映画紹介 2017年に見た映画で〜す。ここをクリックしてね!⇒ |
映画はいいですね。
映画を見ている時は自分が主人公、しばし夢の世界で遊べますから。
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MEGザ・モンスター 2018年9月17日
映画ファンの皆さん、今日は〜!
今日の映画紹介は
『MEG ザ・モンスター/The Meg』。
フジテレビ系で2020年8月8日(土)
21:00〜 放送。
巨大ザメの襲来!地上波初放送。
2018年9月に観たときの感想文です。
「ジョーズ」を連想させる、この時期にふさわしい映画。
登場するのは、太古の昔に実在した、全長23mの
超巨大ザメのメガロドン(MEG)。
立ち向かうの格闘技No1のジェイソン・ステイサム!
さて、その巨大な怪物に彼はどう挑むのでしょうね。
原作はスティーヴ・オルテンの
『Meg: A
Novel of Deep Terror』。
キャッチフレーズは、
”悲鳴ごと、飲み込まれる!”。
沈没した原子力潜水艦の乗組員救助に向かった、
レスキュー・ダイバーの
ジョナス・テイラー(ジェイソン・ステイサム)。
彼はそこで信じられないほど巨大なサメの
メガロドン、通称〈MEG〉を目撃。
彼は”巨大な生物による攻撃を受けた”と主張するが
しかし、誰も彼を信じる者はいない。
逆に、同僚を死なせた責任を取らされ、
海難救助の一線から退く。
5年後、大陸から200キロ離れた海洋研究施設から
潜水した探査船が未知の海溝を発見。
ところがその直後、探査船は消息を絶つ。
未知の海溝だけに捜索は簡単ではなく、ジョナスに
白羽の矢が立てられ、断り切れず、現地へ飛ぶ。
救出に向かった彼の前に、巨大なサメMEGが
再び姿を現わした襲いかかって来る。
ジョナスは先に救助に向かっていた
スーイン(リー・ビンビン)をなんとか救い出す。
MEGと呼ばれる、このサメは
200万年前に絶滅したはずの史上最強、最大の古代生物。
本作には中国資本が入っているので、スティサムを除いて
主要登場人物は中国人。
マシ・オカという日本人も登場するがこれはオマケ?
原作者は多分、「ゴジラ」を観て、
インスパイアされたのでしょう。
「ゴジラ」は核実験で目覚め、本作の「MEG」は
深海の別のゾーンで生存していて、浅海へ出現する設定。
まぁ、突っ込みどころは多々ありますが、それはそれとして
スティサムのアクションと巨大怪獣のバトルを楽しみましょう。
監督はジョン・タートルトーブ。
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マイ・サンシャイン 2018年12月17日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
今日の映画紹介は上映中の『マイ・サンシャイン/Kings』。
「ハル・ベリーとダニエル・クレイグの奇跡の競演」の
宣伝文句につられて観てきましたが、
なかなかどうしてシリアスな内容の映画でした。
キャッチフレーズは
”実在の事件をもとに描かれる、胸を揺さぶる感動作”。
1992年(平成4年)、ロサンゼルス・サウスセントラルで、
ミリー(ハル・ベリー)は家族と
暮らせない子どもたちを育てていた。
貧しいながらも、ミリーの愛情により誰もが
居場所を見つけていた。
隣人のオビー(ダニエル・クレイグ)は
騒々しいミリーたち家族に文句をつけながらも、
陰ながら彼女たちを見守っている。
ある日、ミリーは母親が逮捕され、帰る家を失った
少年ウィリアムを保護し、一緒に暮らすようになる。
さらに、兄弟の面倒を見ている真面目な長男
ジェシーの学校の同級生でジェシーがほのかに恋心を
抱いているニコールも家を失い、さまよっていた。
黒人ばかりが暮らすこのサウスセントラルで、
どの家も生活は苦しく、子供を顧みる余裕はない。
しかし、黒人が犠牲になった事件に対し不当な判決が
出たことから暴動が始まり、
彼らの生活にも影響を及ぼし始める……。
普通の庶民がある事件をきっかけに暴動に巻き込まれていく。
その事件とは、
「ラターシャ・ハーリンズ射殺事件」。
15歳のアフリカ系アメリカ人の少女ラターシャ・ハーリンズが、
サウスセントラルの食料品店の
韓国系女店主トゥ・スンジャによって殺害される。
事件から8か月後、陪審員の意見を無視して
トゥ・スンジャには執行猶予付き5年の懲役、
400時間の社会奉仕、500ドルの罰金という非常に
軽い刑が言い渡される。
「ロドニー・キング事件」。
26歳のアフリカ系アメリカ人ロドニー・キングが、
スピード違反でLA市警から追跡された末、
警官数人に殴打される。
1年後に行われた裁判の陪審員は黒人はひとりも入らず、
進められた。審議の結果、4人の警官は無罪釈放となる。
「LA暴動」。
ロドニー・キング事件の評決結果の報道から2時間後、
サウスセントラルで最初の暴動が発生。
暴徒と化した市民が韓国系店を中心に商店を襲い、
放火や略奪を行い、全米各地で小規模な暴動や抗議を生んだ。
司法省が、ロドニー・キング事件について、
公民権法違反容疑でのFBIによる再捜査を
アナウンスするなどによって、
6日間続いた暴動は収束に向かう。
50名を超える死者、4,000人の逮捕者、
3,600件の火災が発生、1,100の建物が破壊された。
デニズ・ガムゼ・エルギュヴェン監督は
人種差別問題を念頭に、三つの事件にミリー一家を
絡ませてストーリーを展開させていくのだが、
チョット強引過ぎて、事件の予備知識がないと、
展開が解らないところもありました。
ダニエル・クレイグは「007」のイメージが
強いので、真面目な?市井の住民を演じると、
若干の違和感は有りました。
と、監督も思ったのか、アクションらしきシーンも
挿入されていました。
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くるみ割り人形と秘密の王国 2018年12月10日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
今日の映画紹介は上映中の
『くるみ割り人形と秘密の王国/
The Nutcracker and the Four Realms』。
「くるみ割り人形」と聞けば、すぐ頭に浮かぶのは
チャイコフスキーが音楽を手がけたバレエですね。
https://youtu.be/pBJV-5HCdQw
ところが、ディズニーは見事に
ファンタジー映画に仕上げています。
キャッチフレーズは
”クララ、見た目に惑わされるな”。
クララ(マッケンジー・フォイ)は
愛する母を亡くして以来、塞ぎ込んでいた。
クリスマス・イヴの日、クララは父親の
シュタールバウム氏(マシュー・マクファディン)から
鍵のかかった卵型の入れ物をプレゼントされる。
「あなたに必要なものはすべてこの中にある」と、
いう母の遺した言葉と共に。
その晩、名付け親である
ドロッセルマイヤー(モーガン・フリーマン)の
クリスマス・パーティーに行ったクララは、
彼からのプレゼントを受け取る糸をたどるゲームに参加する。
糸に導かれて扉を開けた先は、美しくて幻想的な世界。
クララは不思議な世界へと踏み出したのだった。
クララが最初に出会ったのは、この世界の門番の
フィリップ(ジェイデン・フォウォラ=ナイト)。
彼の案内で訪れたのは、
色とりどりの花と緑で覆われた“花の国”。
キャンディやマシュマロでできた“お菓子の国”。
雪と氷がクリスタルのように輝く“雪の国”。
そして、謎の多い“第4の国”からなる秘密の王国だった。
そこでプリンセスと呼ばれて戸惑うクララだったが、
この世界を創り上げたのが亡き母であったことを知る。
しかし、第4の国を支配する
マザー・ジンジャー(ヘレン・ミレン)が反乱を起こし、
王国は存亡の危機に瀕していた。
母が愛した王国を救うため、
クララは心優しいくるみ割り人形のフィリップの
助けを借りて、第4の国に旅立つ。
それは、この美しい世界に隠された真実を
探す旅の始まりでもあった……。
ストーリーはオリジナルの「くるみ割り人形」を、
大胆にファンタジー化してあるので、
おとぎ話風のアクション映画でした。
ヘレン・ミレンのファンである私は、
火のように赤い髪とひび割れのある顔という姿に
驚きました。
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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの誕生 2018年12月4日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
今日の映画紹介は上映中の
『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』。
『ハリー・ポッター』シリーズのJ.K.ローリングが
原作・脚本を手がけ、魔法使いの青年ニュートの活躍を描く、
人気ファンタジーの第2弾。
『ハリー・ポッター』シリーズの70年前を舞台にした番外編。
キャッチフレーズは
”ホグワーツ、そしてパリへと広がる魔法の冒険!”。
ホグワーツ魔法魔術学校の卒業生の
ニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)は、
シャイでおっちょこちょいな魔法動物学者。
世界中を旅しては魔法動物を集め、
不思議なトランクに詰め込んでいる。
そんななか、イギリスにもどって来たニュートは
捕らえられていた“黒い魔法使い”の
グリンデルバルド(ジョニー・デップ)が逃げ出したことを知る。
魔法界と人間界の支配を企むグリンデルバルドを追って、
ニュートは恩師ダンブルドア(ジュード・ロウ)に、
”グリンデルバルドを倒せるのは、君だけだ”と。
魔法界と人間界の支配を企むグリンデルバルド追って、
ニュートは魔法使いのティナ(キャサリン・ウォーターストン)&クイニ(アリソン・スドル)姉妹と、魔力を持たない人間でノー・マジと言われる、
ジェイコブ(ダン・フォグラー)や、
魔法動物のニフラー(キラキラしたものを集めるのが大好き)、
ボウトラックル(手足がある小枝の形をして、鍵を開けるのが得意)、
ケルビー(水中を走り、いろいろな姿に変身する)たちと、
共にパリへと向かうが……。
悪役のジョニー・デップのヘアスタイルが目立ちましたね。
ジュード・ロウ演じる、ダンブルドアが、ニュートに頼まなくて
自分でやれよと思っていたら、グリンデルバルドと
お互いに干渉しないと血判ならぬ、血の交わりをしているので
手が出せないとの伏線が設定してありました。
成程、これだとストーリーの展開が面白くなりますからね。
ラストシーンを観ると、強大な力を持つ、
謎の人物のグリーデンス(エズラ・ミラー)を
登場させて、彼をキーマンにしての続編が楽しみですね。
監督はデイビッド・イェーツ 。
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日日是好日 2018年11月27日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
今日の映画紹介は上映中の『日日是好日』。
10月13日公開だから、もうガラガラだろうと思って
今日(27日)に出かけたが、どうしてどうして、
大体、8割の入りではないですか、それとなく、
近くの人のお喋りを聞いていると、2回とか3回目とか
言う人がいるから、まだまだロングランで上映されるようです。
原作はエッセイスト・森下典子による
『日日是好日-「お茶」が教えてくれた15のしあわせ-』。
キャッチフレーズは
”季節のように生きる”。
真面目で理屈っぽいが、
おっちょこちょいなところもあると自覚している
20歳の大学生・典子(黒木華)。
ある日、母親(郡山冬果)から、
“タダモノじゃない”とうわさのお茶の先生の
武田のおばさん(樹木希林)に挨拶され、
その所作に感動したからと、
「お茶、習ったら」と勧められる。
「お茶」には興味が無い典子だったが、
同い年で、何にでも積極的で活発な
従姉妹・美智子(多部未華子)からも誘われ、
二人は武田先生の茶道教室を訪ねる。
その日から武田先生は稽古を開始する。
折り紙のような帛紗(ふくさ)さばき、
ちり打ちをして棗を『こ』の字で拭き清める。
(注:「薄茶」用の抹茶を入れる茶器を「棗なつめ」と言う)
茶碗に手首をくるりと茶筅を通し『の』の字で抜いて、
茶巾を使って『ゆ』の字で茶碗を拭く。
お茶を飲み干すときにはズズっと音をたてる。
茶室に入る時は左足から、
畳一帖を六歩で歩き七歩目で次の畳へ……。
と、意味もわからない所作に戸惑うふたり。
毎週土曜、そんなふたりの稽古は続くのだったが…。
「茶道」に疎い私ですが、
主人公の典子が「茶道」と自分の「人生」を重ね、
又、二十四節気で日本の美しい四季を「茶道」の
稽古を通じて物語が展開する形式は
大森立嗣監督の手腕でしょう。
アクション映画大好きの私ですが、
この究極の「静」の映画も、
たまにはいいなぁ、と思ったことでした。
『日日是好日』のタイトルは二人が最初に訪れた
茶室にあった掛け軸の言葉。
最後に典子はこの意味を完全に理解しますね。
武田先生は季節、その時の気分に合わせて掛け軸を
替えていますが、その時々の掛け軸と稽古風景を
見ると、”茶禅一昧”の言葉通り、
茶道と禅の密接な関係が良く解りました。
『日日是好日』、「一期一会」、「雪月花」も
”禅”からの言葉。
チラシにある次のフレーズ、
「雨の日は雨を聴く。雪の日は雪を見て、
夏には夏の暑さを、冬は身の切れるような寒さを。
五感を使って、全身で、その瞬間を味わう」と、
「茶道」を通して、自然と会話して感じる。
四季がある日本だから味わえる贅沢ですね。
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バルバラ セーヌの黒いバラ 2018年11月24日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
童謡の「サッちゃん」「いぬのおまわりさん」などを
作曲したの大中恩(おおなか・めぐみ)さんが
94歳で死去のニュース。
♪サッちゃん♪は特に、大好きでした!
今でも、何気なく口ずさんでいます。
「サッちゃん」 https://youtu.be/25Ln133TpdE
「いぬのおまわりさん」 https://youtu.be/6MwWMP9YSc8
「かなしくなったときは」https://youtu.be/ESAlYca2gPM
今日の映画紹介は上映中の
「バルバラ セーヌの黒いバラ/Barbara」。
今年の5月に『ダリダ〜あまい囁き〜/DALIDA』を
紹介していますが、フランスの女性シャンソン歌手が、
同じ年に日本で公開されるのは偶然でしょうが、
珍しいですね。
それに、バルバラは1930年、ダリダは1933年生まれですから
この二人は同じ時代に活躍していたとは知らなかった。
キャッチフレーズは
”人生とは愛であり、哀しみであり、歓びである――。
セーヌの畔で、そして世界で最も愛された
歌姫バルバラが、いまここに甦る! ”。
フランス、パリ。撮影スタジオでは、
フランスを代表する国民的シャンソン歌手バルバラを
描く映画の撮影準備に入っていた。
主演はブリジット(ジャンヌ・バリバール)。
監督はイヴ(マチュー・アマルリック)。
ブリジットは役作りのために撮影期間中に用意された
住まいにグランドピアノを準備し、
その部屋はさながら映画のセットと同じようだ。
スタッフから「脚本は日々変わる」と言われると、
彼女はこう返すのだった、「わたしも変わる」と。
ブリジットはバルバラの仕草や表情をまねる。
わずかな口角のあげ方、手先の動き、
もちろんその特徴のある歌声。
やがて、誰も演じえないと言われていた伝説の歌手が、
カメラの前に姿を現すのだった。
一方、イヴはバルバラが歌ったキャバレーや劇場での
証言を集め、彼女の人生に足を踏み入れていく。
少年のころに出会った彼女の曲に
救われた経験のあるイヴは、映画監督という立場を超えて、
ブリジット演じるバルバラに憑りつかれていき、
自分を見失っていくのだった。
と、ストーリーは展開していくのですが、
ブリジットがバルバラを演じていくうちに
バルバラになりきり、
現実と自分が演じる役との区別がつかなくなる。
又、監督のイヴもブリジット演じるバルバラに
自分を見失うといった筋立てに、
見ている私も今、見ている場面が現実か映画の中か
判らなくなり混乱しました。
今から、観に行く人は、ここを抑えて見ればいいでしょう。
まぁ〜、分らなくても彼女のシャンソンを
聴けるだけでも満足でした。
それに、今日は名古屋で活躍するシャンソン歌手の
宮入公子さんが映画上演前、ドレス姿で登場して、
劇中に登場する約50の楽曲の中から「ゲッティンゲン」を熱唱。
日本語だったから良かった?
バルバラが歌う、♪パリとゲッティンゲン♪
https://youtu.be/6syRUP6bvz4
♪ナントに雨が降る♪
https://youtu.be/6syRUP6bvz4
♪黒いワシ♪
https://youtu.be/hbOHBTunadA
監督・脚本・出演はマチュー・アマルリック 。
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ボヘミア・ラブソディ 2018年11月17日
映画ファンの皆さん、今日は〜!
今日の映画紹介は上映中の
『ボヘミアン・ラプソディ/Bohemian Rhapsody』。
ご存知、伝説のバンド〈クイーン〉の
そのリード・ヴォーカルにして、史上最高のエンターテイナーと
讃えられたフレディ・マーキュリーの生き様を映し出す
ミュージック・エンターテイメント映画。
昨日は、そのフレディが1991年(平成3年)に45織の若さで
死去した命日でした。生きていれば72歳。
でも、「人は死して名を残す
」のように彼の不朽の曲は
今でも、生きていますね。
Queen - We Will Rock
You (Official Video)
https://youtu.be/-tJYN-eG1zk
We are
the Champions
https://youtu.be/04854XqcfCY
キャッチフレーズは
”伝説のバンド〈クイーン〉、彼らの音楽を唯一超える、
<彼>の物語”。
1970年のロンドン。
ルックスや複雑な出自に劣等感を抱く
フレディ・マーキュリー(ラミ・マレック)は、
ボーカルが脱退したという
ブライアン・メイ(グウィリム・リー)と
ロジャー・テイラー(ベン・ハーディ)の
バンドに自分を売り込む。
彼等に不細工な顔をからかわれるが、彼は言いますね。
”この出っ歯は、広域帯の音を出すのに具合がいい、
俺の歌を聞いてくれ”と売り込む。
その歌声に心を奪われた二人は彼をバンドに迎え、さらに
ジョン・ディーコン(ジョー・マッゼロ)も加わえて、
クイーンとして活動する。
やがて「キラー・クイーン」のヒットによってスターダムに。
本作は彼の成功物語ではないですね。
売れない時代から心から愛しながらも、恋人の
メアリー (ルーシー・ボイントン)に、
自分がバイセクシャルであることを告白すると、
彼から立ち去るメアリー。
又、フレディはスキャンダル報道やメンバーとの衝突に
苦しむなど、苦悩や葛藤にも深く踏み込み、
彼の人生の影の部分もキチンと描いています。
最大の見所は、エイズで死期を察したフレディが
仲間たちとともに上がる20世紀最大のチャリティ・イベント
“ライブ・エイド”のステージ。
Queen - Live at LIVE
AID 1985/07/13 [Best Version]
https://youtu.be/A22oy8dFjqc
7万5000人の観衆が埋め尽くすスタジアムでのパフォーマンス。
上記の実際のライブと比較しても遜色がない
ライヴエイド・セットの正確なレプリカでのパフォーマンス。
フレディになりきるために彼は喋り方を学び、
義歯を使うだけで無く、ムーブメントコーチと協力して
激しいセッションを行ったマレック。
クイーンの音楽を愛する人、必見の映画。
監督はブライアン・シンガー。
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ビブリア古書堂の事件手帖 2018年11月5日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
今日から「師走」。”光陰矢の如し”と1年が経つのが早い。
「師走」の文字を見て、思いだすのは
虚子の”女を見連れの男を見て師走”の句。
何だか、「師走」とは関係なさそうなところが
いいなぁと、思っています。
今日の映画紹介は上映中の
『ビブリア古書堂の事件手帖』。
原作は三上延による同名の小説。
彼の作品は図書館で借りて全部読んでいたので、
原作がどのように映画化されているか
興味があり観に行きました。
キャッチフレーズは
”すべては一冊の本をめぐる、
祖母の遺言から始まった…”。
鎌倉の片隅にひそやかに佇む古書店“ビブリア古書堂”に、
過去の出来事から本を読めなくなった
五浦大輔(野村周平)がやって来たのは理由があった。
亡き祖母の遺品の中から出てきた夏目漱石の
『それから』に記された著者のサインの真偽を
確かめるためだった。
美しく若き店主の篠川栞子(黒木華)は
極度の人見知りだったが、ひとたび本を手にすると、
その可憐な唇からとめどなく知識が溢れ出す。
そしてその優れた洞察力と推理力によって、
栞子はたちどころにサインの謎を解き明かし、
この本には大輔の祖母が死ぬまで守った秘密が
隠されていると指摘するのだった。
本を読めない大輔だったが、栞子に魅かれて、
ビブリア古書堂で働き始める。
そんなある日、栞子が祖父から引き継いだ
太宰治の『晩年』の希少本をめぐって、
謎の人物から脅迫されていると大輔に告白。
その正体を探り始めた二人は、
漱石と太宰の二冊の本に隠された秘密が、
大輔の人生を変える一つの真実に繋がっていることを知る……。
漱石に太宰の古書を巡って起きた男女の関係を
絡めてのストーリーは良く出来ていますね。
原作と比較すると、祖母の絹子(夏帆 )と、
恋人の田中嘉雄(東出昌大
)のドラマに力点が置かれて、
本来の栞子の本に関する薀蓄や推理力が
描ききれていないし、大輔についても物足りなかった。
もっとも、原作を読んでない人は
夏目漱石の本に記されたサインと、
太宰治の希少本にまつわる秘密など、古本から展開する
ストーリーには間違いなく楽しめるでしょう。
そうそう、タイトルにある”ビブリア(Biblia)”とは
ギリシア語で「本」「書物」を意味しているようです。
監督は三島有紀子。
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ヴェノム 2018年11月4日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
大相撲九州場所4日目で稀勢の里が
横綱ワースト記録に並ぶ、
不戦負けを除く初日からの4連敗。
これで崖っぷちから、片方の足が宙に浮いた状態?
