

だがその手術を受ければ体を動かすことは

できるようになるが、ボクサーとしての再起は

不可能になってしまう。

 

ビニーは、遥かにリスクの高いハローという脊

椎固定手術を受ける。

 

この手術のシーンが凄いですね。

首を固定するために、頭蓋骨に4か所の穴を開けて

ナットを埋め込み、ボルトで頭を固定するシーンは

恐かったですね。

 

気性は荒いがいつもセコンド役の父親の

アンジェロ(キアラン・ハインズ)に

”お前を殺すようなことに、手を貸したくない”と言われ、

心配性の母親ルイーズ(ケイティ・セイガル)や、

家族に見守られて、療養に務めるが、

 

ビニーはベッドで考えますね。

”リング以外の人生を”を選ぶか、リングに戻るか、

彼が選んだ決断は

”みんなが俺を死んだように言う。俺はまた、戦う”と。

 

”復帰は諦めろ。命にかかわると医者が言ったろう”

”どんな命だ?寝ているだけの命か?”と、

いやがるケビンを口説き落として、

ビニーは矯正器具を付けたまま、トレーニングを始める。

 

目標はスーパーミドル級チャンピオンの

ロベルト・デュラン(エドウィン・ロドリゲス)との

対戦のために再びリングを目指す…。

 

主演に『セッション』で狂気の熱演で世界中に

センセーションを巻き起こしたマイルズ・テラー。

 

彼は体重を9s落として、

筋肉隆々のボクサーの身体をつくり

(ブリーフだけの計量シーンには惚れ惚れしました)。

 

エッカートは逆に18s増やして、

髪の毛を剃って、役作りしています。

 

ボクサーとトレーナーと言えば、私はすぐに

ジョーとアル中のトレーナー・丹下段平の

「あしたのジョー」を思い浮かべました。

 

監督のベン・ヤンガー は、単に根性もの

ボクシング映画にせずに彼を支える、家族や

頑固者のトレーナーを上手くストーリーに

はめ込んでいて、深みがある映画に仕上がっています。

 

 

題名  銀魂 2017年7月20日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

 

作曲家で、歌手の平尾昌晃氏(79歳)が死去のニュース。

「瀬戸の花嫁」、「よこはま・たそがれ」などは

カラオケで歌っているだけに…、合掌。

 

今日の映画紹介は上映中の「銀魂」。

 

原作は空知英秋。『週刊少年ジャンプ』で

連載中の同名コミックを福田雄一監督が実写化。

 

コミック愛読者はご存知でしょうが、

舞台設定は、黒船でなく宇宙人によって鎖国を

解かれたパラレルワールドの江戸末期。

 

と、言うことはSFと時代劇がミックスされた

奇妙な世界に、史実に基づいていない擬き人物が登場。

真面目な人は馬鹿馬鹿しくて見ていられないだろうな?

 

パロディ&アドリブネタが満載の本作は、

日常生活に疲れた人は、このギャグとシリアスが

混在した異次元で、しばし、暑さを忘れて

壮大な福田雄一ワールドを楽しんで下さい。

 

キャッチコピーは、

”宇宙一、バカな侍だ、コノヤロー”

 

宇宙から襲来した「天人(あまんと)」に支配されて、

侍が衰退した江戸時代末期。

 

いまだに侍魂を堅持する男・坂田銀時(小栗旬)が、

バイト先のカフェで猫人間(天人人)に

絡まれていたところを助けたのは、

廃れた剣術道場の息子・志村新八(菅田将暉)。

 

新八は戦闘種族で、大食らいで、狂暴、毒舌の

夜兎(やと)族の少女・神楽(橋本環奈)等と

「万事屋・銀ちゃん」で働くことに。

 

江戸では、謎の妖刀を使った辻斬りが横行し、

銀時の旧友である攘夷志士・桂小太郎(岡田将生)が

その凶刀に倒れ、行方不明になり……。

 

コスプレ感を打ち出し過ぎだが、

着ぐるみ風の犬の「定春」に「エリザベス」など

抱腹絶倒のギャグに、観客は大笑いでしたね。

特に若い女性に受けていたのは驚きでした。

 

笑いにプラスして、VFXを駆使しての、

銀時 対 岡田似蔵(新井浩文)や、

土方(柳楽優弥)対 似蔵や

神楽 対 また子(菜々緒)のカンフー対二丁拳銃と

スピード感あるアクションには満足でした。

 

「豪華な学芸会」風の映画にビックリした私でした。

 

題名  ライフ 2017年7月17日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

 

昨日(19日)の講習は「大作曲家の知らぜざる素顔」。

講師はセントラル愛知交響楽団音楽主幹の山本雅士氏。

 

大作曲家と言っても、音楽の面では素晴らしい人物なのに、

講師の話を聞くと、我々同様、生身の人間だったようです。

 

まず、「音楽の父」と言われる、

ヨハン・セバスティアン・バッハと

「音楽の母」のゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル。

二人とも、ドイツ・バロック音楽の大御所ですね。

 

二人とも同じ年に生まれて、晩年に二人共、白内障で

時期は違う者の医師免許を金で買った医者の

ジョン・ティラーの手術を受け、失敗して死亡。

 

生活面では、バッハは二人の女性と結婚して、

先妻の子が7名、後妻の子が13人と、

せっせと子作りに励んで真面目に人生を送り、

一方、ヘンデルは出世、お金に執着して、

独身でプレイボーイだったようです。

 

二人の音楽の比較を

バッハの♪主人の望みよ喜び♪はホテルのロビーの音楽で

ヘンデルの♪ホーンパイプ♪をスーパーの大売り出しの曲と

言われたが、比較して聴くと成程と思ったことでした。

で、この差が現代における二人の評価の差だとか?

 

と、言っても私が好きなのは、バッハの

♪♪トッカータとフーガ ニ短調♪♪が大好きです。

今の時期に聴くと、暑さも忘れます!?

 

今日の映画紹介は上映中の『ライフ/Life』。

「デッドプール」の脚本チームが仕掛ける、

最強SFホラー!

 

キャッチコピーは

”人類の夢も未来も砕かれる”。

 

ISS(国際宇宙ステーション)の乗組員は

6人の宇宙飛行士たち。

 

医者のデビッド・ジョーダン(ジェイク・ギレンホール)、

検疫官のミランダ・ノース(レベッカ・ファーガソン)、

航空エンジニアのローリー・アダムス(ライアン・レイノルズ)、

システム・エンジニアのショウ・ムラカミ(真田広之)、

宇宙生物学者のヒュー・デリー(アリヨン・バカレ)、

司令官のエカリーナ・“キャット”・ゴロフキナ

(オルガ・ディホヴィチナヤ)の六人。

 

彼らは隕石で航行不能に陥った火星の土を採取した

無人探査機を辛うじて捕獲する。

 

すぐに、ISSの隔離室で土壌の分析を始める。

生物学者のヒューは土壌の中に微生物を発見。

生態環境を変えて、観察するうちに、

それが生きていることを発見。

それは、人類が見つけた初めての地球外生命体細胞。

 

実験室の環境に適応した微生物は細胞分裂を繰り返して

ヒトデのような形に進化して成長する。

 

ヒューは動きを止めた生物に電気ショックを与えて、

生き返らせ作業をしていると、突然、保護グローブの

上から、手に絡みつきすさまじい力で彼の指の骨を砕き

隔離室から外への脱出の動きを見せる。

 

そう、謎の火星の生物は高い知能を成長と共に

身につけていたのだった。

それはかつて火星を支配した、宇宙最強の生命体であった。

 

小さく美しく無駄なものが一切ない

“筋肉”と“脳”だけでできている。

 

それは「生き残る」ため、本能で行動を起こす。

そして「それを地球に行かせない」のが6人のミッション。

 

「ゼログラビティ」と「エイリアン」を

足して2で割ったような映画でした。

 

しかし、怖いですね。火星ばかりでなく、

この地球上にも遠い星から旅して来た恐い微生物が

眠っているかも知れませんね。

 

イヤイヤ、もっとも怖いのは今、

地球上で勝手に動き廻っている人間でしょう。

 

その<生命体(ライフ)>は人間を餌に進化するの

ですから、絶対に地球に行かせてはならないのですが

彼らは地球上陸を阻止できるでしょうか…。

 

真田広之の存在感は大きかったです。

もう、一流のHollywood Star ですね。

 

監督はダニエル・エスピノーサ。

 

題名  パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊2017年7月9日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

 

名古屋場所なので、名城線に乗ると必ず

鬢付け油の香り。

見回すとチョンマゲの大きな身体に相撲を

身近に感じますが、土俵上では厳しい戦い。

 

横綱といえども、若手との実力の差は、

そんなに大きくないようで、負けが増えると

休場に追い込まれるのではと心配です。

 

今日の映画紹介は上映中の

『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊:

Pirates of the Caribbean: Dead men tell no tales 』。

 

本作は『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの

第5作目。原題の「Dead men tell no tales」の意味は

「死人に口無しと」だが、邦題の「最後の海賊」の方が

映画のタイトルとしてはいいですね。

 

キャッチコピーは

”ジャックVS海の死神”

”ジャック・スパロウ…今度はお前が死ぬ番だ”。

 

冒頭のシーン。

12歳になったヘンリー・ターナーは一人、

ボートで夜の海に漕ぎ出す。

 

彼の目的は船長として「フライング・ダッチマン号」に

閉じ込められている父の、

ウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)に

会うために海の底へ飛び込む。

 

父と会ったヘンリーはウィルの呪いを解くに必要な

ポセイドンの槍を見つけるため、

ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)を探す決心をする。

 

9年後、ヘンリー(ブレントン・スウェイツ)は

英国軍の船「モナーク号」の乗務員だったが、

船長に逆らったため、牢獄へ。

 

魔のトライアングルに入った「モナーク号」は、

生ける亡霊と化した「サイレントメアリー号」の

艦長である“海の処刑人”と言われる

アルマンド・サラザール(ハビエル・バルデム)と

彼が率いるスペイン兵の亡者達にヘンリーを除いて

皆殺しにされる。

 

一方、ジャックは一文無しで、起死回生とばかり、

銀行から金庫を奪おうとするも、

苦労して手に入れたのは空の金庫だけ。

 

この失敗で昔からの部下だった、

ジョシャミー・ギブス(ケヴィン・マクナリー)や

スクラム(スティーヴン・グレアム)等に、

見限られて、独りぼっちになる。

 

そんな中、魔女疑惑をかけられた天文学者の

カリーナ・スミス(カヤ・スコデラリオ)と出会う。

 

落ちぶれたジャックは酒欲しさにコンパスを手放すが、

これにより、亡霊のサラザールたちを

解き放すことになり自分は英国軍に捕まり、投獄される。

 

さて、ヘンリーは頼りないジャックの応援を得て、

「ポセイドンの槍」を

手に入れることが出来るのでしょうか?

 

後半は海賊の親分の

ヘクター・バルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)が

登場してジャックとサラザールと英国軍と

四つ巴の争いになってしまいますが、

アクションシーンは前作以上に面白い。

 

CGも、海が二つに割れて「ブラックパール号」が、

淵に沿って進んでいくシーンは迫力満点。

 

ジャックの若いころのシーンがありますが、

どうして撮影したのでしょうか(CGで合成?)

 

前作同様、ジャックお得意のドタバタ逃走劇に

敵味方入り乱れてのお宝を探しの探検は

お孫さんと一緒に楽しめるのは間違いなし。

 

監督はヨアヒム・ローニング とエスペン・サンドベリ

 

題名  素敵な遺産相続 2017年7月4日

映画ファンの皆さん、今晩は〜!

 

今日の映画紹介は上映中の、

「素敵な遺産相続/Wild Oats」。

シャーリー・マクレーンのファンの私は

名前に釣られて観に行きました。

 

アカデミー賞2大女優競演で贈る、

人生リスタートの物語!

 

キャッチコピーは、

”恋愛も、人生も、いつだって自分らしく”。

 

元教師のエヴァ(シャーリー・マクレーン)は長

年連れ添った最愛の夫に先立たれ、悲しみに浸っていた。

40年来の親友マディ(ジェシカ・ラング)は

”悲しみを分かちあいましょう”と泣いてばかり。

 

エヴァは”完璧な夫ではなかったけれど、

いざひとりになると怖いわ”と、気落ちする

エヴァを明るく励ましていた。

 

そんな中、エヴァの娘クリスタル(デミ・ムーア)は、

母親のひとり暮らしは無理だと、

”少し、手を加えたら。高く売れる”と

不動産屋を連れて来て、説得する。

 

夫が亡くなり、悲しい…はずが?!

 

”エヴァ・フェントンさん?”と

郵便配達員が渡したのは”500万ドル?!”の小切手。

フランクの生命保険金は5万ドルのはずだが、

保険会社のミスで5万ドルが→500万ドル?!

 

最初は保険会社へ電話で確認しようとするが、

自動応答のため、たらい回しで担当者へつながらなかった。

 

”受け取っていいの?”

”強盗じゃないわ、預金を出すだけ”と、

銀行へ出かけた二人。

 

”確認いたします。ここにサインを”

”平静を装って”

”お待ちを、先程、確認がとれました”と、

二人はこのお金でカナリア諸島の

グラン・カナリアへバカンスへ。

 

一方、保険会社は調査員の定年間際の

ヴェスプッチ(ハワード・ヘッセマン)を

お金の回収に送り込む。

 

と、まぁ〜、二人は老い先短い人生を楽しむべき 

ホテルでは、シャンパン付きの特別メニューを頼み、

豪華な服を買うは、ホテルのプールで男を漁るは、

と、やりたい放題。

 

えぇっと驚いたのは、

「人生で最後の最高のモテキ」とばかり、

エヴァは貿易商のチャンドラー(ビリー・コノリー)と

名乗る怪しげな、認知症気味?の上品な紳士をゲット。

 

マディは”私だって昔はイケてた”と、

”僕はチャップ”、”マディよ”と、バーで若い男を引っ掛ける。

 

で、二人のそれぞれの濡れ場と続くのですが、

歳は経ていても、”灰になるまでも”の心意気には

感心しましたね。

 

シャーリー・マクレーンとジェシカ・ラング。

二人の軽妙洒脱な会話にファッションと、

サスペンス?をミックスしての展開に加えて、

”人生、一度っきり!楽しんだもん勝ち”の真理に納得。

 

監督は、「アンナと王様」、「メラニーは行く!」の

アンディ・ナイト。

 

 

 

題名  ディストピア パンドラの少女 2017年7月2日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

 

ウィンブルドンの男子シングルス2回戦で

錦織圭選手がセルゲイ・スタコウスキーを破り、

3回戦へ、頑張れ!錦織!

