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 映画はいいですね。
映画を見ている時は自分が主人公、しばし夢の世界で遊べますから。


 

 隠し剣 鬼の爪 2017年3月28日(火)

映画ファンの皆さん、おはようございます!

 

今日の映画紹介は「隠し剣 鬼の爪」。

BSプレミアムで2017328()15:10〜放送。

200410月に観た時の感想文。

 

日本アカデミー賞を始め、

国内外で高い評価を得た
「たそがれ清兵衛」。

そのメガホンを取った山田洋次監督が、

2年の時を経て再び藤沢周平作品を映画化。

  

前作同様、設定も東北のある藩の下級武士が主人公。

下級武士の当時の食生活や習慣などを忠実に描き出し、

質素な生活を垣間みることができますね。

 

現在のサラリーマンと同じように、

理不尽?な上司の命令に悩みながら

自分の歩む道を模索する主人公。

 

キャッチコピーは、

”幕末。愛に生きる侍がいた”。

 

 清兵衛が中年の男やもめだったが、

この片桐宗蔵(永瀬正敏)は若い独身だ。

 

彼が自分の家に奉公に来ていた百姓の娘

きえ(松たか子)と3年振りに再会する。

さて、彼女とは身分の違いがあり、

簡単には一緒にはなれない。

しかし、彼の淡い恋心はどんどん大きくなっていく。

そうです、この映画は激動する時代の下級武士の

ラブストリーでした。

  

今迄の時代劇と違うのは海坂藩という東北の

小藩設定なので、セリフが全部、山形弁?なので

注意して聞いていないと何を言っているのか

判らないので字幕が欲しい思いましたね。

 

そう言えば、誰か東北弁は

フランス語に似ているとか似てないとか?

  

寅さん風の作りで、あちらこちらに

お笑いも仕込んでありますし、

”時代劇の魅力は、生身の人間の命をかけた

痛みを伴う戦いが描けることだ”と監督が言ってように、

勿論、殺陣のシーンも素晴らしい。

 

ところで、「隠し剣 鬼の爪」とは

どんな必殺ワザでしょうね。

 

うららかな春の日差しのもと土手の上の

ラストシーンは、さすが山田監督の演出。

どんな場面かは見てのお楽しみ‥‥。

 

 七人の侍 2017年3月28日(火)

映画ファンの皆さん、おはようございます!

 

今日の映画紹介は「七人の侍」。

BSプレミアムで2017328()01:15〜放送。

と、言うことは月曜日の夜から、

火曜日に変わった日ですから、録画ですね。

 

本作は言うまでもなく、

昭和29年制作の古い映画ですが、

迫力のアクションに黒澤監督のヒューマニズムが

盛り込まれた黒澤映画の最高峰の映画。

 

ジョン・フォード監督を敬愛する黒澤明は

彼の西部劇を超える大活劇を作ろうと大西部ではなく、

日本の農村を舞台にして創り上げた映画。

 

上映時間が3時間27分の超大作なので、

前半と後半に分かれて、

途中にインターミッションが入っています。

 

キャッチコピーは、

”野武士の襲撃を迎え激闘!決死の侍七人!”。

 

野武士が徒党を組んで野盗となり、

麦の刈入れが終る頃農村を襲う、戦国時代。

 

去年も襲われた村人は恐怖におののくだけだったが、

村を守るには侍を傭うことを思いつく。

 

長老の儀作(高堂国)の決断によって

茂助(小杉義男)、利吉(土屋嘉)は侍探しに出発する。

 

剃髪して僧に成りすまし、

豪農の子供を盗人から救ったことで

利吉達に助けを求められた

歴戦の勇者・島田勘兵衛(志村喬)を
リーダーとして集まった面々は…。

 

勘兵衛の参謀役を担う、
片山五郎兵衛(稲葉義男)。

 

荒れ寺の境内で果し合い中にその腕を
見込まれ、

”己をたたき上げる、ただそれだけに凝り固まった奴”と

勘兵衛に言われた久蔵(宮口精二)。

 

茶店で代金代わりに薪割りをしているところを

五郎兵衛に誘われる。武士としての腕は

少し心もとない林田平八(千秋実)。

 

勘兵衛が「古女房」と呼ぶ、勘兵衛の最も忠実な家臣の

七郎次(加東大介)。

 

育ちがいい裕福な郷士の末子で半人前の浪人。

7人の中では最年少の岡本勝四郎(木村功)。

 

そして、七人目の男が菊千代(三船敏郎)。

彼は家族を野武士に皆殺しにされた元百姓で、

野性そのままの男。

 

”いいか、敵は怖い......誰だって怖い......

しかしな......むこうだってこっちが怖いんだ”と、

彼等は百姓たちに、武器を持たせて訓練して

村の防衛体勢は整える。

刈入れが終ると野武士の襲撃が始まった。

 

クライマックスの雨の中のでの戦闘場面。

複数のカメラを使う、マルチカメラ・システムと

望遠レンズを多用しての雨や風の中での

1時間以上に及ぶシーンは迫力満点!

 

生き残った勘兵衛の言葉が心に残ります。

”この戦......やはり敗戦だったな。

いや......勝ったのは......あの百姓達だ......儂達ではない”。

 

 隠し砦の三悪人 2017年3月23日(木)

映画ファンの皆さん、おはようございます!

WBCで日本は米国に1―2で敗れ、
2大会連続で準決勝で敗退。
残念でしたが、勝負は時の運。
選手の皆さん、ご苦労様でした。

今日の映画紹介は「隠し砦の三悪人」。
BSプレミアムで2017年3月23日(木)14:55〜放送。
黒澤監督初のシネスコープ作品。

キャッチコピーは
”姫の命か!黄金か!豪快!
壮絶の大スペクタル巨編!!”。

百姓の太平(千秋実)と又七(藤原鎌足)は、
一攫千金を夢見て山名と秋月の戦いに加わるが
秋月の城は落ち、山名の捕虜になり、
埋蔵金探しの仕事をさせられる。

その夜、捕虜たちが暴動を起こし、
それに紛れて二人は脱走する。
逃げる途中に、薪の中から金の延べ棒を発見する。

そこに現れた男は秋月家の
侍大将・真壁六郎太(三船敏郎)。

落城後、大量の金を薪に仕込んで泉に隠し、
秋月家の生き残り・雪姫(上原美佐)や、
重臣らとともに、山中の隠し砦に身を潜めていたのだ。

秋月家再興のためには山名に固められている
秋月領と早川領の国境を越えて、
同盟国の早川領へ逃げ延びる方法を
思案していた六郎太は、太平が苦し紛れに言った、

”秋月から山名領に入って、
そこから早川領に入るつもりだ”の考えを実行に移す。

さて、真壁一行はどうやって、包囲網を突破して
早川領へ逃げ延びるのでしょうか?

モノクロ映画ですが、ジョージ・ルーカス監督が
『スター・ウォーズ/エピソードIV/新たなる希望』の
アイディアは、この映画を元に考えたと言うだけに、
アクションや、ストーリーの展開は今、観ても面白いですね。

特に、百姓コンビの太平と又七は、
C-3POとR2-D2のモデルとなっているだけに、
この凸凹コンビには笑えます。

1958年(昭和33年)公開。

おまけです。:この年の日本を振り返って見ると、

@大相撲で初の名古屋場所が始まる。
 この場所での横綱は千代の山、栃錦、若乃花。

A巨人の長嶋茂雄が新人王を獲得。
 西鉄がエース稲尾の活躍で三連敗から
 逆転優勝。川上監督が引退を表明。

B世界一の東京タワーが完成。

C絵柄が聖徳太子の一万円札が発行。

5:国民健康保険法が公布。
 

 猫侍 2016年2月13日(土)

映画ファンの皆さん、おはようございます!