一人横綱のプレッシャーでしょう。
それにしても、他の横綱二人はケガだ何だかんだと
上手く言い訳を作り、休業とチームワークがいいですね。
と、愚痴もいいたくなります。
ガンバレ、踏ん張れ、稀勢の里!
今日の映画紹介は上映中の『ヴェノム/Venom』。
マーベルコミックスに登場する地球外生命体の
キャラクター・ヴェノムが主人公のアクション映画。
サム・ライミ監督版スパイダーマン3部作の最終作
『スパイダーマン3』(2007)に登場しているから
名前をご存知の人も多いでしょう。
冒頭のイントロ部が良かったです。
宇宙探査から帰還する予定だった<ライフ財団>の
スペースシャトルが、謎のトラブルでマレーシアに不時着する。
しかし、乗組員全員が原因不明の死亡する。
その後、一匹狼で敏腕記者の
エディ・ブロック(トム・ハーディ)は、
人体実験で死者をだしているという<ライフ財団>が
ホームレスを利用して行っていることを知る。
そこで、恋人である
アン・ウェイング(ミシェル・ウィリアムズ)の
パソコンをのぞき見で情報を基に
カールトン・ドレイク(リズ・アーメッド)に
実験のことを問い詰める。
その行動により、<ライフ財団>に敵視され、
会社をクビになり、それに巻き込まれる形で
アンも職を追われたため、仕事と恋人の両方を失う。
その後、エディは<ライフ財団>の研究者の
ドラ・スカース博士(ジェニー・スレイト)の
内部告発を聞き、彼女の助けでライフ財団に侵入する。
そこで、タールのような地球外生命体・シンビオートに
寄生されてしまう。
それ以来エディはシンビオートの声が
頭の中で聞こえるようになり、
凶暴性や空腹感が日に日に強くなっていく。
”なぁエディ、俺たちが一つになれば、何だってできる。
もう誰も止めることが出来ない”と、
シンビオートはエディの体を蝕み、一体化しヴェノムとなる。
ヴェノムはそのグロテスクな体で容赦なく人を襲い、
そして喰らう。相手を恐怖に陥れ、
目玉、肺、そしてすい臓…体のどの部位も喰い尽くす。
エディは自分自身をコントロールできなくなる危機感や
恐怖心を覚える一方、少しずつその力に魅了されていく…。
キャッチフレーズの
「”何か”が俺に寄生している…」の様に、
この意思を持った生命体との接触により、
エディの体は寄生されて、自分の身体を
乗っ取られるのではなく、“共生”して相棒となって
人間社会に適応していく過程が面白かった。
監督はルーベン・フライシャー。
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イコライザー2 2018年10月18日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
「岐阜県が開発した高級ブランド柿「天下富舞(ふぶ)」の
初競りで2個54万円で競り落とされ、
松坂屋名古屋店の店頭に並んだ。」のニュース。
普通の柿と何処が違うかと言うと、
一般の柿の糖度が16度前後なのに対し18度以上と甘く、
梨のようなサクサクとした食感が特徴。
3等級に分かれ、最高級品は糖度25度を超えるとか。
この最高ランクの「天下人」25度超えで、
300g以上が条件が必要とか。
信長も柿に「天下布武」されて、喜んでいる?!
今日の映画紹介は上映中の
『イコライザー2/he Equalizer 2』。
以前、紹介した『イコライザー』(2014年)の続編。
監督はアントワーン・フークア、
主演はデンゼル・ワシントンとコンビは同じで、
デンゼルにとって出演作の続編は今作が初めて。
キャッチフレーズは
”今度の敵は《イコライザー》”。
元CIAのエージェントだった
マッコール(デンゼル・ワシントン)は
タクシー運転手として穏やかな暮らしをしていた。
そんな中、マッコールは同じアパートに暮らす若い
ウィテカー(アシュトン・サンダース)と知り合う。
彼に芸術の才能があると知ったマッコールは
複雑な事情を抱えている彼を何かと支え、励ます。
又、CIA時代の元上官で親友の
スーザン(メリッサ・レオ)が、時々、彼のアパートを
訪ねて来ては旧交を温めていた。
その、スーザンはブリュッセルで発生した殺人事件を
捜査中に何者かに殺害される。
スーザンの敵を討つために捜査を始めた
マッコールは驚愕する。それもそのはず、相手は
自分と全く同じ特殊訓練を受けたスペシャリストだった。
本作でも前作同様、ストーリーの前半は
彼の仕事の流儀は同じ犯罪者を極秘に抹殺する必殺仕事人。
世の不正を裁くのに必要な時間は19秒。
身の回りのモノを武器に変えて完全抹消、しかも無料報酬。
後半はがらりと変わって舞台が
ハリケーンが接近中で、避難命令が出ている
マッコールの生まれ故郷。
しかも、銃撃戦なのが前作と違っているところでしょう。
デンゼル・ワシントンも撮影時は64歳。
少し、肥った感じはするがなかなかどうして
ハードボイルドな役柄は似合っています。
満面の笑みで
「お前たち全員を殺す。1度しか殺せないのが残念だ」と
悪党どもを始末するシーンは格好いいですね。
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散り椿 2018年10月2日
映画ファンの皆さん、今日は〜!
今日の映画紹介は上映中の「散り椿」。
原作は、『鯛ノ記』で直木賞を受賞した葉室麟の「散り椿」。
キャッチフレーズは
"ただ、愛のために…”。
享保15年。かつて藩の不正を訴え出たが
認められず故郷の扇野藩を離れた。
瓜生新兵衛(岡田准一)は、
連れ添い続けた妻の篠(麻生久美子)が病に倒れた時、
彼女から最期の願いを託される。
それは、故郷の「散り椿」を自分の代わりに見ることと、
”采女様を助けていただきたいのです…”と。
采女(西島秀俊)とは、平山通場・四天王の一人で
新兵衛にとって良き友であった。
しかし、妻の篠と采女との結婚話があり、
采女の養子先の義母・榊原滋野(富司純子)の
強い反対で、結局、新兵衛と結婚したいきさつもあり、
複雑な思いを抱く新兵衛だった。
篠の願いと藩の不正事件の真相を突き止めようと、
故郷・扇野藩に戻ることを決心する新兵衡。
篠の妹・坂下里美(黒木華)と弟・藤吾(池松壮亮)は、
戻ってきた新兵衛の真意に戸惑いながらも、
凛とした彼の生き様にいつしか憑かれていくのだった。
散り椿が咲き誇る春−
ある確証を得た新兵衛は、采女と対峙することになる。
そこで過去の不正事件の真相と、切なくも愛に溢れた妻の
本当の想いを知ることになるのだった……。
しかし、その裏では大きな力が新兵衛に迫っていたI。
物語の展開は、時代劇の正道?である、藩のお家騒動ですが、
監督、撮影が木村大作と来れば、
自然と一体化した素晴らしい時代劇になりますね。
何と言っても本作の見るべきところは、
美しい日本の四季を背景に物語が語られることでしょう。
監督もインタビューで言っていますね。
”黒澤監督のように本物を作ってしまうというのは、
相当お金がかかる話だよね。また俺の場合だったら、
もしお金があってもセットを建てるのではなく、
その分は撮影期間を長くして、本当の四季を追って
じっくりと芝居を撮っていくだろうね。
やはり自然と人間が一緒になることから生まれるリアリティ、
そこから出てくる情感を大事にしたいんです。
だからオールロケーションでやったんですが”と語って、
撮影は、富山、滋賀(彦根)、長野(松代)にて、
時代劇としては前代未聞の全編オールロケを敢行。
物語も冬に始まり、春に終わっています。
因みに「散り椿」の正式名称は”五色八重散り椿”。
花弁が一片一片散っていき、
一本の木に白から紅まで様々に咲き分け
艶やかで風に舞い散る中での新兵衛と采女の対決は、
咲き誇る「静」の椿の木と「動」の二人の対比は
素晴らしい、このシーンだけでも見る価値はありますね。
また監督がこだわったのはカツラ。
時代劇で一番気になるカツラを被ったとき額に出る
“羽二重”と地肌との境界線をデジタル処理しているので
カツラとは思えないので違和感がないです。
デジタル処理と言えば、
刀で斬った時に、血が噴き出るシーンが鮮やかで
おぉ〜!これは美しい芸術だと思いました。
殺伐とした殺陣のシーンも自然を愛する監督だから、
美しく表現できるのでしょう。
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プーと大人になった僕 2018年9月25日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
台風24号が接近中!
落ち着かない一日になりそうです。
今日の映画紹介は上映中の
『プーと大人になった僕/Christopher Robin』。
本作はA・A・ミルンが書いた
児童小説『クマのプーさん』とウォルト・ディズニーの
『くまのプーさん』を原作として映画化。
キャッチフレーズは
”親友のプーがロンドンにやってきた。
僕が忘れた「大切なモノ」を届けるために…”。
イギリスの田舎に住む少年・クリストファー・ロビンは
“100エーカーの森”で、
親友のプー(ジム・カミングス/声)や
その仲間たちと楽しい毎日を送っていたが、
やがてロンドンの寄宿学校へ転校することになる。
“きみのことは絶対に忘れない”と固く誓ってプーと
別れたクリストファー・ロビン。
月日は流れ、大人になった彼は
妻のイヴリン(ヘイリー・アトウェル)と
娘マデリン(ブロンテ・カーマイケル)と
共にロ、ンドンに暮らしていた。
しかし、仕事が忙しくて家族とはすれ違いの日々だった。
ある日、上司から自分が任されている部門の
”「旅行カバン」の売り上げ落ちているから何とかせよ、
さもないと君の部署を廃止する”と、命令される。
彼は如何に売り上げをあげ、コストを下げるか、
公園のベンチで頭を抱えていると、
かつての大親友であるプーが現れる。
森の仲間たちのもとに戻れなくなったプーの
頼みを聞き入れ、一緒に“100エーカーの森”へと
向かったクリストファー・ロビン。
ピグレットやティガーら森の仲間たちとも再会でき、
少年時代の懐かしい日々を思い出す
クリストファー・ロビンだったが。
”仕事って、僕の赤い風船より大事なことなの”との
言葉に考え込む、ロビン。
何と言っても、プーが”ぬいぐるみ”そのままの姿で
登場して動き回るのが、子供がそのまま手を添えて
動かすように、チョコチョコと動くのだが可愛いですね。
実写と聞くとCGだから滑らかに動くのかとおもったら、
逆にギクシャクと動くのだが、違和感がないのは
さすが、ディズニーアニメーションです。
挿入歌が効果的に使われていていいですね。
リチャード・M.シャーマンが手掛けた、3曲の作曲/作詞。
くまのプーさんと森の仲間達が歌う
「Goodbye,
Farewell」にエンドクレジットで
「Busy Doing Nothing」と
「Christopher
Robin」は、90歳の彼が
ピアノを弾きながら楽しく、歌っているのが良かったです。
プーさんの言葉はどれを取り上げても名言です。
”Doing nothing often leads to the very best something.”
(「なんにもしない」って…最高の何かにつながるんだ)。
”People say nothing is impossible here.
But I do nothing every day.”
(“何もしないなんて無理”って言うけど、
僕は毎日なにもしないをやってるよ)。
極めつけは、
”If you live to be 100, I hope live to be 100 minus 1 day,
So I never have to live without you.”
(もし君が100歳まで生きるなら、
僕は100歳マイナス1日生きたいな。
そうすれば君なしの一日を過ごさなくていいから)。
この言葉には泣けますね。
さて、クリストファー・ロビンが、忘れてしまった
「本当に大切なモノ」は何だったでしょうね。
監督は「ネバーランド」のマーク・フォースター。
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ザ・プレデター 2018年9月23日
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泣き虫しょったんの奇跡 2018年9月18日
映画ファンの皆さん、今晩は〜!
今日の映画は上映中の「泣き虫しょったんの奇跡」。
35歳でプロ棋士となり、
将棋界のルールを変えた瀬川晶司の実話を、
松田龍平主演で映画化した人間ドラマ。
キャッチフレーズは
”負けっぱなしじゃ、終われない”。
アマチュアからプロへ!
史上初の偉業を成し遂げた男の《実話》”。
これまで何かに熱を入れることもなく日々を過ごしていた
小学5年生の“しょったん”こと瀬川晶司は、
中学生でプロ棋士になった谷川浩司棋士のニュースで
“プロ棋士”という職業を知る。
隣家に住む鈴木悠野も将棋が好きなことを知ると、
二人でいつも将棋を指すようになる。
”しょったん”の父・敏雄(國村隼)は、
”好きな事をするのが一番”と、
将棋指しになることをいつも
母・千香子(美保純)と一緒に応援していた。
そんな中、将棋道場へ通うことを勧めると、
いろいろな人と対戦することでメキメキと頭角を現し
中学3年生でプロ養成機関「新進棋士奨励会」に合格。
奨励会には、26歳の誕生日までに
四段にならなければ退会という規則がある。
22歳の夏に三段に昇段した
”しょったん”(松田龍平)だったが、
様々な理由で奨励会を退会していく仲間たちを見て
”何故、自分は将棋だけに生きているのか”と悩む。
彼は現実から逃げるように、同じ部屋に遊びに来る
棋士仲間たちと遊び回る。
そんな時、新聞で、友人の悠野(野田洋次郎)が
アマ名人になったことを知る。
そして、最後の三段リーグで勝ち残ることが出来ず、
”しょったん”は奨励会を退会させられる。
生きがいを失くした彼は、フラフラと毎日を過ごしていたが、
一念発起して大学へ、卒業して会社員となり、
将棋盤に向かうこともなくなる。
そんなある日、”しょったん”の夢を応援してくれていた父が
ジョギング中に交通事故で他界する。
傷心の”しょったん”を悠野は慰めるため、
久しぶりに彼と将棋に指す。
プロを目指すという重圧から解放された
”しょったん”はその面白さ、楽しさを感じるのだった。
”やっぱり、プロになりたい”と、
35歳、しょったんの人生をかけた二度目の挑戦を始める。
本作を観て、藤井 聡太七段が14歳2か月で
四段昇段したのがいかに凄いか良く解りました。
やはり、天才ですね。
松田龍平への、私の印象は喜怒哀楽の表情が今一だと
思って”泣き虫しょったん”の瀬川役をどう演じるかも
興味がありましたが、やはり役者です。
その人物になりきるところはさすがでした。
監督が9歳から17歳まで奨励会に在籍していた
豊田利晃だけに、奨励会の厳しさを上手く描いています。
しかし、優勝劣敗の勝負の世界は厳しいですね。
アクション大好きな私ですが、盤上を戦場に見立てての
静かなバトルも、ある種のアクション映画に思えました。
今日の大坂なおみ選手が、
女子テニス・東レ・パンパシフィック・オープンで
世界8位のカロリナ・プリスコバに負けたのも、
「心技体」のバトルの世界で「心」の方が
ついて行かなかったようです。
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マンマ・ミーア!ヒア・ウイ・ゴー2018年8月28日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
台風21号、今日の昼前から昼過ぎには
四国から紀伊半島に接近、上陸するとの予報。
予想される最大瞬間風速は
四国地方、近畿地方60メートル。東海地方50メートル。
何事も、無いように祈るばかりです。
今日の映画紹介は上映中の
『マンマ・ミーア!
ヒア・ウィー・ゴー/
Mamma Mia! Here We
Go Again』。
先週の「マンマ・ミーア」を観た人は
ぜひ、映画館で画面一杯踊りまくる本作もぜひ観て下さい。
ロマンティック・コメディ・ミュージカル映画だから、
楽しい要素が三つもあるのだから面白くないはずはない!
2008年の映画『マンマ・ミーア!』から数年後の現在と、
過去のドナの青春時代を描いていますから、
見ていて切り替え場面で、少し混乱しましたが…。
キャッチフレーズは
”いくつもの出会いから、生まれたしあわせ…。
それが、あなた”。
青く輝くエーゲ海に浮かぶギリシャのカロカイリ島。
母ドナ(メリル・ストリープ)との夢だったホテルを
ついに完成させたソフィ(アマンダ・セイフライド)は、
支配人のセニョール・シエンフエゴス(アンディ・ガルシア)と
共に、オープニングパーティの準備に駆け回っていた。
人生で最高に晴れやかな日。
だが、ソフィの心は揺れていた。
ニューヨークでホテルビジネスを学んでいる夫の
スカイ(ドミニク・クーパー)が、
そこで働かないかと誘われていたのだ。
ニューヨークで新たな人生を始めることに
魅力を感じるスカイと、母の夢にこだわるソフィ。
2人の間には、かつてない危機が訪れていた。
そんな中、ソフィの妊娠が判る。
思わず、若き日の母と自分を重ねるソフィ。
1人で私を身籠った時、ママはどんな気持ちだったのか?
3人のパパたちとはどのように出会い、なぜ別れたのか……?