 

今日の映画紹介は上映中の

「ディストピア パンドラの少女/

THE GIRL WITH ALL THE GIFTS」。

 

”ディストピア( dystopia)”とは、

ユートピア(理想郷)の正反対の社会のことです。

さて、本作は”ディストピア”をどう描いているのでしょうか。

 

原作はM.R.ケアリーの『パンドラの少女』で

本作の脚本もM.R.ケアリー自身で書いています。

 

キャチコピーは、

”彼女は人類の、希望か、絶望か”。

 

冒頭のシーンは”朝だぞ起きろ”と

兵士にたたき起こされた子供は

メラニー(セニア・ナニュア)の名前を持つ少女は

「セカンドチルドレン」と呼ばれる新人類。

 

彼女は車椅子に拘束されて、教室へ連れて行かれる。

”おはようみんな”

”おはようございます、先生”と、

ヘレン( ジェマ・アータートン)先生は授業を始める。

 

そう、この世界は真菌の突然変異が起き、

感染した人間は思考能力をなくし、

生きた肉のみを食べる”ハングリーズ”と化した近未来の世界。

 

生き残った人間はイングランドの田舎町にある

この軍事基地ではウィルスと共生する、

「セカンド・チルドレン」の研究が行われていた。

 

その子供たちは感染しているにもかかわらず、

思考能力を維持し、見た目は人間の子供そのものだった。

 

そんな中、”ハングリーズ”達によって、

”南フェンスが破られた”と、基地は混乱に陥る。

 

基地を逃れたメラニーとヘレンに加えて、

パークス軍曹 (パディ・コンシダイン)と

コールドウェル博士 (グレン・クローズ)等は

”奴らは物音に反応する。

声を出すな、目も合わせるな”と、

”ハングリーズ”の中を突き進む。

 

主人公・メラニー役のセニア・ナニュアは

500人を超えるオーディションで選ばれただけに

子供とは思えない演技力は驚きでした。

 

ゾンビ映画はいろいろありますが、本作の設定は

タイワンアリタケの突然変異による菌が体内に

入ったことで感染して人類が菌に乗っ取られる。

 

映画を見て、思いましたね。

確かに、ウィルスとか細菌は自分で進化して

生き延び、世界を支配しようとしているのでしょう。

 

その点、人間は科学の力を借りて、進化しているように

見えるけど、オリジナルの身体自体は原始のままで

進歩していなのではと、考えたことでした。

 

逆に科学の力を悪用して、金正恩のように、

よからぬ方向に走る輩もいますから。

進化する以前に、人類は滅亡してしまいますね。

 

さて、本作のラストは衝撃的でした。

そうか、そのような選択肢もあったのか…

まぁ〜、見てのお楽しみです。

 

監督は「シャーロック3」の「三の兆候」など、

TVシリーズを手がけたコーム・マッカーシー。

 

 

題名  ありがとう、トニ・エルドマン  2017年6月27日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

 

テニス・ウィンブルドン選手権第1日の

男子シングルス1回戦で錦織圭選手は、

初対戦のマルコ・チェッキナートにストレート勝ち。

6年連続で初戦を突破しました。

万全の体調で闘って欲しいです。

 

今日の映画紹介は上映中の

 『ありがとう、トニ・エルドマン/Toni Erdmann』。

 

カンヌ国際映画祭では国際批評家連盟賞、

ヨーロッパ映画賞では作品賞や監督賞、

全米映画批評家協会賞では外国語映画賞、

アカデミー賞では外国語映画賞に

ノミネートされるなど話題を呼んだ作品。

 

父と娘の複雑な感情を描いた作品。

家族はもちろん、恋人、友達など、

大切な人を誘って観に行って下さい。

 

ダサいスーツ、変なカツラ、もっと変な入れ歯を

使って、悪ふざけが大好きな父の

ヴィンフリート(ペーター・シモニスチェク)と

国際的なコンサルタント会社で働く優秀な

キャリアウーマンの娘・イネス(ザンドラ・ヒュラー)。

 

性格も正反対なふたりの関係は

あまり上手くいっていない。

たまに会っても、イネスは仕事の電話ばかりして、

ろくに話すこともできない。

 

そんな娘を心配したヴィンフリートは、

愛犬の死をきっかけに、彼女が働くブカレストへ。

”父が何の連絡もなく、突然、ひょっこり現れたのよ”と、

父の突然の訪問に驚くイネス。

 

ぎくしゃくしながらも何とか数日間を一緒に過ごし、

父はドイツに帰って行った。

ホッとしたのも束の間、イネスが友人と

レストランの予約待ちのところへやって来たのは

”ご婦人たち、シャンパンはいかがですか?”と、

変装して現れた父は

”トニ・エルドマンだ”と名乗り、友人達を煙に巻く。

 

ある時には職場のベランダでイネスと上司が

打ち合わせ中に、ブーブークッションで、上司に

”オナラか?”と言わせるなど、やりたい放題。

 

職場、レストラン、パーティー会場──

神出鬼没のトニ・エルドマンの行動に

イネスのイライラもつのるばかり。

 

しかし、ふたりが衝突すればするほど、

ふたりの仲は縮まっていく…。

 

 監督・脚本は女性のマーレン・アデ 

彼女が自分の体験を元に製作されているだけに、

イネスの気持ちをうまく描いていますね。

 

”娘が心配で…、

義務に追われてるうちに人生は追わっちまう”と、

娘の幸せを願う、父の気持ちが画面から伝わって来る、

ほのぼのコメディー。

 

2時間42分と長〜い映画ですが、

ホイットニー・ヒューストンの

♪♪GREATEST LOVE OF ALL♪♪を熱唱するイネス。

又、イネスのヌード姿など、あっという間の162分でした。

 

題名  TAP 〜THE LAST SHOW〜 2017年6月20日

映画ファンの皆さん、今晩は〜!

 

今日の映画紹介は上映中の

「TAP 〜THE LAST SHOW〜」。

 

『相棒』シリーズの杉下右京役でおなじみの

水谷豊が初めてメガホンを取り、およそ40年前から

抱き続けてきた構想を映画化。

 

映画を通して、彼のこの映画に掛ける熱い思いが

伝わって来ます。

当初、彼を主役にしてのストーリーを

考えていたようですが彼も63歳、

タップを踏むのは無理なので、指導者として

脇役ながら主役?で登場させて“師弟の物語”として製作。

これが、見応えのある作品に仕上がっています。

 

キャッチコピーは、

”踊ること、夢みること、生きること”

”夢みることは、これからだ”。

 

十数年前、渡真二郎の渡真二郎(水谷豊)は

舞台での事故で引退を余儀なくされ、

今では足を引きずりながら酒浸りの生活を送っていた。

 

ある日、彼は付き合いの長い劇場支配人の

毛利(岸部一徳)から、劇場経営も借金で

っちもさっちもいかないが、有終の美を飾るラストショーを

やりたいからと、演出を依頼される。

 

今は酒を友達に、靴づくりで生計をたてている渡は

乗り気でなかったが、昔からの毛利の部下の

吉野完治(六平直政)に強引にダンサーのオーデションに

連れていかれ、審査することに。

 

酔いつぶれて居眠りしながら、

タップを踏む若きダンサー達のタップの音を聴いていたが、

MAKOTO(清水夏生)の軽やかなタップのリズムに、

彼の中に眠っていた何かが目覚める。

 

前半は選ばれたダンサー達が苦労して生活する様子や

渡の暗い心情を表すような陰鬱な画面で描き。

 

後半は一転してショービジネスの華やかさを

”魂が鳴り響く、ラストダンス24分”とチラシにあるように、

春夏秋冬をテーマに構成された楽曲で、舞台狭しと踊る

ダンサーたちのタップダンスは素晴らしいですね。

 

『相棒』シリーズのメンバーがあちらこちらと、

脇役で登場しているのも一興でした。

 

 

題名  キング・アーサー 2017年6月19日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

 

昨日の講義は「七夕伝説」、講師は服部完治先生。

七夕にまつわる話は、

@七夕の伝説と習俗の起こり。

A三種類の七夕の日。

B七夕の星空。

C天の川に対する古代のイメージ。

?いろいろな七夕伝説。

E神話・昔話に共通するモチーフ。

F古代人の異界観。

G祖霊祭としての七夕。

「七夕」と一口で言うけど、

なかなかどうして奥が深いですね。

 

その中でも興味を持ったのは、

天の川は三途の川と同じように、

二つの世界を隔てる存在。

 

織姫(こと座のベガ)は天界(彼岸)に住む住人で

彦星(わし座のアルタイル)はこちらの世界(此岸)に

住む人間との解釈でした。

 

そうか〜、旧暦の七夕の一週間後は「お盆」と

続くのですね。

 

で…、乞巧奠(きっこうでん)と言うのがあって、

天界の優れた技術が下界へ伝わるように、

短冊に願い事を書いて、笹竹に吊るし実現を願う

儀式へとつながるようです。

 

私も商店街にある短冊に願い事を書きますが、

実現したことはありません。

”願い事が大き過ぎるからだ”と言われますが、

”おっしゃる通りです”…。

 

今日の映画紹介は上映中の

『キング・アーサー/King Arthur: Legend of the Sword』。

 

キャッチコピーは、

”スラムのガキから王になれ”。

このキャッチコピーは、なんじゃらほい?

 

アーサー王といえば、

6世紀の中頃にあったブリテン島で、

戦乱の世に平安をもたらした伝説の英雄らしが、

実在したのかどうかは不明。

だから、映画、小説、アニメと登場するアーサー王像は

いろいろだが、さて、ここに登場するアーサー王は…。

 

ペンドラゴン王(エリック・バナ)の息子として生まれ、

その跡を継ぐ者とされていた

アーサー(チャーリー・ハナム)。

 

だが、王の弟・ヴォーティガン(ジュード・ロウ)は

闇の支配者の力を借りて謀反を起こし、王を殺害する。

 

アーサーの父と母は自分を犠牲にして、幼い彼を逃がす。

スラム街という、過酷な環境の中でアーサーは

生き抜く知恵を身に付け、肉体を鍛える。

 

やがて、無双の力をもたらすとされる

聖剣エクスカリバーを手にする。

 

ヴォーティガンに追放された、

魔術師のメイジ(アストリッド・ベルジュ=フリスベ)や

仲間たちと共に圧政を敷くヴォーティガンを倒し、

王座に就こうとするアーサーだったが……。

 

ガイ・リッチー監督はストーリーをRPGゲームのように

テンポよく展開させていきますね。緻密さはないが、

山のような大きなゾウや、人間の顔を持つタコもどきとか

聖剣エクスカリバーの無双の強さを発揮する

ソードアクションは楽しめました。

 

聖剣自体が意思を持っていて、正統な王の後継者の

アーサーといえども、自由に扱えないというところが

ユニークでした。

 

題名  ある決闘〜セントヘレナの掟〜 2017年6月11日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

 

今日の映画紹介は上映中の

ある決闘〜セントヘレナの掟〜/The Duel」。

 

キャッチコピーは、

”救いは、信仰か、銃弾か”。

 

1886年、メキシコとの国境を流れるリオ・グランデ川に

多数の死体が流れ着き、テキサス・レンジャーの

デヴィッド(リアム・ヘムズワース)は上司から、

 

”川に大量のメキシコ人の死体が流れ着いている

上流の町・マウント・ハーモンに潜入しろ”と、

潜入捜査を命じられる。

 

その町の支配者の”説教師”に会えとの指示に

彼は一緒に行くと言う妻のマリソル(アリシー・ブラガ)を

伴い、川の上流にある町マウント・ハーモンへに行き、

エイブラハム(ウディ・ハレルソン)と出会う。

 

エイブラハムを見たデヴィッドは妻に語る。

”町の支配者、エイブラハム・ブラントだ。

彼を知っている、20年前、親父を殺した男だ”と。

 

”我こそが神だ”と町の住人を洗脳するエイブラハムは

彼の妻のマリソルに魔の手を伸ばす。

 

西部劇と言うより潜入捜査の一面があり、

テキサス・レインジャーの身分がバレないかと、

前半はハラハラドキドキでした。

 

後半は、何故、川にメキシコ人の死体が流れて

来るのか解ります。

 

で、深読みすると現在のトランプ大統領の

国境政策につながりますね。

二人の「決闘」を通して、現在の問題をあぶりだす

テーマをも提起しているようです。

 

サブタイトルの”セントヘレナの掟”とは、

互いの左手を布で繋ぎ合わせ、

右手のナイフでどちらかが死ぬまで闘う男の掟。

 

映画を見て、気が付きますね。

ん、何処かで見たようなストーリーとシーンだなぁと。

 

そうです、あの「地獄の黙示録」で

マーロン・ブランドが演じたカーツ大佐と

スキンヘッドのウディ・ハレルソン演じる

エイブラハムはダブりました。

 

監督はキーラン・ダーシー=スミス。

 

題名   2017年6月6日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

陸上・日本学生個人選手権の
男子100メートル準決勝で、多田修平(20)が
追い風4・5メートルの参考記録で
国内初の9秒台となる9秒94をマーク。

過去に参考記録ながら、桐生祥秀(21)
ケンブリッジ飛鳥(24)が9秒台を出しています。
彼らに山縣亮太を加えて4人の100mのスプリンターが
勢ぞろい、楽しみですね。

今日の映画紹介は上映中の「光」。

生きることの意味を問いかけ、カンヌ国際映画祭他、
絶賛をされた『あん』に続き、
河?監督と永瀬正敏のダッグに
ヒロインに水崎綾女を加えて製作された映画。

視力を失いゆくカメラマンとの出逢い、
彼女の何かが動きはじめる―。

キャッチコピーは、
”あなたと見つめる今日が
こんなにも、いとしい”。

単調な日々を送っていた美佐子(水崎綾女)は、
音声ガイドの制作をしているので、
いつも、通勤途中に目に入るいろいろな人物や
景色等目に入るものを言葉に変えて録音している。

そんな中、映画をモニターに映して、
視覚障碍者の意見を取り入れるため、
音声ガイドを務めていた。

彼らの意見を聞いている時、
”今回のガイド、今のままだと邪魔なだけです”と
美佐子を痛烈に批判する弱視の
天才カメラマン・雅哉(永瀬正敏)と出逢う。

美佐子は雅哉の無愛想な態度に苛立ちながらも、
彼が過去に撮影した夕日の写真に感動して、
いつかこの場所に連れて行って欲しいと
彼に願うようになる。

命よりも大事なカメラで写真を撮ろうにも
かすんでいく映像しか見えなくなる。
光を失う恐怖と闘い、もがき苦しむ雅哉。

彼の葛藤を見つめるうちに、
”やがて見えなくなるあなたが、
沢山のものを見せてくれた”と、
美佐子の中の何かが変わりはじめるのだった…。

かって、網膜剥離を経験した私には
光を失う恐怖は良く分かります。

監督は本作ではどんな「光」を
表現したかったのでしょうか?
光を現わす言葉は沢山ありますね。

”閃光(せんこう)”、”耿耿(こうこう)”、
”陽光(ようこう)”、光”芒(こうぼう)”等々。
と、いろいろ考えてみて、私が選んだのは
「光明」でした。

本作のラストシーンを見ていただけば
判っていただけるでしょう。

さて、暗闇を照らす光を求めてさまよう二人は、
「曙光(しょこう)」を
見つけること出来るのでしょうか?

アクション大好きの私には、
監督独特の間の取り方や、
顔をクローズアップ多用して、
顔の表情で演技させるなど、
見慣れない?シーンが多かったのですが、
それはそれで、成程、このようにして心理描写を
するのかと、新鮮でした。

美佐子の仕事が「音声ガイド制作者」なので、
当然、字幕付きだったのですが、
これも又、気にはならず、字幕で気が付かされる
ことが多々ありました。

”風鈴の音”、”風の音”等、今までは、
背景にはほとんど気にせずに見ていたのに、
ああ、そうなのだと背景や音にも映画を構成している
重要な要素だと再認識しましたね。

『第70回カンヌ国際映画祭』の
「コンペティション部門」に選出され、
河瀬監督は日本人女性初となる
エキュメニカル審査員賞を受賞。
 

題名   メッセージ 2017年5月26日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

サッカーのU20ワールドカップの
決勝トーナメント1回戦で
ベネズエラ代表と対戦。延長戦で1:0で負けて
8強進出はならなかったのは残念!