週刊誌で女性タレントとの不倫疑惑を
報じられた自民党の宮崎謙介衆院議員が辞職。
「育児休業」などと、
見得を切っていたのに
こんな人に税金の無駄遣いされたかと思うと、なんだかなぁ〜、情けないです。

今日の映画紹介は「猫侍」。
BSフジで2016年2月13日(土)
16:05〜放送。
2014年3月に観た時の感想文です。
以前、紹介しているので再掲です。

キャッチコピーは
"萌える、サムライ”、”人は斬れども、猫は斬れず”。

江戸時代末期。
剣術指南役で無双一刀流の免許を持ち、
かつて”まだら鬼”と称される剣豪の斑目久太郎(北村一輝)。

”まだら鬼”の異名を持つ久太郎だったが
何を思ったか、切腹の介錯を拒んだことで
リストラされ、国元に妻子を残して単身江戸へ。

指南役の仕事を求めて就職活動をするが、門前払い。
やむを得ず傘張りの仕事で糊口をしのいでいた。

そんな中、犬をこよなく愛する「犬派」の
米沢一家が、敵対する「猫派」の相川一家の
飼い猫の”玉之丞”の暗殺を久太郎へ持ち掛けて来る。

目の前の小判に、猫殺しの仕事を引き受ける久太郎。
相川の屋敷に忍び込むが、そこには「猫番」と称する
用心棒・島崎新右衛門 (寺脇康文)が
待ち受けていたが、数回の手合わせで勝てないとわかると
島崎は逃げて行く。

玉之丞に刀を振り上げた久太郎だったが、
白猫・玉之丞のつぶらな瞳と目を合わせた瞬間、
”癒し”を感じて首輪だけを切って、殺したかのように
見せかけ、長屋に連れて帰り玉之丞を飼い始めた久太郎。

しかし、一筋縄にはいかない”玉之丞”に振り回される始末。

玉之丞と北村一輝の絶妙のコンビネーションが抜群。
これは人とネコの珍しいバデイ物語。
玉之丞の吸い込まれるような、つぶらな大きな目を見ると、
人は”癒し”を感じますね。

久太郎は無口でいかつい顔ですが、
いつも、心の中で”メンドくせ〜”や”だよね〜”と
独り言をしゃべらせているのは、
人間の本音と建前を表しているようで共感?しました。

この映画を見て、思いましたね。
犬や猫を飼ったことのない私ですが、
猫は犬に比べて、自由奔放に気ままに生きていると。
犬は飼い主に敬意を払っているが、
猫は多分、パートナーか同居人位にしか思ってないのではと。
 

 丹下左膳 百万両の壺 2016年1月28日(木)

映画ファンの皆さん、おはようございます!

 

今日の映画紹介は「丹下左膳 百万両の壺」。

BSプレミアムで2016128()13:00〜放送。

20047月に観た時の感想文です。

以前、紹介しているので再掲です。

 

懐かしいチャンバラ映画ですね。

片目、片腕のヒーロー“丹下左膳”。

”姓は丹下、名は左膳”と子供の頃は空地で

チャンバラごっこに熱中したものです。

 

時は亨保。主君に裏切られ、右目と右腕を失った

丹下左膳(豊川悦司)は侍を捨て、命を救ってくれた

お藤(和久井映見)と所帯を持ち、

 

”こいつ、こんな身体で用心棒が務まるのか?”

”試してみるかい”と

 

彼女が営む矢場の用心棒として暮らすようになる。

 

ひょんなことから孤児になった

少年・ちょび安(武井証)を引きとることに。

いやいやだったが、

次第に親子のような情が芽生えてくる。

 

ところが、ちょび安が偶然持っていた

“こけ猿の壺”には、ばく大な価値があることに

家宝の壺を探している源三郎(野村宏伸)から聞かされる。

 

大河内傳次郎の左膳も良かったが、

本作の左膳もいなせに着流した、赤い襦袢と白い着物の

鮮やかな衣装姿も色っぽくて斬新。

カラフルな出で立ちでの立ち回りは目を引きますね。

 

勿論、隻眼・隻腕の左膳のチャンバラアクションに加えて、

ユーモラスな人情物語としても楽しめます。

監督は津田豊滋 

 

 鬼平犯科帳 2016年1月21日(木)

映画ファンの皆さん、おはようございます!

「オックスファム」と言う団体がある。
この団体の活動は、「貧困を生み出す不公正」を無くすため。
最新のレポートによると、
”世界の資産保有額の上位62人の総資産は、
下位50%(36億人)の人々の総資産に匹敵”とあります。
すごいですね、この世は、金持ちはより金持ちに、
貧乏にはより貧乏になる仕組みになっているようです。

昨今、格差社会が問題になっていますが、
今後、格差がますます大きくなると、貧乏人は
”百姓一揆”でも、起こさざるを得ないようになるのでは?

と言った貧乏人の戯言はさて置いて、
今日の映画紹介は「鬼平犯科帳」。
BSプレミアムで2016年1月21日(木)13:00〜放送。
原作は池波正太郎の「鬼平犯科帳」。
フジテレビ系列で放送された、
二代目中村吉右衛門主演のテレビ時代劇を映画化。
松竹創業100周年記念作品です。

「鬼平(鬼の平蔵)」の異名を持つ火付盗賊改方長官の
長谷川平蔵(二代目中村吉右衛門)の前に
「狐火の勇五郎」を名乗る盗賊が現れる。

その犯行は、押し入った屋敷の者を
皆殺しにするという残虐な手口だった。
平蔵の密偵であるおまさ(梶芽衣子)は
かつて恋仲にあった勇五郎(世良公則)と逢い、
勇五郎の腹違いの弟・文吉(遠藤憲一)が
勇五郎の名を騙っていることを知り、平蔵に報告するが…。

一方、勇五郎の一件の裏には、
大阪の元締・白子の菊右衛門(藤田まこと)と
江戸の盗賊の頭・荒神のお豊(岩下志麻)が絡んでいた。
そして、平蔵に恨みを抱いているお豊は
平蔵の息子・辰蔵(東根作寿英)に目を付ける。

鬼平が仕事に厳しい”鬼”を前面に出しながらも
実は、情があるところも見せますね。
キャッチコピーにある、
”迷うな、ためらうな、一歩も引くな!”の
名セリフは記憶に残ります。

監督は同テレビシリーズの監督の小野田嘉幹。
1995年制作。
 

 桜田門外ノ変 2015年12月8日(火)

映画ファンの皆さん、おはようございます!
今日の映画紹介は「桜田門外ノ変」。
BS-TBSで2015年12月8日(火)21:00〜放送。
2010年10月に観た時の感想文です。

原作は吉村昭の歴史小説。
開国か攘夷かに揺れ動く激動の時代。
井伊直弼が暗殺された桜田門外の変と
その前後の顛末を、襲撃を指揮した
水戸藩士・関鉄之介の視点から描く
幕末時代劇。監督:佐藤純彌

キャッチコピーは
”幕末リアリズム。日本の未来を変えた、史上最大の事件”。

安政7年(1860年)2月18日。
水戸藩士・関鉄之介(大沢たかお) は
妻ふさ(長谷川京子)と息子の誠一郎(加藤清史郎)に
別れを告げ、江戸へ向かう。
それは、それまでの穏やかな暮らしを捨てて、
幕府の大老・井伊直弼(伊武雅刀)を討つためだった。

鉄之介は金子孫二郎(柄本明)、高橋多一郎(生瀬勝久)ら
水戸藩を脱藩した17名と、
薩摩藩士・有村次左衛門(坂東巳之助)を加えた
18名を実行部隊として、3月3日に襲撃を決定。

鉄之助は水戸藩尊王攘夷派の金子孫二郎(柄本明)から、
実行部隊の指揮を執るよう要請される。

桜田門で、実行部隊は行列に襲いかかり、
有村次左衛門が井伊の首を刎ねたが、
襲撃隊は稲田重蔵(田中要次)が死に、
4人が自刃、8人が自首する結果となった。

その成功を見届けた鉄之介は、京都へと向う。
井伊の暗殺と同時に薩摩藩が京都を制圧して
朝廷を幕府から守る計画だったが、薩摩藩が翻意した為、
鉄之助は幕府側からは勿論、
かつての 同胞・水戸藩士からも追われる立場となる。

鉄之助がここに至るまでには、時代背景があります。
1853年(嘉永6年)に
東インド艦隊司令官ペリー率いる
「黒船」が浦賀に来航し、鎖国政策を続けていた
江戸幕府に開国の要求を突きつけたこと。

このペリーの開国要求に対して、
開国派の大老・井伊直弼(伊武雅刀)の一派と
尊王攘夷を唱える
水戸藩主・徳川斉昭(北大路欣也)一派との
激しい権力闘争がこの
『桜田門外ノ変』となっていきます。

本作を見て、思った事は
何か改革を起こすのは鉄之助のような
下級武士とか一般庶民で、
組織内の幹部から改革は起こらないということです。

翻って、現在に当てはめても、役人、官僚から
現状打破の改革は起こらないようです。
それはそうでしょう。
親方日の丸で何もしなくても、のうのうと生活出来れば、
私でも現状維持で満足しますからね。

テロを犯す連中も失う物がないから、平気で人を殺す。
事を起こすには、良くも悪くも不平不満が心の中に蓄積され、
この負の要因がエネルギーとなって人を動かすのでしょうか。
 

 待ち伏せ  2015年11月25日(水)

映画ファンの皆さん、今晩は〜!