と、ソフィの時代から、母親のドナの時代へタイムワープ。
ドナは大学を卒業して、自分探しで世界へ羽ばたく。
冒頭からこの卒業シーンから、始まり
「ダイナモス」の3人娘の踊って歌う、
「When I Kissed the
Teacher」から、もうワクワクします。
https://youtu.be/bgf3Hou3JRU
ドナ(リリー・ジェームズ/若き日のドナ)は、
パリに降り立ち、
若き日のハリー(ヒュー・スキナー)と出会う。
だがそれは、彼女の人生を変える三つの出会いの
始まりに過ぎなかった……。
見所は、何と言ってもABAの歌曲。
前作で登場しなかった曲は
「Angel Eyes」
「I Wonder
(Departure)」など。
https://youtu.be/c5v_C6NROaU
私が特に気に入ったのは、
ドナの母親でソフィの祖母・ルビー役で
登場する歌姫のシェール。
彼女が杖を片手にヘリコプターから降り、
アンディ・ガルシアとともに歌う
♪悲しきフェルナンド/Fernando♪には感動しました。
https://youtu.be/S7GdYL2dNv8
この後に続く、プロモーションビデオをもぜひご覧下さい。
ついでに、本作とは関係ありませんが、私の好きな
彼女の曲をもう一曲紹介しましょう。
♪♪悲しきジプシー♪♪
https://youtu.be/A4DD1JEwXm8
監督はオル・パーカー 。
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オーケストラ・クラス 2018年8月23日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
台風20号が四国と近畿を縦断して日本海へと通過。
猛烈な雨や風にビクビクして過ごしましたが、
皆様方にあられましては、どうだったでしょうか。
自然界も人間の世界も、
最近は何だかバタバタしていて騒々しい。
私もそれに同調して何となくソワソワした心境。
望むらくは、台風一過の澄み切った空の月を見て、
チビリチビリと一杯飲めれば幸せなのですが。
今日の映画紹介は上映中の
『オーケストラ・クラス/La Mélodie』。
挫折したバイオリニストと夢を見つけた子ども達。
音楽で紡ぎ出した真実の物語であり、
奇跡のメロディが響く映画。
キャッチフレーズは
”人生も音楽も、こんなに素晴らしい!”。
舞台は移民の子供が多く集まるパリ19区の小学校。
そこへ訪れて来たのは
冴えない中年男のシモン(カド・メラッド)。
彼は1年契約で音楽教育プログラムの講師として
やって来たのだ。
彼がここに来たのは、別れた妻や疎遠になった娘、
そしてプロのギタリストの仕事も失って、半ば
自暴自棄になり、生活のためこの小学校に来たのだった。
真面目だが気難しいシモンにとって、
楽器に触れたこともない、やんちゃな6年生の子供を
相手に音楽を教えるのは苦痛でしかない、
たちまち自信をなくし辞めることを考える。
しかし、 捨てる神あれば拾う神ありで、
クラス担任のブラヒミ先生(サミール・ゲスミ)が
自分も自らシモンからバイオリンを教わると
生徒と一緒にバイオリンを学びながら、
四苦八苦する彼に教育とは何たるかを教え、
シモンが壁にぶつかる度に助言し、バックアップする。
そんな折、バイオリンの授業を窓から見ていた
一人の男の子・アーノルド(アルフレッド・ルネリー)が、
その音色に魅かれて、バイオリン教室に入学する。
シモンは彼にバイオリンの才能があることを気づき、
彼に目を掛け、いろいろ教えていく。
アーノルドの影響もあり、感受性豊かな他の子どもたちも
音楽の魅力に気づき、演奏することに夢中になっていく。
時には練習中にケンカになったり、
他校との合同練習でバイオリンを弾けず赤っ恥をかいたり、
失敗を重ねながら子どもたちは成長していく。
そんな彼らに向き合うことで音楽の喜びを
取り戻したシモンは、一年後に開かれる
フィルハーモニー・ド・パリでの演奏会を、
子どもたちと一緒に目指して練習に励むのだった…。
さすが、芸術の国フランスです。
実際にフランスで実践されている音楽教育プロジェクトで
『デモス』という組織があり、
そこでは、音楽に触れる機会が少ない子ども達に
無償で楽器を贈呈しプロの音楽家が
技術と素晴らしさを教える情操教育プログラム。
日本も怪しげな「国家戦略特区」などに税金を
使うくらいなら、このような芸術関係に
金を使って欲しいと映画を見ながら、
唐突に思ったことでした。
アクション映画大好きな私にとっては、
物静かなシモンと子供達の淡々と展開するストーリーは
物足りませんでしたが、シモンが演奏する
メンデルスゾーンの♪バイオリン協奏曲♪に、
フィルハーモニー・ド・パリのメインホールで演奏する
リムスキー・コルサコフの♪シエラザード♪には
感動して涙腺が緩みました。
でも、全員、オーディションで選ばれた6年生が
1年練習しただけで、これだけの演奏は無理でしょう?
でも、そこは映画、最後のスタンディングオベーション
には感動しました。
アーノルドが演奏するソロパートの部分を見て下さい。
シモンが集中的に教えていました。
https://youtu.be/AwmQiBuuy10
脚本・監督はラシド・ハミ。
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タリーと私の秘密の時間 2018年8月20日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
エンゼルスの大谷翔平選手はロッキーズとの試合に
「4番・DH」で先発出場。
1点差に迫った4回に逆転の15号3ランと、
5打数2安打3打点の活躍で10対7で勝ち、連敗を止めました。
投手の方も順調に仕上がっているようで、
こちらも期待出来そうです。
今日の映画紹介は上映中の
『タリーと私の秘密の時間/Tully』。
「JUNO ジュノ」「マイレージ、マイライフ」の
ジェイソン・ライトマン監督が、
「ヤング≒アダルト」でもタッグを組んだ
シャーリーズ・セロンを主演にした映画。
3人の子を育てる母親と不思議な魅力をもった
ベビーシッターの女性との交流や絆を、
コミカルかつハートウォーミングに描いたドラマと、
思いきや、ミステリアスなタッチな映画でもありました。
キャッチフレーズは
”がんばりすぎる昼間の私が、夜に見つけたホントの私”。
マーロ(シャーリーズ・セロン)は大きなお腹を抱え、
娘サラ(リア・フランクランド)と
息子ジョナ(アッシャー・マイルズ・フォーリカ)の
世話に追われていた。
聞き分けのいいサラと違い、
落ち着きがない自閉症気味のジョナのおかげで
マーロは何度も小学校から呼び出される。
夫ドリュー(ロン・リヴィングストン)は優しいが、
家のことはマーロだけに任せて、
自分は仕事とゲームで遊ぶだけ家事は何もしない。
三人目の赤ん坊の出産を間近に控えたマーロに
兄のクレイグ(マーク・デュプラス)は、
夜間のベビーシッターを雇うことをアドバイスする。
赤ん坊のミアが生まれて、3児の子供の世話に疲れた
マーロウは夜のベビーシッターに、
タリー(マッケンジー・デイビス)を雇う。
タリーはミアの面倒を見るのはもちろん、
部屋を綺麗にしたり、ジョナのためにカップケーキを
作ったりとベビーシッターだけでなく
家政婦もどきの仕事振りに、マーロは本来の
快活な自分を取り戻し、家の中も明るくなっていく。
いつの間にか、家事や育児に追われるマーロの
心と身体の変化を表現するために、
役作りで18s太ったセロンが
娘のサラに”その体、どうしたの?”と、
言われるシーンには”そこまで、やるかー”と驚きでした。
タリーに感化されて、カラオケや夜遊びを楽しむ
マーロに、これ又、彼女の変身振りにビックリでした。
単なる、子育てのドラマかと思ったら、どうしてどうして、
年齢を重ねて、何を失い何を得るのかと
マーロは教えてくれますね。
さて、タリーとは何者なんでしょうね。
タリーの謎が解けた時に、
ここに、もう一つのマーロの生き方のヒントがありました。
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オーシャンズ8 2018年8月16日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
今日は高校野球の決勝戦。
大阪桐蔭の強力打線と金足農のエースの吉田との対決。
大阪桐蔭には複数の投手がいて、2番手の根尾が
準決勝で出場していないので休養充分。
一方、今大会全5試合に完投して
2日連投となる吉田は孤軍奮闘。
優勝を目標に野球に金を掛ける私立に比べて公立は不利だ。
強行スケジュールとなる日程は、運営する方にも
一考を要すると思うのだが、皆さん、どう思います。
今日の映画紹介は上映中の
『オーシャンズ8/Ocean's Eight』。
ジョージ・クルーニーとスティーブン・ソダーバーグ監督の
大ヒット作「オーシャンズ」シリーズだったが、
ジョージ・クルーニーが”もう、やりたくない”と
言ったことから、“新結成"されたのが、
女性だけの「オーシャンズ8」。
と、言うことで男だけだった犯罪チームが、今度は
サントラ・ブロック、ケイト・プランジェット、
アン・ハサウェイ、リアーナ、ヘレナ・ボナム・カーター等が、
女性だけのチームを結成。
その計画とは、ファッションの祭典、メットガラで
高級な宝石を盗み出すこと。
キャッチフレーズは
”ターゲットも、ダマしても、史上最強。目撃者は、全世界”。
5年の刑期を終え、晴れて刑務所を出所した
デビー・オーシャン(サンドラ・ブロック)。
かつて“オーシャンズ”を率いたダニー・オーシャンを兄に持つ、
生粋の強盗ファミリーの一員だ。
出所早々、刑務所の中で考え抜いたプランを実行に移すべく、
右腕のルー・ミラー(ケイト・ブランシェット)と共に、
個性豊かな犯罪のプロたちに声を掛け、
“オーシャンズ”を新結成する。
集まったのは、いずれも一流の才能を持ちながら、
冴えない生活を送る面々は、
一匹狼の天才的ハッカーのナインボール(リアーナ)、
スリの名人コンスタンス(オークワフィナ)、
盗品ディーラーのダミー( サラ・ポールソン)、
ファッションデザイナーのローズ(ヘレナ・ボナム=カーター)、
宝飾デザイナーのアミータ(ミンディ・カリング)、
といった面々。
彼女たちのターゲットは、世界最大のファッションの祭典
“メットガラ”でハリウッド女優
ダフネ・クルーガー(アン・ハサウェイ)が
身に着ける1億5000万ドルの宝石”トゥーサン”を盗むこと。
しかしその前には、網の目のように張り巡らされた
防犯カメラに加え、屈強な男たちという
世界一厳しいセキュリティが立ちはだかる。
たった1秒の狂いが命取りになる。しかも、
この祭典は世界中に生配信される予定となっていた。
世界中が見守る前で宝石を盗み取るという
前代未聞かつ型破りな犯罪。
果たしてその計画は成功するのか……?
そして、その裏に隠された更なるデビーの思惑とは……?
ジョージ・クルーニーの「オーシャンズ」の
DNAを受け継いだ、生まれ変わった「オーシャンズ」でした。
ストーリー構成は、前作を踏襲しているので、
新鮮味には欠けるが、
華やかな女性陣の掛け合いは楽しめました。
勿論、主役のサンドラ・ブロックは54歳ですが、
庶民的で気取らない雰囲気が魅力的です。
さすが、2010年に「しあわせの隠れ場所」で
アカデミー賞主演女優賞を受賞しただけはありますね。
でも、私としては「スピード」とか
「ゼロ・グラビティ」のアクションが似合うように思います。
監督は『ハンガー・ゲーム』のゲイリー・ロス。
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ミッション:インポッシブル/フォールアウト
2018年8月9日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
今日は「終戦の日」。
終戦から73年になり、戦争は遠い昔になりましたが、
今なお、地球の何処かで
まだ戦っている国、民族がいるかと思うと、
現在の日本の平和に感謝するだけです。
1945年8月15日正午、昭和天皇はラジオで
日本の降伏を国民に伝えた玉音放送が映画などを観て、
心に残っています。
「惟フニ今後帝國ノ受クヘキ苦難ハ固ヨリ尋常ニアラス
爾臣民ノ衷情モ朕善ク之ヲ知ル然レトモ
朕ハ時運ノ趨ク所堪ヘ難キヲ堪ヘ忍ヒ難キヲ忍ヒ以テ
萬世ノ爲ニ太平ヲ開カムト欲ス」。
いつまでも、平和が続きますように祈っています。
今日の映画紹介は上映中の
『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』
(原題:Mission: Impossible – Fallout)。
トム・クルーズ主演のスパイアクション、
「ミッション:インポッシブル」シリーズは
前作から3年目に制作されて第6作目。
見どころ一杯だが特に注目したいのは
イーサン・ハント役のトム・クルーズが自分で
演じるアクションの超絶スタント。
骨折して話題となった
【陸上選手さながらのビルジャンプ】、
【ヘリコプターにしがみつき、落下までするアクション】、
【2000時間の飛行訓練を経たヘリコプター操縦】、
【成層圏寸前!高度7620mからのヘイロージャンプ】等、
大小合わせて、100のスタントを披露してくれます。
(注:ヘイロージャンプとは酸素がない成層圏に
近い場所から降下すること)。
キャッチフレーズは
”不可能が連鎖する、究極の不可能へ””。
IMFのエージェント“イーサン・ハント”と彼のチームは、
盗まれた3つのプルトニウムの回収に成功。
だが、突如現れた何者かに襲撃される。
イーサンはハッキング担当の
ルーサー(ビング・レイムス)の
救出を優先したため、プルトニウムを奪われてしまう。
IMF長官のアラン(アレック・ボールドウィン)から、
プルトニウムを再び奪い返し、標的になった三つの都市の
“同時核爆発を未然に防ぐ新たなミッション”を受ける。
イーサンはいつものようにルーサーと、
IT&ガジェット担当のベンジー(サイモン・ペッグ)と、
チームを組み行動を開始する。
判明したことは、シンジケートの生き残り勢力が
結成したアポストル(神の使徒)が関連しており、
手がかりは“ジョン・ラーク”という
正体不明の男の名前と、彼が接触する
“ホワイト・ウィドウ(バネッサ・カービー)”と
呼ばれる謎めいた女の存在のみ。
だが今回のミッションに対しCIA長官の
エリカ (アンジェラ・バセット)は
敏腕エージェントのウォーカー(ヘンリー・カビル)を
監視役に同行させることを条件とした。
イーサンはホワイト・ウィドウの信頼を得るため、
やむなく収監中の敵である、
“ソロモン・レーン(ショーン・ハリス)”の脱走に
手を貸すが、そのため、味方でM16の女スパイの
“イルサ(レベッカ・ファーガソン)”と対立してしまう。
一方、同行するウォーカーはイーサンへの疑惑を深め、
二人はやがて対決の時を迎えるのだった。
しかも、与えられた猶予はわずかに72時間。
前2作に出演していたジェレミー・レナーが
本作に出演していないのは残念でした。
本作は何だかんだとの感想はいらないですね。
そのまま、トム・クルーズのアクションを
お楽しみ下さい!
監督は前作から引き続き、トムとコンビを組んで
6作目となるクリストファー・マッカリー 。 |
スターリン葬送狂騒曲 2018年8月7日
映画ファンの皆さん、今日は〜!
今日の映画紹介は上映中の
『スターリンの葬送狂騒曲/The Death of Stalin』。
原作はファビアン・ニュリ。
1953年(昭和28年)の旧ソ連を舞台に、
独裁者スターリンの死によって巻き起こった
政権内部の争いを辛辣かつコミカルに描き、
ロシアで上映禁止となって話題を集めた
ブラックコメディ。
キャッチフレーズは
「独裁者スターリンが死んだ!
厳かなはずの国葬の裏側で、最高権力者の座を巡り、
狂気のイス獲りゲームが始まる」。
1953年、ソビエト連邦の最高権力者
スターリン(ルパート・フレンド)が、
脳出血の発作で危篤に陥る。
“粛清”という名の大量虐殺による恐怖で、
20年にわたって恐怖政治を敷き、政敵だけでなく
国民はもちろん部下たちも支配してきた独裁者だ。
今こそ彼の後釜につくチャンスだと
色めき立つ側近たちが、
互いを出し抜くオトナげない駆け引きを始めるなか、
スターリンは後継者を指名することなく息を引き取る。
秘密警察の警備隊長の
ベリヤ(サイモン・ラッセル・ビール)は、
真っ先に駆け付け、金庫から極秘資料を懐に入れて、
モスクワの警備を軍から、自らが指揮する警備隊に
交代させると同時にスターリンの腹心だった
マレンコフ(ジェフリー・タンバー)を味方に引き込む。
一方、中央委員会第一書記の
フルシチョフ(スティーヴ・ブシェミ)は、
閣僚を味方にすべく根回しをする。
表向きは厳粛な国葬の準備を進めながら、
三人の各大臣にソビエト軍の最高司令官の
ジューコフ陸軍元帥(ジェイソン・アイザックス)までが
我こそはと争いに加わり、権力バトル開始の
ゴングが鳴った!
嘘と裏切り、仕掛け合う罠に、勢力地図は1秒ごとに
目まぐるしく塗り替えられ、国を担うはずの男たちの
“なんでもあり&やったもの勝ち”の
ゲスな本性が暴かれていく…。
「驚くべき物語が、さらに驚くことに、ほとんど事実」で
あるために、フランスで出版されるや物議と人気が
ヒートアップしたベストセラーの映画化。
と、言うだけに各人、”本音と建前”の旗を両手に持ち、
”赤あげて、白あげて、赤下げないで白さげて…”と、
自分の都合のいい旗を、その時、その時に上げ下げする
「旗振りゲーム」よろしく、保身を第一に右往左往する
様子は笑えますが、
「自分ファースト」のトランプ大統領やプーチン大統領、
我が国を含めて、北朝鮮、中国、韓国など、
どこの国のトップも同じだと思い至ると
背筋が寒くなりますね。
権力闘争に現を抜かし、国を憂い、民を思う政治家は
世界中を見渡しても、いないようです。
日頃、政治(政治家)に不満を持っている人には
必見の映画です。
そうそう、ぜひ政治家を自認する人にも観て欲しいです。
監督はアーマンド・イアヌッチ。 |
ウインド・リバー 2018年8月3日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
ギラギラとした熱波でチリチリと白い肌を焼かれ、
したたる落ちる油がジュウジュウと音をたて、
モヤモヤとした煙の中に、ホワ〜ンとした香り。
と、40.3度のコンクリートの上を歩いていると、
焼かれるウナギ、焼き鳥の気持ちになりました。
名古屋でもとうとう新記録を樹立。
これで、日本も温帯から亜熱帯へ昇格、間違いなし!?
今日の映画紹介は上映中の
『ウインド・リバー/Wind River』。
第70回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門にて
監督賞受賞。
その監督は米国の麻薬戦争を描いた
『ボーダーライン』のテイラー・シェリダン。
キャッチフレーズは
”世の中から忘れられたアメリカの闇を描いた、
極上のクライムサスペンス”。
なぜ、この土地(ウインド・リバー)では
少女ばかりが殺されるのかーー 。
舞台はアメリカ中西部・ワイオミング州の
ネイティブアメリカンの保留地ウインド・リバー。
その深い雪に閉ざされた山岳地帯で、
ネイティブアメリカンの少女の死体が見つかった。
第一発見者となった野生生物局の白人ハンター、
コリー・ランバート(ジェレミー・レナー)。
裸足で、血を吐いた状態で凍りついたその少女が、
三年前に死んだ自分の娘エミリーの親友だった、
ナタリー(ケルシー・アスビル)と、知って驚愕する。
コリーは、部族警察長ベン(グラハム・グリーン)と
FBIの到着を待つが、やってきたのは新米の女性捜査官の
ジェーン・バナー(エリザベス・オルセン)一人だけ。
死体発見現場を見た、ジェーンの疑問は、
現場から5キロ圏内には民家がひとつもなく、
気温はマイナス30度。肺が凍って破裂する
冷気を吸い込みながら、
なぜナタリーは雪原を走って息絶えたのか…?