今日の映画紹介は上映中の「メッセージ/ARRIVAL」。 
原作はテッド・チャンによるSF短編小説
『あなたの人生の物語』(1998年/平成10年)。

キャッチコピーは、
”彼らは人類に何を伝えようとしているのか?”。

湖畔の家に一人で住む言語学者の
ルイーズ・バンクス(エイミー・アダムス)は
大学で教鞭を取っている。

彼女の脳裏には時おり、病気で亡くなった娘ハンナとの
何気ない日常風景が浮かんでは消えていく。

そうです、このハンナとの楽しい日々が、
異星人とのコンタクトに重要な意味を
持っているようです。

ある日、まゆのよう巨大な飛行物体が
世界12カ所に突然姿を現す。

米軍のウェバー大佐(フォレスト・ウィテカー)から
異星人のメッセージを解読するように要請され、
謎の飛行物体近くに設けられた前線基地へ
連れていかれる。

彼らの目的は何か、人類に対し友好的なのか、
それとも敵対視しているのか。

基地にはルイーズだけでなく
物理学者のイアン・ドネリー(ジェレミー・レナー)と
コンビを組んで、宇宙船へ乗り込み、
異星人のタコの足のような姿から、
”ヘプタポッド(7本脚)”と名付けられた彼らと
コミュニケーションを取ろうと奮闘する。

一方で米国以外の国では、謎の飛行物体を敵と見なし、
中国は核攻撃を仕掛けようとする。

彼らが使う表意文字を分析し、単語を作り、
異星人に理解させ、意思疎通を図るところは
成程と思いました。

原作が「あなたの人生の物語」とあるので、
ルイーズの人生と結びつくのですが、
ここに、「時間」の概念が出て来て、
どう理解するかで異星人が、何故、地球に現れたのか
判るのですが、私には難しかったですね。

ヴィルヌーヴ監督は
”一人の女性の親密で私的な作品として描いたんだ”と
言っています。
彼女の人生と、SFとどう結びつくのでしょうか。

”何故、自分は生きているのか?”、
なぁ〜んて、思っている人はぜひご覧下さい。

そうそう、ヒントは「時間は流れない」。
原題が「ARRIVAL(到着)」という意味も分かりますね。

本年度アカデミー賞で作品賞、監督賞、脚色賞など
8部門にノミネートされ、音響編集賞を受賞。

 

題名   ノー・エスケープ 自由への国境 2017年5月17日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

「森友学園問題」がうやむやに終わったかと思ったら、
今度は「加計学園問題」が浮上。
”総理の意向”とした文書が登場。 
さて、安倍首相はこれも又、知らぬ存ぜぬで
通して、ほっ被りをしてしまうのか?

今日の映画紹介は上映中の
「ノー・エスケープ 自由への国境/Desierto」。

不法移民たちが命懸けで目指すアメリカは、本当に“自由の国”か?

ドナルド・J・トランプ第45代アメリカ合衆国大統領の
大統領令はまだ、耳に新しいですね。
「メキシコ国境の安全を確保するべく
物理的な壁をただちに建設 充分な人員による監視を行い
不法移民、違法薬物、人身の売買、テロ行為を未然に防ぐ」
(2017年1月25日大統領令より抜粋)

この大統領令を予測したような、
「ゼロ・グラビティ」で父アルフォンソ・キュアロンと
共同脚本を手掛けた息子ホナス・キュアロンが
メガホンをとり、アメリカへの不法入国を
試みるメキシコ移民たちが謎の襲撃者に狙われ
極限状態に追い込まれる姿を描いたサバイバルスリラー。

キャッチコピーは
”正体不明の襲撃者。水なし、武器なし、逃げ場なし。
希望はあるか…”。

メキシコとアメリカの間に広がる砂漠の国境地帯。
モイセス(ガエル・ガルシア・ベルナル)は
”息子に約束した、必ずアメリカに会いに行く”と、
息子がくれた、しゃべるぬいぐるみのテディベアを手に、
仲間15人と、アメリカに密入国しようと
オンボロトラックで砂漠を走行中。

しかし、途中で車が故障。
整備工のモイセスが修理を試みるが
部品がなく、やむなく全員、灼熱の砂漠を歩くことに。

ここに現れたのが、この一帯を縄張りとしている
獰猛な猟犬を連れたハンターの
サム(ジェフリー・ディーン・モーガン)。

彼は次々とライフルで密入国者を狙撃する。
訳もわからぬまま必死ににげる15人。
摂氏50度の過酷な環境にも苦しみ、水も武器も逃げ場もない
絶望的な状況で、アメリカを目指す彼らの運命は……。

マンハントを行うサム、逃げ惑うモイセスら密入国者の
何故、そうしなければならなかったかの背景の説明は無し。
ただただ、追う者と追われる者が
汗を滴らせながら、血を流しながら、命をかけて、
砂漠の中の岩山、サボテンの中を走り回る映画でした。

なるほど、ホナス・キュアロン監督が
広い砂漠を密室にして、
緊迫感を盛り上げる手法は見事ですね。

さて、不法移民を試みる彼らは逃げ切って、
自由の国”アメリカ”にたどり着けるのか…。

 

題名  マンチェスター・バイ・ザ・シー 2017年5月16日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

稀勢の里がついに休場、残念!
来場所に期待したいです。

今日の映画紹介は上映中の
「マンチェスター・バイ・ザ・シー/
Manchester by the Sea」。

第89回アカデミー賞では作品賞ほか6部門にノミネート。
ケイシー・アフレックが主演男優賞、
ケネス・ロナーガン監督が脚本賞を受賞。

キャッチコピーは
”心も涙も、美しかった思い出も。
すべてを置いてきたこの街で、
また歩きはじめる…”。

アメリカ・ボストン郊外でアパートの便利屋として働く
リー・チャンドラー(ケイシー・アフレック)のもとに、
ある日一本の電話が入る。

故郷のマンチェスター・バイ・ザ・シーにいる
兄のジョーが倒れたという知らせだった。
リーは車を飛ばして病院に到着するが、
兄のジョーは1時間前に息を引き取っていた。

リーは、兄と最後のお別れをすると、
医師や友人ジョージ(C・J・ウィルソン)と共に
今後の相談をする。

兄の息子で、リーにとっては甥にあたる
16歳のパトリック(ルーカス・ヘッジズ)にも
父の死を知らせねばならない。
マンチェスター・バイ・ザ・シー
ホッケーの練習試合をしているパトリックを
迎えに行くため、リーは町へ向かう。
見知った町並みを横目に車を走らせる
リーの脳裏に、過去の記憶が浮かんでは消える。

仲間や家族と笑い合って過ごした日々、
美しい思い出の数々——。

兄の遺言を聞くためパトリックと共に
弁護士の元へ向かったリーは、遺言を知って驚く。
”俺が後見人だと?”
兄ジョーは、パトリックの後見人にリーを指名していた。

弁護士は、パトリックのために、
この町に移り住んで欲しいと頼み込む。

”この町に何年も住んでいたんだろう?”との、
弁護士の言葉に、この町で過ごした記憶が
リーのなかで鮮烈によみがえり、リーは過去の悲劇と
向き合わざるをえなくなる。

なぜリーは、心も涙も思い出もすべてこの町に
残して出て行ったのか。
なぜ誰にも心を開かず孤独に生きるのか。

アフレックが憂鬱な顔をして、トイレの詰まりを
修理したり、酒場ですぐ喧嘩をするのを見て、
彼が何かを背負って生きているのはすぐ分りました。

現実と過去をフラッシュバックさせて、
徐々にそれが判って来ますね。
本作は、過去のトラウマから、甥のパトリックの
独り立ちを助けながら、自分も復活する物語。

主人公リーを演じるのは、ケイシー・アプレック。
当初は本作のプロデューサーであるマット・ティモンが
演じるはずだったが、主人公の役を親友の
ペン・アプレックの実弟の
ケイシー・アプレックへ譲って製作された映画。

マンチェスターと聞いて、
英国の工業都市を思い浮かべたのだが、
マサチューセッツ州の
マンチェスター・バイ・ザ・シーでした。

寒々とした鄙びた風景は、
主人公の心を反映しているようで心に残ります。

 

題名 潜入者 2017年5月15日

映画ファンの皆様、おはようございます!

秋篠宮家の長女、眞子さまと
大学の同級生・小室圭氏との婚約が発表されました。
TVで見ると、素敵な好青年。おめでとうございます!

今日の映画は上映中の
「潜入者/The Infiltrator」。

”アメリカの麻薬戦争史上最も大胆にして
最も成果を上げたと言われる潜入捜査作戦に
参加したロバート・メイザー本人による回顧録。
およそ5年間に及ぶ危険な潜入捜査の実態ーー”の
予告編を観て、見に行きました。

”Based on a true story”と
書いてあると見たくなりますね。

キャッチコピーは
”史上最大の麻薬組織を壊滅に追い込んだ男!
伝説の潜入捜査官本人が記した衝撃の実話を基に描く
極上のクライム・サスペンス!”。

時代は1980年代。
アメリカに入ってくるドラッグのほとんどが、
コロンビアの麻薬王パブロ・エスコバルの
組織を経由しているとされていた。

”麻薬は経済を左右する。
何百万ドル分もの麻薬が密輸され、
その金を世界中の銀行が洗浄している”と、
危機感を募らせたアメリカ政府は、
エスコバルを逮捕するため、大規模な潜入捜査を計画。

選ばれたのは捜査官としてキャリアを積んできて、
リタイアを前にしていた、
ロバート・メイザー(ブライアン・クランストン)。

”史上最大の壊滅作戦よ。
麻薬王パブロ・エスコバルの組織を潰す。
メイザー捜査官が指揮をとり、
チームを率いて潜入捜査をする”と、
上司から命令を受ける。

”世界をまたにかける大富豪。それが私の役目だ。
財力を武器に組織に取り入る”と、
大富豪を装ってエスコバルの組織に接触して、
命がけの潜入が始める。

彼をサポートするのは、
”相棒の俺を信じろ、隙を見せたら終わりだぞ”と、
同じくマフィアに潜入している
エミール・アブレヴ (ジョン・レグイザモ )。

もう一人は急遽、メイザーの婚約者の役を命じられた、
キャシー・アーツ (ダイアン・クルーガー )。

”一つ間違えば我々は死ぬ。
もし正体がバレたら皆殺しだ”と
教えながら、潜入経験が無い彼女と二人三脚で、
敵の懐に飛び込んでいく。

内部からの組織崩壊を進める彼だが、
いつ正体を見破られるかという極度の緊張状態に
置かれることで精神は疲弊し……。

潜入者になりきるために、自分の人格を変え、
偽装がばれれば、殺される恐怖と闘い、
家庭も崩壊しながらも任務を遂行する
ブライアン・クランストンのしわだらけの
顔が魅力的でした。

いつ、バレるかと、手に汗を握って見ましたが、
当時の録音機がテープリールのレコーダーで大きく、
カバンに仕掛けたレコーダーのカバーが
はがれ落ち、見えた時には思わず焦りましたね。

特に相棒役のジョン・レグイザモの迫真の演技は
主人公以上に良かったですね。

組織への潜入が長くなって、エスコバル家族との
親密度が上がるにつれて、ストックホルム症候群では
ないが、情が移り、苦悩する心理状態の描写も
見どころの一つでした。

監督は『リンカーン弁護士』の
ブラッド・ファーマン 。
 

題名 カフェ・ソサエティ 2017年5月9日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

大相撲夏場所。
初日黒星スタートの横綱稀勢の里。
ハラハラドキドキしながら見ていますが、
負傷している左のおっつけでなんとか、
隠岐の海を寄り切り、初白星。

今日は千代の国と対戦ですが、
なんとか15日間、頑張って欲しい。

今日の映画紹介は上映中の
「カフェ・ソサエティ/Café Society」。
ウディ・アレン監督による
ロマンティック・コメディ映画。

「アニー・ホール」、「それでも恋するバルセロナ」
「ミッドナイト・イン・パリ」のウディ監督の
名前に釣られて観て来ました。

キャッチコピーは
”人生には″もしかして!?″があふれてる!
ウディ・アレンが紡ぐ、ビタースウィートで
ゴージャスな大人のおとぎ話”。

時代は1930年代。
ブルックリン生まれの青年・ボビー
(ジェシー・アイゼンバーグ)はユダヤ人の
宝石職人の父の店の手伝いに飽き、
映画黄金期を迎えていたハリウッドにやって来る。

ボビーの母は弟の映画業界の大物エージェントの
叔父フィル(スティーブ・カレル)にボビーの為に
何か仕事を世話してと頼み込んでくれたのだ。

フィルは仕事を覚えさせるために秘書の
ヴェロニカ(クリステン・スチュワート)を紹介する。

美しくておしゃれで頭も回る彼女に、
ボビーはすぐに心を奪われてしまう。

”恋人がいる”と話すヴェロニカだが、
ボビーは猛烈にアタックを開始。
しかし、ヴォニーには密かに交際中の
別の男性がいた……。

振られたボビーは傷心のままニューヨークへ戻り、
ギャングの兄ベン(コリー・ストール)が立ち上げた
ナイトクラブを引き継ぐことに。

ボビーは今迄の人脈を活かして、
夜ごと都会の豪華なレストランやクラブに
集まっては交流を楽しむ
セレブたち=《カフェ・ソサエティ》が
集う人気店としてクラブを成長させていく。

そんな中、彼の前に現れた優雅なブロンド美女。
彼女の名前はヴェロニカ。
そう、かつて夢中になったハリウッドの
ヴェロニカと同じ名前。
彼女もまた、ボビーと親密な関係になっていくが……。

“もしもあのときこうしていたら”と
誰でも思う、《大人のタラレバ》物語。

皆さん、どうですか?
”タラレバ”なぁ〜んって、思う時はありませんか。
私なんて、いつも白昼夢で思っています。
”いえいえ、決して、
現状に不満があるわけでは有りませんが!?”。

劇中でも出て来るセリフは、
”人生は喜劇。ときには残酷だけれど”、
”人生は予測できない。
恋においてばかなことをする”などなど、
アレン監督の独特の人生観が垣間見えますね。

監督も81歳なので、過去の作品とは、
違ったストーリーになるかと思ったが
今までを踏襲した映画作りだったので
ちょっと物足りなかったです。

でも、デジタルカメラで撮った映像は眼福です。
黄金期のハリウッドを再現した美術や
セレブの華やかな衣裳などを独特の色合いで
表現した画像の美しさは流石ですね。

ジャズのスタンダード曲が流れる中で、
ワイングラスを傾ける二人のシーンには魅せられます。

そうそう、添付の写真はチラシの裏側ですが、
このイラストと”今宵も夢のひとときを”のフレーズにも
惹かれて、観てみたいと思った理由の一つです。
 

題名 ワイルド・スピード ICE BREAK 2017年5月2日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

昨日、「短歌を味わう」のテーマで
杉本容子先生の講義を受けました。
和歌も短歌も分からない私ですが、
知っているようで知らない事ばかり。

@日常生活の中で心の動いたことを見つけましょう。
A見つけたことを人に伝えるように整理しましょう。
B五・七・五・七・七の三十一音に収めてみましょう。
等々、ありました。

これを機会に、指折り数えて挑戦してみようと
思っています。

今日の映画紹介は上映中の
「ワイルド・スピード ICE BREAK/
The Fate of the Furious / Fast & Furious 8」。
『ワイルド・スピードシリーズ』の第8作目。

キャッチコピーは、
”ファミリーが崩壊する。
あらゆるものが崩壊(Break)する”。

キューバ・ハバナでバカンスを楽しんでいた
ドミニク(ビン・ディーゼル)と
レティ(ミシェル・ロドリゲス)。

そんなある日ドミニクは
サイファー(シャーリーズ・セロン)から、
自分の部下になるよう要請される。

断るドミニクだったが、彼女にスマートフォンの
「ある写真」を見せられて彼女の言いなりに…。

一方、休暇中のホブス(ドウェイン・ジョンソン)
に外交保安部から盗まれた電磁パルス砲を
ベルリンの反体制派の武器商人たちから
取り戻せとの極秘任務が入る。

ホブスはドミニクたち「ファミリー」を招集し、
敵のアジトに乗り込み、電磁パルス砲を取り戻すが、
ドミニクはホブスを攻撃し、
電磁パルス砲を持ち去って逃走。

ホブスは現地警察に身柄を確保され、
「兵器強奪の犯人」としてアメリカの刑務所に送られる。

彼が収監される房の向かい側にはかつての宿敵
デッカード(ジェイソン・ステイサム)が待ち受けていた。

ノーバディ(カート・ラッセル)の計画により
房の扉が解除されて大混乱となり、
ホブスとデッカードは脱出する。
ノーバディは2人を自身の作戦基地へと連行。

ノーバディは
”ドミニクはサイバーテロリストの
サイファーと組んでいる”と彼らを説得して、
「2人の追跡及びドミニクの確保」の任務を与える。

”聞いてくれ、俺たちはファミリーだ。
だが状況が変わった。ドミニクが裏切った”。
”本気なの”
”あれは本当の彼じゃない”。
”ドムを連れ戻すぞ、チャンスは一回限り”と、