今日の映画紹介は「待ち伏せ」。
BS日テレで
2015年11月25日(水)18:30〜放送。

キャッチコピーは
”人里離れた峠に集まってきた凄い奴ら
日本映画最高の五大スター夢の競演”。

時は天保の時代、
老中・水野(市川中車)は
「鴉」と称して、鎬刀三郎(三船敏郎)という
用心棒を金で買い、密書を持たせて三州峠へ向かわせる。

途中、三郎は哀れな女・おくに(浅丘ルリ子)を助けて
ここ、人里離れた峠の茶屋に到着する。
この茶屋には明るい田舎娘のお雪(北川美佳)と
欲張り老人の徳兵衛(有島一郎)に
そして玄哲(勝新太郎)と名乗る医者くずれが住んでいた。

そこに現れたのは渡世人の弥太郎(石原裕次郎)に
続いて血だらけになった二人連れ、
盗人の野猿の辰(山崎竜之介)と狙った獲物は必ず
捕まえるという追跡役人の伊吹兵馬(中村錦之助)が
転がり込んで来る。

偶然のように集まった彼らは、
果たしてだれが善玉で、悪玉は誰か?

題名の”待ち伏せ”とは、
誰を何のために待ち伏せするのでしょうか。
誰が主役でもおかしくない、個性ある五大スターの絡みが
どう展開するのかがこの映画の見所。

用心棒役の三船敏郎は
黒澤明監督の『用心棒』の主人公そのままですね。
1970年(昭和45年)制作。監督は稲垣 浩。

因みにこの年を振り返って見ると、
初の国産人工衛星「おおすみ」を載せたラムダ4S型5号
ロケットの打ち上げに成功。
日本はソ連、アメリカ、フランスに次いで、4番目に自力で
打ち上げ成功したのですが、現状はH2Aの成功でも
宇宙ビジネスも競争力はこの順位は変わってないようです。

 壬生義士伝  2015年11月23日

映画ファンの皆さん、今晩は〜!

今日の映画紹介は「壬生義士伝」。
BSプレミアムで2015年11月23日(月)13:00〜放送。
2003年1月に観た時の感想文です。

原作は浅田次郎の初の時代小説。
監督は「おくりびと」の滝田洋二郎。
キャッチコピーは
”愛する者のために涙を切り、
人を斬る”。


冒頭のシーンは東京市、
明治三十二年の冬。
満州への引っ越し準備をしている
大野医院の大野千秋(村田雄浩)ところへ病気の孫を連れてやってきた
老人・斎藤一(佐藤浩市)は、
偶然にかつて新選組で一緒に戦った
隊士・吉村貫一郎(中井貴一)の
写真を見つける。

斎藤は町医者の大野に問わず語り、
昔を思い出しながら話す物語から京都の新選組へ。

幕末の京都・壬生の新撰組に一人の浪人が入隊してきた。
その男は盛岡の南部藩出身の吉村貫一郎と名乗る
はみすぼらしい身なりの田舎侍だったが、
これまでに何人もの人を斬り殺してきた剣の達人だった。

しかし、他の隊士たちと違って、彼は死ぬことを避け、
お金に執着する貫一郎だった。
全ては、故郷で貧困に喘ぐ家族のため。
脱藩までして新選組に入隊した彼には、金を稼ぎ、
愛する家族のために生き残る必要があったのだ。

そんな貫一郎に、近藤勇も一目置く斎藤一は嫌悪を感じて
辻斬りで彼を殺そうとするが…。

見どころはネタばらしになるが、
ラストの切腹を覚悟する場面ですね。
かつての親友であり今は南部藩の重役である
大野次郎右衛門(三宅裕司)は
吉村に断腸の思いで切腹を命じる。

満身創痍の吉村が自問自答しながら、
家族に対し先に死んでいく許しを請う一人芝居は
中井貴一の最高の演技でした。

新選組で名の知られた隊員でなく、名も無い一人の田舎侍に
スポットライトをあてて、家族のために、サムライとして
その義に生きる愚直なまでなその生き様を描いた映画。
 

鑑賞日:2015年10月7日

BS日テレ 18:00〜放送

邦題:
風林火山
   1969年(昭和44年)制作
原作:井上靖
監督:稲垣 浩他
出演:
山本勘助/
 (
三船敏郎)   
・武田信玄/
 (中村錦之助)
由布姫/
 (佐久間良子)
・上杉謙信/

 (石原裕次郎)
板垣信里/

 (中村賀津雄)
映画ファンの皆さん、今日は〜!

今日の映画紹介は「風林火山」。
BS日テレで2015年10月7日(水)18:00〜放送。

原作は井上靖の同名小説。
群雄割拠する時代に「風林火山」の旗印を
高く掲げる武田信玄。
その下にあり知略縦横の軍師として名を
馳せる山本勘助の生涯を描いた大作。

一介の軍師に過ぎない山本勘助(三船敏郎)は
大きな野望があった。甲斐の武田家へ目をつけ、
家老の板垣(中村賀津雄)に取り入り
若き当主・武田晴信(後の信玄(中村錦之助))との
お目見えを許される。

武田家家臣は、勘助の才を評価しなかったが、
晴信は勘助を召抱える。勘助は初陣の諏訪攻めで、
諜略で諏訪頼茂(平田昭彦)を暗殺する。

自害を図る由布姫(佐久間良子)に心を奪われた勘助は
姫を助けて、気持ちを秘めたまま日々を過ごす。

晴信は次に信濃攻略に乗り出すが、
勘助の理解者であった板垣や
敵対していた甘利(山崎竜之介)らが戦死する。

武田勢は犠牲を払い、長期化する戦況のなか、
信濃の敗れた諸侯は関東管領・上杉家の長尾景虎改め
上杉謙信(石原裕次郎)を頼って落ち延びる。

武田か。上杉か。
クライマックスシーンの川中島の戦いへと場面は変わる。

当時は膨大な製作費と日数に”幻の映画”と言われていたが
三船プロが”独立プロの意気を示す”と
製作費三億円を投入してトップスターを終結させての映画。

CGが無い時代ですから、二百頭の馬と鎧兜に身を固めた
400人の武者が駆け巡るシーンは本物の迫力があります。

”疾きこと風のごとく、徐かなること林のごとく、
侵掠すること火のごとく、動かざること山のごとく”の
武田軍の奮闘をお楽しみ下さい。

1969年(昭和44年)制作。
監督は稲垣 浩他。
P.S
8月に上越市の謙信公祭を見て来ましたが
お館様(GACKT)の出陣はそれなりに迫力がありました。
 

鑑賞日:2015年10月10日

BS-TBS 18:30〜放送

邦題:
のぼうの城
   2012年(平成24年)制作
原作:和田竜
監督:犬童一心&樋口真嗣
出演:
豊臣秀吉/
 (
市村正親)   
・成田長親/
 (野村萬斎)
甲斐姫/
 (榮倉奈々)
・丹波/

 (佐藤浩市)
・和泉/

 (山口智充)

映画ファンの皆さん、おはようございます!

 

今日の映画紹介は「のぼうの城」。

BS-TBS20151010日(土)の18:30〜放送。

201211月に見た時の感想文です。

以前、紹介しているので再掲です。

 

城戸賞を受賞した和田竜の脚本を映像化した映画。

又、「ゼロの焦点」の犬童一心と「日本沈没」

の樋口真嗣と二人の監督というのも珍しい。

天才か?ただの“でくのぼう”か?男の突飛な奇策に、

敵も味方も驚き…笑う!?