彼女はここの地理や事情に詳しいハンターでもある
コリーに捜査への協力を依頼し、共に犯人探しを始める。
雪に閉ざされた白い世界。
こんなところにも人が住んでいるのかと驚くが、
社会派の監督は前作、『ボーダーライン』と
『最後の追跡』に続く、三作目のテーマは「先住民」。
保留地では現実に、先住民女性の失踪、暴力事件に
ドラッグ中毒など、数多くの問題があるようです。
犯人探しでも居留地には自治権もあり、
連邦、州との関係も微妙で、
本作でも、何処が、誰がこの事件を捜査するのか
はっきりしないところも焦点を当てていました。
しかし、暗い内容の映画ですが、大自然の雄大な風景を
イナミックに捉えた映像世界と音楽は素晴らしいです。
人種のるつぼであるアメリカ。
今でも、人種問題では悩み多きアメリカ。
一つづつ、解決していくより方法がないでしょうね。
世界一のアメリカに
日本も尻尾を振ってついて行きますから、
世界のリーダーとして振舞って下さいと言いたいです。
あぁぁ、それから主人公のコリーが首からぶら下げている、
小物入れは「湯たんぽ」だと思うのですが…?
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ピース・ニッポン 2018年7月31日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
日銀が現行政策の修正を決めましたね。
それは、「長期金利の上振れを容認」。
日銀の黒田総裁は、日銀としての独自性を捨て、
安倍政権にすり寄り金融緩和策を推し進めて来ましたが、
マイナス面が大きくなり過ぎたようです。
「過ちては則ち改むるに憚ること勿れ」の言葉のように、
適宜、臨機応変に対応するのも政策。
と、言った世の中の煩わしさを避けて、別天地の映画館へ。
今日の映画紹介は上映中の「PEACE NIPPON」。
美しい日本の景観を目に見える形、
耳で聞こえる形で後世に遺すことを目的にした
“ピース・ニッポン・プロジェクト”の第1弾となる映画。
約8年の歳月をかけ、全国47都道府県の200か所で
撮影された映像を厳選し、4K解像度で上映。
昨日の映画紹介では、地震や台風などの天災の
破壊的な力に対して恨みつらみを書きましたが、
本作を観て思ったことは、
自然は人間に対して試練(ムチ)だけではなく、
甘い飴のご褒美を与えてくれる。
その褒美とは海、空、山、川、森、花など、
森羅万象の自然の中で、
一瞬だけ美しく装った姿を見せてくれること。
数年間に一度だけ、"一期一会"でしか出会えない神々が
宿る美しい瞬間を捉えた映像には言葉もありません。
キャッチフレーズは”日本に恋しょう!”。
その瞬間の時を止めることが出来るのはカメラ。
ドローンを駆使しての、空からの俯瞰は、
鳥の目を通して見ているようで、平面な画面なのに
立体感があり、躍動感がありました。
ただ単に、美しい自然の景色を並べただけではなく、
「日本人の感性、精神」、「日本の四季」、
「一期一会の旅」とテーマを決めて、
ストーリー性を持たせて構成してあるので、
日本とは、日本人のアイデンティティーとは何かと
深く、認識させてくれる映画でもありました。
虹色に輝く華厳の滝、紅に染まる秋の瑠璃光院、
満開の桜に抱かれる姫路城、
そして熊本地震以前の熊本城と、
雲海に浮かぶ崩落前の天空の道などなど、
美しい景色とそれにマッチした音楽は、
私にとっては、至福の111分でした。
劇中歌では竹内まりやの「いのちの歌」が
印象に残りました。
https://youtu.be/K_uQLuhi634
日本に生まれて、良かった!!
ナビゲーターは小泉今日子と東出昌大。
監督は中野裕之。
佐賀県出身の私が観た佐賀県の「一期一会」は
玄海町にある「浜の浦棚田」でした。
添付の写真をご覧ください。
2018年8月1日に投稿 |
フジコ・ヘミングの時間 2018年7月24日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
名古屋では、夜にまとまった雨が降ったので、
今朝はかなり涼しい。これで、息も絶え絶えだった
街路樹も生き返ったようです。良かった〜!
今日の映画紹介は上映中の
『フジコ・ヘミングの時間』。
苦難を乗り越え、60代で世界に見いだされた
奇跡のピアニスト、フジコ・ヘミング。
いくつになっても豊かな人生を奏でる―――。
パリ、NY、ブエノスアイレス、ベルリン、LA、
東京、京都・・・フジコと巡る旅。
世界中にある美しい自宅、愛する猫たち犬たちとの暮らし、
恋の話など彼女の“素顔”を解き明かす 。
そうです。世界を巡るフジコを2年にわたって
密着撮影したドキュメンタリー映画。
キャッチフレーズは
”世界を魅了する魂のピアニスト。
美しい音色はいかにして生み出されるのか…”。
14歳の時に書いた絵日記を中心にして、
ナレーション(三浦透子)を道案内にして、
過去の想い出を、世界中にある美しい自宅とリンクさせて
回想と現実で構成してのストーリー仕立ては素晴らしい。
私は自分が各国(パリ、NY、ブエノスアイレス、
ベルリン、LA、東京、京都)にある彼女の自宅を訪ね、
彼女と会話しているような気がしました。
それもそのはず、カメラマンに彼女は話しかけて
撮影は進んでいるのですからね。
彼女は話ながら、ピアノの名曲を弾くのですが、
これも又、私だけのために弾いてくれていると
勘違いするような画面作りと、テーマごとの構成は見事。
さすが、映像監督・演出家の小松莊一良監督です。
見事に映画の中に引き込まれてしまいました。
そのテーマとは彼女の知られざる家族とのつながり、
スウェーデン人の父への複雑な想い、厳しかった母親、
貧しい留学生活、聴力の喪失など、波乱万丈の人生。
どのシーンを取っても、彼女の人生が凝縮されていました。
演奏される名曲は、
♪ため息♪、♪月の光♪、♪ノクターン♪等に加えて
圧巻は東京オペラシティで行われたソロコンサートの
「ラ・カンパネラ」。
彼女の独特の衣装に、骨太い手が優雅に踊るのを見て、
奏でられる音を聴くだけで、私は満足でした。
https://youtu.be/i1eGhpN1Zgk
ピアノ曲は音楽に疎い私には細かいところは判らないが、
彼女が、「この曲には私の魂が入っている」との言葉には
曲が判らないながら、なんとなく解りました?
彼女は80代だが、年間約60本近くの公演活動とは、
そのパワーに驚かされます。
映画を見終わって思ったことは、彼女は
「バガボンド/vagabond」で、
「スモポリタン/cosmopolitan」であり、
「ピアノを手にした伝道師」だと。
彼女の人生と信念は、我々、シニアにとっては
いい手本です。
「音には色がある」との言葉は記憶に残ります。
配給が日活なんですね。
昔は日活ばかり観ていたので、何だか懐かしかった。
本作のような映画を今からもお願いします。
P.S
横溝正史原作×市川崑監督×石坂浩二主演による
金田一耕助シリーズ第2作。
『悪魔の手毬唄』が
BSプレミアムで2018年7月26日(木)13:00〜放送。
2018年7月26日作成 |
ジュラシック・ワールド/炎の王国 2018年7月19日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
「強い台風12号が八丈島付近を北上して、
今日の夜にも上陸する」とのニュース。
東海から近畿に上陸し、西に進む異例の進路となる予想。
気象庁によると、日本列島を東から西に横断すれば、
1951年の統計開始以来初めてとなるとか。
これも異常気象のなせる業でしょうが、
何事もないように、ただ祈るだけです。
今日の映画紹介は上映中の
『ジュラシック・ワールド/炎の王国/
Jurassic World: Fallen Kingdom』。
『ジュラシック・ワールド』の続編で
『ジュラシック・パーク』シリーズの映画第5作目。
文字通り、「パーク」から「ワールド」にタイトルが
変わっていると言うことは、
ラストシーンを観れば、納得ですね。
「ジュラシック・ワールド」が
恐竜に破壊されてから3年後。
パーク崩壊後も、イスラ・ヌブラル島では恐竜達が
自力で島中を徘徊して生き延びていた。
が、火山噴火が起き、
島の恐竜達は存亡の危機にさらされる。
冒頭のシーンでは、嵐の夜、傭兵の一団が、
ラグーンの底に沈んだインドミナス・レックスの
DNAを採取するため小型潜水艇でラグーン内を探査していた。
傭兵たちは、任務中にティラノサウルスと
モササウルスに襲われるも、
何とかインドミナスの骨を回収し、持ち帰る。
そんな中、テーマパークの運営責任者だった
クレア(ブライス・ダラス・ハワード)は
恐竜保護グループのDPGを設立し、昔の恋人で
恐竜行動学の専門家であり、ブルーの育て親だった
オーウェン(クリス・プラット)に助力を願う。
彼はクレアに乞われて、恐竜救出を決意し島へ向かう。
島で彼らを迎えたのは、ロックウッド財団の経営者
イーライ・ミルズ(レイフ・スポール)に雇われている
傭兵のウィートリー(テッド・レヴィン)等だった。
クレアとオーウェンは傭兵達と恐竜救出に向かうが…。
前半が火山が噴火し溶岩が流れ火山弾が降り注ぐなか
逃げ惑う恐竜の中でのアクション。
後半が、アメリカのカリフォルニアにある
ベンジャミン・ロックウッド(ジェームズ・クロムウェル)
の大豪邸の中で、暴れ回る恐竜。
と、広いスペースの島と、狭い邸宅での恐竜の活躍?と、
意表とつく展開も、さすが、
『インポッシブル』のJ・A・バヨナ監督ですね。
監督の仕掛けはてんこ盛り。
何と言っても、新しい遺伝子組み換えで登場する、
全長7.3メートル、体重1トンのハイブリッド恐竜の
インドミナス・ラプトル。
この恐竜をミルズは兵器として、世界中のバイヤーを集め、
オークションで売り、金儲けを企んでいたようです。
それに、恐竜と言えば子供の憧れ、
子供さんは大切な観客ですから、
当然、登場させないわけにはいかないでしょう。
そこで、登場する少女がベンジャミンの孫娘で10歳になる
メイシー・ロックウッド(イザベラ・サーモン)。
そうです、彼女が本作のテーマとなる、
キーワードを持っています。
さて、何でしょうか、観てのお楽しみ!!
ストーリーは面白いし、最大の売り物のCG恐竜が
実物以上に生き生きとして動き回る雄姿には感動!
本作では「アニマトロ二クス」と言われる、
メカ二カル駆動による実物大スケールの恐竜モデルも
大活躍しているので、よりリアリティー感が出ています。
もっとも、どれがCGかマシンか区別はつきませんが。
まだ、観ていない人は、
ぜひお孫さんに連れられてお出かけください。
至福の2時間となるのは間違いなし!
2018年7月28日作成 |
いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち 2018年7月10日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
今日は「土用の丑」の日。
誰が決めたか、「鰻」を食べる日らしいが、
値段が高いので、「うなぎパイ」にしました。
今日の映画紹介は上映中の
「いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち/
SMETTO QUANDO VOGLIO: MASTERCLASS」。
本作はイタリアのシドニー・シビリア監督が
「首席の学者がゴミ収集員」という記事を見て、
触発されて出来たコメディ&アクション映画。
キャッチフレーズは、
「“俺たち”まだまだやれる!
そう、リベンジのチャンスは誰にでもある!」。
前作の
「いつだってやめられる 7人の危ない教授たち」で、
超絶合法ドラッグの製造に手を出し、
犯罪者となり服役中のピエトロ(エドアルド・レオ)との
面会のため刑務所を訪れる妻の
ジュリア(ヴァレリア・ソラリーノ)。
このシーンで早くも笑えますね。
早く出所して娑婆の生活をすることを望むピエトロに対し、
ジュリアは刑務所から講義代としてもらっている報酬が
生活費となっているので、
ピエトロが早期に出所してしまったら困るからと、
この先どうなるのかと彼をなじる。
一方、ローマではスマートドラッグと
呼ばれる合法ドラッグが社会問題になっていた。
警察のパオラ警部(グレタ・スカラーノ)は
そのようなドラッグが違法薬物としてリストに載るまで、
警察が手を出せないので、打開策を考えていた。
パオラはピエトロを使って、
ドラッグ取り締まりに利用することを思いつく。
”薬物を撲滅するには専門家が必要です”と、
渋る上司を説得し、ピエトロには
”警察に協力すれば前科を消してあげる”と、
秘密裏で捜査の協力するよう持ち掛ける。
彼はもうすぐ生まれてくる自分の子供のためこれを承諾。
”この任務には昔の仲間達が必要だ”と、
パオラ警部に以前の仲間を招集することを認めさせる。
”罪を消せるチャンスだ”と、
新たに仲間を迎え10名のチームを結成。
集まった仲間は頭はいいが、変人ばかりと言うのが、
本作の見所。登場するその変人達は、
”俺は解剖学、暴行罪だ”
”私は考古学、文化財を横領した”とか、
メカトロニクスエンジニア、文化人類学者、
動学マクロ経済学者など、そうそうたるメンバー。
私が一番気に入った人物は、主人公の片腕で、
メタボだが、優秀な計算化学者。
”薬物は絶つ”と言いながら、
成分解析のために、目の前にその薬物がてんこ盛り。
分析の仕事をしながら、
ついつい手を出したり引っ込めたり、
その悩める様子は爆笑でした。
でも、その姿は、後で考えると自分もそうなんですよね。
血糖値を考えると、今の時期だとアイスクリームを一個で
止めればいいのに、ついつい二つ目に手を出し、
”食うべきか、食わざるべきか、それが問題だ”…。
|
ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー 2018年7月3日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
大相撲名古屋場所初日で、新大関の栃ノ心は
勢に勝って白星発進。両横綱もそろって勝利。
かど番の2大関は高安は勝ったが、豪栄道は負け。
三重県出身の千代の国の調子が
良さそうなので楽しみです。
今日の映画紹介は上映中の
『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー/
Solo: A Star Wars Story』。
先月、6月29日に紹介した、
『スター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望』で
登場した、ハン・ソロの約10年前の姿と、言うことは
つまり20代前半の若きハン・ソロを描いた作品。
キャッチフレーズは、
”全ての男(ヒーロー)に、
はじまりの物語がある…”。
帝国の支配が始まり始めた銀河の無法時代。
惑星コレリアで生まれ育ち、貧しいながら
自分の力だけで生きてきた
ハン・ソロ(オールデン・エアエンライク)。
彼の夢は銀河で一番のパイロットになること。
やがて彼は厳重な警戒の惑星を脱出する。
宇宙に飛び出した彼だが直ぐに捕まり、
餓えたチューバッカ(ヨーナス・スオタモ)がいる
檻の中へ放り投げられ、チューと死闘を始める。
鎖でつながれた二人は闘ううちに、
連帯感を持ち、連携して脱出する。
密輸業者のランド(ドナルド・グローヴァー)が所有する
ミレニアム・ファルコン号にハンとチューが乗り込み、
”お前、操縦できるのか?”
”190歳!?”の、会話は笑えましたね。
彼らは、幼なじみの美女
キーラ(エミリア・クラーク)らと共に、裏世界に通じた
トバイアス・ベケット(ウディ・ハレルソン)が
率いるチームに加わり、壮大な冒険に身を投じる。
ハンと言えばハリソン・フォードのイメージが残りますが
厳しいオーディションを勝ち抜けて手に入れた
オールデン・エアエンライクだけに、
アクションはさすがですね、続編も期待出来そうです。
もう一つ、面白かったのは、
ランドの相棒として登場するアンドロイド。
外見はロボットだが心は女性の「L3-37」。
ランドは彼女に惚れているが、
彼女は受け入れていないとの設定は笑えましたね。
金子みすゞではないが、
「みんなちがって、みんないい」ですね。
SNSで言うところの#LGBTQでしょうか。
夏休みになったら、お孫さんとお出かけ下さい。
監督は「ダ・ヴィンチ・コード」のロン・ハワード。 |
ワンダー 君は太陽 2018年6月27日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
サッカーは第3戦目で今日、ポーランドと対戦。
23時の試合開始だから、何とか眠いのをこらえて、
観るつもりだが、前回の時は半分寝ていたから、
後で、録画を見るか悩むところです。
今日の映画紹介は上映中の
『ワンダー 君は太陽/Wonder』。
ジュリア・ロバーツのファンの私としては、
見逃せない映画。
「僕は10歳、普通の子じゃない」オギーが
初めて学校へ行ったその日から始まった、
彼と家族のワンダーな心の旅。
原作はR・J・パラシオが2012年に
発表した小説『ワンダー』。
キャッチフレーズは、
“やさしさの半分は、勇気で、できている”。
オギーは10歳、普通の子じゃない 。
オギー・プルマン(ジェイコブ・トレンブレイ)は、
遺伝子の疾患で、人とは違う顔で生まれてきた。
しかし、27回もの手術を受けたが、
「僕はどうして醜いの?」、
「これから、ずっとこうなの?」と悩む。
学校へ行く機会もなく、
宇宙飛行士のヘルメットでいつも顔を隠し、
自宅学習を続けてきたオギー。
母親のイザベル(ジュリア・ロバーツ)は
夫のネート(オーウェン・ウィルソン)の
「まだ早い」という反対を押し切って、
オギーを5年生の初日から学校に行かせようと決意する。
オギーはイザベルに連れられて、校長先生に会いに行く。
先生の名前はトゥシュマン(マンディ・パティンキン)、
「おケツ校長だ」と自己紹介してオギーの緊張を和らげる。
校長は「生徒が学校を案内するよ」と生徒に案内させる。
選ばれた生徒はジャック・ウィル(ノア・ジュプ)、
ジュリアン(ブライス・カイザー)、
シャーロット(エル・マッキノン)の3人。
初めて会う同級生に不安いっぱいのオギー。
初登校の日、両親と姉の
ヴィア(イザベラ・ヴィドヴィッチ)に
校門まで送られるオギー。
ネートは息子の頭から宇宙飛行士のヘルメットを外すと、
「孤立してもお前は一人じゃない」と励ますが、
学校では、好奇の目にさらされて孤立して、
”freak”と言われていじめられて落ち込むが彼は彼なりに
小さな身体で、学校という社会に立ち向かうが…。
オギーの変顔も、良く見るとジュリアとオーウェンの顔を
足して2で割ったようなミックス顔は見慣れて違和感が
無くなるのは不思議です。
単なるいじめの映画かと思ったが、
ストーリーの構成に工夫をしているので面白かった。
オギーのナレーションで物語は進行し、
オギーが嬉しい時には画面がオギーが宇宙服姿で、
スキップして歩くシーンに変わる。
見ている私も、彼の気持ちになりウキウキして来ます。
又、登場人物の一人一人をチャプターのタイトル名にして
それぞれの心情を独白させ、
「オギーという太陽の周りの、家族という惑星」と、
その群像劇のような構成を、オギー自身に
彼を取り巻く人物がオギーとの関わり合いを
どう見ているのかと、外からの目線で
物語を展開させているのはユニークでした。
「スタンド・バイ・ミー」のような、
ラストシーンは心に残ります。
ハートウォーミングな映画で、笑いながら、
涙が出てくる不思議な映画でした。
「正しさよりも優しさを選ぶ」のテーマは、
トランプ大統領にぜひ、観て欲しいです。
「強くなければ生きていけない、
優しくなければ生きていく資格がない」と、
フィリップ・マーロウも言っていますからね?!