サイファーとドムを追い始めるのだった。

8作目となれば、そのアクションも派手になるばかり、
今回の見せ場はタイトルの「アイスブレイク」通りに
巨大潜水艦との氷上カーチェイスには驚きますね、
それは無いだろうと心では思いながら、夢中で観ました。

登場人物にも、工夫されていて、今迄のメンバーに加えて、
シャーリーズ・セロンとヘレン・ミレンに
クリント・イーストウッドの息子の
スコット・イーストウッドらキャストを加えて、
意表を突くストーリーの展開は無条件で面白い。

キューバでロケが行われ、
現在のキューバが見れるのも嬉しいですね。

監督は『交渉人』、『ミニミニ大作戦』
『ストレイト・アウタ・コンプトン』の
F・ゲイリー・グレイ
 

題名 グレートウォール 2017年4月20日


今日の映画紹介上映中の
3Dの「グレートウォール/The Great Wall」。
「グレートウォール」とは中国4000年の歴史において
他に類を見ない大スケールの遺産である
「万里の長城」のことですね。

中国の巨匠チャン・イーモウ監督と
ハリウッドスターのマット・デイモンが組んだ
アクション大娯楽作品。

キャッチコピーは、
”人類史上最大の建造物「万里の長城」、
そこには、我々が知らない伝説の戦いがあった”。

金と名声のため強力な武器を求めて世界中を
旅するウィリアム(マット・デイモン)ら傭兵部隊は、
シルクロードの中国国境付近で馬賊に攻撃され、
謎の獣に襲われるが、腕を切り落として生き残ったのは
ウィリアムとトバール(ペドロ・パスカル)の二人だけ。

何とか、禁軍が守る万里の長城にたどり着くが、
捕虜となり、リン・メイ司令官(ジン・ティエン)等、
禁軍の幹部たちは処刑を主張する。

しかし、持っていた謎の怪物の奇妙な腕を見た、
ワン軍師(アンディ・ラウ)だけは
”真実が分かるまで生かしておくべき”と将軍に進言して、
辛うじて処刑を免れる。

自分たちを襲った獣が饕餮(とうてつ)と呼ばれ、
人間の欲深さを罰するために60年に一度、現れる伝説の
怪物であり、万里の長城がその群れを都に
入れないための防壁だと知るウィリアムとトバール。

やがてすさまじい地響きと共に無数の怪物が
長城に向かって迫ってきた。

チャン・イーモウ監督だけに、
”軍隊の甲冑のデザインや色など、
すべて中国の伝統文化にヒントを得ている。
歴史上、中国ではそれぞれの軍に象徴となる色を
使用していたんだ”と言うように、
2万点以上の小道具は、一流職人の手作りで、
それぞれの専門別の軍服が色鮮やかで、
アクションと色彩の調和は芸術的でした。

その軍団は強さと工学知識を兼ね備えた猛虎軍団“虎軍”、
鷲のごとく鋭い矢を放つ射手隊 “鷹軍”、
歩兵と騎兵の混合部隊で機動力自慢の“鹿軍”、
接近戦を得意とする五軍中最強の“熊軍”、

そして、鶴のように舞い華麗に敵を駆逐する
女性だけで構成されるブルーの甲冑で身を固めて、
バンジージャンプのように空中を舞う“鶴軍”と、
それぞれ強烈な個性を放つ色彩鮮やかな五軍で構成。

マット・デイモンはアンディ・ラウとの
初めての共演で言っていますね。
”僕が過去に主演した『ディパーテッド』は、
アンディ・ラウが主演した『インファナル・アフェア』の
リメイク版なんだ。僕がラウのキャラクターを演じたから、
そのことについて話を交わすのはとても面白かったよ”。

饕餮(とうてつ)と呼ばれる怪獣のイメージは
エイリアンとダブリますが、それはそれで
3Dで見る画面は迫力満点でした。
 

題名 LION ライオン 25年目のただいま 2017年4月18日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

 

今日は名古屋市長選挙で、

朝一番で清き一票を投じて来ました。

 

今回は18歳からの投票もあるので、

雲一つない快晴なので、

投票率はどうでしょうかね。

 

今日の映画紹介は上映中の

「LION ライオン 25年目のただいま/Lion」。

インドで迷子になった5歳の少年が、

25年後にGoogle Earthで故郷を

探し出したという実話を、映画化したヒューマンドラマ。

 

キャッチコピーは、

”迷った距離1万キロ、探した時間25年、

道案内はGoogle Earth ”。

 

インドのスラム街。

5歳のサルー(サニー・パワール)は

兄のグドゥ(アビシェーク・バラト)に連れられて

小さいながら、列車に飛び乗り、

石炭を盗み、引き換えに牛乳を母のために

家に持ち帰るなど、一生懸命に生きていた。

 

そんな中、朝早く、兄が働きに出かける時、

無理やりに手伝うからと連れて行ってくれと頼み込む。

ついて行ったはいいが、ベンチに寝込んでしまう。

兄は仕方なく”ここで待っていて”と、出かけて行く。

 

目を覚ましたサルーは兄を探し回るうちに、

停車していた回送列車に潜り込んで眠ってしまい、

遠く離れた大都市カルカッタ(コルカタ)まで来てしまう。

 

さらに運悪く、降り立った町の人々が話す言葉が

ベンガル語のため、少年の方言交じりヒンディー語では

理解してもらえず、孤児となってその町をさすらい、

浮浪孤児の仲間となるが、浮浪者狩りに会い収容される。

 

その後、オーストラリアのタスマニアで暮らす、

養父母のジョン(デビッド・ウェンハム)と

スー(ニコール・キッドマン)に養子として引き取られる。

 

サルー(デブ・パテル)はメルボルンの大学で

経営学を専攻する立派な青年に成長する。

たまたま、同級生とインド人の家に招待され、

”あなたの生まれは”

”インドだ”

”どの辺”

”養子に出されたから、覚えてなくて”

 

Google Earth"なら、世界中を探せる。

列車の速度が分かれば、距離が割り出せる”と、

彼の生い立ちで話が盛り上がる。

 

台所へ飲み物を取りに行ったサルーは

そこにあった、揚げ菓子を偶然に見て、ある記憶が蘇る。

”グドゥ、揚げ菓子が食べたい”とねだっている自分を。

 

これをきっかけに、おぼろげな記憶と

Google Earthを頼りに、

本当の母や兄が暮らす故郷を探しはじめるのだった…。

 

幼児期のサルーが兄を探し回り、”グドゥ”と兄を

呼ぶ声が耳に残り、小さな身体でスラム街を走り廻り、

生き抜くための知恵と逞しい生命力には感動しました。

 

サルーを演じる、サニー・パワールはインドで

何千人の中から選ばれただけに、その自然体の

演技は素晴らしいですね。

 

さて、成長したサルーが安定した養父母の生活や、

恋人との関係を振り切り、自分のアイデンティティーを

探す旅にでるわけですが、

私だったら、過去は過去、未来は未確定だから、

”今が良ければ、それでいいのさ”と、思うのですが、

皆さん、どう思います。

 

そうそう、原題の「Lion」の意味はラストで

明らかになります。

ラストシーンには泣けましたね。

 

題名 マイ ビューティフル ガーデン 2017年4月12日

映画ファンの皆さん、今晩は〜!

今日の映画紹介は上映中の
「マイ ビューティフル ガーデン/
This Beautiful Fantastic」。

ガーデニング大国として知られる英国では、
自然の摂理のままに季節の草花を愛で、
庭が生活の一部となっている。
そんな本場イギリスから届いた映画が本作。

キャッチコピーは、
”美しい庭は、人生の意味を教えてくれる”。

生後間もなく公園に捨てられていた
ベラ・ブラウン(ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ)は
鴨に温められていて辛うじて生きているところを
変なおじさんに拾われて成長するが、そのトラウマからか、
彼女は自分の殻から抜け出せなく、
几帳面すぎて、とても不器用に成長してしまう。

”今日こそ、私は変わってみせる”と、
張り切って、図書館司書の仕事に励む日々だったが。

そんな中、ベラの元を家主のオブライエンが訪れて、
”庭を元に戻さないないと、一ヶ月後に退去してもらう”と
通告する。
隣人のアルフィー(トム・ウィルキンソン)が
荒れ放題のベラの庭に腹を立て、苦情を申し立てのだった。

無秩序に伸びる植物が嫌いな、ベラは
何から手をつけていいかわからない。
ほとほと困り果てたベラは苦情を申し立てのが
アルフィーとは知らずに、隣に住む偏屈な老人の
アルフィーに、
”庭に詳しいんでしょ、助けてください”と頼み込む。

”君は自然が与えた恵みを台無しにした”と言いながらも、
自分の大事な本である「庭との出会い」を貸す。

”さあ、来たまえ。
生命と自然は、この世に現れる瞬間を待っている。
閉じこもったままじゃ、実は結ばない、立ち向かえ。
美しい庭は人生の意味を教えてくれる”と、
アルフィーの指導の下に、ベラは必死に庭作りに取り組む。

人間関係が不得意なベラが、隣人のアルフィーから
ガーデニングの素晴らしさ、自然の美しさ気が付き、
人間の素晴らしさにも開眼して、人生を輝やかせていく
様子は、イギリス映画のお得意のパターンですね。

ベラを演じる、ジェシカ・ブラウン・フィンドレイの
独特な雰囲気と、美しい庭の色とりどりの花々には
見ていて、楽しい映画でした。

荒れ放題の庭が少しづつ命を取り戻すのに
呼応していくように、徐々に輝き始めていくベラの人生。

“人間も植物も愛情を注がれて成長する“、
そんなシンプルなメッセージが込められた本作は、
新芽が出そろう今の時期にピッタリの映画でした。

監督はサイモン・アバウド 。
 

題名 キングコング: 髑髏島の巨神 2017年4月6日

映画ファンの皆さん、おはようございます!
ペギー葉山さん急死のニュース。
「南国土佐を後にして」は
よく口ずさんでいたので…。享年83歳、合掌!

今日の映画紹介は上映中の
「キングコング: 髑髏島の巨神/Kong: Skull Island」。

登場するキングコングは、とにかく大きい、
そのサイズは体長が31.6m。
ビルにすると10階建ての高さに相当するというから、
体重も158トンというから、とてつもない大きさです。

これだけの身体を維持するのにエサはどうする。
なぁ〜んって、見ながらつまらないことを考えていたが、
コングがイカとタコを合わせた怪獣のリバー・デビルに
襲われて、死闘の末、足をちぎって食べたのを見て、
なるほど、エサも大きいからかと納得?

このサイズは過去に映画に登場したコングのなかでも最大級!
冒頭のシーンでは武装ヘリを 腕のひと振りで弾き飛ばし、
ミサイル代わりに大木を投げつけては炎上させるなど、
まぁ〜、見ていて、そのスピードとパワーに、
そのリアルな映像には怪獣好きな私はわくわくでした。

キャッチコピーは、
”この島では、人類は最弱。この島、怪獣だらけ”。

コングの住む島は髑髏島。
この島は永久暴風圏に閉ざされ、自然の要害に守られ
1000年以上知られることのなかった神秘の島。

神話と科学が衝突し、まったく新しい進化を遂げた場所。
その特異な生態系は、悪夢のような怪獣たちを作り出しいた。

1944年、太平洋戦争中のでの空戦中、
とある島に墜落したアメリカ兵マーロウと、
同じく墜落した日本兵イカリは殺し合い、
マーロウはイカリに崖っぷちに追い詰められ
日本刀で殺されそうになる。

が、突然、崖から巨大な猿の生物が姿を現す。

時代は過ぎて、1973年。
アメリカがベトナム戦争からの撤退を宣言した日、
特務研究機関モナークの一員である
ランダ(ジョン・グッドマン)は、
ランドサットが発見した未知の島・髑髏島への
地質調査の件でウィリス上院議員を説き伏せる。

ランダは護衛の部隊を派遣するように要請し、
ベトナムから帰還予定だった
パッカード大佐(サミュエル・L・ジャクソン)の
部隊が同行することになる。

また、ランダは元特殊空挺部隊隊員の
コンラッド(トム・ヒドルストン)を
ガイドとして雇い入れる。
そこへ、女性ながら戦場カメラマンの
ウィーバー(ブリー・ラーソン)も調査隊に加わり、
一行は髑髏島に向けて出発する。

暴風雨を突破して島に乗り込んだ調査隊は、
地質調査のため、サイズミック爆弾を投下していく。

だが、その爆弾により、怒り狂うコングが現れ、
ヘリコプター部隊は全滅。

生き残った調査隊は合流地点である島北部に向かい、
又、パッカード大佐は部下を集め、死んだ部下の
敵討ちとコングに立ち向かうのだった。

しかし、彼等の行く手を阻むのはコングだけではなかった。
爆弾の影響で目覚めた、2本の力強い腕と
恐ろしい頭蓋骨のような顔をもつ、
巨大トカゲに似た巨大生物のスカル・クローラー等、
巨大な生き物たちがつぎつぎと襲い掛かってくる。

コングを謎の島に君臨する”守護神”と
設定したところがポインですね。

CGで創られた、コング対人間、コング対怪獣の
闘いは迫力満点!
それに、コングが女性に優しいのは
前代のコングを踏襲しています。

コングの大きさについては、監督のロバーツが
”将来的にゴジラと対決させるため”と、
言っているようにエンドロールで洞窟に描かれた、
ゴジラ、キングギドラにモスラから想像出来ることは
新しいコングの登場でしょう。

2020年公開予定の
「ゴジラVSキングコング」が待ち遠しいです。

P.S
win10が自動更新されたら、
画像のアップロードが出来なくなりました。
 

題名 未来よ こんにちは 2017年3月28日

映画ファンの皆さん、今晩は〜!

今日の映画紹介は上映中の
「未来よ こんにちは/Things to come」。
第66回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品され、
銀熊(監督)賞に輝いた作品。

キャッチコピーは、
”充実した日々のはずが、
気がつけば予想もしていなかったおひとり様。
けれど、孤独も時の流れもしなやかに受け入れたなら、
未来は再び微笑みかけてくる”。

パリの高校でナタリー(イザベル・ユペール)は、
”人生は欲望があれば、幸福でなくても
期待で生きられます。幸福を手に入れる前こそ
幸福なのです”と、授業で哲学を教える日々。

彼女の家族は大学の哲学教師
ハインツ(アンドレ・マルコン)と
独立している二人の子供がいる。

それに、パリ市内に一人で暮らす
母(エディット・スコブ)の
介護に追われながらも充実した毎日を過ごしていた。

又、ナタリーには、才能を誇れる教え子がいた。
彼、ファビアン(ロマン・コリンカ)は、
ナタリーの授業で哲学の面白さを知り、教師になった若者。
久しぶりに会ったファビアンは、既に教師を辞め、
執筆をしながらアナーキスト仲間と活動を共にしていた。
彼は彼女にバカンスになったら、遊びに来るように誘う。

そんな折、同士ともいうべき存在の夫ハインツが、
”パパは18歳の頃から、ずっと同じ変わった人よ”と
子供に話したように、突然、結婚25年目にして
”実は好きな人ができた”と突然言いだし、離婚することに。

そんな中、母は夜中に電話をかけて来る。
”どうしたの”と、聞くとすぐ来てくれと言う。
慌てて、母の元に駆けつけると、
救急隊員に
”娘さん?今週3回も救急車を呼んでます”
”3回も?”
”嘘だわ、嘘つきよ!”と泣きわめく母親。
少しづつ認知症の症状が悪化し、施設に入れることになる。

母が溺愛していた猫のパンドラを、
猫アレルギーのナタリーが
面倒をみなければならなくなる始末。

そうして、夫と別れ、母は亡くなり、
バカンスを前にナタリーは一人となったうえ、
教師の傍ら、執筆していた本を出版社は、
無情にも契約の終了を宣言する。

バカンスに入り、彼女は猫のパンドラを連れて、
ファビアンが仲間と暮らすフレンチ・アルプス近くの
ヴェルコール山へと向かう。

だが、ここでも新たな別れが待っていた。

完全にお一人様となったナタリーに、
はたして未来は微笑むのだろうか…。

離婚、母の他界、本を執筆する楽しみもなくなり、
そして気がつけば、私、おひとり様?