20,000人 VS 500人 豊臣軍にケンカを売った、でくのぼうがいた。

 

 

天下統一を目指す豊臣秀吉(市村正親)は

関東の雄・北条家に大軍を投じるも、

その中には最後まで落ちなかった

”浮き城”・忍城(おしじょう)と呼ばれる城があった。

 

この城には城主・成田氏長(西村雅彦)の

従弟でありながら、智も仁も勇もないが“人気”だけはある、

領民から“でくのぼう”をやゆした“のぼう様”の

愛称で呼ばれ、慕われている
成田長親(野村萬斎)という城代がいた。

 

長親に密かに想いを寄せる城主の娘・甲斐姫(榮倉奈々)、

長親の幼馴染で歴戦の強者・丹波(佐藤浩市)、

丹波をライバル視する豪腕・豪傑の和泉(山口智充)、

戦の経験はないが“軍略の天才”を

自称する靭負(成宮寛貴)ら忍城の面々には、緊張が走る。

 

しかし、長親は

”北条家にも、関白にもつかず、

皆で今までと同じように暮らせないかな〜”と

呑気なことを言って、周囲を煙に巻いていた。

秀吉は圧倒的な力を世間に誇示すべく、

500人の兵力の忍城に対し2万の軍勢で落とすよう、

石田三成(上地雄輔)に命じる。
彼がとった戦略は”水攻め”だった。

 

迎え討つが文字通りでくのぼうのような男。

ひょロロン、ひょろろんの長親に策はあるのか…?

 

野村萬斎の独り舞台の映画でした。

特に、最後の奇策の”田楽踊り”は秀一。

これだけでも見る価値有り。

戦国エンターテインメント超大作!?

 

鑑賞日:2015年4月16日

BSプレミアム 13:00〜

邦題:
切腹
   1962年(昭和37年)制作
原作:滝口康彦の「異聞浪人記」
監督:小林正樹
出演:
津雲半四郎/
 (
仲代達矢)   
・千々岩求女/
 (石浜朗)
美保/半四郎の娘で求女の妻
 (岩下志麻)
・斎藤勘解由/井伊家の家老

 (三國連太郎)
・沢潟彦九郎/家老

 (丹波哲郎)


映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は「切腹」。
BSプレミアムで2015年4月16日(木)13:00〜放送。

原作は滝口康彦の『異聞浪人記』。
2011年に三池崇監督により「一命」としてリメイクされています。

「人間の条件」等、社会派映画を監督してきた小林正樹が、初めて演出した時代劇映画。

寛永七年、井伊家上屋敷に津雲半四郎(仲代達矢)と名乗る浪人が訪れ。
”仕官もままならず生活も苦しいので、このまま生き恥を晒すよりは武士らしく、
切腹のためにお庭拝借……”と、

申し出を受けた家老・斎藤勘解由( 三國連太郎)は、
春先、同じ用件で来た千々岩求女(石濱朗)の話をする。

窮迫した浪人者が切腹すると称してなにがしかの金品を得て帰る最近の流行を
苦々しく思っていた勘解由が、切腹の場をしつらえてやると求女は
”一両日待ってくれ”と懇願するばかりか、刀は竹光を差しているていたらくで
舌かみ切って無惨な最後をとげたと…。

だが津雲は引き下がらず、切腹の準備が整えられ、
やがて津雲の身の上話から意外な真相が明らかになる…。

竹光での切腹の画面は見ていられないですね。
武士道とは何かと問いかける映画でもありました。

”武士道といふは、 死ぬことと見付けたり。
二つ二つの場にて、早く死ぬ方に片付くばかりなり。
別に仔細なし。胸すわって進むなり。図に当たらぬは犬死などという事は…”と、

私の愛読書の「葉隠」にはありますが、考えて見れば武士は戦闘要員であり、
戦うための存在ですから”常住の死と覚悟”は当然。
”切腹”も武士としての一つの作法ですが、それには大義があるかどうかが問題。

ウ〜ン、武士道とは難しい。

1963年の第16回カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞。

鑑賞日:2015年2月14日

BS-TBS 19:00〜

邦題:
どら平太
   2000年制作
原作:山本周五郎
監督:市川崑
出演:
望月子平太/どら平太
 (
役所広司   
・こせい/どら平太の追っ掛け
 (浅野ゆう子)
安川半蔵/どら平太の友人
 (片岡鶴太郎)
・大河岸の灘八/

 (菅原文太)
・今村掃部/家老

 (大滝秀治)


映画ファンの皆さん、こんにちは〜!

今日の映画紹介は「どら平太」。
BS-TBSで2015年2月14日(土)19:00〜放送。
以前、紹介しているので再掲です。

黒澤明、木下惠介、市川崑、小林正樹の4人が結成した「四騎の会」で最初に共同で
山本周五郎の「町奉行日記」を元に映画を製作しようと書かれた脚本を、
市川崑監督が30年後に映画化。

とある小藩で町奉行が辞職を繰り返していた。
江戸から望月小平太(役所広司)が就任してくる。
ところが彼の豪快振りから“どら平太”という仇名まで付く型破りな役人だった。

その悪評は友人で大目付の仙波義十郎(宇崎竜童)に頼んで、
わざと流させた悪評であった。
彼の狙いは密輸、売春、賭博、殺傷などが横行する「壕外」と呼ばれる治外法権と化した
地域の浄化だった。

早速、遊び人になりすまし壕外に潜入した彼は、“飲む・打つ・買う”独特のやり方で、
次第に敵の懐に入り込む。

壕外の利権を分け合っている、密輸業を仕切る大河岸の灘八(菅原文太)、
売春業を仕切る巴の太十(石倉三郎)、賭博を仕切る継町の才兵衛(石橋蓮司)の
3人の親分を丸め込んで彼らと結託して私腹を肥やしていた
城代家老・今村掃部(大滝秀治)を初めとする藩の
重職たちの不正を暴いていくのだった…。

登場人物も個性があって時代劇にしてはテンポよく、
いわゆる痛快娯楽映画に仕上がっています。

どら平太の追っかけ芸者のこせい(浅野ゆう子)が花を添えていいデスネ。
彼のサポーター役の安川半蔵(片岡鶴太郎)に3人の親分の絡みが面白いですね。

鑑賞日:2014年6月27日
BSプレミアム 19:30〜
邦題:
蝉しぐれ
   2005年制作
原作:藤沢周平
監督:黒土三男
出演:
牧文四郎/
 (
市川染五郎)   
・ふく/
 (木村佳乃)
牧助左衛門/文四郎の義父
 (緒方拳)
・登勢/

 (原田美枝子)
・島崎与之助/

 (今田耕司)

映画ファンの皆さん、おはようございます!
ワールドカップも日本の敗退で楽しみが半減しました。次回は4年後、遠いなぁ〜!

今日の映画紹介は「蝉しぐれ」。
BSプレミアムで2014年6月27日(金)19:30〜放送。
2005年9月に見た時の感想文です。

あの藤沢文学の最高傑作と言われた作品の映画化です。
舞台は東北の小藩「海坂藩」。(庄内藩がモデルとされている)。

江戸時代、下級武士の養父によって育てられた牧文四郎(市川染五郎)。


少年時代(15歳)は剣術道場や塾に通い、
ひとつ年上の小和田逸平や同じ年の島崎与之助と仲がよく、
また隣家の娘ふくに不思議と心を引かれながら穏やか日々を過ごしていた。

彼は父・助左衛門(緒形拳)を誰よりも尊敬していたが、
その父が藩の派閥抗争に巻き込まれ切腹を命じられる。

謀反人の子としての汚名を着せられた文四郎は、母を助けながら、質素に暮らしていた。
そこには変わらず彼に接する幼なじみたちの姿もあった。
数年後、牧家は名誉回復を言い渡される。

そんな中、幼い頃から想い続け、今や殿の側室となっているふく(木村佳乃)が
派閥闘争に巻き込まれていることを、文四郎は知るのだった。


自然の移り変わりと主人公の成長と派閥抗争を軸に物語は進行していきます。
庄内の羽黒町松ヶ丘にオープンセットを作り、
1年以上も風雨にさらして当時の雰囲気を醸し出して
いるだけあって作り物でない本物の生活を見るようです。

江戸時代の下級藩士の貧しい営みが、美しくて厳しい四季の中で淡々と
描かれている映像が素晴らしい。
特に子供時代の文四郎を演じた石田卓也とふく役の佐津川愛美が初々しくて良かった。

物語もさることながら、
美しい四季折々の風景は心に訴えるものがあります。
この美しいシーンを見ると日本に生まれて良かったぁ〜と思います。
これだけでも見る価値がありますね。