監督はスティーブン・チョボスキー。
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空飛ぶタイヤ 2018年6月19日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
今日の映画紹介は上映中の『空飛ぶタイヤ』。
原作は「半沢直樹」や「下町ロケット」などの
テレビドラマ化作品で知られる池井戸潤の
同名小説を初めての映画化。
私も、図書館で文庫本化された彼の本は全部読みました。
勿論、本作も読みました。
登場人物が多くて(70人登場)、読んでいなければ
人間関係が複雑でストーリーの展開が
判りずらかったのではと、思ったことでした。
キャッチフレーズは、
”事故か、事件か。”
「赤松は”俺が闘わなくて、誰が闘う”。
沢田は”大企業をなめんなよ”。
井崎は
”なんで、そんな会社を助けなくちゃいけないんですか”」。
よく晴れた日の午後。
1台のトラックが起こした事故によって
子供連れの主婦が死亡。
事故を起こした運送会社社長の赤松(長瀬智也)は、
走行中のトレーラーから突然タイヤが外れ、
「空を飛んで来た、タイヤ」が母と子を直撃。
幸い子供は軽傷で済んだが、母親は即死だと、
港北中央署刑事の高幡(寺脇康文)から聞かされる。
整備不良を疑われ、世間やマスコミからバッシングを
受け、取引先からは仕事を断られ、
銀行の融資も受けられず倒産の危機に陥る。
赤松は金策に飛び回りながら、
事故の原因を調査を続ける中、
トラックの構造そのものに欠陥が
あるのではないかと気づく。
製造元のホープ自動車販売部カスタマー戦略課課長の
沢田悠太(ディーン・フジオカ)へ再調査を要求する。
同じ頃、ホープ銀行本店営業本部の井崎(高橋一生)は、
グループ会社であるホープ自動車の経営計画に疑問を抱き、
独自の調査を開始していた。
遅々として進まない状況に苛立ち、
赤松は自らの足で調査を始めるが、
やがて、大企業のリコール隠しがあったことを突き止める。
赤松は親から引き継いだ会社や社員、
そして家族を守るため、何よりも自らの正義のために
巨大企業に戦いを挑むのだが……。
皆さん、ご存知のように、原作の元ネタは
2000年の三菱自動車のリコール隠し事件。
2002年の三菱自動車製大型トラックの脱輪による死傷事故。
本作では「ホープ自動車」と名を変えて登場しています。
最近のニュースで、大企業の製品のデーター改ざんや、
品質が劣る商品を売るなど、かっては製品の
品質の優秀さを誇っていた日本がと思うと、嘘のようです。
組織が大きくなり、古くなると腐敗するのは当然。
ホープ自動車常務取締役の狩野(岸部一徳)の
傲慢な態度を見ると、さもありなんと納得。
組織を守る為、保身の為と、嘘と判りながら嘘をつく。
嘘に嘘を重ねるうちに、嘘が嘘でなくなっていくのは
怖いですね。
ところで、登場人物がいい男ばかりで、リアリティーに
欠けると感じたのは、醜男の私の僻みでしょうか?
映画主題歌はサザンオールスターズ。
3年ぶりの新曲の
♪闘う戦士たちへ愛を込めて♪はいいですね。
監督は本木克英
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ファントム・スレッド 2018年5月29日
映画ファンの皆さん、今晩は〜!
今日の映画紹介は上映中の
『ファントム・スレッド/Phantom Thread』。
『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』の
ポール・トーマス・アンダーソン監督と
ダニエル・デイ=ルイスが再び組んだ本作。
キャッチフレーズは、
”男は完璧な身体を求め、女は究極の愛を与えた”
舞台は1950年代のロンドン。
デザインと職人技術で英国の高級婦人ファッション界の
中心に君臨する有名なファッションデザイナーの
レイノルズ・ウッドコック(ダニエル・デイ=ルイス)は、
上流階級の淑女のためにドレスや衣服を提供していた。
レイノルズは服をつくることだけに
自分の人生の全てを注ぎ込み、他の事には無関心だった。
そんなレイノルズをサポートするのは姉の
シリル(レズリー・マンヴィル)。
彼女は結婚もせず、彼の仕事場と言うべき
ファッションハウスの日常業務だけでなく、
彼の人生をも管理していた。
ある日、レイノルズがガールフレンドの
ヨハンナ(カミラ・ラザフォード)を無視しているのを
気がついたシリルは見て、彼に別れるべきだとアドバイスする。
レイノルズは、
「お母さんは僕が16の時に死んだ。でも、お母さんは
いつも僕のところにいるんだ。僕と一緒にいるんだ」、
「お母さんがドレスの作り方を教えてくれた」と、
今も、その亡くなった母からインスピレーションをもらい、
母の幻影にも悩まされていた。
そんな中、一仕事を終えたレイノルズはリフレッシュのため、
田舎の別荘へ出かけ、食事のためレストランを訪れる。
ウェイトレスのアルマ(ヴィッキー・クリープス)を一目見た
彼は、彼女が彼の理想とする体形を持っていると確信する。
彼は惚れたわけではなく、彼女を自分のミューズにするため、
食事に誘い、彼女を彼にとってモデル(美の女神)、
アシスタントとして、アトリエ兼自宅で共に暮らすことにする。
しかし、完璧主義で独身を貫く、芸術家のレイノルズが
彼女に求めるのは無条件で彼に従うマネキン役。
ところが、若いアルマは愛にあふれた家庭が欲しい。
二人の確執が、レイノルズの姉のシリルを
巻き込んでとんでもないことに。
単なる、気難しい天才の仕立て屋と、
ウェイトレスの恋愛物語かと思ったら、
サスペンスの一面もあり、
ストーリーを面白くしています。
男は仕事を、女は愛と、二人の駆け引きは激しくなるばかり、
さて、どちらが主導権を握るのでしょうか。
ダニエル・デイ=ルイスが、
ヴィッキー・クリープスを裸にして、
無から、流れるような採寸をして、
素敵なドレスを仕立てるシーンは
見事なカメラワークと音楽で構成されていて、
その、美しさは見応えがありました。
それもそのはず、ダニエル・デイ=ルイスは
本作の役作りのため、1年間ニューヨークの
裁縫師のもとでドレス作りを勉強し、
実際に作れるまでになったというから、凄いですね。
彼が、本作の主演を最後に俳優業を引退するので、
彼のファンには、ぜひ見て欲しい映画です。
P.S
私事で恐縮ですが、2週間ほど所用で留守にします。
映画ファンの皆さんと、しばらく映画の話が出来ないのは
寂しいですが、又、戻ってきたらよろしくお願いします。
|
ピーターラビット 2018年5月22日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
関東学連が日大への処分を発表。
内田正人前監督と井上奨前コーチに対して、
最も重く永久追放にあたる除名処分とした。
宮川選手には2018年シーズン終了までの
出場資格停止処分のニュース。
結局、前監督側が嘘をついたと判断されたのだが、
国会でも、このような組織があると、
一年以上を掛けて、高給取りの政治家が、
ああでもないこうでもないと金と時間を浪費するより、
いいのだがと、思ったことでした。
今日の映画紹介は上映中の
『ピーターラビット/Peter Rabbit』。
ピーターラビットは有名ですから、よくご存知ですね。
ビアトリクス・ポターの児童書に登場するキャラクターで、
その人気絵本を実写とCGアニメーションを織り交ぜて
描いた、初めての実写映画化。
子供向けと思ったら、とんでもない大人も顔負けの
アクが強いキャラで登場。
キャッチフレーズは、
「このウサギ、こう見えてスゴイんです!
”本物の”ピーターラビットは、
カワイイだけじゃない」。
舞台は世界遺産にもなっているイギリスの湖水地方。
青いジャケットを着た
ピーターラビット(声:ジェームズ・コーデン)は、
いとこのベンジャミンと、
三つ子の妹(それぞれが来ているジャケットの色で
区別される)の
フロプシー(赤)、モプシー(黄)、カトンテール(緑青)や、
ハリネズミのティギーおばさん、
子豚のピグリン・ブランド等の森の仲間と、
遊びながら、毎日を楽しく暮らしていた。
彼の一日は、
天敵のジョー・マグレガー(サム・ニール)老人を
からかって、彼の庭から野菜を盗んでは食事として
楽しむことだった。
マグレガーはその昔ピーターの父親を捕まえて、
ミートパイにして食べてしまったことを
ピーターは知っている。
ピーターのジャケットはその父親の形見である。
ピーターたちには彼の隣に住み彼らの味方である、
ビア(ローズ・バーン)という画家の女性の友達がいる。
そんな中、ピーターはマクレガーに捕まるが、
彼は捕まえた興奮のためか、
ピーターを手にして突然の心臓発作でそのまま息絶える。
ピーターはこの時とばかり、森の生き物たちを呼び集め、
マグレガーの家へ乗り込み、どんちゃん騒ぎを繰り広げる。
一方、ロンドンでは、マグレガーの甥の
トーマス(ドーナル・グリーソン)が
ハロッズの玩具部門を解雇されたのを機会に
遺産相続で譲り受けた、この叔父の家へ来る。
彼は潔癖症で大の動物嫌いで、
あの手この手で動物達を追い払おうとする。
ここに、トーマスとピーター達の争いの幕は
切って落とされたのだった。
監督があの、
『ANNIE アニー』のウィル・グラックですから、
ピーターのアクションだけでなく、
歌って、踊って、画面狭しと跳ね回る
ミュージカル調のシーンは楽しいすね。
私は、四羽の雀のダンスシーンが特に気に入りました。
しかし、動物達の本物そっくりの表情や動きは新鮮で
CGなど最先端技術、恐るべし!
いたずらばかりのピーターを描くだけでなく、
家族の絆、友情、思いやりなど、さりげなく散りばめた
ストーリーは、絵本を越えていました。
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ダリダ〜あまい囁き〜2018年5月23日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
夏場所十四日目、鶴竜に栃ノ心が敗れ、2敗。
栃ノ心の連敗は、やはり勝たねばという意識が
強すぎたのでしょうね。
白鵬は逸ノ城にあっさりと負けて3敗。
これでは、今日の鶴竜戦にも負けると予想していますが、
ここで、意地を見せて勝つと千秋楽が盛り上がるのだが。
今日の映画紹介は上映中の
『ダリダ〜あまい囁き〜/DALIDA』。
アラン・ドロンとのデュエット曲♪♪あまい囁き♪♪。
あの”Parole Parole”のメロディーと、共に
日本でも大ヒットしたことは記憶に残っていますね。
54歳の若さで亡くなり、2018年に生誕85周年を迎えた
フランスを代表する女性歌手ダリダの生涯を描いた伝記ドラマ。
ダリダのプロデューサー兼マネージャーだった弟の
ブルーノの全面協力を得て、没後30年に完成させた作品。
その、ブルーノは語りますね。
「姉は幼い頃、今とは別人だった。
いつも周囲の視線を気にしてはひとりぼっちだった。
ダリダはただの歌姫じゃない」、
「喜びも 悲しみも 歌にして
誰よりも愛に向かって生きた歌姫だった」。
キャッチフレーズは、
”歌だけが、わたしを輝かせる”。
物語はフランスの歌姫34歳の
ダリダ(スベバ・アルビティ)がホテルで
自殺未遂と、世界に報じられるところから始まる。
その1ヶ月前には恋人ルイジが自殺していた。
ダリダは一命をとりとめ、パリ近郊のホテルへ移される。
23歳でデビューしたダリダはミス・エジプトに選ばれ、
その美貌と語りかけるような歌い方で
ゴールドディスクを受賞し、大スターになった彼女が
なぜ、ダリダは死を選ぼうとしたのか?
医師は元・夫のルシアン (ジャン=ポール・ルーヴ)に話を聞く。
彼とダリダの出会いはオランピア劇場の新人コンテスト。
芸術監督を務めるルシアンは、
ダリダの美しさと歌声に心を惹かれ、友人エディが
経営するレコード会社と契約させる。
デビューしてからは瞬く間に国民的スターの座に上りつめるダリダ。
だが、彼女が望んでいたのは、
夫を愛し、子供を育てる”普通の幸せ”だった。
壮烈な彼女の人生。愛し歌い、別れを繰り返す。
その悲しみを糧に、彼女の歌は輝く。
年下のルチオ(ブレンノ・プラシド)との恋を
♪♪18歳の彼♪♪に込めて歌う。
元・夫のルシアンが自殺した時は、
♪♪灰色の途♪♪。
官能的なリシャールと出会っては、
♪♪あまい囁き♪♪。
と、すべて愛と別れを歌と結びついているのですね。
歌と共に生きた、彼女の生き様がスクリーンに
圧倒的な彼女の歌声と一体となって展開されます。
(映画での歌はすべてダリダ本人)。
数々の名曲、当時の華やかなファッションを、
ダリダ役をモデル出身で映画初主演の
イタリア人女優スベバ・アルビティを見ていると、
ダリダが実際に演じているように思えました。
エンドロールで流れるのは、
♪♪歌いつづけて♪♪、
♪♪舞台の上で死にたい、そこは私が生まれた場所だから♪♪。
そして、1987年5月に
「人生に耐えられない、許して」と書き残し
自ら54年の生涯を終える。
監督はリサ・アズエロス。 |
モーリズ・ゲーム 2018年5月15日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
アメフト問題、内田正人前監督、井上奨コーチの
記者会見を見る限り、会見内容は宮川選手の方が、
真実を述べている分、彼の方が立派だと私は思いましたね。
「人間は嘘をつく」の言葉通り、
最近はいろいろな“言い訳会見”をTVで見ているので、
顔を見て嘘をついているかどうか判る様になりました?
今日の映画紹介は上映中の、
『モリーズ・ゲーム/Molly's Game』。
モリー・ブルームの自叙伝である
『Molly's Game:From Hollywood's Elite
to Wall Street's Billionaire Boys Club,
My High-Stakes Adventure
in the World of Underground Poker』の、
長いタイトルが原作。
それは、トップアスリートから26歳にして、
セレブが集う、高額ポーカの経営者へ。
一大スキャンダルを巻き起こした実話を
ジェシカ・チャステイン主演で映画化。
キャッチフレーズは、
”セレブを虜にしたのは、華麗なる破滅”。
子供のころから厳しいトレーニングに励む、
モリー・ブルーム(サマンサ・イズラー /高校時代)は、
モーグルでソルトレイクシティ五輪出場を目指していた。
しかし、もう一歩のところで転倒し重傷を負い、
脊椎損傷でスキー選手の道を閉ざされてしまう。
ブルーム(ジェシカ・チャステイン)は、
法律家の道を選び、
ハーバード大学に進学するまでの1年間を
心機一転、ロサンゼルスで過ごすことを決める。
引っ越してすぐ、ブルームはクラブで働き始め、
そこで不動産業を営む、
ディーン(ジェレミー・ストロング) と知り合いになる。
不動産業に関心を持ったブルームは
彼の事務所でアシスタントとして働くことに。
彼女はディーンの誘いで非合法のポーカーゲームの
運営に携わり、そのノウハウを学ぶ。
そこでは、巨額の金を賭ける資産家や
ハリウッドスターのレオナルド・ディカプリオ、
トピー・マグワィア、ベン・アフレック等が
名を連ねていた。
ゲームルームで、来場するセレブに臆することなく
見事な采配ぶりを見せるモリー。
そんな中、モリーはディーンと袂を分かち、
彼女は自分のエクスクルーシブなポーカルームを運営する。
賭け金の最低金額は1万ドル(100万相当)と高額でも
金持ちは喜んで金を払う。その結果、稼いだ金が500万ドル。
しかし、順風満帆とはいかず、
ロシア・マフィアとの関係を疑われ、
手数料を取ったことで10年後にFBIに逮捕される。
と、まぁ〜、波乱万丈の彼女の人生。
脚本家として知られるアーロン・ソーキンが
監督だけに、テンポある展開に、
「るつぼ」をキーワードにしての、
後半が、前半以上に面白いですね。
チャーリー弁護士(イドリス・エルバ )と組んで、
法廷で争うシーンはタイトル通りの「Molly's Game」と、
この攻防はスリリングで目が離せない。
最後に、モリーの父親・ラリー(ケビン・コスナー)が
最後の仕上げをするなど、構成が上手い。
「Molly's Game」は、彼女の人生の挫折、成功と転落と
再起を、言い表しているのでしょう。
時間がある人は下記のY-tubeをご覧下さい。
https://youtu.be/tzuXce0OLfo
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ホース・ソルジャー 2018年5月6日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
将棋の藤井聡太六段は竜王戦ランキング戦5組の準決勝で
船江恒平六段を破り、史上最年少の七段に昇段。
それまでは、加藤一二三さんが最年少の記録を
持っていたのですね。15歳9ヶ月で七段とは驚きです。
今日の映画紹介は上映中の、
『ホース・ソルジャー/12 Strong』。
2001年9月11日の直後、アフガニスタンでの
危険な秘密任務へと向かった12人の勇敢な
米陸軍特殊部隊の隊員(グリーンベレー)の
驚くべき実話は、作家ダグ・スタントンが
2009年に出版したベストセラー
「ホース・ソルジャー」を映画化。
キャッチフレーズは、
「5万人の敵に、甦った”現代の騎馬隊”、
12人が立ち向かう!」。
2001年9月11日のその翌日、
ミッチ・ネルソン大尉(クリス・ヘムズワース)は、
最も危険な対テロ戦争の最前線部隊に志願し、
特殊作戦の隊長に任命される。
与えられたミッションは、
わずか12人でアフガニスタンへ降下して、
反タリバンの地元勢力を率いる
ドスタム将軍(ナビド・ネガーバン)と手を結び、
敵の拠点への空爆を誘導して、テロ集団の拠点
マザーリシャリーフを制圧するのだ。
だが、現地に着いた彼らに次々と予期せぬ危機が
襲いかかる。敵のタリバンは、まさかの5万人。
その上、彼らは戦車にミサイルなど最新の武器を持っていた。
さらに、将軍から険しい山岳地帯で勝利を収めるための
最大の武器は、ほとんどの隊員が
1度も乗ったことのない“馬”だと言い渡される。
しかも、険しい山岳地帯の山道は雪で閉鎖されるため、
タイムリミットはわずか3週間。
監督は『ブラックホーク・ダウン』の製作者、
ジェリー・ブラッカイマーが、
デンマークCM界の鬼才でコソボ紛争を追った
報道写真家でもあるニコライ・フルシーを監督に抜擢。
本作がニコライの初監督映画。
ネルソンを補佐するハル・スペンサー准尉を演じる
マイケル・シャノンの重厚な演技。
ディラー役のマイケル・ペーニャは恋人を守るために
暴力を振るい、刑務所の代わりに兵士を選んだ経歴で
部隊にとぼけたユーモアでチームを和ませる。
マイロ役のトレバンテ・ローズは
アフガニスタンの少年と絆を結び、
ぶっきらぼうだが心優しい一面を見せる。
と、激しい戦闘だけでなく、チームメンバーの
エピソードでストーリーを構成していき、
又、戦闘未経験のネルソン大尉が戦闘を通して、
逞しく成長する過程も描いているところも良かった。
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オー・ルーシー 2018年5月1日
映画ファンの皆さん、おはようございます。
マリナーズのイチローが
球団の特別アドバイザーに就任。
選手としては残り試合に出場しないらしい。
球団と生涯契約を結んでチームに同行し、
練習しながら選手らをサポートするようだが、
現役引退はいつか来ること、
残念だが、いい選択だと思います。
今日の映画紹介は、上映中の
「オー・ルーシー/OH LUCY!」。
第67回カンヌ国際映画祭
シネフォンダシオン部門(学生部門)で
上映された平柳敦子監督による桃井かおり主演の
同名短編映画を、寺島しのぶを主演に変えて、
平柳監督自身が長編作品として再映画化。
キャッチフレーズは、
”わたしは恋するルーシー”。
川島節子(寺島しのぶ)、43歳、おひとり様。
職場では空気のような存在で、
楽しみもなく会社と自宅だけを往復するだけの
無味乾燥な日々で、一人暮らしの部屋はゴミだらけ。
そんな中、姪の美花(忽那汐里)に頼まれて
英会話講師・ジョン(ジョシュ・ハートネット)がいる
ちょっと変わった英会話教室に通い始める。
「僕のクラスではセツコじゃなく、”ルーシー”だ」と、
新しい名前と金髪のウィッグを与えられる。
教室では同じく「トム」と呼ばれる
会社員・小森(役所広司)と知り合いになる。
節子は教室で金髪のウィッグをかぶり“ルーシー”になった瞬間、
”Hi! My name is Lucy! What's up?"と、別人格に変身。
最初は戸惑いつつもジョンの親密な”ハグ“によって、
自分の中に眠っていた感情を呼び起こされ、
やがて、一方的にジョンに恋をする節子だった。
だが、ある日、教室へ行くと、
ジョンが突然辞めて帰国したと告げられる。
落ち込む節子だったが、美花とジョンができていて、
共にロサンゼルスへ行ったと知ると、
ジョンが忘れられない節子は二人を追って、
美花の母でもある姉の綾子(南果歩)と、
共にカリフォルニアへ!