さて、踏んだり蹴ったりの境遇に陥るが、
彼女はどう残りの人生を創りだしていくのでしょうか?

主人公のユペールは60歳を超えていますが、
演技力は素晴らしいですね。颯爽としていて輝いています。

孤独と老いは誰でも避けては通れない出来事。
彼女の生き方を見て、そうなるのかと、思いましたね。

ブルターニュの海や、パリの新緑、四季の移り変わに、
自然の美しさに合わせてながれる音楽は
「水の上で歌う」、「アンチェインド・メロディ」や、
ウディ・ガスリーの
♪my daddy (flies a ship in the sky) ♪
の、歌は耳に残ります。
 

題名 わたしは、ダニエル・ブレイク 2017年3月21日

映画ファンの皆さん、今晩は〜!

先程の稀勢の里と日馬富士戦。
稀勢の里が負け、その上、肩まで痛めたようで、
照富士の優勝が濃厚になって来ましたね。

今日の映画紹介は上映中の
「わたしは、ダニエル・ブレイク/I, DANIEL BLAKE 」。

『麦の穂をゆらす風』などのパルムドールの常連
ケン・ローチ監督(80歳)が、引退宣言を撤回して、

“生きるためにもがき苦しむ人々の普遍的な
話を作りたいと思いました。
死に物狂いで助けを求めている人々に国家が
どれほどの関心を持って援助をしているか、
いかに官僚的な手続きを利用しているか。
そこには、明らかな残忍性か見て取れます。
これに対する怒りが本作を作る
モチベーションとなりました。”との、
気持ちから生まれたのが本作。

キャッチコピーは、
”人生は変えられる。隣の誰かを助けるだけで。”

イギリス北東部ニューカッスルで大工として働く59歳の
ダニエル・ブレイク(デイヴ・ジョーンズ)は、
心臓の病を患い医者から仕事を止められる。

国の援助を受けようとするが、
”申請用紙を、オンラインのみです”
”俺は大工だ、パソコンはわからん”と、
言いながらも職員に教わりながら、挑戦する。

”画面上でマウスを動かして入力します”と、言われて
ディスプレイ上でマウスを動かして、笑われながら
必死に申請書を作成するが、複雑な制度が
立ちふさがり必要な援助を受けることが出来ない。

ハローワークで悪戦苦闘するダニエルだったが、
二人の子供連れで、シングルマザーの
ケイティ(ヘイリー・スクワイアーズ)が
職員と言い争う場面に遭遇する。

”子供たちが明日から、学校なのにお金がないの
あなた達は話も聞いてくれない”
”お引き取りください”
”見てられん、彼女は助けを求めている。
子供が2人もいるんだぞ”と詰め寄るダニエルに
”あなたも出ていって下さい”と追い出される始末。

しかし、家族を助けたことから、交流が生まれる。
貧しいなかでも、寄り添い合い絆を深めていく
ダニエルとケイティたち。
しかし、厳しい現実が彼らを次第に追いつめていく。

ダニエルがぶつかる行政の厚い壁。
たらい回しに、マニュアル通りの対応。
それ以前にまず、受けいる前に、
受け入れな事を前提とした職員の態度。

多分、どこの国でも同じでしょうが、
本当に助けを必要とする人に支援が行くような
制度作りは第一戦で働く窓口の人は
良く知っているでしょうから、何とかならんかなぁ〜!

ダニエルの怒りや、虚しさが伝わって来る映画でした。

 

題名  パッセンジャー 2017年3月24日

映画ファンの皆さん、今晩は〜!

今日の映画紹介は上映中の
「パッセンジャー/Passenger」。

宇宙船内で極限状態に置かれた
男女の愛と運命を描いたSF大作。

キャッチコピーは、
”乗客5000人、目的地まで120年、90年も早く、
2人だけが目覚めた、理由は1つ…”。

20××年――新たなる居住地を目指し、
5000人の乗客<パッセンジャー>を乗せた
豪華宇宙船アヴァロン号が地球を後にした。

宇宙の深淵を飛び続けるアヴァロン号。
進行路に出現した流星群も、強力なシールドで蹴散らして
突き進むが、巨大な隕石の破片が船体に穴を開ける。

宇宙船はフェイルセーフで直ぐに、元通りになったが、
運悪く、一つ冷凍ポッドの覚醒装置が作動して、
一人の男が目覚めてしまった。
”おはようジ”ム”と、ホログラムのアテンダントに挨拶されるが、
”どうなっている?”とジム。

到着まで残り90年と知らされた彼は、
”おい、誰かいるか?皆はどこに?”と、
宇宙船の中を駆け巡る。

”いらっしゃいませ”
"やっと人を見つけた”と喜びも束の間、
”ロボットか…”と落胆するジム。
彼はアンドロイドのバーテンダーの
アーサー(マイケル・シーン)だった。

”冬眠装置の不具合で、俺だけ”目覚めた”
”計算上ありえません”と答えるアーサー。
そう、彼だけが、たった一人の話し相手。

それはたった一人で船内で生涯を終える事
永遠の孤独と悟るジムだった。

さて、このエンジニアのジムと何故か1年半後に目覚めた
作家のオーロラ(ジェニファー・ローレンス)は
なんとか生きる術を見つけようとするが、
予期せぬ出来事が2人の運命を狂わせていく…。

アカデミー賞美術賞にノミネートされただけに、
スタートレックのエンタープライズと違って
巨大で、豪華なホテルのような宇宙船と
宇宙を知らない私ですが、これが、宇宙だという宇宙空間の
描き方は素晴らしいですね。

特に、人工重力がトラブルで停止した時に、
プールで泳いでいたオーロラが
無重力状態になり、膨大な水が空中に浮きあがり、
水の塊に閉じ込められるシーンに、

修理のため、船外活動するジムが、
激しい炎の噴射に耐えるシーンなどは迫力がありました。
SFファンには必見の映画。

登場人物は4人。上記の3人に加えて、
コンピュータが緊急事態に陥ったために、
目覚めさせられた乗組員のチーフの
ガス(ローレンス・フィッシュバーン)だけですから、
いかに、限定された空間で、いかにストーリーを
展開するかが面白いところです。

監督は「イミテーション・ゲーム 
/エニグマと天才数学者の秘密」の
モルテン・ティルドゥム。
 

題名  フレンチ・ラン 2017年3月16日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

「共謀罪」法案、国会提出のニュース。
あまり、よく解からないが、
今迄の法体系が「実行後の処罰」を原則としてきたが、
この法案を適用すると、「準備行為」だけで
処罰の対象となるようだ。

と、言うことはテロと関係のない市民団体などにも
適応される可能性が高いと言うことらしい。

まぁ〜、権力側は常に体制を強化し、
国民は自由を求めるが、お互いに要求するものが違うので
その辺の線引きが難しいと言うことでしょうかね?

今日の映画紹介は上映中の
「フレンチ・ラン/Bastille Day」。
原題の「Bastille Day」とは”パリ祭”の意味。

ということで、舞台はパリ。
革命記念日前夜,市街で爆弾テロが発生。
容疑者として浮上したのはスリの
マイケル(リチャード・マッデン)。

キャッチコピーは
”この二人、パリ出禁”。
”アメリカから来たはみ出し者コンビが
凶悪テロ組織に挑む”。

捜査を担当することになったのは、
”君は過去に証拠も無く、6名の犯人を射殺した”と、
パリの支局に飛ばされて来たCIAのはみ出し者の
ブライアー(イドリス・エルバ)。

”爆弾魔の写真を警察が公開しました。
この男はベガス生まれのマイケル・メイソン”
と、防犯カメラから、特定された容疑者マイケルを、
”オレが探す”
”無茶はダメよ”と上司のカレン(ケリー・ライリー)に
忠告を受けながら、
”わかっている”と、逃げまくるマイケルを逮捕する。

マイケルを尋問するブライアー。
”これはお前だなぁ〜”
”オレはスリだ。
バッグを盗んだら、爆弾が入ってたんだ”。

”スリだったら、オレの財布を掏ってみろ”
”財布はまだあるぞ”
”中身はここだ。財布は戻した”
”いい腕だ”と、
彼が無実であることを確信したブライアーは
スリの腕前を買い。
”真犯人を探す”
”CIAに協力?”
”疑いが晴れるぞ”
と、無実を証明するため捜査協力を持ち掛け、
マイケルもしぶしぶ承諾する。

タッグを組んだ彼らは
新たなテロを阻止すべく、真犯人を追うが……。

黒と白のバディアクション。
ブライアー役のイドリス・エルバは
黒人俳優ながら、次期ジェームズ・ボンド候補の
呼び声も高いイギリス人俳優。
切れのいいアクションは魅力的です。

監督はジェームズ・ワトキンス。
 

題名  ボヤージュ・オブ・タイム 2017年3月14日

映画ファンの皆さん、今晩は〜!

今日の映画紹介は上映中の
『ボヤージュ・オブ・タイム/
Voyage of Time: Life's Journey』。

監督は「ツリー・オブ・ライフ」、
「シン・レッド・ライン」のレンス・マリック。

監督が40年のライフワークを集大成した本作は
宇宙のはじまりと生命の歩みを圧倒的な映像美で
描き出したドキュメンタリー。

ケイト・ブランシェットの
”Mother!"のナレーションで始まる映画の
伝えるテーマは、宇宙の誕生から、たまたま偶然に
地球に生命が宿り、過去―現在―未来への生命の歩みを
描く驚異的な映像と音楽。

ストーリーは有るようで無く、観客は映像から
タイトル通り、生命の時間の旅を受け止めるだけ。

視覚効果を監修するダン・グラスは、視覚効果チームは、
”マリックからは、確かなリアリティに
基づく映像を求められた。
例えば、ビッグ・バン直後、
そこには原則的に光はなかった。
それを表現しようとすると、
宇宙を濃度の異なる集塊状態の映像にするしかなかった。
正確な表現にたどり着くまでにかなり苦労したよ”。

と、言うように、「科学」と「芸術」をうまく、
ミックスして素晴らしい映像に仕上げた監督の手腕は
流石ですね。

地球上や宇宙の自然現象、スーパーコンピューターの
シュミレーションで得た磁性流体の微細な映像など。
そうです、マクロとミクロの世界を驚くべき映像で
表現しています。

鑑賞し終わった後、思ったことは、
【月日は百代の過客にして行きかふ年もまた旅人なり】
の、松尾芭蕉の言葉。
そうか〜、”時”も”Voyage of Time”しているのか。

勿論、主人公となる我々、人類の祖先も登場しています。

宇宙や生命の誕生から、未来へと続く”時の旅”を
90分の驚異的な映像効果でお楽しみ下さい。
 

題名  トリプルX:再起動 2017年3月9日

映画ファンの皆さん、今晩は〜!

今日の映画紹介は上映中の
「トリプルX:再起動/xXx:Return of Xander Cage」。

型破りなシークレットエージェントの
活躍を描いたスパイアクション
「トリプルX」の12年ぶりの映画で、シリーズ第3作目。

第1作で主演を務めたビン・ディーゼルが復帰し、
主人公ザンダー・ケイジ(Xander Cage)を演じる。

ビン・ディーゼルも本作出演時は49歳なのに、
12年前よりも逞しく、身体のキレもシャープで、
分厚い肉体は、存在感がありますね。

キャッチコピーは、
”トリプルX、再起動。
何も考えるな、この極限<xXx>世界に
身を任せろ!”。

冒頭のシーンは世間から身を隠している
エクストリーム・スポーツ界のカリスマである
ザンダー・ケイジ(ヴィン・ディーゼル)が
スキー板で、雪の上でなく、鉄塔からスキーを履いて
ジャングルの上へ飛び降りて、木々の間を駆け巡る。

かと思えば、道路ではスケボーへ履き替えて、
車と競争して走り回る運動能力の高さを見せつけます。

そんな中、「パンドラの箱」と呼ばれる、
人工衛星のコントローラーが
危険分子の最強の敵ジャン(ドニー・イェン)に奪われる。

NSAの長官は
”全世界の軍事衛星のコントローラーが
危険分子の手に渡った”。
”彼等のように素早く、互角に戦える仲間が必要よ”と、
ザンダーに助っ人を頼み込む。

ザンダーに長官は
”あなたのチームよ、精鋭たちだ”と、チームを用意するが、
ザンダーは
”マヌケは断る”と、精鋭チームを輸送機から追い出す。

”腕が有り、極限をいく、特殊なヤツら”と、
自分の仲間を呼び集め、チーム“トリプルX”を編成する。

期待にたがわず、型破りで破天荒なアクションの連続。
バイクアクションも派手で道路だけでなく、
バイクに水上スキーを取り付けたバイクサーフィンに
海の中でも走り回る、
”それは無いだろう”と突っ込まずに、楽しめました。

銃撃戦も派手で、特に、墜落する輸送機の中で
生じた無重力状態でのバトルも面白かった。

登場人物には、サミュエル・L・ジャクソン、
FCバルセロナのネイマールらも出演。

特に、私が気に入った人物は、
エージェント役のベッキー(ニーナ・ドブレフ)。
彼女が天然ボケで笑いを取るので、
アクション連続で身体が緊張?している私にとって、
彼女のシーンは清涼剤の代わりになり息抜きになり、
よかったです。

今、ストレスを感じている人には必見の映画。
監督はD・J・カルーソ。
 

題名  アサシン クリード 2017年3月3日

映画ファンの皆さん、今晩は〜!

今日の映画紹介は上映中の
「アサシン クリード/Assassin's Creed 」。
ゲームの「アサシン クリード」を、
新キャラクターとストーリーで
実写映画化したミステリーアクション。

キャッチコピーは、
”歴史の迷宮に潜り込め”。

記憶を失った死刑囚の
カラム・リンチ(マイケル・ファスベンダー)は、
死刑執行の時、アブスターゴ財団に連れ去られる。
その理由は祖先のアギラールの遺伝子を持っていたから。

彼は”アニムス”という装置に接続される。
そこに現れたのは”アニムス”を開発した
ソフィア(マリオン・コティアール)と、
アブスターゴのCEOで、ソフイアの父親、
アラン・リッキン(ジェレミー・アイアンズ)。

”私はリッキン博士。力になるわ。あなたも力を貸して”
”オレの何を?”
”あなたのことならなんでも”
”探し物があってね。君に見つけ出して欲しい”
”今から遺伝子操作(アニムス)で、
あなたが体験するのは500年前に死んだ祖先の記憶よ”
”何が目的だ”
”あなたの過去よ”と、

遺伝子操作によって、蘇る遺伝子の記憶。
”ようこそ、ルネサンス期スペインへ”
”どうなっている。まるで現実だ”
”現実よ”と、
祖先がいたスペインへ飛ぶ。

そこではテンプル騎士団に立ち向かう
伝説のアサシン(暗殺者)であり、
禁じられた秘宝“エデンの林檎”のありかを知る人物だった。

と、まぁ、過去と現実が交互に展開するので
ストーリーを追うのに大変でしたが、
アクションが、街中の障害物や、建物のあいだを
飛び越えて走り抜ける『バルクール』と言うスポーツ?が
元になっているだけに、その躍動感は見ていて痛快!