キャッチコピーは
”20年間〜、人を思い続けたことありますか”
”私たちがどこかに忘れていた「日本人の気高さ」が、ここにある。”

NHKのドラマを見ているので、映画とドラマを混同するところがありますが、
藤沢ワールドを楽しめました。

監督は 黒土三男。主題歌は一青窈の「かざぐるま」。

鑑賞日:2014年2月4日
BSプレミアム 21:00〜
邦題:
雨あがる
   2000年制作
英題:
監督:小泉堯史
出演:
三沢伊兵衛/
 (
寺尾聡)   
・三沢たよ/伊兵衛の妻
 (宮崎美子)
永井和泉守重明/
 (三船史郎)
・奥方/

 (檀ふみ)
・辻月丹/

 (仲代達矢)

映画ファンの皆さん、おはようございます!
今日の映画紹介は「雨あがる」。
BSプレミアムで2月4日(火)の21:00から放送されます。

黒澤明監督が山本周五郎の同名小説を自ら脚色し、
長年映画化を望んでいたが、
完成させることなく亡くなったので
彼の助監督だった小泉堯史が遺志を
継いで映画化した時代劇。

武芸の達人であるがお人好しの
浪人・三沢伊兵衛(寺尾聰)とその妻・たよ(宮崎美子)。
旅の途中のふたりは、長い大雨で河を渡ることが出来ず、
ある宿場町に足止めされていた。

ふたりが投宿する安宿には、
同じように雨が上がるのを鬱々として待つ貧しい人々がいた。
そんな彼らの心を和ませようと、
伊兵衛は禁じられている賭試合で儲けた金で
酒や食べ物を彼らに振る舞う。

長かった雨もようやくあがり、
稽古に出かけた伊兵衛は若侍同士の
果たし合いに出くわし、これを仲裁する。

これを見た藩主・永井和泉守(三船史郎)は、
伊兵衛に剣術指南番の話を持ちかけた。
ところが、頭の固い城の家老たちは猛反対。
御前試合で判断を下すことになるが、
そこで伊兵衛は、自ら相手をすると申し出た
重明を池に落としてしまった…。

本作では夫婦のお互いに思いやりや
安宿に宿泊している人達が
貧しいけれで助け合って生きる様子を
優しい目で描いています。

雨あがりの青空の下を歩く二人を
見ると晴れ晴れとした気持ちになりました。
2000年制作。

鑑賞日:2013年10月12日
BS日テレ 18:00〜
邦題:
たそがれ清兵衛
   2002年制作
英題:
監督:山田洋次
出演:
井口清兵衛/
 (
真田広之)   
・井口藤左衛門/清兵衛の叔父
 (丹波哲郎)
・飯沼朋江/
 (宮沢りえ)
・晩年の以登/ナレーター

 (岸恵子)
・余吾善右衛門/一刀流の使い手

 田中泯

映画ファンの皆さん、今晩は!
今日の映画紹介は「たそがれ清兵衛」。
BS日テレで10月12日(土)18:00〜放送。
2002年11月に見た時の感想文です。

山田洋次監督が、構想として10年来温めてきた企画で、
監督生活41年目にして初めて時代劇に挑んだ最新作。
藤沢周平原作の「たそがれ清兵衛」、『祝い人助八』、『竹光始末』
をベースに映画化した作品。

誰かを大切に思う心、
目立つことのない本当の勇気や誇りなど、
現代の日本人には失われてしまった心を描いている。

幕末という混沌とした時代を背景に、ひとりの貧乏侍と彼を取り巻く人々の姿を
描いた人間ドラマ。

ストーリーもさることながら時代考証には一年以上を
かけたというだけのことはあります。
下級武士の勤務状態は現在のサラリーマンと変わらないし、
日常の貧しい生活も工夫して生活し、全体の画面が暗いのは電気が
無ければ暗いのは当たり前ということで、今までの時代劇とは違うので見る方が
とまどいますね。

殺陣のシーンでは殺気漂う命を賭けた本物の恐怖という
リアリティを求めて殺陣師に加えて剣術師範を招いて一週間以上をかけて
撮影したというだけのことはあります。これが本当の真剣の闘いでしょう。

主役にはアクションからシリアスな役柄までこなせる真田広之。
ヒロインには宮沢りえ、そして重鎮の丹波哲郎や小林稔侍、
岸恵子のほか世界的な舞踊家・田中泯を敵役に迎えて今までとは違う時代劇でした。

時は幕末、庄内地方の小藩・海坂藩に、井口清兵衛(真田広之)という下級武士がいた。
あだ名は「たそがれ清兵衛」。

彼は妻に先立たれ、二人の幼い娘と老母の世話と生活のため、
勤めが終わるとすぐに帰宅して、家事と内職に励むことからから
仲間がからかい半分に付けたものだった。

ある日、清兵衛は、幼馴染の飯沼倫之丞(吹越満)に
久しぶりに再会し、彼の妹、朋江(宮沢りえ)が嫁ぎ先から
離縁して帰っていることを聞く。
清兵衛は彼女にほのかな思いを寄せていたが、叶うことのない夢とあきらめていた。

そんな中、藩命が清兵衛に下され、ひとつの決断を下すのだった。


映画ファンの皆さん、おはようございます!

ケガを押して出場して稀勢の里はあえなく撃沈。残念!
棚から牡丹餅の照ノ富士が優勝ですね。

しかし、照ノ富士と琴奨菊の勝負で勝った照ノ富士ですが
彼の相撲に苦言を一言。(彼のファンにはm(__)mです)

本来の相撲道から外れています。
先に突っかけ、目くらましをして、変わり身で勝つとは
体調がいいのだから、堂々と勝負をして欲しかった。
目の前の勝ち星に目が眩んだのだろうが…。

今日の映画紹介は「たそがれ清兵衛」。
BSプレミアムで2017年3月26日(日)14:15〜放送。
今週は時代劇特集で、たくさん放映されますので
時代劇ファンには楽しみですね。
2002年(平成14年)11月に見た時の感想文です。

山田洋次監督が構想として10年来、温めてきた企画。
監督生活41年目にして初めて時代劇に挑んだ最新作。

藤沢周平原作の「たそがれ清兵衛」、『祝い人助八』、
『竹光始末』をベースに映画化した作品。

誰かを大切に思う心、
目立つことのない本当の勇気や誇りなど、
現代の日本人には失われてしまった心を描いている。

幕末という混沌とした時代を背景に、
ひとりの貧乏侍と彼を取り巻く人々の姿を描いた人間ドラマ。

ストーリーもさることながら時代考証には一年以上を
かけたというだけのことはあります。

下級武士の勤務状態は現在のサラリーマンと同じで、
日常の貧しい生活も工夫して生活しています。
全体の画面が暗いのは電気が無ければ暗いのは
当たり前ということで、今までの時代劇とは違うので
見る方はちょっと、とまどいますね。

殺陣のシーンでは殺気漂う命を賭けた本物の恐怖という
リアリティを求めて殺陣師に加えて剣術師範を招いて
一週間以上をかけて撮影したというだけのことはあります。
これが本当の真剣の闘いでしょう。

主役にはアクションからシリアスな役柄までこなせる
真田広之。ヒロインには宮沢りえ、
そして重鎮の丹波哲郎や小林稔侍、岸恵子のほかに
世界的な舞踊家で余吾善右衛門を演じる田中泯との
室内での闘いは迫力があり、今までとは違う時代劇でした。

キャッチコピーは、清兵衛の娘・以登(岸恵子)の言葉で、
”そんな父のことを、私は誇りに思っております…”。

時は幕末、庄内地方の小藩・海坂藩に、
井口清兵衛(真田広之)という下級武士がいた。
あだ名は「たそがれ清兵衛」。

彼は妻に先立たれ、二人の幼い娘と老母の世話と生活のため、
勤めが終わるとすぐに帰宅して、家事と
妻の療養の為に借金をした金を返すために、
内職に励むことから仲間がからかい半分に
付けたあだ名だった。

ある日、清兵衛は、幼馴染の飯沼倫之丞(吹越満)に
久しぶりに再会し、彼の妹、朋江(宮沢りえ)が嫁ぎ先から
離縁して帰っていることを聞く。

清兵衛は彼女にほのかな思いを寄せていたが、
叶うことのない夢とあきらめていた。
そんな中、藩命が清兵衛に下される。
清兵衛は、ひとつの決断を下すのだった…。

劇中、話される庄内弁?の、
”そうでがんす”の言葉が耳から離れませんでした。

時代劇の主題歌に井上陽水の”決められたリズム”が
歌われていますが、珍しいですね。

鑑賞日:2013年10月8日
BSプレミアム 21:00〜
邦題:
小川の辺
   2011年制作
英題:
監督:篠原哲雄
出演:
戌井朔之介/
 (
東山紀之)   
・佐久間森衛/藩主に嫌われ脱藩する
 (片岡愛之助)
・幾久朔之介の妻/
 (尾野真千子)
・田鶴/朔之介の妹、森衛の妻

 (菊地凛子)
・新蔵/奉公人

 (勝地涼)

映画ファンの皆さん、こんにちは〜!