ロサンゼルスではジョンとの真夜中の
“秘密”のドライブに、美花と“女の対決”!? と、
人生に不器用なあまり暴走する節子の旅の結末は…。
期待されている平柳監督は女性だけに、
節子の心理を上手に描いていますね。
人間、誰しも仮面をかぶり、
本音と建て前を使い分けて何とか生きています。
節子は金髪のウィッグをつけることで、
心に閉じ込めていた封印を破り、
新しい人格に変身し、新しい人生を歩きだします。
結果はどうであれ、恐れず、やりたいことに挑戦する
彼女の生き方には共感する人は多いでしょうね。
「後悔先に立たず」と、”I love you”と、叫ぶ節子から
果敢に挑戦する勇気をもらいました。
リドリー・スコット監督の
『ブラック・ホーク・ダウン』で主演を演じた、
ジョシュア・ダニエル・ハートネットの
ダメ男振りには驚きました。
アクションだけではなく、コメディも出来るとは。
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レディ・プレイヤーワン 2018年4月25日
映画ファンの皆さん、今日は〜!
今日の映画紹介は上映中の、
『レディ・プレイヤーワン/ Ready Player One』。
原作はアーネスト・クラインの
SF小説『ゲームウォーズ』。
仮想ネットワークシステムの謎を探る高校生の
活躍を描くSFアドベンチャー。
キャッチフレーズは、
”VR世界で見つけたのは、最高の初体験。
3つの謎を解け!”。
舞台は2045年の近未来。
世界は深刻なエネルギー危磯になり、
経済は疲弊し街は荒廃が進み、
バーチャル世界“オアシス/OASIS“だけが
仮想世界でありながらも想像したことが
すべて現実のものとなり、
若者たちの唯一の希望の場となっていた。
その若者の中の一人、ウェイド(タイ・シェリダン)は
幼い頃に両親を亡くし、今は叔母と共に暮らしながら、
”オアシス”を楽しんでいた。
そんなある時、”OASIS”の生みの親で大富豪の
創始者ハリデー(マーク・ライランス)は
全世界に向けて遺言を発表する。
その遺言とは、広大な”OASIS”の中に隠された
「宝の卵/イースターエッグ」を見つけ出した者に、
56兆円の大金と、この世界を
コントロールを出来る権利を与えると言う、
つまり、彼の後継者に指名するというメッセージだった。
これがきっかけとなり、ウェイドを始め、
世界中の若者たちが壮大なトレジャーハンティングに
参加する。
そこに”OASIS”支配を企む巨大な組織「IOI]が出現。
若者たちは迫りくる陰謀に巻き込まれていく。
ウェイドは、仲間と共に世界を守るため戦いを繰り広げる。
と、ゲーム感覚でストーリーは展開して行きますね。
万を期して登場のVR(仮想現実/virtual reality)の世界。
現実に、各分野で実際に実用化されていて、
TVでたびたび放送されているのを見ると、
遠い将来の話ではないと実感します。
本作はVRでゲームに特化した映画。
スピルバーグ監督の
『ジュラシック・パーク』、
『インディ・ジョーンズ』、
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に続く、
新しい世界への一歩となる作品にしたいとの意欲が
湧き上がって来るような映画に仕上がっています。
タイトルに「ONE」があるのは、
「TWO」を予定しての展開でしょう。
仮想世界で稼いだお金も換金可能との設定。
と、いうことは現実世界での生活とリンクしている話で、
これも、ビットコインなど仮想通貨の暴落など、
実体経済に徐々に浸透して来ていて、リアリティーのある
話ですから仮想世界なんて言っていられないですね。
さて、主人公のウェイドは
このRPG(role-playing game)の世界で
目標を達成出来るか…。
監督はスティーヴン・スピルバーグ。
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ダンガル きっと、つよくなる 2018年4月24日
映画ファンの皆さん、おはようございます。
今日の映画紹介は、上映中の
「ダンガル きっと、つよくなる/Dangal」。
インドの頑固親父と強い娘たちが金メダルの為に、
全てを犠牲にして猛進するスポ根プラス家族愛ドラマ。
実話を元にしたこのインド映画は見応えありました。
「バーフバリ王の凱旋」に続く、
今年、観る2本目のインド映画ですが、とにかく面白い。
映画大国インドの面目躍如と言った映画でした。
キャッチフレーズは、
”みなさん、ご覧ください。うちの娘、強いですよ”。
国内チャンピオンになったものの生活のため引退した
レスリングを愛する男マハヴィル (アーミル・カーン)。
道場で若手を指導しながら、いつか生まれて来る息子を
金メダリストにすることを夢見ながら道場で
若手の指導に励む日々を送っていた。
しかし最初に生まれたのは女の子。
息子が欲しい彼は、神頼みに始まり、
あらゆる産み分けを試したが、
授かったのは4人連続女の子だった。
すっかり意気消沈し、レスリング道場からも遠ざかる。
ところが、十数年後のある日、
ケンカで男の子をボコボコにした
長女のギータ(ファーティマー・サナー)と
次女のバビータ(サニヤー・マルホートラ)に
怒鳴り込んで来た隣人と殴られた男の子を前にして、
”娘にはレスリングの才能がある!”と、
確信したマハヴィルは、翌日から娘たちに猛特訓を始める。
娘たちに男物の服を着せ、丸刈り頭にして、
厳しい食事制限と、トレーニングに励む。
一家の行動は男尊女卑が残るインドでは、
町中の笑いものになる。
しかし、”女にもできる”と父は信念を曲げない。
娘たちは遊びたい盛り、いろいろな抵抗を続けるが、
次第に才能を開花させていく……。
このスパルタ特訓は、かってのアニメ
「巨人の星」の頑固親父、”星一徹”を思い出します。
(みなさん、ご存知ですよね。知らない?)。
いやいやだった娘達が親父の熱意にほだされて?
”星飛雄馬”並みに練習に励むシーンには感動しました。
彼女達が成人になってから、金メダルを目指して闘う、
レスリングのファイティングシーンは、
CGを使わない、実写での迫力が画面から伝わって来ます。
”おまえは国中の少女の希望になる”との、
試合前の父親の言葉は胸に沁みました。
主演のアミールは冒頭はムキムキの筋肉美だったが、
歳を取るごとに、でっぷり太った様子を見せるために。
27キロ太ったと言う、まさに役者魂の持ち主。
監督はニテーシュ・ティワーリー 。 |
パシフィック・リム 2018年4月19日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
プロ野球広島の中軸打者として活躍し、
2215試合連続出場で「鉄人」と呼ばれた
衣笠祥雄氏が死去(享年71歳)合掌!
今日の映画紹介は上映中の、
『パシフィック・リム: アップライジング/
Pacific Rim: Uprising』。
2013年公開の映画『パシフィック・リム』の続編。
キャッチフレーズは、
”戦いは、ついに[新世代]へ。
海底から出現したKAIJU(怪獣)と、人型巨大メカの
イーェガーの激闘から10年。
大量の放射線を浴びた事によって末期がんで
亡くなった父のスタッカー・ペントコストの息子の
ジェイク・ペンストコスト(ジョン・ボイエガ)は、
自分の父が命を犠牲にしてまで、
人類を「カイジュウ」から救った事を知るも、
今は、破壊されたイーェガーから部品を盗み、
売ることで日々を過ごしていた。
そんなある日、廃材から集めたパーツで
小型の一人乗りイェーガーのスクラッパーを
作り上げた孤児の少女の
アマーラ・ナマーニ(ケイリー・スピーニー)と
出会ったことから、ジェイクの運命は変わる。
ジェイクとアマーラは窃盗の容疑で逮捕されるが、
PPDCの事務総長である義姉の森マコ(菊地凛子)の
尽力によりパイロット訓練生の教官を命じられ、同期の
ネイサン・ランバート(スコット・イーストウッド)と、
共に訓練生を教えることに。
そんな中、怪獣に洗脳された
ニュートン博士(チャーリー・デイ)の為、
シャオ産業のドローンが、裂け目を開け、
3体の怪獣が裂け目から、出現して日本の富士山を目指す。
ジェイクたちはイェーガーに乗って、
怪獣阻止のため日本へ向かうのだった…。
イェーガー(JAEGER)とは、人型巨大兵器で
2人のパイロットによって操縦され、
神経同調システムによって、お互いの脳波が
シンクロすればイェーガーはその能力を発揮する
巨大ロボットだが、二人が互いに協力してと、
言うところがポイントですね。
何で、AIにして無人にしないのか、とか、
ガンダムみたいに一人で操縦したらと思っていましたが、
それだと面白味がないので制約をつけているのでしょう。
まぁ、小賢しい理屈はさておいて、巨大な機械同士の
バトルは迫力があり楽しめました。
何だか、トランスフォーマーと
イメージが重なるところがありましたがが?
画面の動きが速いので目が回りました。
スローモーションを取り入れ、ミックスすると、
ビジュアル的にも良くなるのではと思ったことでした。
千葉真一の息子・真剣佑や
クリント・イーストウッドの息子の
スコット・イーストウッドと二世俳優も登場していて
活躍しています。
監督はスティーヴン・S・デナイト。 |
ジュマンジ 2018年4月13日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
錦織圭選手がマスターズ大会初制覇に王手。
準決勝で同4位のズベレフにフルセットで勝利\(^o^)/!
22日の決勝では同1位のラファエル・ナダルと対戦。
この勢いで優勝を勝ち取って欲しい!
今日の映画紹介は上映中の
『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル』。
不思議なボードゲームが巻き起こす大騒動を
ロビン・ウィリアムズ主演で描いた95年の
ヒット・アドベンチャー「ジュマンジ」から、
20年後の世界は舞台をジャンルに変えて繰り広げる
アクション・アドベンチャー。
前作ではゲーム内のキャラクターが現実世界に現れて、
町をパニックに陥れるが、本作では逆にゲーム内に
吸い込まれて、生きて戻るために悪戦苦闘する物語。
キャッチフレーズは、
”4人の高校生を吸い込んだゲーム(異世界)。
その名前は”ジュマンジュ”。生きて帰れ!!”
校則違反で倉庫の片付けを命じられた高校生4人。
ガラクタの中で「ジュマンジ」という、
古いテレビゲーム機を見つけて遊び始める。
それぞれプレイするキャラクターを選んだ途端、
4人はなぜかゲームの中のジャングルへ送り込まれる。
そのバーチャルの世界では、高校生だったのに、
ゲーム仕様の別人格のアバターに変身して驚愕する。
気弱なゲームオタクは、勇敢で無敵なムキムキ冒険家の
スモルダー・ブレイブストーン博士
(ドウェイン・ジョンソンスペンサー)に、
セルフィー大好きうぬぼれ美女のベサニーは、
まさかのデブオヤジの地図専門家の
シェリー・オベロン教授(ジャック・ブラック)にと、
ゲームキャラに変身。
舞台はジャングル!
カバ、ジャガー、ゾウ、ヘビ、サイと
次々と襲ってくる動物に加えて、
戻ることを阻止しようと、バイクを操つり
攻撃して来る悪役軍団を撃退しなければ、
現実世界に生きてかえれない。
もはや、難攻不落のステージを各自のスキルを
使ってクリアするしか道はない!ライフは3回。
使い切ったらゲームオーバー・・・。
果たして彼らは、〈ゲームクリア〉して
現実世界に戻ることができるのか〜!?
見所は、やはり高校生がアバターである、
大人のキャラクターに変身することでしょう。
ドウェインが”僕の髪は?”とか、
美人と自負していたベサニーは、
”ゲームの世界に興味なんてない”と言っていたが、
”なんで!?デブの中年オヤジじゃない”と、
今までの高校生の人格にプラスして、
新しい人格と身体を手に入れた彼らが、
キャラクターに馴染んで、成長していくところが面白い。
ゲームらしく、ドンドコドンドンの太鼓の音と共に、
死んだり、生きたりと画面が変わるのも良かった。
子供も大人も楽しめる映画でした。
しかし、アクション派のドウェインが、
あんなお茶目で、コミカルな演技が出来るとは
さすが、俳優ですね。見直しました。
監督はジェイク・カスダン 。 |
ウィンストン・チャーチル 2018年4月3日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
今日の映画紹介は上映中の
「ウィンストン・チャーチル
ヒトラーから世界を救った男/darkest hour」。
名優ゲイリー・オールドマンが実話を基に
イギリスの政治家・ウィンストン・チャーチルを演じ、
第90回アカデミー賞で主演男優賞を受賞した歴史ドラマ。
主演のゲイリー・オールドマンからオファーを受け、
特殊メイクを担当した辻一弘氏が
アカデミー賞においてメイクアップ&ヘアスタイリング賞を
日本人として初めて受賞。
キャッチコピーは、
”伝説のリーダー、真実の物語”。
1940年5月、第二次世界大戦初期。
ヒトラー率いるナチス・ドイツの勢力が拡大し、
フランスは陥落間近、
イギリスにも侵略の脅威が迫っていた。
内閣不信任決議が出された
チェンバレン首相(ロナルド・ピックアップ)の
後任として、外相の
ハリファックス(スティーブン・ディレイン)が
最適任者だという声があがるが、本人はこれを断る。
そこで、国民からの人気は高いが、
たび重なる失策から政党内の “嫌われ者”であった
ウィンストン・チャーチル(ゲイリー・オールドマン)が
野党に好かれている?という理由で白羽の矢が立つ。
朝から酒をたしなむ変わり者の夫を
”道理が通じる相手ではない!”
”欠点があるから強くなれる”
”あなたなら世界を救えるわ”と、叱咤激励する妻の
クレメンティーン(クリスティン・スコット・トーマス)。
又、気難しくもウィットとユーモアに富んだ
チャーチルの言葉をタイピングする秘書の
エリザベス(リリー・ジェームズ)も、彼を支える。
英国にも上陸の危機が迫る中、
イギリスの新首相に就任したチャーチル。
ドイツとの和平交渉をすすめるチェンバレンと
ハリファックスらに足を引っ張られながら
「決して屈しない」と徹底抗戦を誓う。
そんななか、ドイツ軍に追い込まれた英国軍は、
フランス・ダンケルクの海岸まで追い詰められ、
30万人もの兵士が全滅の危機にあった。
ならば彼ら兵士を救うべく船を、大型船はもちろん、
ボートや小型船など民間の船もすべて召集して ダンケルクへ
向かわせる、 ダイナモ作戦が実行された。
去年の9月に紹介した映画「ダンケルク」で、
この激しい、戦闘場面を紹介しましたが、
チャーチルは、この救出作戦を成功させる為、
時間稼ぎに、近くにいたイギリス軍にドイツ軍を
攻撃させますが、この部隊は全滅。
「小を殺して大を生かす」と、
彼は非情な決断もしていますね。
日に日にナチス・ドイツの勢いは増す一方で、
英国にも上陸の危機が迫る。
ヒトラーに屈するのか、それとも戦うのか。
ヨーロッパのみならず世界の運命が
チャーチルの手に委ねられた。
日々悩み、葛藤するチャーチル。
そんな彼の姿に、就任当初はチャーチルに対して
懐疑的だった英国王の
ジョージ6世(ベン・メンデルソーン)も彼を理解して
バックアップすることを伝える。
チャーチルとの信頼関係を築いていくジョージ6世は、
以前、紹介した「英国王のスピーチ/2010年」に
登場しているので、国王の心情も良く理解出来ました。
そしてついに、チャーチルは歴史的決断を下す 。
物語は1940年5月9日からの27日を、
ドイツ軍が迫る中、チャーチルがヒトラーに屈するか、
徹底抗戦か、揺れ動く彼の心理描写を
ゲイリー・オールドマン見事に演じています。
戦闘場面が無い、戦争映画。
彼の議会での演説は、宥和政策をとる政敵との
丁々発止のやりとりは言葉の戦争。迫力ありますね。
”全ての責任を取る”
”本当に?”
”そのために私はここに座っている!”
”どんな犠牲を払っても、我々は国を守るべきだ
決して降伏しない!”。
”Never, never, never give in!”
原題の「darkest hour(最も暗い時)」とは、
チャーチルの言葉。
監督はジョー・ライト 。 |
ボス・ベイビー 2018年3月29日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
今日の映画紹介は「ボス・ベイビー/The Boss Baby」。
久し振りにアニメーション映画を観ました。
予告編で三頭身のふてぶてしい顔のベイビーを見て、
面白そうだと観に行きました。
原作はマーラ・フレイジーが2010年に発表した
絵本『あかちゃん社長がやってきた』。
キャッチコピーは、
”見た目は赤ちゃん、中身はおっさん。
こいつ一体何者??”。
両親に愛され、幸せな毎日を送っていた7歳の男の子ティム。
ある日突然、
彼のもとに弟だという赤ちゃんがやってくるが、
黒いスーツにブリーフケース、ネクタイをビシッと締め、
サングラス姿でチャキチャキと歩く
”ボス・べいビー”。
彼は両親の前では普通の赤ちゃんを演じるので、
両親は赤ちゃんに絵本を読んだり、
ハグをしたりと言いなりだった。
ティムは両親が赤ん坊を可愛がるので嫉妬する。
そんな中、ティムは
彼が夜にゴルフのパターの練習をしたり、
秘密のミルクを飲んだり、電話で仕事の話をするのを
目撃して、彼に問い詰めると、
自分がベイビー株式会社の社員で世界の愛情の比率が
赤ちゃんより子犬に傾く中、
発表される予定の新種の子犬の正体をつかむよう
上司から命じられた管理職だと白状する。
任務が成功したら家から出ていく約束で
ティムはベイビーに協力することにする。
何が、面白いかと言うと、
それは無いだろうと、可愛い赤ちゃんが
中間管理職だったらという、ありえない設定でしょう。
可愛い顔で親父のセリフ。
「お前ら今、思っただろう。確かにオレは赤ん坊
自分で”おむつ”さえ…替えられない?