”アサシン教団”とか”テンプル騎士団”などの名前を見ると、
嬉しい私には楽しめる映画でした。

ちなみに、「アサシン教団」とは
”アサイン・クリード”に従い、
密かに活動を続けてきたアサシンの集団。
人間の自由な意志や活動を尊重し、
テンプル騎士団とは対立を深めていく。
歴史のどんな場面でも、”エデンの果実”守り、
その身をさらすことなく使命を全うしてきた。
”闇に生き、光に奉仕する。我らはアサシン”。

「テンプル騎士団」とは、
エデンの果実を手に入れて人間の自由意志を奪うことで、
世界をコントロールしようとし、
アサシン教団と争いを続けている。
人間の自由意志を奪って救済するという理念の下、
自分たちの目的のために政治を腐敗させ、宗教を悪用し、
権力と富を追及してきた。

マリオンが科学者役で登場しているが、何でこんな役と
思って調べたら、マイケルとジャスティン監督とは
「マクベス」で一緒に仕事をしていて、
それで、3人揃って本作になったようです。

監督はオーストラリア出身のジャスティン・カーゼル。

P.S
Win10で自動更新があったが、
その後、画像のアップロードが出来ず。
今回も画像(チラシ)がアップできません。
”何とかせにゃ〜”と、思案中です。

 

題名  素晴らしきかな、人生 2017年3月1日

映画ファンの皆さん、今晩は〜!

今日の映画紹介上映中の
「素晴らしきかな、人生/Collateral Beauty」。

1946年のアメリカ映画でフランク・キャプラ監督の
『素晴らしき哉、人生!/It's a Wonderful Life』を
すぐ、頭に思い浮かべますね。

クリスマスのニューヨークを舞台にしているから
リメイク版だと思っていたが、別物でした。
だったら、原題を「Collateral Beauty」に
せずに別のタイトルにすればいいのになんて
思ったことでした。

主役がウィル・スミスだからコミカルな展開を
予想していたが、なかなかどうしてシリアスな内容でした。
思想が哲学的で解りずらいところもありましたが、
最後は泣けましたね。

ニューヨークの広告代理店で成功を収めていた
ハワード(ウィル・スミス)。
6歳の娘を亡くし、妻とも離婚して、人生のすべてに
やる気をなくし、かろうじと会社に出勤して
仕事ならぬ、ドミノ倒しで時間をつぶす日々だった。

一方、会社はカリスマのハワードで経営していたので
倒産の危機に。

同僚のクレア(ケイト・ウィンスレット)、
ホイット(エドワード・ノートン)、
サイモン(マイケル・ペーニャ)の三人は自分たちの
それぞれの悩みを抱えながら、
”何もかもうまく行く人生、なんてあり得ない”。
”彼を助けたいけど、心を閉ざしてる”。
”彼を助けなくては”と、
ハワードと会社を救うために計画を立てる。

ハワードが”Love”, ”time”, ”eath”宛に書いた手紙を
探偵から手に入れて、それを元にして、3人の奇妙な
舞台俳優にその役をやらして、再起させることにする。

「死」役のブリジット(ヘレン・ミレン)は彼の前に現れ、
”よろしく、会えて感激でしょ?誰に手紙を書いたの?”
”「死」に書いた”。
”初めまして、幸運でしょ”と接触する。

「時間」役のアラフィ(ジェイコブ・ラティモア)は、
”僕は時間、僕は贈り物、それをあなたは無駄にしてる”。

「愛」役のエイミー(キーラ・ナイトレイ)は、
”あなたを助けたいの、私は愛、私から離れて生きないで”
”娘がパパって呼んだ時、目の中に君を見た。
けど君は俺を裏切った”。
”私は全てに対しての理由、受け入れられたら、
また生きる希望が湧くかもね”と、
それぞれの方法で、ハワードに接触していくのだった。

年代も性別も異なる3人。しかし、
その出会いによってハワードに徐々に変化が起こる。

ハワードがドミノ倒しに熱中しているのは、
人生は、皆、ドミノのように繋がっていることを
伝えるめの、イメージだったのでしょう。

ヘレンミレンが素晴らしいです。
コートを変えて登場するヘレンのクローズアップした
瞳の色と合っていて、熟女の魅力に圧倒されますね。
主役のウィル・スミスも影が薄い?

原題の「The collateral beauty」訳は難しいですね。
”幸せのおまけ”と訳してありました。
「コラテラルダメージ」で使われているので
結構、使われる単語?

監督は『プラダを着た悪魔』のデヴィッド・フランケル。
 

題名  ラ・ラ・ランド 2017年2月28日

映画ファンの皆さん、今晩は〜!

 

今日の映画紹介は上映中の

「ラ・ラ・ランド/LA LA LAND」。

 

昨日、紹介した「セッション」で一躍注目を集めた

デイミアン・チャゼル監督が、

ライアン・ゴズリング&エマ・ストーン主演で

描いたミュージカル映画。

 

ところで、「LA LA LAND」とは何でしょうか?

@ロサンゼルス、主にハリウッド地域の愛称。

A陶酔し、ハイになる状態を表す。

B夢の国。と、ありますが、

私的には「夢の国」がふさわしいと思いました。

 

キャッチコピーは、

”観るもの全てが恋に落ちる、

極上のミュージカル・エンターテイメント”。

 

夢追い人が集まる街・ロサンゼルス。

映画スタジオのカフェで働きながら、

何度もオーディションに失敗して、落ち込む

女優志望の卵ミア(エマ・ストーン)。

 

ある日、自分のお店を持って演奏したいと夢見る

ジャスピアニスト、セバスチャン(ライアン・ゴズリング)と出会う。

 

将来を語り合いながら恋に落ちていく二人。

先にバンドで成功するセブだったが、

二人は徐々にすれ違っていく…。

 

見所は、ミュージカル映画ですから、

ゴージャスでロマンチックな歌とダンス。

プロローグでの、ハイウェイで、渋滞の車の人々が

車の屋根の上や周りで踊る群舞は、

「ウエスト・サイド物語」を

 

「世界中がアイ・ラヴ・ユー」の

空中浮遊を取り入れたり、

 

エピローグでは「踊るニュー・ヨーク」など

かっての映画を彷彿させるシーンのいいとこ取りを

うまく組み合わせいますね。

 

ストーリー構成で「かなった夢」と「かなわなかた夢」の

世界をミックスした展開は、恋愛、挫折に妥協と悩む

二人を描いて、単なるハッピーエンドに

していなところが良かった。

 

エマ・ストーンは美人ではないけど、

何だか、安達祐実の顔とダブって可愛いですね。

 

第89回アカデミー賞では、

エマ・ストーンが「主演女優賞」。

デイミアン・チャゼルが最年少の「監督賞」。

City of Starsで「歌曲賞」。

ジャスティン・ハーウィッツが「作曲賞」。

リヌス・サンドグレンが「撮影賞」。

サンディ・レイノルズ・ワスコが「美術賞」を受賞している。

 

 

題名  マリアンヌ 2017年2月22日

映画ファンの皆さん、今晩は〜!

 

今日の映画紹介は上映中の「マリアンヌ/Allied」。

実話を元に、ブラッド・ピットと

『フォレスト・ガンプ/一期一会』でアカデミー賞監督賞を

受賞したロバート・ゼメキス監督との初タッグの作品。

 

キャッチコピーは、

”何度、涙を流せば、愛する妻を守れるのか”。

 

1942年、ナチス支配下のカサブランカ。

英国の秘密諜報員のマックス(ブラッド・ピット)と

フランス軍レジスタンスの

マリアンヌ(マリオン・コティヤー)は

ナチスの要人を暗殺するため、夫婦を装い、

地元の社交界へ紛れ込む。

 

”戦争が終わったら、どこかへ連れて逃げて”

”一緒に来ないか、結婚しよう”

”とても幸せよ”と偽装夫婦がいつの間にか恋が芽生える。

 

暗殺に成功した二人はロンドンで再会し恋に落ち、

結婚して、子供にも恵まれ平穏な日々が過ぎる。

 

ある日、マックスは上司に呼び出されて告げられたことは

”君の妻には重大な秘密がある”

マリアンヌは誰にも言えない秘密を抱えていたのだ。

 

”事実なら、君の手で始末しろ、背けば君を処刑する”

”無実だ、証明してやる”

72時間で証明しろ”と、決断を迫れれるマックス。

 

ロマンスとスリラーを織り交ぜての展開。

出会い、結婚、幸せから一転して苦悩して、

妻の疑いを晴らすために、危険をかえりみずに

奔走するマックス。

 

夫の変化に気がつくマリアンヌと、

ブラピとマリオンの二人が描き出す心の動きの描写は

アクションもさることながら、固唾をのんで見入りました。

さすが、実力派の二人ですね。

 

ブラッド・ピットのスパイ映画と言えば、

すぐに『Mr.&Mrs.スミス』を思い出します。

この映画でアンジェリーナ・ジョリーと共演し、

結婚したのは有名な話です。

 

本作の『マリアンヌ』でも、二人の不倫のうわさが流れて、

アンジェリーナ・ジョリーとブラッドの離婚の原因と

報じられました。

 

まぁ、ブラピはいい男なので、もてるのでしょうね。


砂嵐が舞うモロッコの砂漠の車中でのセックスシーンとか、

ベッドシーンでの彼のヒップには目が釘付けでした!?

 

 

題名  相棒-劇場版W-首都クライシス 人質は50万人!

         特命係 最後の決断

 2017年2月21日

映画ファンの皆さん、今晩は〜!

 

今日は月末の金曜日の仕事を午後三時に終わる、

「プレミアムフライデー(プレ金)」と称して

消費を喚起するとのことだが、何だか可笑しい!

何処の誰がこんなアイデアを実行するのだろうか?

 

消費を喚起するなら、

”給料を上げるとか、年金をもっとくれ!!”と言いたい。

 

今日の映画紹介上映中のは

「相棒-劇場版W-首都クライシス 人質は50万人!

特命係 最後の決断」。

水谷豊が主演のテレビドラマ「相棒」シリーズの劇場版第4作目。

 

キャッチコピーは、

”追い詰めるのは、真実の愛”、

”あなたは、生きるべきです”。

 

7年前、イギリスの日本領事館関係者が

集団で毒殺されるという事件が起こり、

唯一生き残った少女が

国際犯罪組織「バーズ」に誘拐された。

 

しかし、当時の駐英大使の岩井(江守徹)と日本政府は

“高度な政治的判断”によって、

その誘拐事件を闇に葬っていた??。

 

国際犯罪組織バーズのリーダー=レイブンを

長年追ってきた国連犯罪情報事務局・元理事の

マーク・リュウ(鹿賀丈史)が、

日本にレイブン(ワタリガラスの意味)が

潜伏しているという情報を得て香港から来日。

 

特命係の杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)は、

社美彌子(仲間由紀恵)からの指示で、

案内役としてそのリュウに同行していた。

 

その矢先、リュウの部下のモリスが、

”天谷克則という男を調べてくれ”というメッセージを残し、

首に黒い羽のタトゥーを入れた

“黒衣の男”(北村一輝)に殺害された。

 

事件から7年後、日本政府に対し行方不明と

なっていた少女・鷺沢瑛里佳(山口まゆ)の

身代金が要求される。

 

日本政府はバーズをテロ組織と断定し要求を拒否するが、

それによってバーズは、

”大勢が見守る中で、日本人の誇りが砕け散るだろう”と

50万人の観客が集まる国際スポーツ競技大会

の凱旋パレードを狙った無差別テロ予告をする。

 

晴れやかなパレードが行われる最中、

特命係は真犯人を追いつめるが、

その先には7年前のある出来事に

つながる真実が待ち受けていた。

 

集大成だけに、過去に登場する人物が勢ぞろい、

まぁ、テレビで見慣れた顔だけにより楽しめますよ。

 

警察庁の甲斐峯秋(石坂浩二)、

相変わらず特命係と強い絆でつながっている

“元相棒”神戸尊(及川光博)、

現在は警察学校で教官を務めている“元鑑識”の

米沢守(六角精児)らに、

伊丹(川原和久)&芹沢(山中崇)の凸凹コンビと

人気キャラクターが総集結ですね。。

 

”細かいことに気になるのが、僕の悪い癖”

”これで全てが繋がりました”と、

右京さんの鋭い推理と洞察力に加えて

人間的な温かさと正義を愛する人格は魅力的です。

 

映画館で観る、サスペンスタッチで展開する

ストーリーは迫力があり、面白かったです。

 

監督は橋本一。

 

題名  王様のためのホログラム 2017年2月14日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

 

今日の映画紹介は上映中の

「王様のためのホログラム/A Hologram for the King」。

 

原作はデイヴ・エガーズの同名小説。

この本に惚れこんだトム・ハンクスが

『クラウド アトラス』でタッグを組んだ

トム・ティクヴァ監督と再び組んだ作品。

 

キャッチコピーは、

”遠い遠い、異国の地で気づいた。

人生は、なんとかなる!”。

 

アラン・クレイ(トム・ハンクス)は

大手自転車メーカーの取締役であったが、

会社の業績が悪化して、首になる。

 

”大きな車はどこに行ったのか?

ステキな家も煙のように消えた、

美しい妻もだ。なぜこうなった?”と、

全てを失ったアラン。

 

アランは娘の養育費を稼ぐため、

IT企業の営業職に転職する。

 

ある日、彼はサウジアラビアの国王に

立体的な映像を投影する3Dホログラムを使った

テレビ会議システムを売り込むため、

サウジアラビアに派遣される。

 

ところが砂漠に到着すると、

オフィスはただのボロテントでエアコンも壊れ、

Wi-Fiもつながらなければランチを食べる店さえない。

 

しかも、プレゼン相手の国王は

超過密スケジュールで、いつ現れるのかも分からない。

 

国王のアポイントを取ろうとするが、

不明瞭な官僚主義や、地元の人にしか分からない

慣習に右往左往するばかり。

 

そんな中、皮肉家のタクシー運転手

ユスフ(アレクサンダー・ブラック)と親しくなり

いろいろアドバイスを受ける。

 

一方、会社の上司からは商談成立の

プレッシャーをかけられてストレスの為か

背中にコブが出来て、病院へ。

そこで、女医のザーラ(サリタ・チョウドリー)

と出会い、アランの世界観も少しずつ変わっていく。

 

善良で平凡な男のトム・ハンクス。

さて、悪戦苦闘するアランは3Dホログラムの

売り込みに成功して、任務を全う出来るのでしょうか?

 

 

題名  ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち 2017年2月9日

映画ファンの皆さん、今晩は〜!

 

今日の映画紹介は上映中の

「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち/

 Miss Peregrine's Home for Peculiar Children」。

 

原作はランサム・リグズの「ハヤブサが守る家」を

「チャーリーとチョコレート工場」や

「アリス・イン・ワンダーランド」の

ティム・バートン監督が映画化。

 

フロリダで生まれ育った16歳の

ジェイク( エイサ・バターフィールド)は、

周囲になじめない孤独な少年。

 

そんな彼の唯一の理解者である祖父の

エイブ・ポートマン(テレンス・スタンプ)が

両目が失くなった状態で死んでいるのを発見する。

 

祖父の遺言に従って小さな島を訪れたジェイクは、

森の奥で古めかしい屋敷を発見。

そこには美しくも厳格な

ミス・ペレグリン(エヴァ・グリーン)と

奇妙なこどもたちが住んでいた。

 

その子供達とは

空気より軽く宙に浮くことができて、

飛んでいってしまわないよう、

普段は足かせ代わりの鉛の靴を履いて動き回り。

風を操る能力を持ち、水中で呼吸したり

泡を作ったりできる能力を持つ

エマ(エラ・パーネル )。

 

指から火を放つ能力を持ち、イーノックと仲がいい。

触れた物を焼き払ってしまわないよう、

肘まである手袋を着けているのは

オリーヴ(ローレン・マクロスティ )。

 

最年少で、怪力の持ち主の

ブロンウィン(ピクシー・デイヴィーズ)等の

いろいろな能力を持つ11人の奇妙な子供達。

 

やがて彼らと心を通わせ、

夢のような時間を過ごしたシェイクだったが、

 

そんな中、変身能力を持つ、

バロン(サミュエル・L・ジャクソン )が、

ホローガストと呼ばれる悪の異能者たちを率いて

彼等に襲いかかって来る。

 

彼の目的は「奇妙な人々」("Peculiars") を狩って、

人間の姿を取り戻すため彼らの眼を貪り食うために。

 

ジェイクは自らに宿ったある“力”に気づさ、

屋敷に迫る恐るべき脅威に立ち向かっていくのだった。

 

と、まぁ〜、本当にファンタジーな話ですね。

SFファンタジーファンの私は楽しめましたが、

ティム・バートン監督の作品としては、

何となく、何か、少し足りなかった感じがしました。

 

でも、”ルーブ”と呼ばれる、

特殊なタイムスリップの空間を作り、

そこには過去の日付が存在し、

何度もそこに戻って来れる設定はユニークでした。

 

私も、一番幸せな時の空間を作り、何かあったら

そこに逃げ込めたらいいなぁと思ったことでした。

今のところ、私の”ループ”は映画館ですね。

皆さん、自分の”ルー?゜”を持っていますか?