TPP交渉が大詰めを迎えています。
オバマ大統領が首脳会議に不参加。
日本にもチャンスが訪れました。
さて、聖域の農業5品目の関税撤廃をどうするか?

今日の映画紹介は「小川の辺(ほとり)」。
BSプレミアムで10月8日(火)21:00からの放送・

前回、8月に紹介した『山桜』の篠原哲雄監督と
東山紀之主演で藤沢周平原作の短編小説を映画化。

朔之助(東山紀之)は藩命で妹・田鶴(菊地凛子)の
夫である佐久間森衛(片岡愛之助)を討つことになる。
幼いころから自分や妹と兄弟同様に育った若党の
新蔵(勝地涼)を同行する。

気がかりは気の強い田鶴が、
必ずや手向かってくるに違いないこと。
場合によっては妹も斬らねばならないと覚悟する朔之助。

朔之介と田鶴と田鶴を想い続ける新蔵の三人の
微妙に揺れ動く人間関係が面白いですね。
そして、民を想って正論を訴えて脱藩した佐久間を
斬らねば朔之助の複雑な心境。

さて、結末は如何に…。
ロケは藤沢作品に登場する架空の藩「海坂藩」の
イメージとされる山形県庄内地方で行なわれています。
この地方の美しい風景は私たちの心に優しいですね。
2011年制作。

鑑賞日:2013年9月19日
BSプレミアム 13:00〜
邦題:
眠狂四郎 勝負
   1964年制作
英題:

監督:三隅研次

出演:
眠狂四郎/
  (
市川雷蔵)   
・采女/
   (藤村志保)
・つや/
  (高田美和)
・高姫/

 (久保菜穂子)

映画ファンの皆さん、おはようございます!
トヨタ自動車の豊田英二氏(100歳)が亡くなられました。
日本最大の自動車メーカーに育て上げた功労者。合掌!

今日の映画紹介は「眠狂四郎 勝負」。
BSプレミアムで9月19日(木)13:00から放送されます。
市川雷蔵主演の「眠狂四郎」シリーズの第2作。

新年の神社の境内で浪人に襲われた朝比奈(加藤嘉)と
いう老侍を助ける。
その朝比奈から狂四郎は幕政改革の話や政情を聞き共感する。

その話とは家斉の息女高姫(久保菜穂子)は堀家に嫁ぎながら、
早くから夫を失い奔放で驕慢な生活をしていること等。

その用人・主膳(須賀不二男)は札差、米問屋から
賄賂を貰い朝比奈の殺害を計画していた。

主膳は狂四郎を倒すため、赤座、増子、榊原、海老名それに、
キリスト教の布教に囚われている夫を救うため、
主膳の手先となった采女(藤村志保)を差し向けた。


次々と襲いかかる刺客との闘いに加えて
柳生との御前試合と円月殺法が冴える。

しかし、市川雷蔵は眠狂四郎そのものですね。
今、見ても彼の刀さばきは素晴らしい。
それに加藤嘉の飄々とした姿が好きでした。

1964年(昭和39年)制作。
この年を振り返って見ると、
かっぱえびせんが50円、
ワンカップ大関が85円で
良く売れていました。

鑑賞日:2013年9月14日
BSプレミアム 20:00〜
邦題:
ラスト サムライ
   2003年制作
英題:

監督:エドワード・ズウィック

出演:
ネイサン・オールグレン/
  (
トム・クルーズ)   
・勝元/
   (渡辺謙)
・明治天皇/
  (中村七之助)
・大村/

 (原田真人)

映画ファンの皆さん、こんにちは〜!

今日の映画紹介は『 ラスト・サムライ 』。
9月14日(土)、20:00からBSプレミアムで放送されます。
2003年12月に見た当時の感想文です。

皆さんご存知のように、
親日家のトム・クルーズが武士道精神を体現した映画。
過去のハリウッド映画が日本を描く時にありがちなのが
“おかしなニッポン”になっているのではと心配していたのですが、
共演の渡辺謙、真田広之、小雪、原田眞人、中村七之助などの
実力者揃いの演技で素晴らしい映画に仕上がっています。

明治維新後、急激に近代化していく日本で、
“侍の美学”を失わない「最後の武士」たちの
崇高な生き様と、魂を映像化しています。

現在のひ弱な日本人を腹立たしく思っている私たちにとって、
この映画のサムライ・スピリットは大いに共感するところです。


ネイサン・オールグレン(トム・クルーズ)は、
南北戦争で手柄をたてながらも、ネイティブ・アメリカン虐殺の事実に胸を痛め、
戦争終結後は酒に溺れる生活を送っていた。
そんな時、明治政府の新天皇(中村七之助)の
側近・大村(原田眞人)からの要請で、
ネイサンは「日本軍を近代化する」という名目で来日。
 
銃火器や隊列の指導にあたることになるが、目下の目的は、
政府に反旗を翻したという勝元(渡辺謙)率いる一軍の征伐だったのだ。
しかし、勝元軍の不意打ちにあったネイサンは捕虜として捕らえられ、
彼らの領地である奥深い山へ連行されてしまう。

画面の桜の花が散るように、
負けると判っていても自分の信念を曲げずに政府軍と戦い抜く勝元たち。
勝元が流暢な英語を何故、話せるのかはさておいて、

映画を見ている時、ふと「葉隠」の一節を思い出しました。

”武士道といふは、死ぬ事と見付けたり。
二つ二つの場にて、早く死ぬほうに片付くばかりなり。
別に仔細なし。胸座って進むなり。
図に当たらぬは犬死などという事は、
上方風の打ち上がりたる武道なるべし。
二つ二つの場にて、図に当たることのわかることは、
及ばざることなり。”

この文章の要約は、
”もし二つの道があり、
どちらも同じ成功の可能性があるとすれば、
武士はより死ぬ可能性の高い方を選ぶ。
死ぬ可能性の低い方を選んでうまくいったとしても、
それは腰抜けだからである。”


新政府軍と武士集団との戦闘場面や
刀での闘いを学ぶネイサンの殺陣も迫力があります。

武士道という精神の上に演じられていて、
ネイサンが誇り高い武士道精神に感化されていく過程は
日本人に好感がもてる映画に仕上がっています。

鑑賞日:2013年9月12日
BSプレミアム 13:00〜
邦題:
眠狂四郎 殺法帖
   1963年制作
英題:

監督:田中徳三

出演:
眠狂四郎/
  (
市川雷蔵)   
・千佐/
   (中村玉緒)
・陳孫/
  (若山富三郎)
・芸者歌吉/

 (扇町景子)

映画ファンの皆さん、こんにちは〜!
今日の映画紹介は「眠狂四郎 殺法帖」。
9月12日(水)の13:00からBSプレミアムで放送されます。
柴田錬三郎の小説「眠狂四郎無頼控」を、
市川雷蔵の主演で映画化した娯楽時代劇シリーズ第1作。

藤沢周平、池波正太郎、佐伯泰英と時代小説による
映画化、ドラマ化はたくさんありますが、
この映画は『大菩薩峠』(中里介山著)の
主人公机竜之助をモデルとして円月殺法を
武器に縦横無尽に暴れまわる狂四郎は
今、見ても痛快至極。

加賀百万石の命運を握る秘密が隠された石仏を巡り、
忍者を雇う前田宰相斉泰(澤村宗之助)の一味と、
少林寺拳法の使い手・唐人陳孫(若山富三郎)を味方にする
富豪商人・銭屋五兵衛(伊達三郎)との争いに、
狂四郎(市川雷蔵)が巻き込まれる。

狂四郎の周囲には、芸者の歌吉(扇町景子)、
元スリの常盤津文字若 (眞城千都世)、
そして前田家の奥女中千佐(中村玉緒)との
絡み合いを見せながら、どう結末をつけるのか…。

狂四郎に味方する忍者・捨丸(高見国一)がいたり、
狂四郎に円月殺法を伝授した老僧も登場して
彼のニヒリズムの原点?も解き明かされます。

1963年(昭和38年)の映画ですが、
狂四郎の軽快な台詞回しと殺陣は
今、見ても素晴らしい。
中村玉緒さんも美人だったんですね。
市川雷蔵は眠狂四郎そのもので役柄がピッタリです。


鑑賞日:2013年9月5日
BSプレミアム 21:00〜
邦題:
薄桜記
   1959年制作
英題:

監督:森一生

出演:
丹下典膳/
  (
市川雷蔵)   
・中山安兵衛/
   (勝新太郎)
・千春/
  (真城千都世)
・浪乃/

 (三田登喜子)

映画ファンの皆さん、こんにちは〜!