いや、替えないんだ。
”おむつ”それはパワーバランス。
オレのウンチを拭くのは大人。I'm Boss.」と得意顔。
そのギャップが面白いです。
変化顔にキュートなお尻と、魅力一杯のキャラクター。
お孫さんとぜひ、どうぞ!
監督はトム・マクグラス 。
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トゥームレイダー 2018年3月23日
映画ファンの皆さん、今晩は〜!
今夜は「ブルームーン」。
ライトアップされた場所では、
満月と桜のツーショットは無理なので、
近くの公園のでと、思っていますが、
夜の撮影は難しい、私のカメラで写せるかなぁ〜?
今日の映画紹介は上映中の
『トゥームレイダー ファースト・ミッション/
Tomb Raider』。
2013年にスクウェア・エニックスより発売された
コンピュータゲーム『トゥームレイダー』の映画化作品。
原作がゲームなので、ロールプレイングゲームのように、
アクションをメインにテンポよく展開していく、
アドベンチャー・アクション映画。
『トゥームレイダー』と言えば、
アンジェリーナ・ジョリーでしたが、世代交代で、
本作では『リリーのすべて』で
画家ゲルダ・ヴェイナーを演じ
アカデミー賞助演女優賞を受賞した、
アリシア・ヴィキャンデルが演じる、新しい、
21 世紀のトレジャー・ハンター“ララ・クロフト”!
キャッチコピーは
”謎が私を駆り立てる。秘宝が私を欲してる。”。
バイク便のライダーとしてギリギリの生活を送る大学生の
ララ・クロフト(アリシア・ヴィキャンデル)は、
幼い頃に失踪した冒険家の父、
リチャード(ドミニク・ウェスト)が
遺したビデオメッセージには、
「ララ、大事な話がある。邪悪な力を持つ墓を見つけた。
トリニティ(秘密組織)に渡れば世界は滅びる。
奴らを止めるんだ」との言葉があった。
そして、そこには彼の最後の目的地であった、
日本のどこかにあるとされる神話上の島、
さらにその島には世界を滅ぼすほどの邪悪な力が
封印されている墓があることが記された資料も残されていた。
ララは父が失踪した真相を確かめるべくその島へと旅立つ。
そして、自分と同じように墓を探し当てようとする
謎の組織「トリニティ」に立ち向かっていく。
主人公が”女性版インディ・ジョーンズ”と
言われるだけに、ストーリーの展開、アクションは
似ているところが多々ありますが、魅力は何と言っても、
演技派女優のアリシア・ヴィキャンデルが、
鍛え抜かれた究極の美ボディを、ジャングルや嵐の海で
見せる、サバイバルアクションですね。
男だとアクションシーンでは上半身を裸になり、
ムキムキの筋肉美を披露するのですが、
女性だと、お決まりのタンクトップですね。
それでも、彼女のしなやかな肉体美は素晴らしい!
と、21 世紀のトレジャー・ハンターの
“ララ・クロフト”を楽しめました。
ネタバレになりますが、幻の秘宝が”卑弥呼”だとは、
ビックリ、仰天!?
監督はロアー・ウートッグ。
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シェイプ・オブ・ウォーター 2018年3月5日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
今日の映画紹介は上映中の
『シェイプ・オブ・ウォーター/The Shape of Water』。
第90回アカデミー賞で作品賞、 監督賞、美術賞、
音楽賞と4部門で受賞したファンタジーラブストーリー。
1962年、米ソ冷戦時代のアメリカ。
政府の極秘研究所の清掃員として働く孤独な聴覚障害者の
イライザ(サリー・ホーキンス)と、
同僚のゼルダ(オクタヴィア・スペンサー)は
ある日、研究センターに南米アマゾンで発見、捕獲された
半魚人(ダグ・ジョーンズ)の秘密の実験を目撃する。
“アセット”と呼ばれるその半魚人は水中でも呼吸ができ、
水陸両方で生きられる生物だった。
研究所を管理するアメリカ軍の
リチャード・ストリックランド大佐
(マイケル・シャノン)と、その上司の
フランク・ホイト将軍(ニック・サーシー)の
目的は軍事目的のために”アセット”を
研究材料にすることだった。
そんな中、アマゾンで崇められていたという、
人間ではない“彼”の特異な姿に心惹かれた彼女は、
イライザは夜中にこっそり忍び込んでは、
レコードを聴かせたり、ゆで卵を与えたり、
手話を教えたりするなどコミュニケーションを
図っているうちに次第に愛情が芽生え、
やがて二人の間に不思議な絆が生まれる。
ところが“彼”は、
もうすぐ実験のため、解剖されることに……。
”アセット”は多分、”asset/財産”のことで、
姿、形からすぐに、
「大アマゾンの半魚人」を思い浮かべますね。
身体はその当時の半魚人同様グロテスクですが、
さすが顔だけはイライザが愛せるようにハンサムな
顔にしてありました。
SFで、いつも重要なポイントは異星人との
コミュニケーションを如何に取るかということですが
本作でも異人種との意思疎通に工夫を凝らしていますね。
ここに登場するイライザは孤児で虐げられた人生を
送った来たから、彼の孤独さに同情して関心を持ち、
手話でコミュニケーションを取っているうちに、
感情移入して彼を好きになっていきます。
本作は形を変えたラブロマンスで、
米ソのスパイが暗躍するサスペンスでもあり、
登場する人物が社会から疎外されたマイノリティと、
観る角度から、いろいろな、側面を見せてくれます。
又、水中撮影による映像はタイトル通りの
”The Shape of Water”と美術賞を受賞しただけに
素晴らしいですね。
監督は『パンズ・ラビリンス』のギレルモ・デル・トロ。 |
あなたの旅立ち、綴ります 2018年3月15日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
女子テニスの大坂なおみがBNPパリバ・オープンの
シングルスでツアー大会を初制覇。
世界ランキング44位の大坂は決勝で19位を破り、
7試合を勝ち抜き、快進撃。
伸び盛りで一気にランクを上げて来るでしょうね。
今日の映画紹介は上映中の
「あなたの旅立ち、綴ります/THE LAST WORD」。
終活を決意した年老いた女性と、
キャリアに悩む若い女性記者の交流を描いた映画。
キャッチコピーは
”訃報記者へ舞い込んだ依頼は、
<最低>な老婦人の<最高>な
おくやみ欄を生前に作ること”。
ビジネスの成功で財を成した老婦人の
ハリエット・ローラー(シャーリー・マクレーン)は
何不自由なく暮らしていたが、
80代に入ってから孤独と死への不安を感じていた。
たまたま目にした新聞の訃報欄に
”尊敬された教師が死去”
”思いやりのある女性”
”みんなに愛されていた”など、
故人を讃える文章を目にして、自身の訃報記事を
生前に執筆することを思いつき、
「自分の訃報を見られないのは耐えられない。
充実した人生を送ったように私の訃報を書いて」、
「これは知人のリストよ」と、
地元の若い新聞記者
アン・シャーマン(アマンダ・セイフライド)に依頼する。
アンはリストを手に、インタビューをするが、
「彼女の印象は?」
「強欲」、「憎たらしい」。
「何かいいところは?」
「彼女が死ぬのはいいことだわ」と、
自己中心的なハリエットのことを良く言う人はおらず、
理想とかけ離れた原稿を読んだハリエットは、
「あなたの才能を買いかぶってたわ」
「問題は私の才能じゃない、あなたよ」と、言い合う二人。
ハリエットは新聞の訃報欄を読み漁り、
”最高のおくやみ記事”に欠かせない4つの条件を考える。
@家族や友人に愛される。
A同僚から尊敬される。
B誰かの人生に影響を与える。
C人々の記憶に残る。
上記の条件を満たすために自分を変えることを決意。
何事にも強気なハリエットと
現状から一歩を踏み出す勇気のないアン。
正反対の2人の共同作業の結末は・・・。
シャーリー・マクレーンは本作の制作年が
2016年で、当時は82歳。
と言うわけでもないが地のままの演技は素晴らしいです。
二人の仲間入りする9歳のブレンダ役の
アンジュエル・リーの大人顔負けの演技も良かった。
将来、大スターになるかも。
生前葬とか、自分で訃報記事を書いたりと、
終活する人も増えているようですが、
自分もそろそろ何て思わないことはないので、
他人事ではないですね。
自分の人生をどう評価するかは、
考えたことは皆さん、ありますか?
と、言う私は他人の評価は気にしないし、
自分の人生を総括したくもないので、
ありのままで…!?
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空海 -KU-KAI- 美しき王妃の謎 2018年3月12日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
名古屋は今日は雨で、私はホッと一息!
と、言うのもいつの頃からか、人並みに花粉症に。
インフルエンザが終わったかと思ったら
花粉の攻撃と、マスクは手放せません。
昔に比べて、免疫力が弱くなったなぁ〜。
今日の映画紹介は上映中の
『空海 -KU-KAI- 美しき王妃の謎』。
主演の遣唐使・空海を演じるのは頭を坊主にした染谷将太。
原作は夢枕獏の『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』。
私は大西実生子のコミックを見て、見に行きました。
キャッチコピーは、
”史上空前の超天才 空海が、
美しき王妃の謎に挑む…”。
1200年以上前、日本から遣唐使として中国・唐へ渡った
若き天才僧侶の空海(染谷将太)。
不審死した皇帝の死に際に同席していた
詩人の白楽天(ホアン・シュアン)と
知り合い、彼の案内で世界最大の都・長安の街を
案内され、交流を深めていく。
そんな中、権力者が次々と奇妙な死を遂げるという、
王朝を震撼させる怪事件に遭遇する。
空海は、白楽天とともに一連の事件を探るのだが、
約50年前に同じく唐に渡った、鍵を握るもう一人の
日本人・阿倍仲麻呂(阿部寛)の存在を知る。
仲麻呂が仕えた玄宗皇帝の時代、
そこには国中を狂わせた絶世の美女、
楊貴妃(チャン・ロンロン)がいた。
極楽の宴、妖猫の呪い、
楊貴妃の死の裏には何があったのか?
歴史を揺るがす巨大な”謎”とは。
楊貴妃の命を案じた阿倍仲麻呂は
何を知っていたのか…?
空海と白楽天、二人が辿り着いた真実とは…?
制作費150億円をかけただけに、
東京ドームの8個分の長安のセットをはじめ
極楽の宴など、カラフルで絢爛豪華な映像は
あのチェン・カイコーが監督を務めるだけに
文句なしに楽しめる謎解きの映画。
ただ、欲を言えば、
中国での原題が『妖猫伝』とあるように、
もう一人(一匹?)の主役の黒猫が登場しますが、
私の肥えた?目で見ると、ちょっと毛並みが悪い。
CGと実写の合成ミスではと思ったことでした。
近くの映画館では吹き替えでしか上映していなかったので、
吹き替えで観ましたが、
本当は染谷将太の中国語を聞きたかったのだが。
P.S
日テレ系で先週の続編の『ちはやふる-下の句-』が
今日の21:00から放送されます。
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レオン 2018年3月4日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
今日は東日本大震災発生から7年。
大災害は原発事故を誘発してさらに被害が拡大。
7年の月日が経っても、復旧は道半ばです。
”天災は忘れた頃にやってくる”を忘れずに、
14時26分に鎮魂の祈りを胸に黙祷!
今日の映画紹介は上映中の「レオン」。
「レオン」と聞けば、すぐにリュック・ベッソン監督の
作品で、ジャン・レノと、
ナタリー・ポートマンの出世作品を思い浮かべます。
が、本作は何で、紛らわしいタイトルにしたのでしょうね。
原作は大倉かおり / 清智英 で、スマホマガジン
「Hot-DogPRESS」で連載されたオリジナル漫画。
キャッチコピーは、
”ナイスバディだけが取り柄の地味なOLと、
年商600億円のワンマン社長が
入れ替わったからさぁ大変!?”。
食品会社「朝比奈フーズ」勤務の派遣社員、
小鳥遊玲音(知英)。
よく見ると美人だが、何ごとも悪く考える性格と言動で
男性から相手にされない。
挙句に、プレイボーイ税理士日下( 山崎育三郎 )に、
弄ばれて、捨てられた上に会社をクビになり、
自分を見失い、茫然自失の状態に。
一方、朝比奈フーズを率いる社長の
朝比奈玲男(竹中直人)は、
ビジネスに関してはやり手だが
女性社員にセクハラ寸前の行為を繰り返し、
人の話は聞かないワンマン社長。
ある日、社長になりたくて仕方ない副社長の
朝比奈政夫(斉藤慎二)の策略で玲男は運転を誤り、
フラフラと歩いていた玲音をはね飛ばす自動車事故を
起こし、二人共、一命を取り留めるが
お互いの人格が入れ替わってしまう。
と、お決まりの身体はそのままで、心が入れ替わる展開は
もう、ストーリーは読めますね。
判っていても”竹中直人”の女役のしぐさは
年季が入っていますから当然笑えます。
場面場面で玲音の姿で心は”竹中直人”から、
「実際は」とテロップをつけて、
怜音の姿から女装した”竹中直人”に変身しての
演技力?はさすがでした。
一方、”知英”の竹中に負けない、
親父振りには抱腹絶倒でした。
私も一度、女性に変身してみたい!?
監督は塚本連平 。 |
ロング、ロングバケーション 2018年2月25日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
今日の映画紹介は上映中の
「ロング、ロングバケーション/THE LEISURE SEEKER」。
監督がイタリア人の『人間の値打ち』などの
パオロ・ヴィルズィですから、ロードムービーとは言え、
少し、毛色の変わった映画になっていますね。
老夫婦が「自由とは、失うものが何もないってこと…」と、
人生最後の旅を満喫しようと、キャンピングカーで
ボストンからアメリカ本土最南端の地を目指す様子を描く。
キャッチコピーは、
”もう一度、手をつないで”。
夫婦生活はや半世紀となる
元文学教師のジョン(ドナルド・サザーラン)は
アルツハイマー進行中で、まだらボケ。
妻のエラ(ヘレン・ミレン)は末期ガンで治療中。
息子のウィル(クリスチャン・マッケイ)と、
娘のジェーン(ジャネル・モロニー)は、
二人を病院へ入院させよう手配する。
が、二人はそれを嫌い、愛車のキャンピングカー
”LEISURE SEEKER/夢追い号”で、逃げ出す。
”南に向かう?”
”その予定”
”仰せのままに”と、向かうは
”これから夫とヘミングウェイの家を見に”と、
ジョンが敬愛するヘミングウェイの家がある
フロリダ・キーウエストを目指して、
ルート1号線を軽快?に走り出す。
”母さん、今どこ、戻って早く治療を”
”二人で旅を楽しんでるのよ”
”パパに運転は無理”
”パパの運転は完璧…”と、
子供達には時々、電話するが居所は教えないエラ。
ある時には、ジョンがエラを置いて車を発進させる。
それを見ていた若者に、
”爺さん、女房を忘れった”と笑われながら、
そのライダーに乗せてもらって追いかけるエラ。
だが、”こんな冒険の旅は初めて”と楽しむエラ。
オートキャンプ場では毎晩、撮り溜めてある
8ミリフィルムを二人で懐かしみながら、
スクリーンで見ては共に歩んできた人生を振り返る。
そして、南へと旅していくが、次々と起こるハプニング。
でも、ジョンのボケ具合では、確実に免許証返納だなんて、
思いながら見ていると、お漏らしをしたジョンに、
”なんで全部忘れちゃうの”
”私のジョンは知的な若い教師よ、
あなたが奪った最愛の夫を返して”と叫ぶエラに、
”だが、彼は私からも奪われた”と、ジョン。
二人のやりとりに笑いながら、何だか物悲しくなりました。
と、言うのも自分がそのうち遅かれ早かれたどる道だと
判っているからです。
さて、二人の”夢追い号”での、楽しくも哀しい
アドベンチャーの結末はどうなるのでしょうかね。
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祈りの幕が下りる時 2018年2月12日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
今日は「バレンタインデー」。
”女性が意中の男性に愛情の告白として、
本命チョコを贈る習慣”らしいが、
私は子供の頃、初めて、食べたチョコレートに、
”こんな美味しいものがあったのか”と
感激したことでした。
以来、今も大好きで食べない日はないくらいです!?
と、言うことで、チョコを貰った人は勿論、
貰えなかった人は自分チョコで甘いチョコを
楽しみましょう!?
今日の映画紹介は上映中の「祈りの幕が下りる時」。
阿部寛主演、東野圭吾原作による
「新参者」シリーズの完結編。
東野の人気ミステリー「加賀恭一郎シリーズ」の
第10作の映画化。
2010年に放送された
連続ドラマ「新参者」、2本のスペシャルドラマ、
映画「麒麟の翼 劇場版・新参者」に続き、
阿部が主人公の刑事・加賀恭一郎を演じる。
父との確執、母の失踪など、これまで明かされることがなかった
加賀自身の謎が明らかとなる完結編。
キャッチコピーは
”この事件は俺の過去と関わりが強すぎる。
鍵は俺なのか…?”。
東京都葛飾区小菅のアパートで40代女性の絞殺死体が
発見される。被害者はハウスクリーニングの会社で
働く滋賀県在住の押谷道子。
殺害現場となったアパートの住人の
越川睦夫も行方不明になっていた。
松宮(溝端淳平)たち警視庁捜査一課の刑事たちが
捜査にあたるが、押谷道子と越川睦夫の接点が
まったく見つからず、捜査は難航する。
滋賀県在住の押谷が何故東京で殺されたのか。
やがて捜査線上に浮かびあがってきたのは、
人形町の老舗劇場・明治座で「異聞・曾根崎心中」を
手掛ける女性演出家・浅居博美(松嶋菜々子)。
しかし、彼女には完璧なアリバイがあり、
かって一度、加賀にも会ったことがあった。
押谷道子は学生時代の同級生である浅居博美を訪ねて
東京に来たことが分かるが、浅居博美と越川睦夫の間にも
接点がなく、捜査は進展しない。
松宮は近くで発見された焼死体との関連を疑い、
捜査を進めるうちに遺品に日本橋を囲む12の橋の名が
書き込まれていることを発見する。
その事実を知った加賀恭一郎(阿部寛)は激しく動揺する。
それは孤独死した加賀の母・田島百合子(伊藤蘭)が
残したカレンダーにも12の橋の名が
書き込まれていたのを思い出したからだった。
何故、母と越川睦夫とつながっているのか?