 

あと、気に入ったシーンはガイコツのファイトシーン。

『アルゴ探検隊の大冒険』のガイコツを彷彿とさせる

活躍ぶりには楽しめましたね。 

 

当時はストップモーションで制作されたのに、

今は、CGですからより動きが滑らかだと思ったら、

少し、カクカクした動きにしたのは、

先達に対する、監督のオマージュでしょう。

 

 

題名  ドクター・ストレンジ 2017年2月7日

映画ファンの皆さん、今晩は〜!

 

今日の映画紹介は上映中の

「ドクター・ストレンジ/Doctor Strange」。

”マーベル・コミック”の

アメリカン・コミックヒーローである

『ドクター・ストレンジ』の実写映画化作品。

 

キャッチコピーは、

”上から目線の天才外科医。

彼を目覚めさせたのは、魔術…”。

 

天才外科医として著名な

ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)。

優れた医療知識を持ち、手術中に音楽を流させ、

その曲名をクイズ感覚で当てたり、

余裕たっぷりで手術する名医だが、傲慢さが欠点。

 

学術発表会に車で向かう山道で、患者の情報を

ディスプレイで見ている時に交通事故を起こし、

九死に一生を得るが、両手の麻痺が残り、

手術が出来なくなる。

 

何とかして治療法を探していく中で、半身不随の男が

奇跡的に回復したと聞き、その男を探し出し、その場所が

カトマンズにあるカマー・タージにあると聞き探し回る。

 

カトマンズで、彼は暴漢に襲われた時、

モルド(キウェテル・イジョフォー)に助けられ、

魔術の師匠のエンシェント・ワン

(ティルダ・スウィントン)に教えを請う。

 

”世界の行動原理を知っているか?”

”あなたの知っている世界、それはほんの一部にすぎない”

”理解出来ない。まさか”

”すべては理解できない。その必要もない”

”この”魔術”によって、力を生み出し時空を操れる。

はるか遠くへも行ける。一瞬で”

”どうやって?”

”医者と同じよ、必死に学び、実践するだけ”

 

と、入門を許され、魔術の習得に励む。

 

その、彼の前に登場するのは、

ストレンジの宿敵である"不老不死"を追い求める

闇の魔術師カエシリウス(マッツ・ミケルセン)。


さて、ストレンジは悪党から

如何にして世界を救うヒーローとなれるたのか?

 

と、まぁ〜、「マーベル・コミック」のヒーロー

として、悪と戦うのだが、

SFファンタジーファンの私としては、

魔術師は古代の呪文を用いて他の次元から

エネルギーを呼び出し武器や防具を作り出すという

設定が気に入りました。

 

何しろ、無から有を呪文で創り出すのですからね。

その呪文のパワー凄いこと、ハンドパワーだけで

空間を自在に捻じ曲げて瞬間移動したり、

高層ビル群の街を一瞬にして破壊して、復元したりと

その映像のリアルなこと、そのCGは素晴らしいです。

 

おまけにストレンジは赤い浮遊マンとに気に入られて

自由に空を飛び回れるのはおまけでしょう。

 

ストレンジの師匠となるエンシェント・ワン役の

ティルダ・スウィントン。

彼女は『フィクサー(2007)』でアカデミー助演女優賞を

受賞した実力派女優だが、本作では

スキンヘッドの中性的雰囲気は魔術師の役にピッタリでした。

 

監督はスコット・デリクソン 。

 

題名  マグニフィセント・セブン 2017年1月31日

映画ファンの皆さん、今晩は〜!

今日の映画紹介は上映中の
「マグニフィセント・セブン/The Magnificent Seven」。

あの黒澤明監督の代表作
『七人の侍(1954年/昭和29年)』を基にした
1960年の西部劇映画『荒野の七人』の
原題「The Magnificent Seven」をそのまま
タイトルにしたリメイクのリメイク映画。

「トレーニング デイ」「イコライザー」の
監督アントワン・フークアと
主演デンゼル・ワシントンが再タッグを組んでの映画。

ストーリー構成はオリジナルのままだが、
登場人物の設定を変えて、
違う七人にすれば別の映画になるのですね。

キャッチコピーは、
”敵は軍勢、俺たちは7人。ド派手にやろうぜ!”

本作の悪役は金鉱のボスで街を支配する、冷酷非道な
バーソロミュー・ボーグ(ピーター・サースガード)。

彼はこの街の地上げを目論んで街の住人の集会に
乗り込みやりたい放題。彼の暴力に立ち向かう
マシュー・カレン (マット・ボマー)を射殺する。
(「ホワイトカラー」、「トゥール・コーリング」の
マットではないですか、ファンの私としては
すぐ画面から消えてしまったのは残念でした。)

彼の妻・エマ( ヘイリー・ベネット)は、復讐のため
アウトローを雇う。その七人とは、

黒ずくめの衣裳に身を固めた、賞金稼ぎの
サム・チザム (デンゼル・ワシントン)。
彼はリーダーとして、仲間を集め始める。

流れ者のギャンブラーの
ジョシュ(クリス・プラット)、
賞金首のメキシコ人の
ヴァスケス(マヌエル・ガルシア=ルルフォ)
人里離れた山に住むマウンテン・マンで
ハンターの
ジャック( ヴィンセント・ドノフリオ)、
南北戦争では南軍で、
サムに助けられたスナイパーの
グッドナイト(イーサン・ホーク)、
彼の相棒でナイフの使い手のビリー(イ・ビョンホン)、
コマンチ族のネイティブ・アメリカンの
レッドハーベスト(マーティン・センズメアー)の面々、

荒れ果てた大地にやってきた<ワケありのアウトロー7人>
を雇って、エマは正義のための復讐を依頼する。
サムのリーダーとして、圧倒的な人数と武器を誇る敵を前に
一歩もひるむことなく拳銃、斧、ナイフ、弓矢など
それぞれの武器を手に命がけの戦いに挑んでいくが…。

彼等、”偉大なる男たち/The Magnificent Seven”の
組み合わせが、この映画の見所ですね。

アメリカが”人種のるつぼ”と言われるように、
虐げられた白人の女性を助けるために
黒人のボス・サムに率いられた異民族の代表が
悪に勝利する構図と深読みしました。

本作を観て、難民を排除するトランプさんには
ぜひ観て欲しいです。

監督のアントワン・フークアは言ってますね。
”重要なのは『七人の侍』のDNAに忠実であること。
クロサワが生きていれば、
現代版のこの物語を観たいと思ってくれると信じている。”
 

題名  ザ・コンサルタント 2017年1月21日

映画ファンの皆さん、今晩は〜!

今日の映画紹介は上映中の
「ザ・コンサルタント/The Accountant」。

「アルゴ」、「ゴーン・ガール」のベン・アフレックが、
表の顔は会計コンサルタントで本業(裏の顔)は
凄腕の殺し屋のアンチ・ヒーロー
“クリスチャン・ウルフ”を演じるサスペンスアクション。

キャッチコピーは、
”いくつもの顔を持つ新たなアンチヒーローの誕生!
国、マフィア、大企業、
すべてを敵に回した男の真の目的とは?”

田舎町のしがない会計士クリスチャン・ウルフ。
大企業の社長ラマー・ブラックバーン
(ジョン・リスゴー)から財務調査依頼を受ける。

その会社の経理課女子社員の
デイナ・カミングス(アナ・ケンドリック)が
不正に気が付いたのだ。彼女はウルフの助手を務める。

彼は天才的な能力を発揮して重大な不正を見つけるが、
なぜか依頼は一方的に打ち切られる。

その日から、何者かに命を狙われるウルフ。
実は彼は、世界中の危険人物の裏帳簿を
仕切る裏社会の掃除屋でもあったのだ…。

一方、FBIのキング(J・K・シモンズ)は
謎の殺し屋の正体を探るため、部下のメディナ
(シンシア・アダイ=ロビンソン)を呼びつけ、

”君が麻薬カルテルの首領だとしょう。
ブツをさばき売り上げを資金洗浄に回す。
だが、ある日、3000万ドル足りないと発覚、
帳簿を検証したいがどこに頼む?有名な会計事務所か?
あるスジからいい会計士がいると耳に入る。
裏会社の経理を請け負い殺されずにいる男だ”、

”私が引退する前に彼の正体を知りたい。
なぜ危険な顧客に殺されないのか”と、
メディナに捜査を命じる。

平凡な会計士が何故?
危険な仕事に手を出すのか、本当の理由とは?
ラストシーンで本当の理由が判りますね。

ネタばらしになりますが、主人公の設定がいいです。
ベンアフ演じる主人公は高機能自閉症。

自分自身をコントロールする呪文?をつぶやきながら、
仕事をする前に両手に息を吹きかけて仕事を始めるなど
今迄の、殺し屋とは一味違う味がありました。

又、無表情な顔で、インドネシアの格闘技の
「シラット」を使ったアクションシーンは、
キレが良くてアクションファンには堪りませんね。
(スティーブン・セガールが一瞬、頭に浮かびましたが)

監督はギャビン・オコナー、
 

題名  天使にショパンの歌声を 2017年1月24日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

稀勢の里が第72代横綱に。
自分で考えたと言う”口上”がシンプルで良かったです。

今日の映画紹介は上映中の
「天使にショパンの歌声を/La passion d'Augustine」。

舞台は1960年代のカナダ・ケベック。
時代の流れで閉鎖を言い渡されたのは
カトリック修道院が経営する音楽学校。
学校を救おうと、女性教師と生徒たちが
奮闘する姿を描く作品。

シスターと音楽と、言えば先月紹介した
「天使にラブ・ソングを」ですね。

本作では歌ではなくピアノが主役。
ショパン『別れの曲』、リスト『愛の夢』など
ピアノの有名曲から、モーツァルト、ベートーヴェンの
ピアノソナタ曲、ヴィヴァルディの合唱曲『グローリア』と
数々の名曲が登場します。

と、言うのも主役のアリス役を演じた
ライサンダー・メナードは、
カナダを代表する未来の音楽家30人の1人に
選ばれたプロピアニスト。

音楽には疎い私ですが、彼女のピアノタッチは
素晴らしい。特にカメラの撮影アングルがいいので
指と鍵盤が連動して動き、それで生まれる音との
調和がハッキリと判り、聴覚、視覚と同時に楽しめました。

キャッチコピーは、
”少女が奏でたのは、未来の音色”。

修道院が経営するこの学校では、
校長のオーギュスティーヌ(セリーヌ・ボニアー)が
音楽教育に精力を注いでいて、
前回のピアノコンクールでは銀メダルを獲得していた。

だが、近代化を進める政府の方針で公立学校が増加し、
転校する生徒が増え、経営が苦しくなっていた。

修道院の総長が経費削減で選んだ学校は
”新しいピアノよ”と、喜びも束の間。

総長に呼びつけられた校長は、
”音楽学校はお金がかかりすぎます”
”私の学校を潰すのですか?”
”あなたの学校じゃないわ”と決めつけられて、

音楽会のチケット代にピアノ購入費と
出費のかさむオーギュスティーヌの学校。

そんななか、オーギュスティーヌの姪の
アリス(ライサンダー・メナード)が転校してくる。

彼女はピアノは上手で
”小さなモーツアルトね”と褒められても、
”手に負えない問題児です”と、言われるトラブルメーカー。

閉鎖を言われて、学校に戻った校長は、
シスター達と作戦会議。
”どうするの”
”戦うのよ”
”学校を守るため、みんなで立ち上がりましょう”
”シスターの殻を破って…、ブチ上げるのです”
と、支援してくれる保護者の協力を得て、
まずは音楽イベントを開いてマスコミを呼び、
”シスターが学校閉鎖に意義を唱えました”と
TVで放送させる。

怒った総長は、校長へ辛辣な言葉を浴びせる。
”余計なマネを”
”生徒達も感じているのです。
音楽こそ、私達の祈りなのだと”

”主のご意思を信じれば、未来は開けます”と、
言う総長へ、
”主は耳が遠いので、自力で頑張らないと”と、
切り返す校長の言葉には笑えましたね。

さて、音楽学校の運命は如何に…。
”奇跡の実話”とあるから、実際にあった話なんですね。

名曲がたくさん演奏されますが、特に
バッハの曲をジャズ風にアレンジしたピアノ演奏、
アリスの友人・スザンヌが『別れの曲』を
素晴らしい歌唱力で歌い上げるシーンなどの
美しい音楽には感動しました。

音楽だけでなく、
一面の銀世界から、緑したたる春の美しい風景と
季節の移ろいに合わせて変わる、女学生のカラフル装いと
おちゃめで、悩み、騒々しい学生たちの成長する姿には
目と耳の眼福でした。

監督は「天国の青い蝶」、「翼をください」の
レア・プール。
 

題名  アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦争 2017年1月17日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

大相撲初場所14日目で、大関稀勢の里が逸ノ城を破り、
横綱白鵬が貴ノ岩に敗れたため、
待ちに待った稀勢の里の初優勝\(^o^)/!
千秋楽にも勝って、次は横綱だ〜!

今日の映画紹介は上映中の
アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦争/
EYE IN THE SKY 」
ドローン兵器を使った現代の戦争の映画。

一人の少女を見殺しにするか、80人の命を危険にさらすか、
彼らがだした答えは…。

キャッチコピーは、
”現代の戦争、衝撃の実態”。

イギリス軍の諜報機関で働く
キャサリン・パウエル大佐(ヘレン・ミレン)は
国防相のベンソン中将(アラン・リックマン)と協力し、
ナイロビ上空を飛ぶドローンを駆使して監視業務遂行中。

”ドローンは高度2万メートルを旋回中”
”任務は”空の目”になること”
”了解”
と、ロンドンから英米合同軍事作戦を指揮している。

そんな中、大規模な自爆テロ計画の存在を突き止めた彼らは、
現地のナイロビ軍とリアルタイムで連携を取りながら、
テロリストの隠れ家に、小型の昆虫型スパイドローンを
侵入させ、首謀者達を抹殺するための情報収集を
していたが、自爆テロの準備をしているのが判明。

”どう攻略を”
”ドローンからミサイルを撃ちます”
”かなりの正確さで標的を攻撃できる”

アメリカ・ネバダ州の米軍基地にいる
ドローン・パイロットの
スティーブ(アーロン・ポール)に攻撃命令を下すが、
殺傷圏内に幼い少女がいることが判明。

”あれは”
”標的の前で、少女がパンを売っている”
”なんてこと”
”彼らが自爆テロを起こす前に、今すぐ攻撃を”
”少女に逃げる機会をあげたい”
”大勢の命が失われかねない状況にあります、
 今から10分以内に”

キャサリンは、少女を犠牲にしてでもテロリスト殺害を
優先させようとするが……。

本作は現代の戦争をリアルに描いています。

現にアシュトン・カーター米国防長官が19日に、
「リビアにあるイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」
の複数の訓練キャンプを米軍が空爆し、
IS戦闘員80人以上を殺害したと発表」とのニュース。

この空爆に使用された兵器が、B2爆撃機2機に加え、
複数の無人攻撃機「リーパー(Reaper)」で、
合わせて約100個の爆弾をISの訓練キャンプに投下。
この様に、ドローンが実際に使われています。

本作ではヘレン・ミレンが正義感に燃える指揮官
キャサリン役を見事に演じていますね。

無人偵察機が映し出すモニターの映像を見ながら、
ミサイル発射のゴーサインを出すのは、
軍人か、政治家か、法律家か?