今日の映画紹介は「薄桜記」。
BSプレミアムで9月5日(木)に13:00から放送されます。
原作は五味康祐で、主演は市川雷蔵の映画。
最初は丹下左膳かと思ったら、丹下典膳でした。

BS時代劇で山本耕史主演で
放送されていましたから見た人は
”アァ、あれか”と思い出されるでしょう。

丹下典膳(市川雷蔵)は高田馬場の決闘へ
向かう途中の中山安兵衛(勝新太郎)の後を追う。
典膳は安兵衛の決闘相手が
同門知心流であると知ってその場を離れる。
安兵衛は堀部弥兵衛(荒木忍)親娘に助けられて、仇を討つ。

典膳は同門を見捨てたとして、師匠・知心斎に破門される。
師匠・源太左衛門の紹介で安兵衛に上杉家への仕官話が来る。

安兵衛は上杉家の長尾竜之進(北原義郎)の
妹・千春(真城千都世)に好意を抱くが、
千春は典膳と恋仲だった。

安兵衛は上杉家への仕官を断って、
弥兵衛の娘・お幸(浅野寿々子)の婿となり浅野家に仕える。
典膳は千春と祝言をあげた。

典膳が公用で旅立った夜、典膳に恨みをもつ知心流の門弟五人が
丹下邸に乱入し、千春を凌辱して引揚げた。
旅先より戻った典膳は浪人となって五人組に復讐する決意をする。

竜之介に千春を離別する旨を伝えた。
怒った竜之進は抜討に典膳の片腕を斬り落した。
しかしこれは典膳が望むところだった。

一方、安兵衛の主人浅野内匠頭は上杉家当主の実父吉良上野介を、
江戸城松の廊下で刃傷におよぶ。
その日を限りに典膳は消息を絶ったのだった…。

市川雷蔵と勝新太郎の共演がいいデスネ。
ラストシーンで片腕のない典膳が片足を撃たれ
寝たまま転がり刀を振るう殺陣は迫力があります。

1959年(昭和34年)制作。監督は森一生
この年の出来事には
・皇太子明仁親王が美智子さんと結婚。
・長嶋が天覧試合でホームラン。
・伊勢湾台風襲来、死者・行方不明者が5098人。
・国民年金法が施行。

鑑賞日:2013年8月22日
BSプレミアム 21:00〜。
邦題:
山桜
   2008年5月公開
英題:

監督:篠原哲雄

出演:
野江/磯村庄左衛門の妻
  (
田中麗奈)   
・手塚弥一郎/剣術の名手
   (東山弥一郎)
・諏訪平右衛門/私腹を肥やす藩の重臣
  (村井国夫)
・志津/手塚の母

 (富司純子)

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は「山桜」。
8月22日の13:00からBSプレミアムで放送されます。

原作は藤沢周平。

海坂藩の武士の娘・野江(田中麗奈)は、
前の夫に病気で先立たれ、
磯村庄左衛門(千葉哲也)と再婚していた。

墓参りの帰りに、
磯村との縁談がある以前に縁談の申込があった、
剣術の名手、手塚弥一郎(東山紀之)と偶然出会う。
山桜が満開のころであった。

野江が手塚の縁談を断ったのは、
剣術の名手は怖いと思ったからだった。

実際に話をしてみる心の優しい男であると分かり
彼の優しい言葉を支えに、辛い生活に耐える野江だった。

そのころ、
凶作が続き藩の財政が危うい時に
重臣・諏訪平右衛門(村井国夫)は私腹を肥やしていた。
年貢に苦しむ農民を救うため
手塚は、城中で諏訪を襲い殺傷し、投獄される。

野江は磯村と離縁し、
殿が江戸から帰り、手塚が許される日を祈りながら、
手塚の母・志津(富司純子)と待ち続けるのであった。
山桜が満開のころである。

「蝉しぐれ」、「たそがれ清兵衛」、「武士の一分」などと
同様に藤沢周平の小説を映画化したもの。

この映画は庄内地方で撮影されていて
田園風景や雄大な山並みに加えて
題名通りの「山桜」が美しい画面がいいデスネ。


ある日、美しい山桜に手を伸ばした野江の背後から、
「手折ってしんぜよう」と弥一郎。
このシーンがこの映画のベストシーン。
たった一度の出会いを胸に秘め、想い続ける。ロマンスですね。
2008年5月公開、監督は篠原哲雄。

鑑賞日:2013年9月3

BSプレミアム 21:00〜。
邦題:
花のあと
   
英題:

監督:中西健二

出演:
以登/寺井甚左衛門の娘
  (
北川景子)   
・片桐才助/以登の許婚
   (甲本雅弘)
・江口孫四郎/勘解由の謀略に合う
  (宮尾俊太郎)
・藤井勘解由/藩の重役

 (市川亀治郎)

映画ファンの皆さん、こんにちは〜!

今日の映画紹介は「花のあと」。
BSプレミアムで9月3日、21:00から放送されます。

前回紹介した「山桜」に続く、
藤沢周平原作の架空の海坂藩を舞台とした
いわゆる「海坂シリーズ」の一つで、主人公の女剣士・以登が晩年、
孫たちに若き日の思い出を語る形式で物語が展開する。

満開の桜の下で以登(北川景子)に声をかけたのは、
羽賀道場の江口孫四郎(宮尾俊太郎)であった。

父・寺井甚左衛門(國村隼)に剣の手ほどきを受けた以登は、
かなりの剣の使い手であったが、
孫四郎とは未だ剣を交えたことはなかった。

父に孫四郎との手合わせを懇願する。
以登は孫四郎との稽古で彼に惹かれるのに気がついた。

家が定めた許婚がいる以登は孫四郎への想いを断ち切る。その数ヵ月後、
孫四郎が藩の重役・藤井勘解由(市川亀治郎)の
卑劣な罠にかかって自ら命を絶った。
江戸から帰国した許婚・片桐才助(甲本雅裕)の
助けを得て、事件の真相を知った以登は、孫四郎の無念を晴らすために、
藤井勘解由と闘う、決意をするのだった。

北川景子の殺陣の場面は迫力がありますね。自由恋愛などが無かった封建時代に
女性の淡い恋心を、かって日本人の心の拠り所だった「義」を
美しい風景を背景に見事に映像化しています。

伊登の許嫁・才助の飄々としたキャラクターが
画面を盛り上げています。

一青窈が歌う歌詞の2番が好きでした。

あなたにあなたに あとからあとから涙
なごり惜しむこの心がいざようばかり
ゆめゆめ結んで 誰にも言えない恋を
はぐれ離れ抱きながら嬉し涙 花のあと

2009年制作。監督は中西健二。

鑑賞日:2013年8月10日
BS日テレ 18:30〜。
邦題:
武士の家計簿
   
原題:

監督:森田芳光

出演:
猪山直之/加賀藩御算用者猪山家8代目
  (
堺雅人)   
・猪山駒/直之の妻
   (仲間由紀恵)
・猪山常/直之の母
  (松坂慶子)
・猪山信之/直之の父

 (中村雅俊)

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今日の映画紹介は「武士の家計簿」。
BS日テレで8月10日の18:30より放送されます。

歴史学者磯田道史の著書を原作として
ドキュメンタリー的なノンフィクション映画。

江戸時代後半。
御算用者(経理係)として、代々加賀藩の財政に関わってきた猪山家。
八代目の直之(堺雅人)は、
真面目にただひたすらそろばんを弾く毎日だった。
町同心・西永与三八(西村雅彦)の娘・お駒(仲間由紀恵)と結婚。

御蔵米の勘定役に任命されるが、
農民たちへのお救い米の量と、
定められていた供出量との数字が合わないことに気づき、
調査を始める。
やがて役人たちによる米の横流しを知った直之は左遷されるが、
一派の悪事がバレ、人事が一新、昇進を果たす。

ところが親戚付き合い、養育費、冠婚葬祭と、
武家の慣習で出世の度に出費が増え、
それに加えて父・信行(中村雅俊)の膨大な借金もあり、
いつしか家計は火の車!