刑事物の映画としては、アクションは無し、
淡々と、加賀の人間観察と足で稼いだ証拠を積み上げて
事件の真相に迫るだけの映画だと思ったら、
そこは、東野圭吾作品の本作。
ミステリーとしての謎解きに加えて、
加賀の母親が何故、失踪したのか、
殺された人物、殺人を犯した人物の背景を
深く掘り下げての心理描写に、
関係者の相関図を上手くリンクさせて、
”泣けるミステリー”に仕上げているのは流石ですね。
もう一つ、良かったのは、深刻な状況の中、
「新参者」が勤める、警視庁日本橋署周辺の、
日本橋・人形町の町並み。
水天宮界隈、甘酒横丁のお店など、
行ったことのない私ですが、
何となく、親しみが湧くのは不思議でした。
彼の口癖のセリフ、”人はなぜ、嘘をつくのか”、
ここに事件を解く鍵がありますね。
監督は「半沢直樹」、「下町ロケット」、
「3年B組金八先生」など数多くのヒットドラマを
手がけた福澤克雄。
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ジオストーム 2018年1月30日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
今日は立春。
名古屋は小春日和で柔らかい陽射しは春が来たようです。
でも、今週は寒くなるとの予報。
これで、又、調子が狂い体調不良になりそうです。
今日の映画紹介は上映中の、
『ジオストーム/Geostorm』。
地球の気候をコントロールすることを
可能にした人工衛星が暴走する。
世界中が異常気象や大災害に見舞われるなかで、
未曾有の危機に立ち向かう人々の姿を描いた
ディザスターパニックアクション映画。
キャッチコピーは、
”ある日、天気が支配された”。
度重なる異常気象、頻発する自然災害。
この深刻な事態に世界はひとつになり、
「気象コントロール衛星」を開発。
2019年、17の国の協力によって構築された
「ダッチボーイ」と呼ばれる人工衛星のネットワークに
よって世界の気象は完璧にコントロールされていた。
そのネットワーク管理を国際宇宙ステーションで
コントロールし、人間は自然災害を克服していた。
「ダッチボーイ」を開発した
ジェイク・ローソン(ジェラルド・バトラー)は
能力のあるスタッフたちと共に気象の監視を行っていた。
しかし、ジェイクはアメリカ上院の査問を受け、
追い出され、ジェイクの後任には彼の弟である
マックス(ジム・スタージェス)が就任し、
兄弟関係は最悪となる。
3年経った2022年、アフガニスタンにある村の住民が、
生きたまま氷結する異常事態が発生。
調査の結果、「ダッチボーイ」が誤作動と判明。
2週間後には管理権がアメリカから国連に移ることから、
アメリカ大統領の
アンドリュー・パルマ(アンディ・ガルシア )は
誤作動の事実を隠すことを決める。
マックスは誤作動を認めて修理することを大統領に進言。
”食いとめてくれ”
”地球を救えるのは彼だけだ”と、兄のジェイクを、
レナード国務長官(エド・ハリス)の薦めもあり、
説得して、宇宙ステーションに送り込む。
気象コントロール衛星が、どのようにして
コントロールするかは、脇に置いといて、
さすが、「インディペンデンス・デイ」で、
製作、脚本を担当したディーン・デヴリン監督。
リオデジャネイロでは、常夏の海辺で遊ぶ人々に
襲いかかかる寒波は瞬時に凍結させる。
香港では地面が割れ、マグマの噴出する。
ドバイでは高層ビルをなぎ倒して襲いかかる大洪水。
インドでは全てを破壊する巨大な竜巻。
おまけに、東京では直径5mの巨大雹の襲来と
これでもか、これでもかと、襲い掛かる巨大災害を、
視覚効果(VFX)を駆使しての災害シーンは
まるで、ノンストップアクションで迫力満点。
本作は災害の映像シーンだけでは、ないですね。
”エド・ハリス”が登場していると言うことは、
そうです、想像出来ることは政治の駆け引き。
それに、前述の兄弟の確執に、家族とのあつれきなどが
本作をより面白くしています。
あっという間の1時間49分でした。
あぁ、そうそう「ジオ・ストーム」とは、
地球規模の同時多発災害が同時に起これば、
人類は滅亡するということです。
『300 <スリーハンドレッド>』のあのキン肉マンの
ジェラルド・バトラーが科学者?とは意外でした。
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パディントン2 2018年1月23日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
名古屋は今日も雪だった。寒さに弱い私には辛いです。
出来ればクマのように冬眠したいです。
と、言うことで今日の映画紹介はクマさんの登場で、
上映中の『パディントン2/Paddington 2』。
マイケル・ボンドの児童文学を実写映画化した
『パディントン』の続編。
キャッチコピーは、
”あの英国紳士が逮捕!?クマ人生最大のピンチ!”。
ロンドンのウィンザーガーデンでブラウン家の
家族の一員として幸せに暮らす子熊のパディントン。
近所の皆さんともすっかり仲良しに、
今日もお姉さんの自転車の後ろに乗せてもらい、
ドアの鍵を忘れる男性に声をかけ、
自転車から、ゴミ収集車に乗せてもらい街に出ます。
パディントンはペルーで川を流されている時に助けて、
育ててくれたルーシーおばさんの100歳の誕生日の
お祝いのプレゼントを探していたのです。
グルーバーさんの骨董品屋で、パディントンは
世界で一冊しかない飛び出す絵本を見つける。
ロンドンに来れない、ルーシーおばさんに、
ロンドンの町並みを再現した絵本を
プレゼントすることを決意して、働くことに。
散髪屋の助手として働き始めたパディントンだが、
失敗してすぐ、クビになる。
そんな中、パディントンはブラウン家の人々と一緒に、
移動遊園地に出かけ、司会をしていた、調子のいい、
元俳優で今は落ち目で近所に住んでいる
ブキャナン(ヒュー・グラント)に絵本の話をする。
絵本に興味を示すブキャナン。
次にパディントンはモフモフの身体を活かして、
窓拭きに挑戦。
この仕事は大成功、お金も溜まり始めた時、
グルーバーさんの店から、
絵本を盗み出している犯人を目撃。
必死で追いかけるが、泥棒は逃げてしまい、
警察はパディントンが犯人だとして逮捕。
裁判の結果、窃盗罪で10年の刑となり刑務所へ。
刑務所から、ルーシーおばさんに手紙を書くパディントン。
「引っ越しました。ロンドンでも有名な
ヴィクトリア建築の建物で、セキュリティーは抜群…」と。
さて、パディントンは無実の罪を晴らし、
飛び出す絵本をルーシーおばさんにプレゼントすることが
出来るのか…!?
人間の世界にパディントンは、見事に溶け込んで違和感が
全然ないのが不思議です。あの、もふもふの毛皮に、
赤い帽子とダッフルコートでコロコロした身体着飾り、
愛くるしい瞳で見つめられると、
”可愛いぃ〜!”と思わずつぶやいてしまいます。
顔の表情も豊かで、動きもスムーズで、
動く列車の屋根で走り回るアクションシーンには
”オォー”でした。
添付の写真はパルコでプロモーション中の
パディントンと一緒に撮影。
抱きつきましたが、やはりモフモフしていました。
ところで、「モフモフ」の語感はいいですね。
”やわらか”言葉と言うのでしょうか、
感覚的にすぐ感触がわかります。
今日のような寒い日は「もふもふ」が欲しい?
監督はポール・キング。
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5パーセントの奇跡
〜嘘から始まる素敵な人生〜 2018年1月18日
映画ファンの皆さん、今晩は〜!
今日の映画紹介は上映中の
「5パーセントの奇跡〜嘘から始まる素敵な人生〜/
Mein Blind Date mit dem Leben」。
原作はスリランカのシンハラ民族の血を引く
ドイツ人のサリヤ・カハヴァッテ。
彼は15歳のころ、視力の95パーセントを失う。
高校を卒業し、ホテルで見習いとして働いたあと、
失明していることを何年も隠したまま、
接客業と美食調理法においてキャリアを積み、
15年もの間、盲目であることを秘密にして働く。
この体験を本にて、この奇跡の実話を
マルク・ローテムント監督が映画化。
キャッチコピーは、
”ぼやけた明日が、輝きだす…”。
サリヤ(コスティア・ウルマン)は真面目で成績優秀、
前途有望な学生として両親や周囲からの期待も大きかった。
しかし10代の時に突然、先天性の病気にて手術を
受けるも視覚の95%を失ってしまう。
学校の授業も黒板の字が見えなく悩むが、
彼の取った手段は、先生の言葉を一字一句そのまま
全部、暗記することだった。
優秀な成績で学校を卒業して、一流ホテルで働くという夢を
実現するために、誰もが無理だという中、サリヤは
一世一代の“大芝居”を打つ!
目が見えないということを隠して、ミュンヘンにある
最高級5つ星ホテルの面接に合格して研修生となる。
彼は一緒に面接を受けた
マックス(ヤコブ・マッチェンツ)を、
面接当日、遅刻したのを助けたのを契機に仲良くなり、
彼はサリヤが障害者だと気づき、
何かと、助けてくれるようになる。
調理場、フロント業務と苦労しながら
耳で、鼻で、触覚で、と視覚以外の感覚を総動員させて、
研修をこなしていくが、仕事だけでなく、
両親の離婚、家のローンの支払い、
恋人・ラウラ(アンナ・マリア・ミューエ)との仲違いと、
二重三重の重圧がのしかかって来る。
しかも、研修最大の難関は鬼教官の
クラインシュミット(ヨハン・フォン・ビューロー)の
バー研修のテストが控えていた。
さて、見えない目でカクテルを作り、グラス磨きを
どのようにしてクリアするのでしょうかね。
逆境にも負けない決然とした意思を持ったサリヤだが、
彼の秘密がいつバレるのかと、彼がアクションを起こす度に
ハラハラドキドキでサスペンス?映画の一面も楽しめました。
「もう、夢は諦めろ。現実的になりなさい。」、
「じゃあ”現実”って何?」。
本作は人生に於ける、「夢、挫折、努力、友情、恋愛」と
大切な事がすべて凝縮された、ハートフルな映画でした。
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キングスマン 2018年1月16日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
横綱稀勢の里が、初場所6日目の19日から休場で
5場所連続休場の報道。
白鵬に続く稀勢の里の休場には、何だかなぁ〜!
それなら、最初から休場して、万全の身体にして
出場すればいいのにと、思うのですが
相撲協会の意向もあるのでしょうかね。
今日の映画紹介は上映中の
『キングスマン: ゴールデン・サークル/
Kingsman: The Golden Circle』。
2015年公開の『キングスマン』の続編。
キャッチコピーは、
”英国紳士が再び世界をぶっ飛ばす!
常識破りのスパイ・アクション”。
前作から1年後。国家に属さない秘密スパイ機関の
キングスマンの一員となった
エグジー(タロン・エガートン)は、
かつてのキングスマンになり損ねた
チャーリー(エドワード・ホルクロフト)に襲われる。
エグジーは見た目は普通の車だが、
各種の武器を装備した水陸両用車でチャーリー一味を
撃退して基地に戻るが、車の中では、
チャーリーの不気味な義手が這いずり回っていた。
一方、麻薬密売組織ゴールデン・サークルの女ボスの
ポピー(ジュリアン・ムーア)は麻薬で莫大な金を稼いで
ジャングルの奥に、ポピーランドを作り、誘拐して来た
エルトン・ジョンに演奏させたりして優雅に暮らしていた。
が、自己顕示欲が強い彼女は裏の世界に満足出来ず、
麻薬を使って、表の世界をも支配することを企んでいた。
その目的の為、邪魔な存在であるキングスマンの一掃を
ポピーは画策し、
「新たな時代の始まりよ、待って、見せてあげる。
キングスマンに”さよなら”よ」と、
エグジーの車に残したチャーリーの義手を遠隔操作して、
キングスマンの秘密情報を盗み出し、
キングスマン本部や諜報員の自宅をミサイルで
攻撃して破壊する。
恋人のティルデ王女(ハンナ・アルストロム)と
両親であるスウェーデン国王夫妻との会食に出席していた
エグジーは助かるが、メンバーのロキシーや、
エグジーの自宅で愛犬JBの世話をしていたブレンドンが
殺されてしまう。
生き残ったのはエグジーと攻撃対象から外れていた
教官でありメカ担当のマーリン(マーク・ストロング)だけ。
二人は緊急時の指令が入って金庫を開けると、
そこにあったのは「ステイツマン」の
ブランド銘がついた一本の酒瓶だけだった。
彼らは「ステイツマン」をキーワードを頼りに、
アメリカ・ケンタッキー州に向かうが…。
「007シリーズ」に勝る、スパイアクション。
まず私が大好きな、スパイ必帯のガジェットの数々。
ハリー(コリン・ファース)愛用のマシンガンで
防弾機能つきの傘、通信出来るディスプレイ付きの眼鏡、
ライター型の手榴弾などなど、ワクワクしますね。
これらのガジェットを駆使しての縦横無尽の
カメラワークでのアクションシーンは目が離せないです。
本作ではキングスマンの流れを組むアメリカの組織の
「ステイツマン」の助けを借りて再建するストーリー。
アメリカのリーダー・シャンパン(ジェフ・ブリッジス)は
「ようこそ<ステイツマン>へ、
アメリカの親戚が喜んで協力するぞ」と援助するが、
「ステイツマン」メンバーのカウボーイハット姿と、
「マナーが人を作る」とスーツで決めた英国との
対比も面白かった。
監督はマシュー・ヴォーン。
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レディ・ガイ 2018年1月11日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
大相撲初場所・4日目で、2横綱1大関が敗れる。
横綱白鵬、稀勢の里は連敗 で、
鶴竜、豪栄道は4連勝 なので、この二人で優勝争いか?
でも、四日目でこの結果だと見ていても面白くないですね。
今日の映画紹介は上映中の
『レディ・ガイ/The Assignment』。
「ストリート・オブ・ファイヤー」「48時間」の
ウォルター・ヒル監督が、性転換手術で
男から女にさせられた殺し屋の戦いを描くアクション映画。
凄腕の殺し屋
フランク・キッチン(ミシェル・ロドリゲス)は、
「お前は敵を作りすぎた」とボスに抹殺されそうになる。
銃撃戦で意識を失ったフランクは、
見知らぬ安ホテルのベッドで目覚める。
全身に巻かれた包帯を取って
鏡の前に立った瞬間、彼は驚愕する。
そこにいたのは、まぎれもない女になった自分。
フランクは性転換手術を施されていたのだ。
ベッドの脇に置かれたテープレコーダーを再生すると、
女の声が。その声の主はドクターの
レイチェル(シガーニー・ウィーヴァー)と名乗る。
フランクに弟を殺されたレイチェルが、復讐のために
「良い人間になるチャンスを与えるため」とマフィアのボス、
アーネスト・ジョン(アンソニー・ラパリ)を
大金で雇い、フランクを拉致させ、
彼に性転換手術を施し、女に変えたのだ。
大切な《もの》を奪われ、女となった殺し屋は、
キャッチコピーにあるように、
”女に改造されても、弾丸(たま)はある”と、
復讐に対する復讐に立ち上がる―!
ウォルター・ヒル監督と、ミシェル・ロドリゲスの
名前に惹かれて見に行ったが、
マッドドクターのレイチェルに関する説明が多すぎて、
視点がボケたのが、惜しかった。
フランクの活躍がガンファイトだけで、
ミシェル・ロドリゲスのキレの良い動きと
筋肉を使ってのの格闘シーンがほとんど無かったのが
期待しただけに、物足りなかったですね。
当初、男優がフランクの役を演じる予定だったのに
監督はミシェルを起用したらしいが、
残念ながら、生かしきれなかったようだ。
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嘘八百 2018年1月9日
映画ファンの皆さん、今晩は〜!
今晩の映画紹介は上映中の「嘘八百」。
中井貴一と佐々木蔵之介がダブル主演を務め、
「幻の利休の茶器」をめぐって繰り広げられる
騙し合いを軽妙に描いたコメディドラマ。
キャッチコピーは、
”冴えない骨董コンビが
どえらい仕掛けで一攫千金?!”。
鑑識眼はあるが、なかなかお宝に出会えない
古物商の小池則夫(中井貴一)は、娘のいまり(森川葵)を
乗せて、「古物商・獺(かわうそ)」と車体に書いた車で、
千利休を生んだ茶の湯の聖地の大阪府堺市へ
お宝を探しにやって来る。
彼はカーラジオの占いを信じて、蔵つきの屋敷を見て回り、
それらしき古物がありそうな蔵を見つけて訪れ、
その家の主人らしい野田佐輔(佐々木蔵之介)と出会う。
佐輔は則夫に蔵を見せる。則夫は鍛えた鑑識眼?で
“幻の利休の茶器”をガラクタの中から発見する。
則夫は佐輔 から蔵の中の古物全部を100万円で買うが、
実は佐輔 は落ちぶれた陶芸家で
この家の主人になりすまして、仲間が作った”茶器”で、
則夫を騙したのだった。
怒り狂う則夫だったが、佐輔 も自分と同様に
大御所鑑定士の棚橋清一郎(近藤正臣)に
一杯食わされ、騙されたことを知ると、
結託して、“幻の利休の茶器”をでっち上げて
リベンジと金儲けを企むのだった…。
『百円の恋』の武正晴監督と脚本家の足立紳に加えて、
NHK連続テレビ小説などを手がける脚本家の
今井雅子も参加しているだけにストーリーの展開は
軽妙洒脱なやりとりに、骨董トリビアをちりばめて
の騙し合いと面白かった。
本作が撮影期間は16日の過密スケジュールで
製作されたのは驚きです。
ただ、中井貴一&佐々木蔵之介と主役が二人で、
面白さが2倍とならなかったのは欲張りすぎ?
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バーフバリ 王の凱旋 2018年1月4日
映画ファンの皆さん、おはようございます!
今日の映画紹介は上映中の
『バーフバリ 王の凱旋/Baahubali 2: The Conclusion』。 伝説の戦士バーフバリの壮絶な愛と復讐の物語を 描いてインド映画史上歴代最高興収を達成した、 アクション映画・「バーフバリ 伝説誕生」の 完結編となる第2作。
キャッチコピーは、 ”王を称えよ!興奮と感動の頂上へ。 宇宙最強の愛と復讐、ここに完結”。
はるか遠い昔のインド。 栄華を極めるマヒシュマティ王国で政治を司る 国母シヴァガミ(ラムヤ・クリシュナ)は、実子の バラーラデーヴァ(ラーナー・ダッグバーティ)ではなく、 前王の息子アマレンドラ・バーフバリ(プラバース)の 王位継承を宣言した。
バーフバリがクンタラ王国の 王女デーヴァセーナ(アヌシュカ・シェッティ)と 恋に落ちたことを知ったバラーラデーヴァの謀略により、 バーフバリは王位と引き換えにデーヴァセーナを 妃にしたものの、反逆罪で王宮を追放されてしまう。
王となったバラーラデーヴァは、 平民になっても民衆の信頼を集めるバーフバリの カリスマ性を恐れ、家臣に暗殺を命じる。
25年後、バーフバリの忘れ形見の シヴドゥ(プラバース2役)が、 暴君バラーラデーヴァに民衆を率いて戦いを挑む。
『バーフバリ 伝説誕生』の続編にして完結編ですが、 本作の冒頭、前作の粗筋を紹介するなんてと、親切だなぁと 思ったら、回想シーンと現実の場面がミックスされて 物語が展開していき、チョット、観ていて混乱しましたが ラストシーンで納得しました。
とにかく、年間約2000本の劇場映画を製作し続けている インドだけに、音楽や舞踊有り、アクション有り、 恋愛、人情、義侠と映画の娯楽要素を167分に凝縮しての 華やかな場面の連続は息をつく暇もないほどの面白さ!
さすが、ボリウッドと思ったら、ヒンディー語系の ボリウッド映画ではなく、タミル語系の映画だとか、 インド映画の奥の深さに、これにもビックリでした。
アクションが凄い、弓矢や剣での対決シーンは勿論、 巨大な象を効果的に使い、又、巨大な金の像や宮殿が 破壊されるシーンとクライマックスシーンの連続に 長い映画なのに、あっと、いう間でした。
♪天界さえその勇姿を讃える♪が歌われる中、 バーフバリの雄姿はミュージカル映画のようでした。
言葉では言い尽くせない画像の素晴らしさ、 ぜひ、映画館で堪能して下さい。
監督はS・S・ラージャマウリ 。
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