迫る時間内に結論を出すまでの、丁々発止のやり取りは、
映画のストーリーの展開と同時進行なので迫力満点。

前に紹介したシュワちゃん主演の映画、
「コラテラルダメージ」の意味がよく解ります。

”Collateral Damage”とは、「副次的な被害」から、
「戦闘における民間人被害」や
「政治的にやむを得ない犠牲」のこと。
本作ではパン売りの少女のことです。

監督は「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」のギャビン・フッド。
俳優のコリン・ファースも製作に名を連ねています。
 

題名  トッド・ソロンズの子犬物語  2017年1月15日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

錦織選手、2回戦を危なげなく突破。
3回戦が楽しみです。

相撲は稀勢の里が遠藤を退けて1敗を堅守。
このまま逃げ切れるか?

今日の映画紹介は上映中の
トッド・ソロンズの子犬物語/Wiener-Dog」。

子犬物語とあるから、ハートフルな映画と思ったら、
人生のバカバカしさ、人間の愚かさを
ブラックユーモアたっぷりに描いてきたあの
トッド・ソロンズ監督ですから一筋縄ではいかないですね。

可愛いダックスフントと、冴えない飼い主たちがおくる
ブラックコメディ。

キャッチコピーは、
”犬も歩けば不幸にあたる”。

病弱な子どものために、父親がダックスフントを
連れて来る。仲良く遊ぶ子供と犬。

母親(ジュリー・デルビー)と子供の会話に、
”ママ、”火葬”って?”
”オーブンでサッと焼くのよ”と、
監督のシニカルな面が良く表れていますね。

幸せなダックスかと思いきや、
子供に与えられたおやつを食べて、下痢をする。
糞をまき散らす犬を父親は病院へと思ったら
犬は薬殺されることに。

ところが、心優しい獣医の助手
トーン・ウィーナー(クレタ・ガーウィグ)に助けられる。
犬は彼女の変なボーイフレンドと旅にでる。

と、突然、画面がインターミッションに。
えぇ〜、何で長編映画だったら解るが、
どうして、これも監督の遊び心。

でも、私が一番気に入ったのはこのシーンでした。
原曲がカントリー・ミュージックの
「ゴースト・ライダーズ・イン・ザ・スカイ」の替え歌。

ダックスフントが歩き続ける背景には
荒野、雪山、ホワイトハウスなど次々と景色が変わり、
途中からストリップ劇場、野球場、立ち入り禁止の
事故現場に被る”ウィンナードッグ”のフレーズは、

”どんな人生だろうと、歩き続けろよ”との
監督のメッセージでしょうか。

次にダックスの飼い主になったのは、
崖っぷちに立たされた映画学校の
講師兼脚本家(ダニー・デヴィート)。
ダックスと彼が考えた起死回生の奇策とは?

四人目の飼い主は偏屈な
おばあさん(エレン・バースティン)とその孫娘。

金を借りに来た孫娘は祖母へ、
”かわいいワンちゃんね、名前は”とおべんちゃら、
”キャンサー(ガン)よ”と末期ガンのおばあさんは
悟りきった返事。

さて、足の短いダックス君、
飼い主の不幸に付き合いながら、自分の人生ならぬ犬生は
どうなるのでしょうかね。

自分の人生に不満を持っている人は
本作を観ると、心が安らぐでしょう?
 

題名  バイオハザード ファイナル  2017年1月10日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

 

大相撲初場所は9日目。

全勝の大関稀勢の里がカド番大関の琴奨菊に
敗れ、1敗だった横綱白鵬は、小結高安に押し出されて2連敗。

優勝の行方は、琴奨菊がこれをきっかけに
勝ち越せるか?

 

今日の映画紹介は上映中の

「バイオハザード ザ・ファイナル/

Resident Evil: The Final Chapter」。

 

ご存知、カプコンの人気ゲームを映画化した

ミラ・ジョボビッチ主演による

「バイオハザード」シリーズ6作目の最終作。

 

本作では「アンブレラ社の陰謀」、

「Tウィルスの謎」、「アリスの誕生」という

シリーズの秘密が解明される最終章。

 

キャッチコピーは、

”全てが終わる。私が何者であろうと、この命を燃やす”。

My name is ALICE.This is the end of my story.".

 

 

冒頭のシーンは荒廃したワシントンD.C.で

アリスが目を覚ます。

そこでコウモリを改造した大型のクリーチャーの

”ポポカリム”に襲われてなんとか撃退する。

 

アリスは1人、廃墟を徘徊するうちに、

コンピューターがある部屋に迷い込む。

部屋にあるモニターに映し出されたのはアンブレラ社の人工知能の

レッドクイーン(エヴァ・アンダーソン)だった。

 

レッドクイーンはアリスに”T-ウイルスに感染したものを殺すことが出来る

抗ウイルス剤をアンブレラ社が開発した。

それはラクーンシティの地下にあるハイブのなかにある。

48時間以内に抗ウイルス剤を空気中へ放出させなければ人間は全滅する。

あなたに人類を救ってほしい”とメッセージを伝える。

 

宿敵アンブレラ社が放った膨大な数の

アンデッドが地上を徘徊する中、

アリスは生き残りのクレア(アリ・ラーター)や

コバルト(ローラ)、クレアの恋人の

ドク(オーエン・マッケン)らと共に、

首謀者・アイザックス(イアン・グレン)が

待ち受けるアンブレラ社の

心臓部であるハイブに侵入するが……。

 

本作はアンダーソン監督が日本で96年に発売された

ゲームに惚れこみ、2000年にシリーズ一作目を

製作してから6作目の本作に続いています。

 

監督は言っていますね。

”結末は、1作目を執筆しているときから考えていたものでしたが、
これだけの年月を6作を経たことで重みが出ましたし、

私自身が脚本家、監督として成熟した部分が出たと思います。

そして、何よりも人生経験が大きいですよね。

今では私はミラと結婚し、父親になり、

娘が映画に出演しているわけですから。

長い旅路を経たからこそ表現できた“情感”を

楽しんでもらいたいですね”と。

 

 

 

題名  土竜の唄 香港狂騒曲  2017年1月12日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

 

今日の映画紹介は上映中の「土竜の唄 香港狂騒曲」。

原作は高橋のぼるの「土竜の唄、チャイニーズマフィア編」。

前作、「土竜の唄 潜入捜査官 REIJI」の続編。

 

三池崇史監督&宮藤官九郎脚本&生田斗真主演も同じで、

アクションコメディと言うより、

前作よりバージョンアップしたエログロナンセンス映画。

この手の映画は好き嫌いが分かれるところですが、

まぁ〜、何も考えずに見れば、ハッピーになれる映画ですね。

 

キャッチコピーは、

”ヤツらにこの国は狭すぎた!

欲望渦巻く酒池肉林の地・香港!!

今度はマジでミッション絶対インポッシブル!!”。

 

前作で、ある日突然、“モグラ”と呼ばれる潜入捜査官になることを命じられた

交番勤務のダメ巡査・菊川玲二(生田斗真)。

 

“クレイジーパピヨン”こと日浦匡也(堤真一)が

堤数寄矢会会長・轟周宝(岩城滉一)に頼み込み、

日浦組の組長になり、玲二もついでに、日浦組若頭に。

 

同じ頃、エリート警官・兜真矢(瑛太)が警視庁組織犯罪対策部課長に就任。

警察官とヤクザの癒着撲滅をモットーに掲げる兜は、玲二の逮捕に向けて動き出す。

 

一方、轟周宝から大仕事を言い渡される玲二。

それは、極悪非道のチャイニーズマフィア・仙骨竜の

撲滅、そして、轟周宝とその娘にして

轟迦蓮(本田翼)のボディーガードになることだった。

 

主人公を引き立てる脇役には、キレると手がつけられない

暴走はぐれヤクザ・桜罵百治に古田新太。

チャイニーズマフィアの

美脚ヒットガール・胡蜂に菜々緒など

新キャラクターも画面を盛り上げています。

そうそう、CGで創られた大虎の大暴れのシーンも面白かった。

 

”本気”と書いて、”マジ”と読む男の新たなる潜入伝説が

幕を開ける。と、言えば格好いいが怪優・生田斗真の独り舞台!

 

金髪オールバックに、鳳凰の刺?を背負ったジャケットを

羽織り、あの百面相の顔ですから迫力あります。

彼の七変化の顔を見るだけでも、楽しめました?


 

題名  本能寺ホテル 2017年1月12日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

TV朝日系の
「独占緊急特報!!貴乃花親方すべてを語る」で、
今まで、沈黙を貫いていた貴乃花親方の激白を、
観ました。親方の相撲にかける思いと、
組織としての相撲協会のあり方が
いい悪いは別として分ったような気がします。

今日の映画紹介は「本能寺ホテル」。
フジテレビ系で2018年 2月10日(土) 21:00〜 放送。
土曜日の放送ですが、
【地上波初登場!】なので早めに紹介を。

日本史上最大のミステリー「本能寺の変」の謎が、
戦国時代につながる不思議なホテル「本能寺ホテル」を
舞台に、400年の時を超えて、今明かされる!

2017年1月に観た時の感想文です。
キャッチコピーは、
”私が過ごした一日は、信長の最後の一日だった”。

倉本繭子(綾瀬はるか)は京都の町で迷子になり、
ウロウロしていると縁結びのチラシを渡される。
すぐに捨てようとしますが、にらまれたので、
仕方なく、ハンドバックにしまい込む。
(このチラシが後で役に立ちます)。

そんな中、婚約者の吉岡恭一(平山浩行)からの、
「昼食は料亭の「吉岡」の予約が取れたから、
つまみ食いするなよ」との電話がかかって来る。
しかし、金平糖屋さんで、
”手づくり、京金平糖”を買ってしまう。
(この金平糖も、必要アイテムです)。

ホテルに向かうと、来月の予約と言われ、
仕方なく、探し回ってレトロなホテルを見つけて
飛び込んだホテルの名前は「本能寺ホテル」。

繭子はロビーにあった、オルゴールを巻いていると、
フロントの支配人(風間杜夫)に声を掛けられる。

「それ、壊れてるんですよ。」、
「そうなんですか」と会話を続け、
予約なしで泊まれることに。
「ここ、なぜ本能寺ホテルなんですか?」と尋ねるが。

繭子はルームキーを渡されて、エレベーターの中へ。
金平糖を食べたその時、壊れてるはずのオルゴールが
鳴り始めてエレベーターが着いた場所は、
1582年、天下統一を目前に控えていた
織田信長(堤真一)と森蘭丸(濱田岳)らが
滞在していた「本能寺の変」の前日の
本能寺へタイムスリップ。

繭子が現代では婚約者の吉岡恭一との結婚に右往左往して、
同時に400年前の織田信長と過ごす一日を
描いたストーリー。

そんなことは、ないだろうと言わずに、
”タラ、レバ”の世界、そのまま、素直に受け入れて
タイムスリップをお楽しみ下さい。

と、言いながら私もよく、
”タラ、レバ”の世界にタイムスリップしています。
タイムスリップじゃ、なくて単なる妄想ですけどね。

あの初恋の人と結婚していたら、
あの別れた人と別れていなかったら、
いえ、いえ。決して、今に不満があるわけではありません。

監督は鈴木雅之 。
 

題名  メルー/MERU  2017年1月6日

映画ファンの皆さん、おはようございます!

オバマ大統領の退任演説とトランプ氏の初記者会見が
行われたが後、1週間余りでトランプ大統領が誕生する。

トランプ氏は大統領選中から、主要メディアを嫌い
自身に批判的な記事についてはツイッターなどで文句を
言い続けていて、記者会見を行わなかった。

彼の言動を見ていると、外見は強面で他人を攻撃するのが
得意だが、実際は精神的に脆く、ただ権力を
振り回しているマフィアのボスにしか見えない。

世界一のアメリカがこれで、こけなければいいが。

今日の映画紹介は上映中の「メルー/MERU」。
キャッチコピーは、
”理由がないから、夢がある”。

タイトルの”メルー”とはインド北部の
ヒマラヤ山脈メルー中央峰のこと。

ここにそびえる岩壁は
“シャークスフィン(サメの背ビレ)”。

この直登ダイレクトルートに挑んで敗れた3人の
一流クライマーたちが、過去や葛藤を乗り越え、
再び過酷な大自然に立ち向かっていく姿を描いた、
壮大なスケールの山岳ヒューマン・ドキュメンタリー。

山好きな人には必見の映画ですね。
登山家「ジョージ・マロリー」の
"Because it is there.(そこにそれがあるから)”の
言葉は皆さん、ご存知でしょう。

大自然の脅威に果敢に立ち向かう3人の
クライマーたちの心情は、
これにつながるような気がします。
何故、敢えて困難に挑戦するのか、

彼等が挑むのは、標高6250m。
エベレスト(8848m)より、低いが
雪と氷に覆われた標高差1500mの壁がそびえ立ち、
なおかつ、460mの巨大な岸壁の直登ルートを
登った者はまだ、いなかった。

一度、挑戦して失敗したコンラッド・アンカー、
ジミー・チン、レナン・オズタークの3人。
二度とメルーには挑まないと誓い、普段の生活へ戻っていく。

ところが故郷へ帰ったとたん、
肉体的にも精神的にも苦しい数々の苦難に見舞われる。
一方、心の中のメルーの呼び声が止むこともなかった。

そして2011年9月。

コンラッドは
”メルーには登山の全てがある、
どうしてもこの山の頂上に立ちたいんだ”と、
2人の親友を説得する。

ジミーは
”信頼できる仲間と、
それがこの山を登る時の条件だ”。

レナンは
”実際にこの目で見て、メルーの難しさが分かった。
エベレストとは別次元の難しさだ”と、
シャークスフィンへの再挑戦を決意する。

90キロの登攀具や食料の入った荷物を背負いながら、
雪と氷と岩に覆われた1,200メートルの山肌を
登攀することが、まず第一歩。

真のシャークスフィンはクラックや足場が
ほとんど存在しない、垂直にそびえる花コウ岩。
450メートルに及ぶ文字通りの“壁”だった。

氷点下30℃に下がった断崖で、嵐の中、
ポーターレッジ(吊り下げテント)で凌ぐが
燃料、食べ物が無くなって来る。
それは前回以上に過酷なチャレンジとなった……。

友情、犠牲、希望、そして人間の奥底に眠る、
原始的な冒険心について描いた、
壮大なスケールの映像美で綴られる
山岳ヒューマン・ドキュメンタリー。

撮影はプロのカメラマンでもあるジミー・チンと
レナン・オズターク自らが担当し、撮影しただけに、
息を呑むような雄大な景色に疲労困憊しての
クライミングの様子は迫力満点。
座して観ているのが申し訳なく思えました。

本作が単なる山の映画ではなく、
三人の生活、家族、友情などのバックグラウンドを
インタビュー形式で上手く構成してあるので、
一段と深みのある映画になっていました。

監督はジミー・チンと
妻でもあるドキュメンタリー作家の
エリザベス・チャイ・ヴァサルヘリィ。

”どうして、命をかけて山を登るの?”と、
疑問を持っている人もぜひ、ご覧ください。