直之は“家計立て直し計画”を宣言。
家財を売り払い、妻のお駒(仲間由紀恵)や
母・お松(松坂慶子)、おばばさま(草笛光子)に支えられつつ、
家族一丸となって倹約生活を実行していく。

イャ〜、この映画を見て思いましたね。
日本の膨大な借金もこの様に実行すれば返済出来るのではと。

彼が実行したのは今ある資産を売っぱらって、
借金を減らし、残った借金は自分の収入から少しづつ返済していく。
ただ、その為には子供の元服の時に鯛を買えずに絵で代用するなど
(チラシの写真を見て下さいね。)贅沢をせず辛抱する。

日本人は贅沢になり過ぎました。
昔に戻って、”もったいない”の精神を取り戻すべきでしょう。
2010年制作。監督は森田芳光。

鑑賞日:2013年7月26日
中京TV 21:00〜。
邦題:
るろうに剣心
   
原題:

監督:大友啓史

出演:
緋村剣心/
  (
佐藤健)   
・神谷薫/
   (武井咲)
・鵜堂刃衛/
  (吉川晃司)
・高荷恵/

 (蒼井優)

映画ファンの皆さん、おはようございます!

平均寿命が女性86.41歳、男性79.94歳。
女性は世界一。
これを見て、得をしたように思うのは私だけ?

今日の映画紹介は「るろうに剣心」。
今日(26日)21:00より日テレ系で放送されます。

週間少年ジャンプの連載漫画。和月伸宏原作の
『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』を映画化。

幕末の動乱に一人の暗殺者がいた。名は緋村抜刀斎(佐藤健)。

『人斬り抜刀斎』の異名で、
幕府要人や佐幕派の武士達を震撼させていた。

10年後、時は明治11年。抜刀斎は剣心と名乗り、
『不殺(ころさず)の誓い』を掲げ、
日本各地を旅しながら、
か弱き人々を剣の力で守り助ける
流浪人(るろうに)として日々を送っていた。
剣心が東京に流れ着いた時、
二つの事件が進行していた。
豪商・武田観柳(香川照之)の阿片密売と
鵜堂刀衛(吉川晃司)は“神谷活心流 人斬り抜刀斎”を
騙り辻斬りを続ける。

女医、高荷恵(蒼井優)は新型阿片の
開発を行わされていたが屋敷を逃げ出し、
師範代・神谷薫(武井咲)がいる神谷活心流の道場へ逃げ込む。

監督が大友圭史ですから、チャンバラが斬新ですね。
なにしろ大勢の敵に対して剣心が身体能力を活かして
バッタバッタと倒していく場面は痛快です。
主人公が切られても切られても復活するのは
アクション映画では当たり前?
香川の悪役ぶりは笑えますよ。
来年の夏には2作連続で上映されるそうで楽しみです。

鑑賞日:2013年5月11日
NHKBSプレミアム21:00〜。
邦題:
椿三十郎
   
原題:

監督:森田芳光

出演:
椿三十郎/
  (
織田裕二)   
・室戸半兵衛/
   (豊川悦司)
・井坂伊織/
  (松山ケンイチ)
・千鳥/

 (鈴木杏)

 映画ファンの皆さん、今晩は!

円安で101円迄いきました。

半年で20円ですからね。企業は業績改善するだろうが

輸入物価の上昇で家計に影響が出るのは必至。

どうなることやら…。

 

今日の映画紹介は「椿 三十郎」。

明日11日(土)にBSプレミアムで21:00から放送されます。

200711月に見た時の感想文です。

 

そうです、ご存知のように

山本周五郎の小説『日日平安』を原作

あの黒澤明監督、主演・三船敏郎の時代劇を45年ぶりにリメイクしたものです。

菊島隆三、小国英雄、黒澤明の手による当時のシナリオそのままに

製作されているので、どのように違うか比較して見るのが楽しみでした。

 

椿三十郎を演じるのは、織田裕二。どうしても三船敏郎と比較してしまうが

織田裕二が二枚目なので素浪人にはあまり見えない、髭でもあればと思ったが

そうすると女性ファンのイメージが壊れるでしょうから難しいところですね。

 

三十朗の宿敵の室戸半兵衛には豊川悦司。

これも仲代達矢と比較すると

眼の凄みで仲代の方が悪役にぴったりか。

でも、豊川の方も悪役の雰囲気は充分あり、

甲乙つけがたいところです。

 

どちらにしても、年配の人は比較して見る楽しみがあり、

若い人は先入観なしで

久し振りの娯楽時代活劇を楽しめるでしょう。

(そう言えば、試写会では時代劇にしては若い女性が多かったです。)

白黒とカラーの違いも比較して見ると面白いですね。

 

ある夜、上役の汚職について密談する井坂伊織(松山ケンイチ)ら

九人の若侍の前に、椿三十郎と名乗る浪人が突然現れる。

密談を盗み聞きしていた三十郎は陰謀の真の首謀者を見抜き、

室戸半兵衛率いる悪者の手先に取り囲まれていた若侍たちを逃がす。

だが、味方である城代家老睦田(藤田まこと)は既に屋敷から連れ去られていた‥‥。

 

見所は、クライマックスでの三十郎との一騎打ちは必見!

「気をつけな、俺は機嫌が悪いんだ」の名せりふ?もいいですね。

睦田夫人を演じる中村玉緒は、

14年ぶりの映画出演でした。

 

この日はBS日テレで14:00より、「桜田門外ノ変」と

BS朝日で21:00より「必殺!」と時代劇があり見るのに忙しい!

鑑賞日:2013年5月4日
NHKBSプレミアム21:00〜。
邦題:
必死剣鳥刺し
   
原題:

監督:平山秀幸

出演:
兼見三左衛門/海坂藩物頭
  (
豊川悦司)   
・里尾/睦江(兼見の妻)の姪
   (池脇千鶴)
・帯屋隼人正/通称「御別家」自心影流の達人
  (吉川晃司)
・津田民部/中老、藩主の懐刀

 (岸部一徳)

映画ファンの皆さん、こんにちは〜!

GWも後半、行楽地は人が多いので
家で読書とかDVD鑑賞という人も多いでしょうね。

今日の映画紹介は「必死剣鳥刺し」。
今日4日(土)21:00からBSプレミアムで放送されます。

ご存知、藤沢周平原作の時代劇映画。
彼の原作に依る映画を挙げると
『たそがれ清兵衛(真田広之)』、『隠し剣 鬼の爪(永瀬正敏)』、
『蝉しぐれ(市川染五郎)』、『武士の一分(木村拓哉)』、
『山桜(田中麗奈)』、『花のあと(北川景子)』とたくさんあり、
皆さんどれかは見られたことでしょう。

舞台は江戸時代。
東北の小藩・海坂藩を治める
藩主・右京太夫(村上淳)は藩政を疎かにして、
愛妾・連子(関めぐみ)に溺れ百姓一揆が起こり藩内は乱れる。

藩の行く末を案じた近習頭取の兼見三左エ門(豊川悦司)は、
連子を刺殺する。
妻である睦江(戸田菜穂)を病で亡くした彼は
死に場所を求めていたのだった。

当然、斬首を覚悟していた三左エ門だったが、
中老の津田民部(岸部一徳)から下された沙汰は
「1年の閉門並びに降格」という軽いものだった。
だがその裏には津田の陰謀が隠されていたのだった…。

キャッチコピーは「死ぬことさえ、許されない。
ならば、運命を斬り開くまで」。
この文言通り、主人公の生き様は厳しいもですが、
姪・里尾(池脇千鶴)の献身的な世話により
何とか生きる気力を取り戻し、穏やかな生活を送ることが
出来るかと思ったらどんでん返し。

さて、"必死剣鳥刺し"とはどんな剣…。